隔ての壁を打ち壊せ!


2008.7.20(SUN)
新城教会牧師 滝元順師

新約聖書 エペソ人への手紙2章14節〜19節
キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。敵意とは、さまざまの規定から成り立っている戒めの律法なのです。このことは、二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するためであり、また、両者を一つのからだとして、十字架によって神と和解させるためなのです。敵意は十字架によって葬り去られました。それからキリストは来られて、遠くにいたあなたがたに平和を宣べ、近くにいた人たちにも平和を宣べられました。

 ハレルヤ!今日は素晴らしい礼拝を持つことができて、心から感謝します。韓国からのお客さんが大勢来られましたので、今朝は、韓国語の通訳があります。チェ・ヨン先生が通訳してくださいます。
 来年私たちは韓国で、リバイバルミッションを計画しています。昨年、ハワイでリバイバルミッションを開催しましたが、その後、神様の前に出て、「次はどこでミッションを行ったら良いですか」と祈りました。すると、「韓国でやりなさい」という思いを与えてくださいました。
 しかし、「はたして韓国でできるだろうか。韓国にはリバイバルが起こっているのではないですか。」と祈りました。

 現在、韓国はクリスチャンが多いですが、日本は大変クリスチャンが少ないです。韓国は国民の二十五パーセントがクリスチャンだといわれます。日本は〇・二パーセント位です。韓国すでにはリバイバルが起こっているから構わないで、自分の国のリバイバルをがんばらなくてはいけないと思いました。
 日本教会が韓国教会を応援するなんて、バカらしいではないかと思いました。まるで、小売り店が、隣にあるスーパー・マーケットの販売拡大のために協力するようなものです。
 しかし主は、「日本教会は小さいと言ってはいけない。他の国々のための働くとき、日本のリバイバルは前進します。」と語ってくださいました。

 それで、私たちは韓国側にその話を持って行きました。そうしたら、全く別ルートから、今回、キム先生をはじめ多くの方々が、すでに熱く、日本のために祈っていることを知りました。そして彼らから、「新城教会に行って、一緒にリバイバルを祈らせてください」と要請がありました。
 今年は、「人手に寄らず神のわざが進む」と語られました。人手によらず、日本側も韓国側も一つにされていることを、心から感謝しています。私はこの延長線上に、すごいことが起こると信じています。それは、アジアのリバイバル、世界のリバイバルであると信じます。

 神は元々、人種や国々を創られませんでした。時々、私たちは人種という概念を持ちます。しかし神様は初め、アダムとエバしか創られませんでした。そこから人類は増え広がりました。また、多くの文化も創られませんでした。聖書を見ると、カインが罪を犯した結果、文化が生まれています。続く、「バベルの塔」の事件以後、様々な言葉、人種、国々ができ、その結果、多くの文化が生じました。神様はそれを喜んではおられないはずです。神様は、皆が一つとなり、主を礼拝することを願っておられます。

 今朝は、このように日本と韓国が一つとなって、主を礼拝している姿を主は喜んでおられるはずです。このような機会には、普段では注がれない油注ぎがあると信じます。日本にいても、韓国にいても、受けることが出来ない新しい油です。

 午後からはキム先生が聖会をしてくださいます。ぜひ、一緒に参加し、恵みを受けましょう。キム先生には賜物があります。先生は一冊の本を書いて有名になりました。それは、『天の言葉』という本です。
 神は、すべての言葉を超越した、神の領域の言葉をくださると教えています。それは御霊の賜物の根源でもある、「異言の賜物」です。聖霊が注がれたときに、色々な国の言葉が下りました。そして、天の言葉が下りました。
 聖書はそれを「異言」と表現しています。異言の賜物をいただくと、信仰は変えられます。私も聖霊によって異言の賜物が与えられていることを、感謝しています。韓国語は出来ませんが、天の言葉が語れることを感謝します。今日、まだ、その言葉をいただいていない方は、午後の集会に出てください。そして、新しい言葉の賜物を受け取ってください。午後は、日韓合同の素晴らしい油注ぎが、強く与えられます。勝利があると信じています。

