「扉よひらけ!」

2007.9.16(SUN)
新城教会牧師 滝元 順師

旧約聖書 イザヤ書45章1節〜5節
主は、油そそがれた者クロスに、こう仰せられた。「わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないようにする。わたしはあなたの前に進んで、険しい地を平らにし、青銅のとびらを打ち砕き、鉄のかんぬきをへし折る。わたしは秘められている財宝と、ひそかな所の隠された宝をあなたに与える。それは、わたしが主であり、あなたの名を呼ぶ者、イスラエルの神であることをあなたが知るためだ。わたしのしもべヤコブ、わたしが選んだイスラエルのために、わたしはあなたをあなたの名で呼ぶ。あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに肩書を与える。わたしが主である。ほかにはいない。わたしのほかに神はいない。あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに力を帯びさせる。 今日は皆さんとともに新城教会の歴史の中で初めて「賛美礼拝」を行うことが出来、多くの賛美を主にささげることができ心から感謝いたします。賛美の中に住んでおられる主が、私たちの思いを越えた中に既に働いてくださっていることを信じ、感謝します。

 ハレルヤ!おはようございます。皆さんとともにみ言葉を学ぶことができて感謝します。昨夜から今朝にかけ、この場所で青年会の方々が、ハワイと結んで十五時間連鎖賛美を行ないました。今朝、この場所は賛美で満たされたので、礼拝の賛美も大へん祝福と油そそぎを感じました。賛美の中に主が住んでおられます。十五時間の賛美に出られた青年の方々は眠たいかと思いますが、目を覚ましてメッセージを聞いていただきたいと思います。

 ある不眠症の父親を持つ息子が牧師の所に来てこう話したそうです。
息子:「先生、お願いがあるのです。」
牧師:「何ですか。」
息子:「教会の椅子を私の父のために一つ分けてくれませんか。」
牧師:「えー、なぜですか」
息子:「うちの父は不眠症なのですが、教会の椅子に座った途端、すやすやと眠り始めるからです。だから教会の椅子を家に持って行って、そこに父を座らせたいのです。」
牧師:「あー、そうですか。あなたは親孝行ですね。それでは私も協力して、教会の椅子を一つお父さんのために差し上げましょう。」
 「しかし、もしも、その椅子でも効果がなかったら、もう一度教会にお越し下さい。」
「そうしたら、私のメッセージ・テープを差し上げます。」

 不眠症の方は教会に来るとよく眠れるのではないかと思います。しかし、せっかく来ていただいたので、話もよく聞いていただけたらと思います。

 今日は「扉よひらけ!」というタイトルで学びます。今日、皆さんの中に新しい扉が開かれることを願っています。人生は扉が開くか開かないかで、大きく変わります。教会に来ると良い扉が開かれます。
 今日は「敬老の日」の祝福を祈ります。新城教会には長寿の扉が開いていると思います。私も今年で五十六才になりましたが、七十才、八十才まで生きるのは大変なことだと思います。しかし長寿の扉が開いています。今日は老人ネタのジョークがあります。

 「敬老会で手品を披露した。トランプを一枚抜いてみんなに見せ、元に戻してからよく切り、『さて、さっきのトランプは何でしたか?』と聞くと、老人の方々は『何だったっけ?もう忘れちゃったよ…』と誰一人覚えていなかった。」

人は年を取ると、徐々に記憶が悪くなります。しかし、記憶が良くなる扉も開かれたら良いと思います。

 「テレビで天気予報を見ていた九十二才の父。全国晴マークのたくさんの太陽を見て、『あれだけのものが出ていたら、暑くて生きられんのう』と言っていた。」

 最近政界がゴタゴタしており、これから日本はどうなるのだろうかと思いますが、この会衆の中からも将来誰かが政治家になり、日本の総理大臣くらいになって、祈りつつ国の政治を進めて欲しいと願います。

