ジョー・ハイト師特別講演記録
「あなたの過去と未来を回復するために」


2008.3.16(SUN)
ヤキマ・バリーフェロシップ牧師
ジョー・ハイト師
新約聖書 ヘブル人への手紙11章1節〜3節
信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。昔の人々はこの信仰によって称賛されました。信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟り、したがって、見えるものが目に見えるものからできたのではないことを悟るのです。

 おはようございます!お元気ですか?私はそれしか日本語を知りません。「食べましょうか?」と聞かれると、いつも「はい!」と答えます。
 二年振りに新城教会に来ることができ、光栄です。今回、友人が一緒に来ています。私がアメリカ人であることをお詫びします。順牧師が私の友人であることは、彼が負うべき十字架です。きっと小さな時に罪を犯したので、神の刑罰として私を友人として与えたのだと思います。今回一緒に来た友だちは、綾子先生の教会のトム牧師です。私たちは初期に彼と教会を共に開拓しました。
 そしてサーマンさん、カールさんが一緒に来ました。カールさんはタコマ出身ですが、今はグアムに住んでいます。私たち四人の中でカールさんが一番時差ボケをしています。いつものように新城教会のもてなしを感謝しています。

 最近の伝統かも知れませんが、少し混乱したことがありました。順先生が、「アメリカ人は餃子をたくさん食べないといけない」と言われました。そしてその一時間後に、日本人が食べるのが礼儀のようです。今度、順先生がヤキマに来た時には、私が新しい伝統を作らなければなりません。順先生に牛肉を食べさせ、一時間後に私が食べます(アメリカ的なユーモアを試して皆が笑うかどうかをみてみました)いつもなら、私が冗談を言うと、順先生とベスさんしか笑いません。

 ヤキマの教会と新城教会とは、大きなつながりがあります。そしてヤキマの方がそのつながりから、より多くのものを受けていると思います。皆さんの祈り、皆さんがヤキマのためにしてくださっている色々なことのために、私たちは祝福されています。
 日曜日の朝に新城教会で説教することは、大変緊張します。だから動いたりして、どうすれば良いのかよくわかりません。自分の先生たちの前で教えているような気がします。私が語ることは、過去十数年間に新城教会から教えられたことを、英語で言い返しているように思います。だから私はジョークばかりを言ってしまいます。しかし、今ここにいることは光栄です。

 また去年のハワイリバイバルミッションに関わることができたことも、大きな特権でした。新城教会から行かれた方が多くいると思います。大変素晴らしかったです。私もそこで話をすることができて光栄でした。それは多分、順先生が全財産を賄賂としてミッションの実行委員会に支払ったからだと思います。リバイバルミッションのポスターの中に、日本の偉大な伝道者とともに私が並んでいるのを信じられませんでした。ポスターを見たとき、白人は私一人だけでした。
 そして今週の木曜日と金曜日のセミナーのチラシを見ると、私が唯一、髪の毛がある人でした。しかし新城教会に来るたびに、髪の毛が抜けていきます。明先生を見ると、髪の毛がフサフサです。何が起きているのか私には理解できません。今からは明先生の祈りを受けたいです。ハワイリバイバルミッションを通して多くの奇跡がありました。

 ハワイを通して日本のため、そしてアメリカのために必要であった霊的な破れが、いかに偉大なものかを、その時まで私は知りませんでした。
 シャーマニズムやアミニズムを通して、昔から霊的要塞がハワイに築かれました。また、アメリカ人、日本人もハワイの歴史に深く関わっています。それはあまり良いことではありませんでした。しかし、その両方がクリスチャンとして、ハワイにいることは大きな事でした。私は日本語ができないので、ハワイリバイバルミッションで起こったすべてのことは、よくわかりません。しかし、そこに日本人とアメリカ人のクリスチャンがいるという、つながりを通して新しい扉が開かれました。
 私たちのヤキマの教会では、新しい霊的な事柄、特に、とりなしについての理解が、ハワイミッション以降、与えられています。私たちの教会はそんなに大きくなく、一二五人程ですが、その中からハワイミッションにたくさんの人たちが参加しました。
 私の娘チェルシーは、事務所で長い間働いていました。彼女が家にいなかったので、食費などがかなり浮いて良かったです。娘のアスティンも来ました。滝川充彦くんも私の家から送り出しましたが、それは良かったです。今彼は、私の家の車庫の上の部屋で寝泊まりしています。

