「ニネベへ行け」


2010.6.27(SUN)
新城教会牧師 滝元 明 師

ヨナ書 1章1節〜3節
アミタイの子ヨナに次のような主のことばがあった。「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって叫べ。彼らの悪がわたしの前に上って来たからだ。」しかしヨナは、主の御顔を避けてタルシシュへのがれようとし、立って、ヨッパに下った。彼は、タルシシュ行きの船を見つけ、船賃を払ってそれに乗り、主の御顔を避けて、みなといっしょにタルシシュへ行こうとした。

 ハレルヤ。みなさんおはようございます。今日はここで話ができることを本当に感謝しています。いつもお祈りしてくださり、私も健康でここまで来れて感謝です。
 今は6月で、もう間もなく7月になりますが、6月というのは私にとって素晴らしい感謝な時です。6月17日で、結婚して60年になりました。家内と60年の間、結婚生活ができて、本当に健康で来れたということを、心から感謝します。
 先週は岐阜県の可児市の教会にメッセージに行きましたが、その教会の奥さんがこんなことを言いました。「先生、とにかく生きているということは存在ですよ。ですから長く生きてください。先生、100歳まで生きてくださいよ」と言われました。私は、「それはわからん」と答えましたが、本当に生きているということは素晴らしいです。こうして恵みによって健康で生きることができ、心から感謝しています。私はどこに行ってもみんなに「私は死ぬまで生きます」と言っています。そして、死ぬまでイエス様のために福音を伝えて行きます。これが私のモットーですが、健康である以上、イエス様のために生涯、働いていきたいと思っています。

 少し前にプレイズ出版から私の書いた「天国はほんとうにあるのか」と「どうしても知ってもらいたいこと」という2冊の本が出ました。これは1冊700円するのですが、期間限定で2冊1,000円という破格の価格で出してくれました。みなさん買いましたか?これは伝道の機会になりますので、是非とも使ってください。実は私もたくさん買いました。私が書いた本ですが、私もプレイズから購入しています。少しは割引がありますが、割引よりも2冊で1,000円のほうが安いので、今回たくさん買いました。200冊買いました。そして、144人の人たちに送りました。教会の牧師先生や私の知っている人や親戚に送ると反響がありました。
 ある教会に送ると、その牧師先生がすごく喜んでくださり、先週は父の日だったので、「父の日に私たちの教会の人たちにプレゼントしたいので、70冊送ってください」と注文がありました。素晴らしいことです。いろんな教会から喜んでいただきましたが、昨日は私の小学校時代の同級生から連絡がありました。彼は今東京の武蔵野のほうで病院を開いていますが、彼にこの本を送ってあげました。彼はクリスチャンではありませんが、昨日はこのように手紙をくれました。「先日は人生の道しるべをお送りいただき、ありがとうございました。このような立派な本を出版なされば、後々まで残り、救われる人々も多いことと思います」と感想を書いてくださり、良かったな、と思いました。
 九州のある方にも送りましたが、その方は「天国は本当にあるのか」というこの中の証しを見て、早速自分のお父さんに伝道に行ったそうです。お父さんは93歳で癌だけれども、癌だということを教えていなかったので、この本を持っていって「お父さん、いつ召されるかわからないから、お父さんもイエス様を信じてください」と勧めたそうです。そうしたらお父さんが「じゃ、信じる」ということで、イエス様を信じたそうです。そしてその方が「私は今嬉しくてたまりません」と連絡してくださいました。

 また、私の長野県の集会に来たあるご夫妻にも送りました。奥様はクリスチャンですが、ご主人は学校の先生なので少しプライドがあり、私の集会に出たこともあったのですが、まだなかなか固い方でした。
 しかし、ちょうど私がこの本を送ってあげた時に、鼻の穴の奥のほうに癌が出来て入院していたそうです。奥様が「福音を伝える機会だ」ということで、この本をご主人にあげたら、ご主人が今一生懸命で読んでいるそうです。是非みなさんも買い求めて伝道に使ってください。