 「ある人が息子をどのような職業に就かせたら良いのか知りたいと思い、部屋に一冊の聖書と一個のリンゴと、一枚の一ドル紙幣を置いて、その子を部屋に閉じこめました。後で戻ってみて聖書を読んでいたらその子を将来牧師に、リンゴを食べていたら百姓に、お札を手に持っていたら銀行家にしようと考えていました。
 さて帰ってきて見ると、何と息子は聖書を尻に敷き、お札をポケットにしまい込み、リンゴは全部平らげていました。
 そこでその人は、息子を将来『政治家』に仕立てることにした。」

 さて、人生は扉が開かれると新しい領域に入っていきます。神は一人一人に素晴らしい計画をお持ちです。

『主は、油そそがれた者クロスに、こう仰せられた。「わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないようにする。わたしはあなたの前に進んで、険しい地を平らにし、青銅のとびらを打ち砕き、鉄のかんぬきをへし折る。わたしは秘められている財宝と、ひそかな所の隠された宝をあなたに与える。それは、わたしが主であり、あなたの名を呼ぶ者、イスラエルの神であることをあなたが知るためだ。』

 ここに「油注がれた者クロス」とありますが、イザヤ書は預言の書であり、やがてクロスという人物が現れてイスラエルを解放すると、イザヤは預言しました。その預言通りに、ペルシャの国にクロスという人物が現れ、イスラエルは解放されました。

 しかし、「油注がれた者クロス」とは、現代を生きるクリスチャンにも対応します。「油注がれた者クロス」とは私たち自身です。今日、教会に来られた一人一人にこのみ言葉を対応させ、その中から真理を学んでいきたいと思います。

 イザヤ書四十五章を読み進むと、「あなたに肩書きを与える」と書かれています。肩書きとは権威です。神は私たちに権威を与え、同時に、「わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ」とあるように、神ご自身が私たちの手を取って人生を導いてくださると約束しています。神ご自身が私たちの前を進み、険しい道を平らにし、青銅の扉を打ち砕き、鉄のかんぬきをへし折ってくださると教えています。

 せっかく門があっても扉が閉じられていたら、中に入ることができません。その堅く閉ざされた扉の内側には、秘められた財宝が隠されているのです。

 今日はイザヤ書四十五章を、預言的に宣言したいと思います。主が皆さんの目の前に立たれ、『わたしはあなたの前に進んで、険しい地を平らにし、青銅のとびらを打ち砕き、鉄のかんぬきをへし折る。わたしは秘められている財宝と、ひそかな所の隠された宝をあなたに与える。』と語られていると信じます。

 神のみ言葉は昔も今も変わりません。これはかつてクロスという人物に語られた言葉ですが、「油注がれた者」にイエスさまを信じる者たちという意味があるならば、皆さんの人生にも新しい扉が開きます。

 今日のメッセージのタイトルは、「扉よひらけ!」ですが、「開」という字をあえて、ひらがなにしました。なぜならば、私は「開」という字が嫌いだからです。私の弟に「開」という名前の者がいます。私の両親がもっと早く霊的戦いに気付いていたら、門の中に鳥居が入るような文字を自分の息子の名に使うようなことはしなかったでしょう。

 しかし昨日、「開」という漢字について調べてみました。門中に鳥居が入っているので、どんな悪い意味があるのだろうかと調べてみました。

 するとそれは意外なことに、鳥居ではありませんでした。鳥居のように見えますが、よく見ると左側がはねています。左がはねた鳥居などありません。昨日、百円をかけてインターネットの「解字」という有料辞書で調べてみました。「開」という字は、門のかんぬきを両手で外して門を開ける様であり、二人の人が門を開けようとしている様なのです。開という文字には、結構、聖書的な意味があると思いました。

 また「開」の異字同訓も記されていました。「開」は「あける」であり、異字同訓は「明」です。私の父の名は「明」です。父はなかなかうまい名前をつけたものだと感心しました。「開」と「明」は同じ意味だからです。

 せっかく百円かけたので、「順」についても調べてみました。順とは「従順」という意味ですが、それは「ルートに沿って水が流れるように頭を向けて進む」という意味です。聖霊の川の流れに沿って流れていく者でありたいと思いました。