 今朝はある意味で、壁が崩されています。これは主イエスによってのみ可能となる、とみ言葉は語っています。イエスさまが十字架において、隔ての壁を壊してくださいました。

 日本から一番近い国が韓国です。日本と韓国がどのくらい近いかをご存知でしょうか。
 「対馬」という長崎県に属する島があります。そこに行くと、釜山が見えます。「釜山が見える丘公園」というのがあります。そこから釜山までは、たったの四十キロです。そこで大きく深呼吸すると、キムチの臭いがするような所です。
 話は変わりますが、韓国チームがおみやげに、キムチを百キロも持ってきてくださいました。礼拝後、ぜひお持ち帰り下さい。
 私はある時、対馬に行きました。四十キロ向こうはリバイバルです。しかし、対馬に行って集会を持つと、大変少ない会衆でした。その教会の人たちに、「対馬には、どのくらいクリスチャンがいますか?」と聞くと、彼らは顔を曇らせ、「実はこの教会には、現地の人は誰も来ていないのです」と言われました。そこに集まっているのは、九州の方から仕事で来た人たちでした。
 なぜこんなに韓国と近いのに、クリスチャンが少ないのでしょうか。何かの霊的な壁があると思いました。

 日本の人々がどうして救われないか。それは、霊的な壁がそびえているからです。この壁が打ち倒されない限り、聖霊の風は吹いてきません。それを打ち壊すためには、日本と韓国が一つとなって、神に祈らなければなりません。そうすれば必ず、壁が崩されると信じています。

 では、なぜ壁が生じたのかについて考えてみました。歴史の中に、日本と韓国に大きな壁があることを覚えます。
 しかし、日本人と韓国人のDNAを調べると、日本人の約七割が朝鮮半島を経由して渡来した人々です。だから今日お互いに比べてみれば、同じような顔です。言葉さえ話さなければ、わかりません。
 バベルの塔から東に移動した人たちの中で、ある人たちは朝鮮半島に止まってしまいました。しかし、あるグループは海を渡って、日本に来ました。それが現在の日本人です。ですから、民族的には全く、日本人、韓国人、中国人は同じルーツの民族です。

 しかし、なぜか、近い国なのにも関わらず、お互いに壁があります。それは何か?
 その理由として、日本が犯した罪が、神の前に壁となっていることを知りました。私は日本人として、韓国の皆さんの前に立つとき、申し訳ないと思います。特に、愛知県民として、韓国に、ごめんなさいと言わなければなりません。

 日本が朝鮮半島に対して悪いことをし始めたのは、十六世紀のことです。豊臣秀吉と加藤清正が一緒になって、朝鮮半島に侵入し、釜山から攻め上っていきました。朝鮮半島の人たちの首を一つ取ったら、懸賞金を出すと兵隊たちに言いました。だから日本の野蛮な兵隊たちは、朝鮮半島の人たちの首をいっぱい切り取って、日本に送りました。あまりにも多くの首が集まり、日本に送ることが出来ませんでした。それで、首は重いので、耳か鼻でも良いと言いました。それから、耳を切り取って塩漬けにし、日本に送りました。

 先日、韓国へとりなしに行きました。チョンジュという所に行くと、豊臣秀吉と加藤清正が行った悪行が壁画となっていました。そこでは、その地方の人たちが日本によって、七万人虐殺されたと記されていました。たいへん心が痛みました。
 豊臣秀吉と加藤清正は、愛知県の名古屋の出身です。愛知県の人たちが、朝鮮半島で悪行をするきっかけを作りました。その時から、罪の壁ができてしまいました。
 またそれだけに止まらず二十世紀の初めには、日本の軍国主義により、朝鮮半島、中国、そしてアジアに大きな被害を与えました。

 日本ではあまり教育の中で教えられない歴史があります。日本軍がアジアで戦時中どんなことをしたかについては、あまり語られていない所があります。私たちクリスチャンは、しっかりと事実を知り、自分たちの罪として悔い改めなければならないと思います。
 特に、二十世紀の初め、日本は朝鮮半島を併合しました。そして韓国の人たちの名字も名前も、全て日本名に変えてしまいました。それを「創氏改名」と言います。そして、朝鮮半島の人たち全員を、神社の氏子に登録しました。日本の悪霊の支配下に置くことをしました。
 もしもこれが逆の立場だったら、どのくらい辛かっただろうと思います。多くの苦難を、日本は朝鮮半島をはじめ、アジア諸国に与えました。それは遠い歴史の中で起こったことではなく、私たちの両親、祖父母の時代でした。私たちの二代、三代の家系にそのような罪があります。
 その結果、大きな壁ができていると思います。そのため、韓国まではリバイバルの風が吹いていても、日本まで風が吹いて来ません。これらの罪を悔い改め、壁を取り除くことは重要です。