 ヤキマの教会から、とりなしに関わるために行った人たちが六人います。また、ワーシップリーダーのシャノンさんも、開先生やロン・ブラウンさんと一緒にそこに関わり、ワーシップを導く特権が与えられたことは素晴らしかったです。そこで目に見える活動もたくさんありましたが、霊的世界のこともたくさん起こりました。
 過去において日本とアメリカが歴史上つながっているゆえに、クリスチャンが両国から来て一緒に働くことにより、最初は小さいかも知れませんが、破れが起こるのです。

 ハワイで奉仕する前にも、ヤキマから新城教会に来て霊的戦いやとりなしについて学んだ人たちは何人もいます。新城に来て、とりななしを学び、ヤキマに帰ると一ヶ月、二ヶ月は燃えていて、「どこそこに祈りに行きましょう」と言っていましたが、それが段々消えていきました。
 しかし一緒にハワイで働いてから、それが全て変わりました。何か霊的なものが変わりました。ハワイで一緒に働くことによって、新しく力が動いているのを感じます。今では、そこで奉仕していた人たちがいつも私に電話しています。
 「先生、どこそこに行って祈らなければなりません」と、次から次へと電話があって、私には手に負えません。新しく目が開かれたようです。霊的な目でものを見るようになりました。そのような理解が今与えられています。
 私は「どうぞ、祈りに行ってください。私はみっくんの世話をしなければなりません。」と言っています。そして毎週木曜日に、霊的戦いととりなしの祈りの学び会をしています。そしてその後、皆が色々なところに出て行ってとりなしをしています。新城教会がなかったら、そのようなことはしていません。本当に感謝しています。ハワイでのつながりをきっかけに、新しい扉が開かれてパワーアップしました。

 順先生がヤキマに来ると、彼は本当にクレージーです。しかし日本においても皆がこの人はクレージーですと言っていますから、本当にクレージーです。ヤキマの町において私の教会は少し変わっています。きっと永遠の始まりから、日本人とアメリカ人が一緒に奉仕していくという、神様の何らかの計画があったと思います。日本人が私たちの教会を変えました。私たちはハワイという場所に共通した過去、人類の敵が私たちを引き離そうとした共通の所に行ったとき、私たちは共にその敵に勝利しました。そして、新しいつながりができました。
 そして今、「次は何だろうか?」という興奮でいっぱいです。とても良いことです。神様が私たちに永遠の始まりの前から、私たちのために持っておられる約束があります。自分の家族、名字を口に出して言ってみましょう。神様はその名前に対する計画を持っています。そして永遠が始まる前から、その名前のために計画を持っています。歴史のずっと昔から、日本人とアメリカ人が一緒に働いていくための計画を持っているのと同じように、自分の名前のために、計画を持っておられます。そのようなミニストリー・奉仕の中に、力強い目的を持った約束を神様は解き放ちたいのです。歴史の昔から神が持っておられる新城教会に対する約束を、大きな爆発をもって解き放ちたいと思われています。

 私は今朝五時頃、どこかの神社の花火の音で起こされましたが、神様は同じように大きな爆発を持ってそれを解き放ちたいと願っています。それらすべての約束は、イエス・キリストという土台に築かれています。ヘブル書十一章一節から二節に、

『信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。昔の人々はこの信仰によって称賛されました。』

ある一つの英語の訳は、

『人間存在の根本的な事実は、この信仰、すなわち神への信頼こそが人生を有意義なものとするすべての事の堅い基礎である。』

とあります。イエスさまに対する信仰が、すべてのものの基礎であると教えています。岩の中にイエスさまがいるわけではありません。しかしイエスさまこそが、本物の堅い土台となる岩です。そしてあなたが神様から受けているすべての約束は、その岩に固定され成就します。