 今日は皆さんに新しい扉が開かれます。自分に語られている言葉としてお読みください。

『「わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないようにする。わたしはあなたの前に進んで、険しい地を平らにし、青銅のとびらを打ち砕き、鉄のかんぬきをへし折る。わたしは秘められている財宝と、ひそかな所の隠された宝をあなたに与える。それは、わたしが主であり、あなたの名を呼ぶ者、イスラエルの神であることをあなたが知るためだ。』

 秘められた財宝が皆さんには隠されています。しかし悪魔はその財宝が見つからないように、青銅の扉を置き、鉄のかんぬきをかけます。しかしイエスさまが私たちの人生に来てくださると、青銅の扉は破られ、鉄のかんぬきはへし折られ、隠された財宝が明らかにされるのです。全員に素晴らしい計画があり、財宝が隠されています。しかし多くの場合、財宝が隠されているばかりか、悪魔によって盗まれています。

 クリスチャンになると価値観が変わります。その中で扉を開く為の秘訣について学びたいと思います。それは使徒の働き二十章三十四節から三十五節にあります。

あなたがた自身が知っているとおり、この両手は、私の必要のためにも、私とともにいる人たちのためにも、働いて来ました。このように労苦して弱い者を助けなければならないこと、また、主イエスご自身が、『受けるよりも与えるほうが幸いである。』と言われたみことばを思い出すべきことを、私は、万事につけ、あなたがたに示して来たのです。」』

 イエスさまが生涯を通して弟子たちに知らせた真理は、「受けるよりも与えるほうが幸い」ということでした。

 私たちの人生はどうでしょうか。社会構造自体が一円でも多く稼ごうとする体質があります。しかし、ただ得ようとしている時にはなかなかうまくいきません。誰かに与える人生に変わると閉ざされていた扉が開くと教えています。

 もしも人生の扉が閉ざされていたら、自分の足元を見る必要があります。奪う人生なのか、それとも与える人生なのかです。

 クリスチャンになると、徐々に与える人生に変えられます。そのとき人生の扉が開いていくことに気付かされます。人のために祈ったり、尽くしたり、他人のために関心を持つようになります。そのような中で、主が新しい扉を開いてくださるのです。

 これは個人においても、教会においても同様に言えることです。私たちの教会は、「受けるよりも与えるほうが幸い」というみ言葉に沿って働きたいと願っています。

 現在、私たちは、「ハワイリバイバルミッション」のために活動しています。日本とハワイは飛行機で七時間〜八時間も離れており、ある人は、「そんなところで働いて何の益があるのか。そんなところにお金を使って…」と思われるかも知れません。しかし、何と不思議なことに、ハワイのために与える働きをしていると、私たちの中に扉が開かれています。

 今年、新城教会に主が新しい扉を開いておられるとひしひし感じています。先週水曜日に、二名の方々がバプテスマを受けられました。最近多くの新しい方々が教会に来られ、そこでイエスさまと出会い、奇跡を体験し、新しい扉が開かれています。牧師たちはあまりこの教会にいないで外で働いていますが、主は、この場所に新しい扉を開いておられます。これは、「受けるよりも与えるほうが幸い」という原則の成就です。

 自分自身の祈りの課題がたくさんあるとは思いますが、ぜひ、その中で、一つでも二つでも、誰かのために祈ってあげてください。色々な問題があっても、自分のためだけではなく、他の人の問題のためにも祈ると、かんぬきが打ち破られ、扉が開きます。イエスさまの教えである、「受けるよりも、与えるほうが幸い」の原則とともに生きるならば、主の勝利が現されます。それを私自身も体験しています。

 また、教会とは、皆さん一人一人です。ゆえに、教会に属するすべての方々に主が新しい扉を開いてくださいます。

 続けての秘訣は、第一コリント十二章二十七節に、

『あなたがたはキリストのからだであって、ひとりひとりは各器官なのです。』

 今日は三百名以上の方々が集まっておられますが、一人一人が優れた財宝です。財宝、宝とは何でしょうか。それは「キリストのからだの各器官」であると教えています。人間の体は色々な器官によって構成されています。一つの器官だけでは人間としての機能は果たされませんが、それらが集まると体が出来上がります。