 時々子供たちが誕生日紹介などで「うちのおじいちゃんが救われるようにお祈りしてください。おばあちゃんが救われるようにお祈りしてください」と言いますが、それだけではいけません。子供さんたちも自分のお金で一冊本を買って、「おじいちゃん、僕のお金で本を買いました。おじいちゃんが救われるために祈っています。この本を読んでください。うちの教会の牧師が書きました」と言って贈れば、きっと読んでくれますから、子供たちも買ってくださると嬉しいです。

 それからもう1冊みなさん、素晴らしい本が出ました。「暗闇の中に光を」です。みなさん読んだことありますか?これは2001年に出した本です。この本は最近ずっとなかったので読んでなかったのですが、プレイズ出版でこの本が再版され、もう一度読んでみて、自分で書いた本ですが「いい本だな〜」と思いました。私の書いた本の中で「われ土方なれど」や「どうしたら人生の意義を見出せるのか」はベストセラーになりました。しかし今まで書いた本の中で、一番よく売れた本は「平安を持つ秘訣」という本です。みなさんは読んだことがないかもしれませんが、新生運動が出してすごく売れました。何十万部と出ました。その本は売れる本なので、版権を返してくれず、プレイズ出版では出すことができません。なので、それよりももう少しいい本をということで、「暗闇の中に光を〜あなたが平安を持つために〜」という本を書きました。みなさん一つこれを買い求めてください。どうしたら平安を持つことができるか、どうしたら素晴らしい人生を持てるか、という本ですので、クリスチャンの方もみなさん読んでくださったら嬉しいと思います。
 人に差し上げるというのは嬉しいことです。25日に、私のところに電話が入りました。「宮内庁の者ですが」と言われました。みなさん宮内庁ってわかりますか?天皇の侍従から電話が入りました。私は天皇・皇后さんにもこの本を贈りました。そうしたら、天皇からよろしく言ってくださいと電話がありました。私たちが生きているうちに福音を伝えるということは大切なことですので、みなさんもただ自分のことだけでなくて、福音を伝えていただきたいと願っています。

 今日のメッセージは「ニネベへ行け」というテーマでお話しをします。クリスチャンの方はこのストーリーを知っていると思いますが、みなさんヨナの歌をご存知でしょうか?知っている人は手をあげてみてください。案外いますね。では知っている人でみなさん一緒に歌ってみましょう。

「♪ヨナ、ニネベいらっしゃい。い〜え、行きたくな〜い。ヨナ、ニネベいらっしゃい。い〜え、行きたくな〜い。大きな魚、ヨナを呑んだ。ヨナは恐れて、助けて〜、助けて〜。ヨナ、ニネベいらっしゃい。はい、行きま〜す♪」

 こういう歌です。先ほど読んでいただいた聖書の箇所にはこのようにあります。
 ヨナ書1章1節〜3節、

アミタイの子ヨナに次のような主のことばがあった。「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって叫べ。彼らの悪がわたしの前に上って来たからだ。」しかしヨナは、主の御顔を避けてタルシシュへのがれようとし、立って、ヨッパに下った。彼は、タルシシュ行きの船を見つけ、船賃を払ってそれに乗り、主の御顔を避けて、みなといっしょにタルシシュへ行こうとした。

 ヨナという人はイスラエル王国のほうに出た預言者です。イエス様が生まれる前に出ました。ヨナが生まれた所はどこかと言うと、イエス様がお育ちになったナザレの村から北東にだいたい5キロくらい行った町で生まれました。生まれて彼は預言者になり、神の言葉を伝えました。神様が伝えなさいと言われたことを伝えました。そして神様がヨナに「立って、大きな町ニネベに行き」と言われていますが、ニネベとはアッシリアです。実はニネベはイスラエルにとっては敵だったのです。敵だけれども、大きなニネベの町に「伝道に行け」と言われたのです。なぜかと言うと、ここに書いてあるのを見ると、「彼らの悪がわたしの前に上って来たからだ」とあります。「あの町は罪でいっぱいだから滅ぼそうとするが、悔い改めるように伝道に行ってこい」と言われました。しかし、ヨナは船に乗って、タルシシュに行ったと書かれています。タルシシュというのは今のスペインです。スペインのほうに逃れたのです。すると神様が怒られて、すごい暴風雨を送ったそうです。すごい嵐になって、その中の船員たちが「助けてくださ〜い」と叫んでいたのですが、その時、ヨナは船底に行って寝ていたようです。そうすると船長がヨナの所に行き「あなたはこの船が沈みそうな時に、なぜ寝ているのか。起きなさい。あなたも神様に呼びなさい。あなたはどういう人ですか?」と言いました。
 するとヨナが「私は海も陸も天地を創った真の生ける神を信じているヘブル人でございます。私は神様からニネベに行けと言われましたが、今タルシシュへ逃げるところです」と答えました。すると、「嵐はあんたのせいだな〜。この海を静めるためには、どうしたらいいか?」と言うと、ヨナがこう言いました。
 「私を捕まえて海の中に投げ込んでください。」海の中に投げ込むのはかわいそうですが、自分たちも助からないといけないので、ヨナは海の中に投げ込まれました。すると、神様がそこに魚を用意されて、ヨナは魚に呑み込まれ、そこで悔い改めてお祈りしたと書かれています。

