「神の時」

2005.6.5(SUN)
新城教会 滝元 明牧師

歴代誌第二  36 章 21 節〜 23 節
これは、エレミヤにより告げられた主のことばが成就して、この地が安息を取り戻すためであった。この荒れ果てた時代を通じて、この地は七十年が満ちるまで安息を得た。ペルシヤの王クロスの第一年に、エレミヤにより告げられた主のことばを実現するために、主はペルシヤの王クロスの霊を奮い立たせたので、王は王国中におふれを出し、文書にして言った。「ペルシヤの王クロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私に賜わった。この方はユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てることを私にゆだねられた。あなたがた、すべて主の民に属する者はだれでも、その神、主がその者とともにおられるように。その者は上って行くようにせよ。』」

 ハレルヤ!おはようございます。長い間、皆さんが私のためにお祈りくださり、今日は久しぶりに新城教会で御言葉を取り次ぐことができることを感謝します。今週も水曜日から栃木に行き、秋田にも行きますので、また覚えて祈ってください。

 五月三十日と三十一日に「北関東リバイバルミッション」のために、栃木県の小山にある「祈りの家」というところで祈祷会をしました。特に地域の牧師先生方が集まり、リバイバルを求めて祈るときでした。その時に順牧師が「今度のミッションで新しいことが起こる!」と話していました。私は「日本リバイバルクルセード」の時代から、三十五年間、リバイバルを叫び求めてきましたので、今度のミッションで主が訪れてくださり、素晴らしいことが起こされることを期待しています。神の時が来て日本にリバイバルが起こされるように祈りましょう。神様は祈りに必ず答えてくださる方です。信じましょう。

 イスラエルはバビロンの捕囚となりました。その時に預言者エレミヤが、「捕囚の期間は七十年である」と預言しました。神はこの御言葉を成就させ、七十年が満ちた時、「ペルシャの王の霊を奮い立たせた」と書かれています。バビロンからペルシャの王の時代になりました。その王の霊を奮い立たせました。主は王の心を動かしたのです。その時ペルシヤの王は、「もう一度ユダヤ人を自分の家に帰し、神殿を建て直すようにしなさい」と言いました。そしてエズラやネヘミヤを選び、神殿を建て直しました。

 同様に、今の時代にも時があり、神の時が来たら神が事をなされます。私たちは色々なことを祈りますが、なかなか祈りが答えられない時があります。ある方は、赤ちゃんを与えてくださいと祈ります。しかしなかなか祈りが答えられない時もあります。でも、失望しないで祈ってください。

 先日、田中先生と話していました。田中先生は信仰がある方です。岩城の教会に行ったときに、「先生、今日初めての人が教会に来るので、よろしくお願いします」と言われたそうです。先生が「どういう方ですか?」と聞くと、その夫婦は結婚しても子どもがなかなかできずに、東京の病院に行き百万円かけたけれど駄目だったので、筑波の病院に行き六十万円かけたけれど駄目で、医者が赤ちゃんはできない、と断言したそうです。しかし田中先生には信仰があります。先生がお祈りしたら、赤ちゃんが生まれると言われています。だからその教会の先生がチラシを作り、「子授け牧師来たる!」と出したそうです。それで、その方が集会に来られたそうです。先生はその方のために祈ったそうです。すると、赤ちゃんができました。医者が驚いて奇跡だと言われました。しかし次の子は無理だと言われたそうです。しかし、二人目も与えられ、今回、私はその方に出会って話すと、三人目が与えられたと言われました。

 また、田中先生がこんなことを話されていました。北海道の教会で、奥さんが牧師でご主人が会社に勤めている、ご夫妻の長男が結婚しても赤ちゃんが与えられず、幾たびも赤ちゃんが与えられるようにと祈っていたそうです。長男の奥さんは、今年、四十五歳だというのです。先日先生が長男の家に行くと、「できたよ!」と言われたそうです。祈ってもらって赤ちゃんができたというのです。

 祈ったら答えられないようでも、答えられます。ですから、信仰を持って祈ってください。「ジョージ・ミラー」は、信仰によって孤児院を開きました。そして祈ったことはことごとく答えられたそうです。答えられない祈りはなかったそうです。