 ここにおられる一人一人は神からの各器官です。それが一つになるとキリストのからだができあがります。イエスさまは地上において不思議としるし、そして、奇跡を行われましたが、それが教会の中に起こってきます。すなわち、扉が開きます。

 扉が開くためには一人一人が各器官であることを知る必要があります。各器官が一つになり、受けるためではなく与えるために働くときに、何と、今まで閉ざされていた青銅の扉が打ち砕かれ、鉄のかんぬきが打ち破られ、隠されている財宝を見つけるのです。

 「油注がれた者クロス」とありますが、クロスという人物は、ペルシャの王でした。始めは神を知らない人物でした。ペルシャにおいては、当時偶像礼拝がされていました。ペルシャはゾロアスター教という「光と闇」という二大勢力がぶつかり合う、二元論的な宗教が中心でした。ペルシャの王クロスもそのような人物でした。そのような中から、彼は真の神を知るようになったのです。その時、扉が開かれました。偶像の神々から離れるならば、必ず、新しい扉が開かれます。

 ペルシャのゾロアスター教の神の名を「マヅダ」と言います。車のメーカーでマツダがありますが、それはゾロアスター教の「マヅダ」から来ています。キャノンも観音という意味であったりと、案外日本では会社名に偶像の名前がついています。偶像の神々に仕えていると扉が閉ざされますが、偶像の神々から離れると新しい扉が開かれます。

 ある新婚夫婦の所に手紙来て、その中にコンサートチケットが二枚入っていました。「結婚、おめでとうございます。お二人でコンサートをゆっくりと楽しんでください。チケットをプレゼントします。」と書かれていたそうです。

 「誰が送ってくれたのだろうか・・・」と見ると、宛名が記されていなかったそうです。二人は喜び勇んでそのコンサートに出かけて行きました。ゆっくりとコンサートを楽しみ、家に帰って来るとビックリしました。家に空き巣が入り、新婚生活に必要な重要な品々が全て持ち去られてしまっていたからです。ふっと見ると、そこには泥棒からの置き手紙があったそうです。

 「私が誰であるのか、きっとおわかりになると思います。」

 チケットを送ってきた人物の筆跡と、泥棒の置き手紙とは同じ筆跡であったそうです。

 悪魔は私たちに餌をまきます。「チケットを二枚差し上げます。どうぞ、楽しんでください。こっちに来てください・・・」

 餌につられてついていくとその隙に、大事な物を全て持ち去られるのです。特に悪魔がまく餌とは罪です。教会に来ると、罪から離れるようにと語られます。「偶像礼拝は罪!」

 教会に来る前はそのようなことは普通だと思っていても、それが罪であるとわかります。それが悪魔のおいた餌だと気付きます。餌に食いつかなくなると、新しい扉が開きます。

 イエスさまの所に来ると、本物の神と偽物の神々との区別がはっきりします。それで今までの偽の神々ではなく、本当の神に出会うようになり、新しい扉が開きます。

 このみ言葉を、先週までのハワイリバイバルミッションの奉仕中に語ってくださいました。「新しい扉を開く」と主が語られたので、私はそれをつかみました。

 今回、ハワイに行く前には少々不安がありました。なぜならば、今回はとても重要な働きがあったからです。もちろんすべての働きは重要ですが、特に、私に大きな責任が伴う働きがあったからです。それがうまくいけばハワイミッションに良い影響を与え、失敗すると悪くなるからです。ですから大きな責任を感じていました。

 ホノルルに着いて早々、空港のトイレで服を着替え、TBNというテレビ局に出演しました。三十分ほどの番組でしたが、時差があってぼけているので何を語ったら良いのかと思っていました。またその夜は「ジャズ・アンド・ジーザス」というコンサートがありました。

 主は不思議なお方です。ロンさんたちがアメリカに帰るときに、どうしても帰りのチケットが取れませんでした。それでどうしようかと思っていると、旅行会社から連絡があり、「ホノルル経由ならチケットが取れますけど…」と言われたそうです。それで、先日新城でコンサートをしてくださったチームが、ハワイ経由でロサンゼルスに帰ることになり、急遽コンサートが決定しました。その中で私がメッセージするようになりました。またハワイに「フィッシュ」という誰もが知っているラジオ局がありますが、そこでコマーシャルを流すことになっており、その契約もあり、嫌な仕事だと思っていました。