 このことからみなさんと一緒に祈っていきたいと思いますが、「主の言葉があった」とあります。今の時代は聖書の言葉を読むと、神様が御言葉を通して語ってくださいます。ただベラベラと読むだけではなく、神様があなたに話しています。主がアミタイの子ヨナに語ったように、あなたにも語る時があるのです。みなさんそういう経験ありますか?ありますね。私もあります。

 今朝も教会で朝早く祈りましたが、1996年2月6日、今でも忘れることができませんが、その日も私は教会でひざまずいて、主の前にお祈りして聖書を読んでいました。聖書は「神の言葉は生きていて力がある」と書いてありますが、その時、突然、目の前にイエス様が現れたように、目には見えないけれども主が立たれて、私に御言葉でこう語られました。
 使徒の働き 24章11節、

その夜、主がパウロのそばに立って、「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない」と言われた。

 こういう御言葉が与えられました。私はこの御言葉を読んだ時に、激しく泣きました。なぜ泣いたかと言うと、主はパウロに語られたのですが、今度は私に語ってくださり、「あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない」と言われたのです。
 神が私にかたってくださったことは「あなたは甲子園で集会をやったでしょう?だけど、あなたは甲子園で証しをしたように、今度は東京で集会をしなければならない」ということでした。私たちはそれまでいろんなところでミッションをやっていましたが、東京には行きませんでした。なぜかと言うと、すでに亡くなりましたが、日本で有名な伝道者の本田弘慈先生や、いろんな先生方が東京にはいましたので、私も遠慮していました。
 信徒会の会長がよく私に文句を言いました。「滝元先生、いつになったら東京で集会をやってくれるんですか?」と。「いや、まだ時でない」と言うと、「もう時ですよ」と言われました。しかし、イエス様が「あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない」とおっしゃったので、その時に東京でもやりなさいと言われたので、この時は私は神様に返事しました。「はい、やります」と。そして、東京でやりたいということを実行委員会に話しました。その時は、田中先生もお元気で、「どこでやるつもり?何日間?」と聞かれました。「武道館でやりたい。できれば1ヶ月くらいやりたいけど、10日間くらい」と言うと、「そりゃ〜、無理だよ」と言われました。
 しかし、感謝なことに祈りが聞かれて10日間、武道館で出来ました。みなさん、武道館に行かれた方はいますか?少し、武道館の時の写真をみなさんにお見せしたいと思います。


<東京リバイバルミッションポスター>

 これがポスターです。モデルは私ですが「滅びが来る〜」という「崩壊は既に始まっている、今こそがイエスの救いの時、光のある間に」というポスターを作りました。そして東京が救われるようにということで伝道しました。




<東京リバイバルミッション>

 これが集会です。武道館には1万人入ります。今でも忘れることができませんが、9月23日はロン・ブラウンさんが初めて来た日です。あの日は9,600人集まりました。神様が行けと言われたので、私も行きました。ですから、みなさんに神様が「行きなさい、本でも送りなさい」と言われたら、「はい」と答えて、ちゃんと伝道しなければなりません。