 しかし二人の人の救いのために四十年、五十年、六十年と祈ったのが答えられず、やがて召される前に、「先生の祈りは聞かれないことがありましたね。あの二人は救われなかったですね。」と言うと、彼は、「いや、六十年の祈りは必ず聞かれたと信じます」と言ったそうです。本当に、彼が亡くなってから数年後に、その二人は救われたそうです。

 先日私は東北に行きました。そこで私をよくサポートしてくださる方に出会いました。ミッションの献金の中に、「指定・滝元明」と書いて送られてきます。ですから私は沖縄ミッションのために使わせていただきました。その方は、高校の先生をされている方です。なぜ彼女が私に何度も指定で献金してくれるのだろうかと思いました。今回二時間ほど彼女と話しました。そこでわかりました。彼女は仙台で行われたクルセードの時に、私のメッセージで救われたそうです。そして、彼女はずっとおばあちゃんが救われるように真剣に祈っていました。おばあちゃんは八十九歳になりました。ちょうどその時に、私がそこに行きました。おばあちゃんは胃ガンで全部胃をとったそうです。そしてガンは転移しており、痛みがあって毎日寝ていたそうです。その時に私が来たと聞いて「神の時だ!」と思ったそうです。それで私を呼びました。私はおばあちゃんに話しました。「おばあちゃん、イエス様を信じると天国に行けるよ。イエス様を信じますか?」と聞くと、「はい。信じます」と信じてくれました。そして、次におばあちゃんに、「イエス様を信じたから、今度は病気がいやされるように祈ってあげる」と言って祈りました。祈りが終わると私のためにごちそうを作ってくださいました。食べていると、おばあちゃんがすぐそばにいました。「おばあちゃん。さっき祈ったでしょう。祈りが聞かれていますよ。病気が治るように祈ったでしょう。直ったから起きていらっしゃい」と言うと、彼女は素直に起きて来て食事をいっしょにしました。次の日、おばあちゃんは美容室に行き、三日目には敬老会に出たそうです。村ではもう亡くなるという噂まであったのですが、癒されて九十四歳まで教会に行ったというのです。ですから彼女は嬉しくて、私に良くしてくださったと思います。神の時があるので、今救われない人がいても、失望してはいけません。日本のリバイバルを駄目だと思わずに、絶対に聞かれて日本にリバイバルが来ると信じましょう。

 「ペルシヤの王クロスの霊を奮わせた」とあります。天の神が「あなたはユダヤ人のために神殿を建てなさい」と言いました。黙示録には、「諸国の王の支配者であるイエス・キリスト」とありますが、イエス様の権威は世界の王たちよりも上にあります。そのお方が心を動かしました。日本でも難しいことがたくさんあります。かつてシンディー・ジェイコブス先生が、「日本の天皇・皇后が救われ、テレビでクリスチャンであることを告白するときが来ます」と預言しました。このことを信じ、また祈りましょう。

 私は今朝、夢を見ました。皇太子ご夫妻と話をしている夢でした。神が実現させてくださることを祈りましょう。今この日本には多くの問題があります。先日、シンディー・ジェイコブス先生が、「日本と韓国の皆さん。今国が危ないので、四十日間断食をして祈りなさい」と言われました。関東のリバイバル祈祷会に行きました。群馬県の方が朝、「先生。一緒に食べましょう」と言われました。しかし私は朝食を断食しました。