 今回、韓国から、日本を愛して、日本のリバイバルのために、七十名以上の方々が新城へ来てくださいました。彼らは毎日、日本のために真剣に祈っています。昨晩も彼らは、日本のために真剣に祈っていました。日本人が救われるようにと、涙を流して祈ってくださいました。私たちは、これを感謝して受け取り、心を一つにして、リバイバルのために働いていきたいと願います。

 なぜ韓国の方々が日本に愛を持ってきてくださるのでしょうか。それは、聖書のみ言葉の実現に他なりません。

『キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。』・・・『敵意は十字架によって葬り去られました。』

 今までの歴史では、韓国と日本は敵意の中にありました。しかしイエスさまの十字架は敵意を打ち壊す唯一の力です。
 もしかしたら、家族や誰かに敵意を持っている人がいるかも知れません。しかし、敵意があると幸せになれないことは確かです。
 聖書は『怒ってはなりません。日が暮れるまで憤っていてはいけません。』とあります。なぜなら、「悪魔に機会を与えることになる」からです。誰かを憎んでいたら、後ろに悪魔が待っているのです。
 なぜ人を赦さなければならないのでしょうか。それは、自分の安全のためにも重要です。しかし敵意は、十字架によって葬り去られたとあります。
 今日は日本と韓国を今まで隔てていた、敵意の壁が打ち破られ、一つとなっています。またエペソ二章十八、十九節にあるように、

『私たちは、このキリストによって、両者ともに一つの御霊において、父のみもとに近づくことができるのです。こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、今は聖徒たちと同じ国民であり、神の家族なのです。』

 ここに集まっている皆さんは、国籍、民族、言葉は関係ありません。皆、神の家族です。あなたの隣に座っておられる方は、家族の一員です。「あなたは私の家族です!」と互いに語り合ってください。
 私たちは、グローバルな家族です。それは聖霊によって成し遂げられると記されています。イエスさまが、この地上に来られた目的は、私たちに聖霊を注ぐためとあります。聖霊の油が注がれるときに、不思議なことが起こされます。イザヤ書六十一章一節に、

『神である主の霊が、わたしの上にある。主はわたしに油をそそぎ、貧しい者に良い知らせを伝え、心の傷ついた者をいやすために、わたしを遣わされた。』

とあります。過去の悲しい歴史や敵意があると、心に傷が付きます。心は見ることができませんが、確かに、傷ついていることがわかります。それは時間をかければ治るようにも思いますが、なかなか治らないのが現実です。
 時々色々な方と話します。心の傷について語ってくれます。「その心の傷はいつからですか?」と聞くと、「三十年前からです。」と言われます。あたかも、昨日起きた事件かのように生々しく話されます。このままでは一生、傷は治らないだろうと思います。
 今の時代、多くの人が傷ついている時代です。どうしたら、心の傷が癒されるのでしょうか。壁が打ち砕かれるのでしょうか。イザヤ書は、「聖霊の油そそぎ」によって、心の傷が癒されると教えています。

 今日ここに聖霊様がおられます。特に、日本と韓国が一つとなって集まっていますので、強力な癒しの油が注がれていると信じます。今まで癒されなかった傷が、今日は聖霊によって癒される時です。今日は癒しを受け取りましょう。イエスさまは癒し主です。心だけではなく、体の癒し主でもあります。今日は主が、一人一人に癒しを与えてくださる礼拝です。日本と韓国を代表して祈るときに、国にある深い傷さえも、聖霊によって癒されていくと信じます。

 今回韓国の皆さんが来られましたが、日本と韓国の関係が、竹島問題などで急に悪化しています。どういう事かだろうかと思いました。このよう状態を見ると、日本と韓国の間に深い傷があることがわかります。このような時期は神の家族として、両国にある傷が癒されるように祈らなければなりません。日本人は、それをテレビ画面の中の出来事として考えてはいけません。十字架によって、油そそぎによってのみ癒されます。その次には、