 また、聖書を見るとこう書いてあります。なぜ行けというかと言うと、「ニネベの町に悪が上ってきたからだ」とあります。ニネベの町は大きな町です。アッシリアの首都ですから、そこには罪が満ちていました。だから行かなければならないと書いてあります。神様のことを考えると、みなさんが好きな言葉は「神は愛」だと思います。しかし、神様の一番の中心は「義」です。「聖さ」です。なんでもでたらめに「愛しますよ、愛しますよ」ではないのです。だから人間が罪をだんだん犯してくると神様が「悔い改めなさい」と言われます。しかし「いやだよ、悔い改めない」なんて言っていると、最後に神様が罰せられることがあります。
 聖書を見ると旧約聖書の創世記181章の中にソドムとゴモラという町があります。ソドムとゴモラが滅ぼされたのは性道徳が廃退した時でした。自分の奥さんがありながら姦淫をしたり、夫婦はしっかり愛し合わなければいけないのに、他の女性を作ったり男を作ったり、それは神様が大嫌いなことです。それから暴力です。今の日本と似ているのではないでしょうか。日本も浮気する人がたくさんいますし、暴力をふるい、昔はなかったけれど、今では毎日のように殺人があります。これこそ日本に罪が満ちたということではないでしょうか。

 だからソドムとゴモラの町というのは、あまりにも罪が満ちたので、神様がアブラハムに向かってこう言いました。アブラハムというのは神様に愛された人で、ロトという人がそこに住んでいたのですが、天の使いが「どの位、罪が満ちたか見に行ってこよう」と神様がおっしゃったのです。しかし「わたしのしようとすることを、アブラハムに隠してもいいだろうか」と。
 みなさん、このくらい神様から信頼されたら素晴らしいです。神様から「わたしのしようとすることを、あなたに隠しておくことはできない。これからソドムを滅ぼすために行く」と言った時に、アブラハムは、自分の甥のロトがいるのでお願いしました。「神様、あなたは正しい神様じゃないですか。もしソドムとゴモラに50人正しい人がいたら、それでも滅ぼしますか?」すると神様は、「いや、50人いたら滅ぼすことはしない」と言われました。
 そして、「5人欠けたらどうですか?45人だったら…」、「40人…」、「30人…」、「20人…」。それでも神は滅ぼさないと言われました。「10人…」と言ったときに、「それでも滅ぼすことはしない」と言われたので、とうとうアブラハムも黙りました。
 そして、ソドムとゴモラに天の使いが行きました。天の使いとは男性とか女性ということはありませんが、すごくきれいな姿をしていました。だから、ロトの家に泊まったときに、ソドムとゴモラの人たちが集まってきて「今日おまえのうちに泊まっている人を出せ、それを知りたいもんだ」と言いました。「知りたいもんだ」というのはどういうことかと言うと、「あいつらを抱いてみたい」ということです。悪いやつらです。そして、とうとう「これはもう滅ぼすしかない」ということで、ロトの家族に「神様はまもなくソドムの町を滅ぼすから、あなたの婿と親戚の人に告げなさい」と言いました。
 今、ソドムの町はイスラエルの死海の近くに埋もれていると言われていますが、「滅ぼすから早く逃げるように」と言うと、息子や婿たちが何を言ったかと言うと、「そんなに脅かしたってだめだ。そんなことは冗談だ」と言っています。
 しかし、ロトは二人の娘と奥さんを連れて逃げました。「後ろを振り返っては行けない」と言われましたが、逃げる途中に奥さんだけ後ろを振り向いたために、塩の柱になったと言われています。彼らが逃げた後、火が降って滅ぼされたと書いてあります。

 日本も太平洋戦争が始まる前に、韓国の人たちが国会に来て、「もし偶像礼拝の罪を悔い改めなかったら、日本は火で焼かれてしまう」と言って、逮捕されました。「たとえそうでなくても」という本を書いた人ですが、みなさん、日本も悔い改めなかったので、戦争の後、原子爆弾などで焼け野が原になる苦しみがありました。だから私たちも真剣に人々が悔い改めて、イエス様を信じるように、「信じないと地獄に行く、だから信じてください」と真剣に伝道しなければならないわけです。