 またもう一つは、アメリカ人教会に呼びかけての牧師会も計画されていました。そこでメッセージをしなくてはなりませんでした。たくさん仕事があって、「他の先生方がやってくれたら良いのに…」と思いながら、祈って出かけていきました。

 しかしその時、主が私に「扉が開きます」というみ言葉を与えてくださいました。

 七月にハワイに行ったときにも、一つの賛美を与えてくださいました。それは、「角笛を吹き鳴らせ」という賛美でした。「主の勇士よ・・あなたのその力で行きなさい。勝利を得させてあがるから」という内容の賛美です。自分は不足だと思っていましたが、そのままの力で十分だと語られたので励まされて出て行きました。

 さて今度は、「扉よひらけ」という賛美が与えられました。少しは不安があるけれど、新しい扉が開かれるに違いない、と信じてハワイに出かけていきました。また、皆さんが真剣に祈っていてくださいますので、主が扉を開かれます。正に、今回は主が働きの中に扉を開いてくださったと感じました。

 ハワイでの働きについて証したいと思います。ハワイリバイバルミッションに新しい扉が開かれています。同時にそれは、私たちの教会、そして皆さんにも新しい扉が開かれている証明です。それらはすべて関連性があります。

 到着してすぐのテレビ番組の出演は、全てインタビュー形式で行われました。TBNという世界で一番大きなクリスチャンテレビ・ネットワークのハワイのスタジオで、新城教会で起こった霊的戦いについての質問を受けました。私が書いた本も紹介されました。「少しだけ質問しますから、あとはメッセージのように語ってください」と言われました。私が話しているところから時間がよく見えず、あと何分あるのかわかりませんでした。ハワイリバイバルミッションについても紹介することができました。

 アメリカ人教会に対して呼びかけての牧師会を持ちましたが、六十名以上の先生方が集まりました。この時にアメリカ人の牧師たちがたいへん感動して、「是非一緒にやりましょう」と言ってくださいました。ロン・ブラウンさんとティム・ケプラーさんが賛美をしてくださいましたが、戦いもありました。

 ティムさんはハワイリバイバルミッションの働きの一貫で、刑務所に入っている両親の子どもたちのキャンプに行ってくださいました。今、ハワイには多くの問題があり、多くが麻薬で警察の厄介になっています。両親は刑務所に入り、子どもたちは家に取り残されて、その子どもたちがまた麻薬中毒や犯罪の予備軍になってしまうようです。

 だから教会がそのような子どもたちを集め、三日間ほどのキャンプをし伝道をします。ティムさんは昔、麻薬の売人をしていたほどの人ですので、適材と思い、そのキャンプに送りました。

 しかしそのキャンプはハードで、山の中で三日間野宿のような状態でした。それで彼は風邪を引いてしまいました。ジャズ・アンド・ジーザスの時にも彼の出番がありましたが、出る直前に声が出なくなってしまいました。ミュージシャンが演奏できなければ最悪です。彼はメチャクチャ落ち込んでいました。「私はもう帰る・・・」と言っていました。しかし私は彼と一緒に祈りました。彼は昔、麻薬にどっぷりと浸かっていました。そのような関係のキャンプに行ったので、悪しき攻撃を受けたのかもしれません。その背後の力が破られるように、彼の財宝を取ろうとしている悪魔の力を打ち破る祈りをしました。

 それから二日間、彼はホテルで休養していましたが、牧師会の日の朝、声が出るようになりました。そして四オクターブの声で賛美できました。皆はたいへん感動していました。扉が開かれる前には戦いがありますが、キリストの身体に属する者たちがスクラムを組んで立ち向かうときに、勝利するものだと思いました。それとともに、私のメッセージも主が用いて下さいました。