『捕われ人には解放を、囚人には釈放を告げる』

 国と国の間には様々な事件がありますが、その背後に、目に見えない敵がいるのです。また家族に問題が起こることがあります。なぜこんな問題が起こるのだろうかと考えます。家族同士が敵になったり、色々な問題が起こることがあります。その原因は、人ではなくて、目に見えない悪魔・悪霊がいるのです。
 見えない敵がいることに気づかないと、人は惨めになってしまいます。家族の中に事件があったらその原因を探します。夫婦の間に事件があったら、ご主人は奥さんのことを考えます。奥さんが悪いから、こんな事になったと言い、奥さんから事情を聞くと、ご主人が悪いからこんなことが起こったと言います。私は牧師ですから、夫婦の間にある問題なども聞きます。最初にご主人から話を聞くと、悪い奥さんだと思います。しかし奥さんから聞くと、ひどいご主人だと思います。まったくわけがわからなくなります。
 人はいつも誰かを指さします。しかし指一本は相手を差していますが、三本の指は自分を指していることを忘れてはなりません。そして親指はどちらにつこうか迷っています。お互いに悪いところがあります。

 しかし、もしも夫婦の間に、透明人間が隠れていたらどうでしょうか。それが、夫婦の間を引き裂こうとしていたならば、どうでしょうか。透明人間が発見されるまでは、争いが続きます。
 聖書は目に見えない敵がいると教えています。それに気づかないと、人生は不幸になります。そして透明人間が入る原因が罪であると教えています。
 日本には多くの問題がありますが、その根本的原因は「罪」にあります。同時に、罪を台座に侵入した透明人間のような「悪魔・悪霊ども」が働いているのです。この敵の力が発見されない限り、いくら努力しても、問題は解決しません。しかし、聖霊様が来るときに、敵の力がわかるようになります。

 一九九二年二月に、この教会に激しく聖霊様が訪れてくださいました。その時私は、「ヤッター!今週からリバイバルが起きる!!」と確信しました。放っておいてもリバイバルが進むと思いました。
 しかしその後に起こってきたことは、敵の力が明らかになったことです。日本でなぜリバイバルが起こらないか、その原因は、目に見えない敵の力が関わっていることでした。また家族の中でなぜ問題が起こっているのか。それも、敵の力が関わっている理由でした。それが聖霊の訪れとともに、明らかにされました。

 かつて日本とアジア・朝鮮半島に大きな問題がありました。私たちはこの国が悪い、あの国が悪い、あの政治家が悪いと、色々な理由を付けています。
 しかし根本的な理由は、日本が犯した罪が原因となっています。そして、その背後に働いた敵の力に気づかない限り、本当の平和は訪れません。そのためには、真の敵を発見した両国の勇士たちが心を一つにして、敵に立ち向かうことです。そうするならば、過去の歴史の中で働いていた、目に見えない敵は打ち砕かれ、本当の平和がお互いの国に訪れると信じます。

 三年前の夏に、一つの大きなことが起こりました。夏になるといつもそのことを思い出します。日本は八月に大きな偶像礼拝があります。それは「盆」です。それは祖先崇拝の特別の期間です。多くの人たちが自分が産まれた故郷の墓に帰って行きます。だからその期間、日本の高速道路は大渋滞です。なぜ墓に行って拝むかというと、墓に行くと、先祖の霊のような手応えを感じるからです。日本人は霊感が強いです。だから墓で拝むと、先祖の霊が蠢いていると感じるのです。
 しかしそれは先祖の霊ではないのです。先祖の振りをした、先祖の死に関わった「死の霊」なのです。

 日本人は先祖の霊だと思いながら、先祖の死に関わった死の霊を歓迎しています。仏教は祖先崇拝を一生懸命しています。特に八月の盆には、すべての寺で先祖崇拝が熱心に行われます。
 三年前、主から、「日本の仏教の本部に行って、とりなして祈りなさい」と言われました。日本の仏教は、色々な宗派があります。そこで先祖崇拝が強力に行われています。そのような人たちがイエスさまを知ることができるように、とりなして祈りなさいと言われました。
 私たちは、さっそく、とりなしのチームを作り、すべての本部に出て行き、敵の力が破られるように祈りました。それは、素晴らしい祈りの一時でした。
 そして渋滞の中、新城に帰ってきました。渋滞中で家内の電話が鳴りました。牧師夫妻にかかってくる電話は、良い知らせは少ないのです。だから、いつも家内にかかってくる電話が気になります。家内が話している時の表情で、だいたいどんなことが起こっているのかわかります。
 「えっ?嘘?本当〜?」と真剣な顔つきで話していました。私はすぐに、何か大変なことが起こったと予測しました。
 それは新婚間もない奥さんからの電話でした。妊娠だと思って病院に行くと、妊娠ではなかったという情報でした。それは卵巣に大きな腫瘍ができていて、危ない状況だと言われたそうです。その人は看護師だったので、色々な医学情報がありました。だから彼女はそれを知って、病院で落ち込んで動けなくなり、私たちの所に電話をしました。