 ヨナという人は話を聞いた時に、主の御顔から隠れたとあります。主の御顔を隠れて船に乗ってヨッパに行き、それからタルシシュのほうに行きました。
 彼は主の御顔を避けたと書かれていますが、時々、「神様とはつき合いたくない。イエス様を信じると酒も飲めなくなるし、偶像も拝めなくなるし、正しい生活をしなければいけないし、それよりも悪いことが好きだ。教会行かないほうがいい」という方もいます。
 しかし教会に来なくて悪いことをやったから、赦されるというわけではないのです。「バプテスマを受けたら偶像を拝むことができないから、私は偶像を拝みます。」というのは、間違いです。バプテスマを受けなくても、罪は罪です。「私は洗礼を受けてないから姦淫してもいいです。」そういうことではありません。聖書の中にこう書いてあります。
 誌篇139篇7節〜12節、

私はあなたの御霊から離れて、どこへ行けましょう。私はあなたの御前を離れて、どこへのがれましょう。たとい、私が天に上っても、そこにあなたはおられ、私がよみに床を設けても、そこにあなたはおられます。私が暁の翼をかって、海の果てに住んでも、そこでも、あなたの御手が私を導き、あなたの右の手が私を捕らえます。たとい私が「おお、やみよ。私をおおえ。私の回りの光よ。夜となれ」と言っても、あなたにとっては、やみも暗くなく夜は昼のように明るいのです。暗やみも光も同じことです。

 みなさん、神様の前には隠れることはできません。神様から逃げてはいけません。イエス様のところに来たら赦しがありますし、イエス様の中が一番素晴らしく、イエス様を信じることは幸いなことです。
 ヨナは結局、海の中に投げ込まれましたが、そこに神様が大きな魚を備えられたと書いてあります。これはどういう魚かは知りません。鯨ではないとは思いますが、魚と書いてあります。魚に呑み込まれたということを人間的に考えたら、これは奇跡です。あるユダヤ人たちがイエス様に向かって「しるしを見せてください」と言った時に、「ヨナのしるしの他には与えない」とおっしゃって、マタイ12章では、イエス様はこのようにおっしゃっておられます。
 マタイによる福音書 12章40節、

ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが、同様に、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。

 ちょうどヨナはイエス様の形になっています。三日三晩、魚の腹の中に入っていたように、イエス様は三日三晩、私のために十字架について死んで黄泉に下って、死人の中から三日目によみがえってくださいました。だからイエス様はそういうことをおっしゃいました。しかし神様は素晴らしい方ですね。なんとかして、ヨナを使ってあげようとされたのです。逃げていたヨナを、ヨナ書の2章の10節を見ると、「主は、魚に命じ、ヨナを陸地に吐き出させた」と書いてあります。
 神様という方は不思議な方だと思います。「魚に命じた」とあります。イエス様はこの時代に大風が吹いた時に「黙れ沈まれ」と風に向かって言いました。エリヤの時代に、身を隠している時に、毎日烏が食べ物を持ってきたと言います。神様という方は烏を使うこともできるし、魚も使うことができます。そして、彼は吐き出されました。どこに吐き出されたということは書いてありませんが、私の考えでは彼はニネベの町に近いところに吐き出されたと思います。そして、神様はヨナに向かってこのようにおっしゃいました。
 ヨナ書 3章1節〜4節、

再びヨナに次のような主のことばがあった。「立って、あの大きな町ニネベに行き、わたしがあなたに告げることばを伝えよ。」ヨナは、主のことばのとおりに、立ってニネベに行った。ニネベは、行き巡るのに三日かかるほどの非常に大きな町であった。ヨナはその町に入って、まず一日目の道のりを歩き回って叫び、「もう40日すると、ニネベは滅ぼされる」と言った。

 みなさん、今日本に必要なことは、本当に日本を愛して日本が救われるために声を大きくして「イエス様を信じてください。イエス様を信じなかったら天国に入れませんよ」と言うことです。彼は「40日経ったら裁きがきます。滅びます。」と伝道しました。
 2000年の年、その時には東京で40日の集会をしました。これはヨナのマネをしました。40日の集会はなかなか難しく、いろんな会場を借りたので、会場費だけでも3000万円くらい使ったと思います。たくさんのお金が必要でした。金もあまりないので「イエス様、助けてください」と祈りました。
 しかし、最後には全部必要が与えられて、40日伝道しました。日本の歴史の中で東京で40日間伝道をしたのは「全日本リバイバルミッション」だけだと思います。2007年には、大阪で40日間集会をしました。ある方は、これは本当か嘘かわかりませんが、このように言いました。「2000年というのは、噂で東京で大地震があるに違いないと報道されていた時でしたが、先生たちが40日間東京で集会をやってくれたから、東京に地震が来なかったと思います」と言われました。少しはそのようなことがあるのかも知れません。私たちの願いは、滅びることではありません。救われることです。