 私が二年近く前にここに来たとき、「新城教会は世界的に影響を与える教会となる」と、主は語られました。そしてそれが将来において、もっとそうなると思います。その約束は三十年、四十年前からありました。そして将来において、ハワイよりも韓国よりも、はるかに大きなことが起こります。ある人は、「どうして私にそれができようか、私たちは小さな教会ではないか」と言われるかも知れません。
 しかしその基礎は、新城教会ではありません。新城教会が召しとして与えられているすべてのことが、「イエスキリスト」という堅い土台に置かれているからです。
 この教会において大きな約束されていることがあります。それはまだ起きてはいませんが、約束されていることがあります。そして神様がこの教会を大きな事に持っていこうとされる時、恐れることはしないでください。私たちはただ一つの教会ではないですから…と言うのではなく、「イエスさまが、私たちの土台なので、私たちにはそれができる」と言いましょう。

 日本には地震がよくあります。それは良いことではありません。しかし霊的地震が来ることを私は信じています。普通、私たちは地震を恐れます。しかし霊的地震は恐れなくても良い地震です。神様が将来行おうされている偉大なことを解き放つための地震です。
 私はハワイミッションの奉仕のために、ヤキマとハワイを六往復しました。飛行機で色々な雑誌を読みました。飛行機によく乗ったので、順先生になったのではないかと思うほどでした。

 飛行機の中で読んだ話は、去年春に起こったソロモン諸島の地震でした。地震がきっかけで、第二次世界大戦の時に沈んだ船が海上に浮いて来たというのです。六十数年間この船は海の底にありました。それはアメリカ海軍のものでした。とても小さなPTボートでした。その船の中には魚雷がありました。この船は地震があったために、魚雷が付いたまま浮き上がってきました。それで色々な人が興奮し、緊張しました。なぜなら、いつこの魚雷を解き放ってもおかしくない状態であったからです。アメリカ海軍が出ていき、魚雷を外しました。それで、やっと危なくなくなりました。

 同様に、ハワイリバイバルミッションのようなことをきっかけに、神様の中に昔からあった計画が一つの地震をきっかけに、明らかにされるということです。一つの霊的な地震がきっかけで、あなたの人生において昔から潜んでいるものが解放され、浮き上がり、いつ魚雷を発射しても良い状態となります。そのようなものが明らかになります。神様はあなたに対して、新城教会に対して、大きな計画を持っておられます。

 しかしそれを聞いた途端、「ちょっと…」と思います。しかしイエスさまが置かれている土台であるということを思い出すと、勇気がわき上がってきて、「私たちにできる」と確信を持つのです。
 霊的地震があります。「地震だ!困る」と言いますが、それは困るのではなく、神様のみ業です。自分のために昔から用意されていた、武装されていたものが、霊的地震によって浮き上がり使用できる状態になるのです。それは、いままで自分が持っていなかった力であったり、資源であったりします。しかしそれは、永遠の昔から用意されている、あなたの名前、教会の名前に対する約束であったのです。それは、瞬時に起こります。

 ですから小さなもので満足するのではありません。そのような地震が来るのを恐れないでください。「それは成就しないだろう」と言わないでください。神様こそが堅い土台ですから。そしてそれが人生を有意義なものにします。
 このヘブル書のみ言葉は、私たちのヤキマの教会に与えられた、今年のテーマのみ言葉です。イエスさまが土台であるならば、どんな地震にも耐えることができ、祝福されます。あなたは神様からの召しにより、どんなこともできます。

 第二列王記四章のみ言葉から、順先生がよく話してくださいます。解放についてよく理解を与えているみ言葉です。一節から六節に、

『預言者のともがらの妻のひとりがエリシャに叫んで言った。「あなたのしもべである私の夫が死にました。ご存じのように、あなたのしもべは、主を恐れておりました。ところが、貸し主が来て、私のふたりの子どもを自分の奴隷にしようとしております。」エリシャは彼女に言った。「何をしてあげようか。あなたには、家にどんな物があるか、言いなさい。」彼女は答えた。「はしための家には何もありません。ただ、油のつぼ一つしかありません。」すると、彼は言った。「外に出て行って、隣の人みなから、器を借りて来なさい。からの器を。それも、一つ二つではいけません。家にはいったなら、あなたと子どもたちのうしろの戸を閉じなさい。そのすべての器に油をつぎなさい。いっぱいになったものはわきに置きなさい。」そこで、彼女は彼のもとから去り、子どもたちといっしょにうしろの戸を閉じ、子どもたちが次々に彼女のところに持って来る器に油をついだ。器がいっぱいになったので、彼女は子どもに言った。「もっと器を持って来なさい。」子どもが彼女に、「もう器はありません。」と言うと、油は止まった。』