 私は、「何と言うことだ。今日は一生懸命祈ったのにもかかわらず、最後の知らせがこれか…」と、がっかりしました。
 しかし、とりなしから帰ってから、その人を教会に呼んで、一緒に祈ることにしました。彼女は診断書を持って、教会に来られました。
 医者から、「明日は大きな病院に行き、すぐに手術をする準備をしてください」と言われ、診断書にははっきりと、「卵巣に腫瘍がある」と記されていました。それを見て私は信仰を失いました。彼女のお腹はすごく膨れていました。若い娘にも関わらず、よろよろしながら、牧師室に入ってきました。
 しかし私たちは、一日とりなしの祈りをしたので、神様は何かしてくださると信じ、背後に働く死の力が打ち砕かれるように祈りました。
 祈りが終わって、「癒されましたか?」と聞きました。すると、「そんなに簡単に癒されるはずないじゃない!」と言われました。それを聞いて、私は、「その通りだ」と思いました。

 次の日、彼女は病院に行きました。そして診断してもらうと、どんなことが起こっていたのでしょうか。何と十時間以内の間に、全てが癒されていました。お腹がペチャンコになり、腫瘍も消えていたのです。
 病院は、「なぜこんな診断書があるのですか。もう一度見せてください」と言われ、検査しましたが、何もなかったのです。神様が素晴らしい勝利を与えてくださいました。

 最近、そのことを思い出します。あの時に全国の本部の寺に祈りに行くように、主から語られました。日本において「仏教」と呼んでいますが、実は、中身は仏教ではありません。仏教でやっていることは、「祖先崇拝」です。これは仏教ではありません。日本では仏教の顔をしていますが、その中身の七割から八割は、「儒教の儀礼」です。

 韓国の宗教は、「儒教」です。そして、日本の本質も「儒教」です。同じ先祖の振りをした、死の霊が働いています。
 その日、私たちは、日本全体を包んでいる祖先崇拝に対する、とりなしの祈りに導かれたのです。その時、一人の女性が奇跡的な癒しを受けました。その癒された人は日本人ではなく、在日韓国人の方でした。

 在日韓国人の方々は、日本と韓国を結ぶような役割の重要な人たちです。日本の祖先崇拝は、朝鮮半島を経て入ってきました。私たちはそのような死の力を打ち破る祈りをしました。その結果、在日韓国人の方が奇跡的に癒されたのです。

 最近神様がそのことについて、思い出させてくださいました。悪魔は日本だけとか、韓国だけを押さえているのではなく、左手で韓国を押さえながら、右手で日本を押さえつけているのです。同じ敵の力が、韓国と日本を牛耳っています。
 そのことに気づかされた日本人と韓国人のクリスチャンが、真の敵に立ち向かっていくなら、普通では不可能と見えるような事柄が、奇跡的に回復する、今まで危機に瀕していた人たちが癒される、と信じます。

 壁が打ち破られるときに、聖霊様の大きなわざが起こされると教えられました。今回韓国の方々が来られたことも、韓国リバイバルミッションにも、大きな意味があると信じています。私たちが心を一つにし、両国を一緒に押さえている敵の力に立ち向かっていくなら、主は偉大な事を始められると信じています。
 なぜなら、十字架によって、すでに勝利が取られているからです。

 今日、日本と韓国が一つになって礼拝できることを感謝しています。これは十字架の勝利のゆえです。今から聖餐式の時を持ちます。特に、韓国と日本が一つとなって、イエスさまの十字架の血潮と肉に預かります。これは大変重要なことです。
 私たちは神の家族です。私たちの間に壁はありません。そして今、聖霊によって一つです。共通の敵を知っています。聖餐式は、「私たちの間に壁はない」と敵に宣言する瞬間です。
 今日は韓国の方と日本の方と一緒になって祈り、聖餐式の時を持ちましょう。今からの時、聖霊様が強く働いてくださる時となりますように。お祈りします。


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