 1998年の7月、那須の御用邸に私と家内が陛下に招待されました。その時にこのポスターを今の天皇・皇后さんに差し上げました。「今度武道館でやります」とこのポスターを見せると、「うわ〜怖い顔してますね」と言われました。「日本は悔い改めなかったら滅びますから、滅びないように伝道します」と伝えました。40日やったことは無駄ではなかったと思います。
 そして、あのヨナが「みなさん、聞きなさい。40日経ったらこの町は滅びる!」と言った時に、どういう反応を示したかと言うと、ここに書いてあります。
 ヨナ書 3章5節〜10節、

そこで、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者から低い者まで荒布を着た。このことがニネベの王の耳に入ると、彼は王座から立って、王服を脱ぎ、荒布をまとい、灰の中にすわった。王と大臣たちの命令によって、次のような布告がニネベに出された。「人も、獣も、牛も、羊もみな、何も味わってはならない。草をはんだり、水を飲んだりしてはならない。人も、家畜も、荒布を身にまとい、ひたすら神にお願いし、おのおの悪の道と、暴虐な行いから立ち返れ。もしかすると、神が思い直してあわれみ、その燃える怒りをおさめ、私たちは滅びないですむかもしれない。」

 この伝道はすごかったです。王様が噂を聞いて、王服を脱ぎ、荒布をまといました。荒布というのは、黒い着物ですが、これは悔い改めの印です。ここを見ると「獣にも荒布を着せよ」と書いてあります。「獣も断食しなさい」と。
 みなさん、日本のために断食したことはありますか?日本が救われるように、人が救われるように断食するということは、非常に大切なことですけれども、この町の人たちはみんな断食して、神の前に「赦してください、私たちは罪を犯したんです、どうか滅ぼさないでください」と真剣に悔い改めました。何日間断食をしたかといことは書いてありませんので、1食であったか、2食であったか、一日であったか、10日間であったか、それはわかりませんが、真剣に悔い改めました。そして、その時に神が何をしたかと言うと、こう書かれています。
 ヨナ書 3章10節、

神は、彼らが悪の道から立ち返るために努力していることをご覧になった。それで、神は彼らに下すと言っておられたわざわいを思い直し、そうされなかった。

 神は滅びると言ったけれども、本気になって悔い改めた時に赦してくださいました。私たちの人生の中にも、いろんな問題があったり、悪いことをしたりした時、本当に悔い改めたら、神様はどんなことでも赦してくださいます。
 私はよくスウェーデンの宣教師と一緒に伝道しました。豊川にアルネ・リンデンさんという方がいました。その奥さんはこんな話をしました。彼女は、スウェーデンにいた時に神様に「中国に宣教に行きなさい」と言われたそうです。でも彼女は兄弟の中で長女だったので「いいえ、行きたくない」と断ったのですが、その後、得体の知れない病気になったそうです。もうだめだと死にかかった時、死んだら長女も何もないし、家を助けることもできないので「神様、降伏します。中国に行きます。治してください」と祈ったときにいやされ、中国に伝道に行ったそうです。その後に日本に来られたと言いました。

 みなさん、どんなに過去があっても、罪があっても、へりくだったら赦されます。悔い改めなかったら赦されないけど、悔い改めたら赦されます。これは素晴らしいことです。だから、ここに「赦された」とあります。
 第二歴代誌の7章をみなさんと一緒に読んでみたいと思います。この日本が救われるために、この新城が救われるために、この町が救われるために、みなさん一緒にこの御言葉を読んでみましょう。
 第二歴代誌 7章14節、

わたしの名を呼び求めているわたしの民がみずからへりくだり、祈りをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。