 今回の働きは、単なる働きではなく霊的戦いだと話しましたが、日本がかつて真珠湾攻撃を仕掛けて太平洋戦争が始まりました。そこから世界の平和のバランスが崩れていきました。神の働きは常に回復の働きです。日本の悪いアプローチであのようなことが始まったのなら、今度は、日本の良いアプローチでのハワイミッションは大きな霊的回復につながり、かつて敵同士であった日本とアメリカが一つとなって真の敵と戦うならば、勝利を得ることができると話しました。

 また、太平洋戦争は単なる戦争のように見えるかも知れませんが、あれは霊的戦いであると話しましたが、前日に一つ情報を得ました。

 なぜならば、前日に家内がパールハーバーへとりなしに行き、色々な資料を集めてくれました。そのような中で、日本の軍部が太平洋戦争を決定する時、真珠湾攻撃を決行前、東条英機をはじめとする幹部が神社に参拝してから決断しています。何と、神社に行って請願をたてて攻撃を決断し、攻撃機が飛び立っていきました。それも、日本軍は日曜日の早朝を狙いました。

 そこにはわけがありました。パールハーバーに停泊している戦艦の乗組員たちは、全て武器を放棄してチャペルに集まって礼拝をしているという情報をキャッチしていたからです。パールハーバーの礼拝中に攻撃をしかけた為、反撃が遅くなることを狙って爆弾を落としました。そして大勢の人々を殺すことに成功したのです。

 正にそれは日本の神々が、教会に対して攻撃を仕掛けたことに他ならないと思いました。回復し勝ち取るためには、日本とアメリカの教会が心を一つにし、それらを霊的戦いという視点に立って悪魔に対して戦わないと、ハワイ、日本、また世界は変わらないと話しました。

 これは家内が前日にこの情報を仕入れて来なければ、話すことは出来ませんでした。これも、キリストの体の各器官という役割の勝利だと思いました。

 また「フィッシュ」というラジオ局のプロデューサーがミッションの働きにとても感動し、単にコマーシャルを流すだけではなく、ラジオ局の働きの一貫とさせてくださいと言われました。ラジオのDJが番組の中でも話題として取り上げてくれ、ミッションを盛り上げていこう言われました。

 これらは、新しい扉が開かれた以外の何ものでもありません。皆さんの祈りによって、私たちは最前線で戦いますが、扉が開かれています。

 またハワイの最大の教会、ニューホープチャーチでロン・ブラウンさんが演奏しました。それも不思議な方法で入ることができ、演奏することができました。

 八月に私はマウイ島に行きました。マウイ島に甲子園ミッションで救われた夫妻が今では牧師となって牧会している教会があります。その先生はかつては天理教の布教師でしたが、甲子園ミッションでクリスチャンになり、今、マウイ島で牧師をしています。

 八月のことでしたが、その教会で集会を行ったとき、一人のアメリカ人牧師が私の所に来て、「今度、うちの教会に来てください」と招かれました。それで今回、私はマウイにも出かけていきました。先週の日曜日にはその教会で、メッセージを語りました。白人もいれば、黄色人種もいるという、多民族な教会です。

 私はそこに行ってとても驚きました。教会に着いたとき、風景に見覚えがありました。なぜなら、八月に行ったときに、私はその教会の前で祈ったからです。

 「神様。どうかこの教会が祝福されますように」と祈りました。なぜかというと、その教会の後ろが神社でした。それは、先日話した九十四才の宮司のおばあさんの神社が、教会のパーキング横にあったからです。

 今回、神社の横の教会から招かれていたとは全く知りませんでした。そこで私は宮司のおばあちゃんに伝道したと話しました。すると皆、たいへん喜んでくださいました。なぜならば、そこに来ている人たちは、昔からこのおばあちゃんをよく知っていたからです。

 戦時中、この夫妻は神社に立てこもり、いのちがけで神社を守ったということも知っていました。教会の牧師は宮司のおじいちゃんにも一生懸命伝道していたそうです。しかし、おばあちゃんには伝道していませんでした。私がおばあちゃんに出会って祈ってあげたと語ると、皆はとても喜びました。私は、「今度は皆さんが継続してそのおばあちゃんのためにフォローアップする役割です」と言うと、継続的に伝道すると約束してくださいました。