 このみ言葉は、自分の過去から解放されることを語っている素晴らしいみ言葉です。自分の後ろの扉を閉じなさい、そして油を受けることができる多くの器を集めるようにと教えています。ほんの少しであった油が倍増しました。そして過去にあった呪いが打ち砕かれ、断ち切られて、将来に向かって祝福が流れていきます。
 けれども、六節のみ言葉は私にとって、少し悲しくなります。

『器がいっぱいになったので、彼女は子どもに言った。「もっと器を持って来なさい。」子どもが彼女に、「もう器はありません。」と言うと、油は止まった。』

 油はそこで止まりました。そこを読むたびに、「なぜ彼らはもっと器を用意しなかったのか。急いでどこにでも行って器を集めてきたらよかったではないか、そうしたら油の流れが止むことはなかったのに」と思います。
 「油」が象徴しているのは、「聖霊の油注ぎ、聖霊の力」です。

 新城教会において成就する、過去からの大きな約束があります。イエスさまが十分に大きな土台であり、基礎は堅いのでイエスさまによって、そのすべての約束は成就されます。地震により、想像できないほど多くの資源や力が霊的地震によって解き放たれます。

 しかしこのパズルを終えるためには、一つのピースが残っています。それは、「神様、油は十分ではありません。」と、空の器がもっと必要であると常に告白しなければなりません。
 女性と子どもたちはどうしてそこで満足したのでしょうか。奇跡があって良かったとそこで満足しましたが、もっと多くの器があったらそこで油が流れ続けたのではないでしょうか。
 神様が約束されたことに対して、私たちは決して油を切らすことがないようにしましょう。
 私はいつも神様に、「私は新城教会に住むことができないでしょうか。ここはとても素晴らしいところです。」と祈ります。皆親切だし、霊的な力があって素晴らしいです。享子さんは私の世話をしてくださり、たくさん食べさせてくれます。しかし神様が私に言うのは、「もしわたしがあなたに、新城に住んでも良いというならば、あなたはきっと満足するだろう。そして、怠けてくる。」と言われました。

 器はすでに六つもあるから満足だ、というのはとても簡単です。しかし、空の器を探すのを止めないでください。
 どうしたら器は空になるのでしょうか。それは、自分に与えられた油注ぎを他の人に注ぐなら、空になります。あなたが空になったら、もっともらうことができます。満足してしまうと、もうこれ良いと言ってしまいます。しかし神様は永遠にあなたを通して、油を注ぎたいのです。あなたを通して、神様が新城市に油の洪水を起こしたいのです。あなたを通して、日本に油そそぎの洪水を起こしたい、そして、世界を洪水にしたいのです。

 小さな事ではなく、永遠を考えましょう。そして天からの視点を持ちましょう。自分の人生のすべてを注ぐとき、神様があなたに注いでくださいます。お祈りします。

「イエス様。あなたの恵み、また、私たちをきよくしてくださる十字架の血潮のゆえに感謝します。そして新城教会とその人たちによって、私と私の教会に注がれている油注ぎを感謝します。教会の人々が既に持っている油注ぎで満足することがないように祈ります。もっと注いでください。個人、家族、その名前に与えられた、過去の約束を解き放ってください。神による地震をあなたが祝福として与えてください。
 イエスさまという土台が、いかに大きいかを見ることができる祝福を与えてください。あなたがしようとされていることを、あなたが拡大してください。あなたの祝福を注いでください。イエス・キリストのみ名により、アーメン」


[バックナンバー]