 この間、私は朝の礼拝の時に真剣に神様に祈りました。神様は家畜も省みてくださる、と書いてあります。宮崎県の牛の口蹄疫という病気で、何十万という牛が殺されていくことを聞き、農家の人のことを考えると、これはたまったもんではないと思います。テレビでも牛を飼っていた人たちが泣きながら「牛と別れたくない。かわいそう」と話していました。イギリスでは、200万頭の牛が殺されたと言われますが、私も宮崎のために真剣に祈りました。
 神様、もし罪のためにこういうことがあるとしたら赦してください。そして、あの口蹄疫を癒してあげてください。真剣に牛のためにも祈りました。感謝なことに、最近解除になってきました。良かったと思います。
 私たちが日本の国を考えてみると、今、日本の首相管さんがサミットに行っていますが、ヨーロッパで一番経済的に破綻している国はギリシャです。ヨーロッパ中が助けようと言っています。
 しかし世界で一番負債の多い国はどこかと言うと、日本だと言われています。ギリシャよりも負債が多いのです。このままだったら、みなさんギリシャの二の舞になってしまうかもしれません。これはなぜかというと、政治家が悪いということもあるとは思いますが、本当は罪そのものが問題です。ですからみなさん、私たちは日本が本当に罪から救われて、人々が罪から立ち返るように、祈らなければなりません。そうしたら神様が恵んでくださいます。経済的な面においても、全ての面において、悔い改めたら神様が祝福してくださいますから、私たちも心から日本を愛して伝道しなければなりません。

 今年はNHKのドラマで坂本龍馬をやっているそうで、私は見ていませんが、先週行った岐阜県の可児の教会から「坂本龍馬をテーマにして話してください」と言われました。
 そこで私は早速近くの本屋に行って、坂本龍馬の漫画を買ってきました。漫画で上と下を全部読みました。それでわかったことは何かというと、坂本龍馬という人がどこで目が開かれたかと言うことでした。彼は土佐の人ですが、江戸に出て、黒舟が来たことを見て、人々が「これから日本はどうなるか」と言った時に、「このままだったら日本は植民地にされるかもしれない」と思い、「これじゃいけない、日本に海軍を作ろう」と立ち上がりました。
 彼が亡くなったのは何歳かと言うと、33歳です。京都で旅館に泊まっていましたが、岩井兄弟姉妹のお母さんの住んでいた家の隣が、その旅館だったと言われていますが、彼が死んだのは33歳です。
 しかし、わかることは何かというと、彼は日本を愛しました。「日本がこのままではいけない」と。ただ自分が食っていくだけを考えることも大切ですが、もっとクリスチャンだったら、日本の国が街が救われるように、真剣に祈らなければなりません。

 私はよく大きなことを言いますが、私が新城で伝道を始めたときに、クリスチャンは見城姉妹と私と家内の3人だけでした。ダンスホールを買い、そこで祈祷会をしました。そうすると見城姉妹が「滝元さん、きっとこの町には大勢のクリスチャンを神様が用意しておられると思うから、失望せんでがんばってね」と言われました。
 その時私は見城姉妹に「姉妹、僕は将来この教会から50人くらいの伝道者を出そうと思っているし、1000人教会を建てようと思っているんですよ」と言ったら、まだ3人しかいない時でしたので、「なんとこの人は大風呂敷を広げる人か」と腰を抜かすほどびっくりしました。
 しかし今は新城教会員は650人と言われていますので、今だったら千人教会と言っても、大したことはないと思います。「この教会は小さすぎる。将来、大きくしなければならない」とある方が言いました。
 「将来は3,000人か5,000人くらいの教会を建てたい」ということは何かというと、新城市には52,000人がいますので、10パーセント救われても、5,200人くらいの教会が必要です。それはなぜかと言うと、大きな教会堂を作って誇るためではなく、人々が救われて天国に入るためです。やはりビジョンをもたなければならないと思います。
 しかし、ヨナという人はどうだったでしょうか。街が滅ぼされると言ったのに滅ぼされず、彼は怒りました。
 ヨナ書 4章1節、

ところが、このことはヨナを非常に不愉快にさせた。

 ヨナは何を怒ったかと言うと、神様が「40日経ったら滅びると言え」と言ったから言ったのに、40日経っても滅ぼされないから、しゃくに触ったのです。自分が偽預言者ということになってしまうからです。「神様、なぜ嘘を言ったのですか。40日経ったら滅ぼすと言ったじゃないですか。なぜ滅ぼさないのですか」と彼は怒りました。2節にヨナが神様に向かって祈ったことが書かれています。
 ヨナ書 4章2節〜4節、