 今日本にとって危険と思われることは、北朝鮮は核を持っており、日本をねらっているのではないかと言われています。小泉首相は頭が良い人です。しかし中国で反日デモが起こったことを見る時、日本人は過去の罪に対してへりくだっていないところに問題があると思います。日本は国連常任理事国入りに対して反対を受けています。信用がありません。今は日本は中国、韓国との関係が非常に悪くなっています。それは靖国神社参拝における問題です。「靖国神社を拝まないでください」と言われているにもかかわらず、彼が総理大臣になってから、毎年参拝をしてます。靖国神社は明治時代に作られました。明治憲法では日本の国教は神道でした。だから、私の学生時代には国旗掲揚、宮城遙拝などをし、「天皇は現人神」と言われていました。大東亜共栄圏、日本が世界を支配するという教えの中にありました。しかし戦争が終わりました。一九四五年にGHQからの指令がありました。それは「神道指令」でした。すなわち、「神道への国の保護や学校での神道教育を中止せよ」という命令でした。日本が占領されたことにより、神道が解体され、国教ではなくなりました。そして日本国憲法では、「信教の自由」と「政教分離」が定められました。国家は一つの宗教に対して特別保護を加えてはならない、ということも唱われています。だから小泉首相が拝んでいることは、ある意味で、日本の国教は神道であると言っているようなものです。だからクリスチャンは反対します。しかし反対しても依然続けています。一九八五年、中曽根首相は国粋主義的な考え方を持っている人で、靖国神社を公式参拝しました。その時、公式参拝に対して議論がありました。拝むことは憲法違反ではないかと言われました。そこで彼は考えました。神社では二礼二拍手と決まっているのですが、二礼二拍手ではなく、一礼二拍手にしたそうです。彼は、「宗教ではない」ということでそのようにしたと言っています。しかし中国からも反対がありました。そこで彼は、「アジア諸国などの国民感情を考えて、国際的に通用する常識や通念によって政策を行う。それが国益を守る事にも通ずる」と言い、「靖国神社参拝は国益にならない」ということで次から参拝を止めました。

 しかし今の総理はずっと続けています。参拝によって、反日デモがあり大変なことになっています。ですから、首相のために真剣に祈らなければなりません。昭和天皇は一九四五年から靖国神社を八回参拝をしました。しかし今の天皇は一度も参拝していません。ある意味で、それは望みがあると思います。聖書には、「主はクロスの心を動かすことができた」と書かれています。その神様に、何とか触れてくださいと祈っています。

 六月三日の朝日新聞を読みました。その記事で、聖霊様が働き出したように思いました。総理にはだれも「靖国神社を拝まないでください」と言うことができません。しかし衆議院議長の河野さんが、このままでは日本が駄目になると、かつての総理大臣を集めて話し合いをしました。そして彼らは一つの声明書を出しました。「首相の靖国神社参拝には、慎重の上にも慎重を重ねるべきだ」

 過去、総理大臣をした人々が、皆で駄目だと言ったら力があると思います。靖国神社を参拝すべきだと言う人もいますが、本当は国益を考えることが必要です。中国、韓国とも仲良くしなければなりません。私たちが、上に立つ人のために祈ることは大切です。皆さんも祈ってください。中曽根元総理も靖国神社参拝を反対しています。「参拝をやめる方が勇気を要するが、勇気をあることをするのが政治家だ。個人的信条より、国家の利益を考えてやめるべきだ」と語っています。クロスの霊を感動させた神がおられます。

 クロスの霊について、北関東で話すと、栃木の万年喜八郎先生が感動されていました。日本の指導者を神が動かしてくださるように、「市長、教育界、警察官たちにも伝道したいと思っています」と言われました。この日本の指導者が救われるために祈りましょう。救われてクリスチャンの市長が出て、政治ができることを祈りましょう。

 一九九八年に「東京ミッション」を武道館で行いました。その前に、『私の愛する日本のために』という本を書きました。この本を読まれた求道者の方が私に、「先生の本を三回読みました。本当に良い本でした」と言われました。まだ読まれていない方は、ぜひお読みください。この本に私は、「今こそ日本を。使徒一章六節」とサインしました。使徒一章六節は、

『そこで、彼らは、いっしょに集まったとき、イエスにこう尋ねた。「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」』

とあります。聖霊が臨むときに、彼らは「この時にこそ、イスラエルの国を再興してくださるのか … 」と、彼らは国を愛する愛がありました。クリスチャンは、国を愛さなければなりません。私は日本が大好きです。愛してます。だから今こそ、日本のリバイバルのためにと祈っています。使徒一章八節に、

『しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。』

 日本がリバイバルされるために、どうしても必要なことは聖霊が臨まれることです。全日本リバイバルミッションが毎月ニュースを出しています。リバイバルミッションニュース五月号を読まれましたか?田中先生が巻頭言を書いています。そこには「聖霊の火を消してはいけない」と書かれています。私は田中先生といっしょに、ドイツに行ったことがあります。そこで田中先生が青年大会で大きな声で「ハレルヤ!」と言いました。すると通訳が、「先生、そんなに大きな声で言ってはいけません。ドイツの人はハレルヤが嫌いです」と言いました。なぜ嫌いかというと、ドイツで昔聖霊が降ったときに、賛美に満たされ、伝道し、すごいことが起こりました。しかしあまり活発に聖霊が働いたので、指導者たちが止めました。それから静かな教会になり、ドイツ教会は下火になりました。去年のニュースで、「ドイツの三千の教会が閉鎖されました」と書かれていました。「聖霊が下るとき、あなたがたは力を受けます。」と書かれています。だから消えてしまってはいけません。聖霊に満たされていきましょう。エズラ記一章三節に、

『あなたがた、すべて主の民に属する者はだれでも、その神がその者とともにおられるように。その者はユダにあるエルサレムに上り、イスラエルの神、主の宮を建てるようにせよ。この方はエルサレムにおられる神である。』

 クロス王が語った言葉です。「エルサレムに上れ」と書かれています。今の時代から見ると、神様はエルサレムだけではなく、イエス様の十字架のあがないにより、全ての人に救いを現わされています。「主の宮」は教会です。「上っていきなさい」と言うことは、「伝道をしなさい」ということです。伝道しなければ、教会は消えてしまいます。伝道しましょう。これから神様が助けてくださいます。イエス様が素晴らしいことをしてくださいます。エズラ記一章四節に、

『残る者はみな、その者を援助するようにせよ。どこに寄留しているにしても、その所から、その土地の人々が、エルサレムにある神の宮のために進んでささげるささげ物のほか、銀、金、財貨、家畜をもって援助せよ。』」

とあります。「伝道」と言われてもできない人もいます。私の使命は伝道です。しかし今日までこれたのは、皆さんの援助があったからです。ぜひ、「北関東リバイバルミッション」のためにも援助してください。去年は「沖縄でミッション」がありました。皆さんが援助してくださったことを感謝しました。私も驚きました。新城から、約八十名の方が沖縄に来てくださいました。援助する人も大切です。沖縄の時にも色々な方法がありました。献金をもって援助してくださったり、ボランティア・スタッフも百名ほど集められました。また、ボランティアの方々に弁当を作って下さった方もありました。これらは一つの援助です。ですから、北関東のためにもぜひ援助してください。万年先生の教会は、一つのことを決めました。「私の教会では、毎日十パーセントを導きたい」と言われました。会場には八〇〇名動員できます。その十パーセントなので八十名です。早速、救われていない方のリストを作って祈っています。「これが最後の機会かも知れないので頑張ろう」と言われています。ぜひ、北関東のためにも期待していきましょう。エズラ記一章五節から六節に、

『そこで、ユダとベニヤミンの一族のかしらたち、祭司たち、レビ人たち、すなわち、神にその霊を奮い立たされた者はみな、エルサレムにある主の宮を建てるために上って行こうと立ち上がった。彼らの回りの人々はみな、銀の器具、金、財貨、家畜、えりすぐりの品々、そのほか進んでささげるえあらゆるささげ物をもって彼らを力づけた。』

とあります。神様が心を動かしてくださいます。

 私が一九九八年に武道館で集会をした時、東京のために祈っていたら、主が語りかけられました。

『あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない。』

 イエス様がこの言葉を強く語られました。「あなたが甲子園で証したように、東京でも証しなさい」と言われました。この言葉をいただき、感動しました。

 神様によって心が動かされ、日本のリバイバルを求める者たちは奮い立ち、立ち上がりましょう。今、福音を伝える時です。真剣にこの教会、また日本のリバイバルのために立ち上がりましょう。お祈りします。


[バックナンバー]