 それを見て、神様は誰一人として滅びないことを願っておられる細かいお方だと思いました。

 私は先月祈ってあげただけで十分だと思っていました。それ以上は望んでいませんでした。しかし主は、その一ヶ月後に、同じ神社の横にある教会に私を導いて下さったばかりか、継続的におばあちゃんに伝道してくれると約束してくれたからです。

 牧師はおばあちゃんの子どもたちのこともよく知っていました。子どもが何人かいたけれど、その中の一人はクリスチャンになったと話していました。とても良い信仰を持って一生懸命伝道しているけど、なかなかおばあちゃんはクリスチャンにならないと言っていました。

 しかし神様の開く扉はすごいと思いました。キリストのからだが一致して仕えていくときに、新しい扉が開かれると思いました。

 今日は岡本泉姉が帰ってこられていますので、ハワイリバイバルミッションの働きについて証を聞いてみたいと思います。新しい扉が開いているときに、私たちは心を一つして主のために働いていきたいと思います。

(岡本泉姉の証)

 三月から里辺ちゃんと二人でハワイに出かけており、こちらにビザの関係で帰ってきました。帰ってきたら、十二時間連鎖賛美があることを知りました。ざわめきのハワイでの十二時間連鎖賛美とつながると二十四時間になるということで、私もこちらでの連鎖賛美に参加させていただきました。最初に賛美リードをお願いされましたが、私は賛美リードの賜物はない、賛美リードはいつも里辺ちゃんの担当だと言って断りました。

 ハワイに行ってから、私と里辺ちゃんの二人だけでしたので、何かやるというと、司会、賛美リード、映像…と色々あり、二人でどっちが何をやるのかを決めなければならず、どちらかが必ずやらなければならないという中にありました。今回は普通に断っても、すべて十二時間が埋まることがすごいと思いました。次の曲は何かとか、照明のことなど、何も考えずに、ただ主を賛美することができ、感謝しました。

 また青年会の方々の熱さにも感動しつつ賛美をしました。里辺ちゃんと二人で行きましたが、今では、新城教会から滝川充彦くん、鈴木陽介くん、岩井寛さんのご家族も来てくださり、忙しくなるごとにタイミング良く、キリストのからだで、色々な賜物を持っている人々を送ってくださり、感謝しています。

 本大会まで今日であと三十三日となりましたが、これから新城からたくさんの方々が来られることを聞いていますが、頑張っていきたいと思っています。またいつもお祈りを感謝します。

 いつもりべちゃんと、「もし、私たちが日本に残っていて、ハワイに行った人たちのために祈れる?」という話をし、「たぶん祈れないね…」とお互いに言っています。私たちがハワイに派遣されたのは、私たちが祈れないことを主はわかっておられたからだと語り合っています。

 本当にいつも祈りによって支えられていることを感謝します。

 このようにハワイでの働きがあるので、扉が開かれています。「扉よひらけ」という賛美がありますので、皆さんで賛美したいと思います。

主が我らの前を進まれ 険しきこの地を平らにされる
青銅のとびらを打ち砕き 鉄のかんぬきへし折る
さあ 扉よ 開け 今リバイバルの扉よひらけ
さあ扉よ ひらけ 今リバイバルの扉よひらけ

 私たちの閉ざされている部分に新しい扉が開くことを祈りましょう。私たちの所に主が大きな扉を開いてくださることを期待しましょう。閉ざされていると思うところがあったならば、新しい扉が開くように祈ってください。各器官が一つとなって祈っているので、必ず主が動いてくださると信じます。また、「受けるよりも与えるほうが幸い」と学びましたが、このみ言葉を実行してハワイリバイバルミッションのためにもお祈りしましょう。

「イエスさま。今私たちは各器官の機能を集結して、神の国のために戦って祈ります。今日、とびらが開かれることを宣言します。イエスさまの名によって、新しい扉が開きますように。隠された財宝を見せてください。勝利を見せてください。扉を閉ざしている敵の力を打ち破ってください。また悪しきつながりを断ち切ってください。勝利を宣言して、み名によって祈ります。アーメン。」


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