ヨナは怒って、主に祈って言った。「ああ、主よ。私がまだ国にいたときに、このことを申し上げたではありませんか。それで、私は初めタルシシュへのがれようとしたのです。私は、あなたが情け深くあわれみ深い神であり、怒るのにおそく、恵み豊かであり、わざわいを思い直されることを知っていたからです。主よ。今、どうぞ、私のいのちを取ってください。私は生きているより死んだほうがましですから。」主は仰せられた。「あなたは当然のことのように怒るのか。」

 このヨナという伝道者はすごかったと思います。神が語れと言ったから、語ったのになぜ40日経っても滅ばさないのですか、と怒ったというのです。
 そして6節を見ると、神様は愛であることがわかります。
 ヨナ書 4章6節、

神である主は一本のとうごまを備え、それをヨナの上をおおうように生えさせ、彼の頭の上の陰として、ヨナの不きげんを直そうとされた。ヨナはこのとうごまを非常に喜んだ。

 彼は町が見える所に小さな小屋を作りました。そして神が滅ぼすと言ったけど滅ぼさないので、いつ滅びが来るかと見ていたわけです。
 しかし、ものすごい暑さで「暑い、死んだほうがマシだ!」と言うと、神様がとうごまの木を生えさせてくださいました。とうごまというのは、ヒョウタンの木です。ヒョウタンがひょろひょろと出て、おおって暑くなくなって「嬉しい」と喜びました。
 次の朝、神様が一匹の虫を備え、一匹の虫がヒョウタンの根っこを全部切ってしまい、枯れて、暑くて暑くてたまらなくなった時に、ヨナはまた怒りました。そんなヨナに主はこう言われました。
 ヨナ書 4章10節〜11節、

主は仰せられた。「あなたは、自分で骨折らず、育てもせず、一夜で生え、一夜で滅びたこのとうごまを惜しんでいる。まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。そこには、右も左もわきまえない12万以上の人間と、数多くの家畜とがいるではないか。」

 みなさん、神様はヨナに言いました。「一晩のうちに生えて消えたとうごまをなぜ悲しんでいるんだ。私はこの町にいる12万以上の人間と家畜をどうして惜しまないでいられようか。」
 みなさん、神は日本を愛しておられると思いますか?神様は日本を滅ぼしたほうがいいと思いますか?そうではありません。神様は日本を救いたいのです。真剣に覚えて祈っていきましょう。
 第二テモテ 4章2節、

みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。

 今日、まだ神の前に悔い改めないでそのままでいる人たちは、是非この機会に悔い改めてください。赦されます。強情を張っていると、いつかは神様からこつんとやられますから、やられる前に悔い改めましょう。
 しかし、神様は愛してくださっているので、心から愛して人々に宣べ伝えていきましょう。今週はみなさん、救われていない親族の方に、是非とも救われるように祈り、本でも送り、みなさん伝道してください。

 一言お祈りしましょう。今日はみなさん、救われていない親族のことを考えて、家族のことを覚えてお祈りしましょう。まだ救われてなかったら救ってください、地獄に行かないように、イエス様を信じて天国に行くようにお祈りしましょう。その後で聖餐式に預かります。

 
 愛する天のお父様。愛するイエス様。ニネベで起こされた大リバイバル、これを日本でも見ることができるように。王様はじめ、大臣たちも本当に悔い改めて、町が救われますように。
 日本は今罪深いです。危ない状態にあります。しかし主よ、あなたは一瞬にして地震を起こすこともできるし、滅ぼすこともできます。けれども、滅ぼさないで日本が救われるように、特にこの町を覚えてください。この教会を使ってください。本当に主よ、この周辺の街々の人たちが偶像礼拝から目を覚まして、生ける真の神であるイエス様を信じることができるよう、導いてください。お願いいたします。また、これから聖餐に預かります。あなたは私のために肉体を裂かれ、血を流してくださったことによって私の罪は赦されます。今日どうか私の罪を赦し、また病める者も癒してください。そして祝福を与えてくださるようにお願いいたします。主イエス様の御名によってお祈りします。アーメン。


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