今週の礼拝メッセージ
復活   1998.4.12(SUN)

新城教会牧師 滝元 明

<今週のメッセージの御言葉>
ルカの福音書24章1節〜8節
 週の初めの日の明け方早く、女たちは、準備しておいた香料を持って墓に着いた。見ると、石が墓からわきにころがしてあった。はいって見ると、主イエスのからだはなかった。そのため女たちが途方にくれていると、見よ、まばゆいばかりの衣を着たふたりの人が、女たちの近くに来た。恐ろしくなって、地面に顔を伏せていると、その人たちはこう言った。「あなたがたは、なぜ生きている方を死人の中で捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。人の子は必ず罪人らの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目によみがえらなければならない、と言われたでしょう。」女たちはイエスのみことばを思い出した。

 イースターおめでとうございます。日本では、クリスマスを祝うことが習慣化されていますが、イースターを祝うことは珍しいことだと思います。しかし、世界ではクリスマスよりもイースターの方が大きなお祝いです。イエス様が死人の中からよみがえってくださった記念の日です。
 私も久しぶりにこの礼拝に出ました。先週は台湾に行き、その前は韓国にいました。韓国の集会はとても大きな集会で、九月に行われる東京ミッションのための集会でした。私の行った教会の会堂は四千五百人収容できる教会でぎっしり四千五百人入っており、入ることができない五千人が他の部屋にいました。また、決起大会のもようが衛星中継で三十程の枝教会に放映されていました。だからその集会に六万人程が参加していました。今に日本もそのような時代が来ると思います。
 今朝のブランチには、予想よりも多くの方が来られたので、分け前が少なかったかも知れません。新城教会の食堂も小さく感じるようになりました。将来はもっと大きな食堂を作りたいと思います。また、この教会も小さく感じるようになりましたので、もっと大きな教会を作りたいと願っています。イエス様は生きておられます。祈りを聞いてくださることを信じています。 
 イースターは冬の後に来ます。寒い冬が終わり春が来るのです。今私の胸にきれいな花がついています。これは私の庭にあるアケビの花です。とても良い香りがします。アケビの芽は春の一番に出ます。寒さに強いです。時々私たちの人生にも冬があります。どうしてこんなに苦しい時を通らなくてはならないのかと思うこともあります。しかし、冬の後には必ず春が来ます。今朝はここで八時半から一つの礼拝がありました。また、十時からは教会の屋上で集会がありました。この教会の屋上には納骨堂があります。そこで既に天国に行かれた方々の記念礼拝がありました。そこには私の母も納骨されています。母は八十二才でクリスチャンになり、九十二才で天国に帰りました。また、そこには三ヶ月で亡くなった私の子どもも納骨されています。今朝はそれを見てとても懐かしく思いました。私の子どもの納骨室には次のように書かれています。「天国の花園には可愛いつぼみも必要だった」と。
 また、私の五男の嫁のお母さんの納骨もされています。お母さんはクリスマスやイースターなどの集会によく来られていました。私の説教をよく聞かれました。「お母さん。イエス様を信じて天国に行ってください。永遠のいのちを得てください。」と話しました。彼女は医者でした。いつでも「良い話ですね。私はあなたの話は好きです。」と言われました。しかし、イエス様をなかなか信じられませんでした。「今が永遠のいのちだ」などと言っていました。
 その方は一九九四年にイスラエル旅行に参加して、イエス様が通られた道を実際に辿りました。イエス様のよみがえられた墓にも行きました。イエス様がよみがえられた墓が今でもあります。聖書の話は全部本当です。イエス様の墓には、「あなたがたは、なぜ生きている方を死人の中で捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。」と書かれています。お母さんはそこでイエス様が神の子であり、十字架で死なれ、よみがえられたことも聞きました。イスラエルの墓には中に入ることができます。墓は岩を掘って作ってあり、死人をそのまま入れます。イエス様の遺体を盗まれないように大きな石で蓋をし、前には番兵を立てました。しかし、そこに天使が来て石を除き、イエス様はよみがえられました。天使たちが「ここにはおられません。よみがえられました。」と言いました。今もそのまま墓が残っています。嘘のことを信じることは難しいです。しかし、本当のことを信じることは優しいのです。本当のことを信じない人は愚かな人です。
 彼女は疑い深い人でしたが、墓の中に入って、実際に見てイエス様を信じました。「イエスは神の子だ」と信じました。「イエス様を信じたので天国に行ける!」と思った途端、大きな喜びに満たされていました。彼女は帰ってから病院に行き、看護婦や同僚の医者を集めて証しをしました。「私はイエス様を信じました。」と語りました。
 しかし、彼女はイスラエルに行く前からお腹の調子が悪かったそうです。帰ってから検査を受けました。すると癌でした。それも末期癌でした。その時、お母さんは、「すでに準備ができました。素晴らしい安らぎを見つけました。」と言われました。私がお見舞に行き、「良くなったらバプテスマを受けましょう。」と言うと、「そうなれば素晴らしいですけど、今バプテスマを受けたいです。」と言われました。彼女は医者です。もう自分が長くないことが知っていました。私はそこで彼女に病床洗礼を授けました。しばらくして天に召されました。
 イエス様を信じたら天国に行くことができます。人生の一番寒い冬は死です。しかし、イエス様がよみがえってくださったことにより、人生に春があります。今日皆さんの中で問題を持っておられる方はいますか。イエスはよみがえられました。イエス様は天においても地においてもすべての権威を持っておられます。イエス様はすべての人に春を与えることができます。
 先週私は台湾に行きました。そこに九州から台湾に宣教師として行かれた、中田先生がおられました。その方は一九九三年の甲子園ミッションに二百名程の台湾の方と一緒に参加してくださいました。甲子園ミッションでは、
 「イエスは勝利をとられた 十字架の上で
  イエスは勝利をとられた 十字架の上で・・・」
と賛美しました。九州からも大勢甲子園ミッションに来られていたそうです。彼女はその賛美が歌われた時、とても嬉しかったそうです。なぜならば、その賛美は彼女の教会で生まれた賛美だったからです。その賛美は二人の子どもを持つあるご婦人が作ったそうです。
 その婦人の子どもは喘息で非常に苦しんでいたそうです。ある晩、苦しんでいる子どものために一晩中祈ったそうです。朝方まで一生懸命に祈っていました。すると、「イエスは勝利をとられた十字架の上で」という歌が心の中に浮かんできたそうです。神様がその歌を与えてくださいました。イエス様が既に十字架上で勝利を取られました。イエス様はよみがえられました。イエス様は十字架で罪を背負い、呪いも受けて下さった。病気も十字架につけてくださった。既に勝利をとってくださいました。そう賛美しながらイエス様に感謝し、子どもと一緒に眠りました。
 朝起きると不思議なことが起こりました。子どもの喘息が癒されていました。長い苦しみから解放されました。その子は冬から春になりました。
 私は六月にも韓国に招かれています。それは世界で一番大きな教会からです。その一つの教会で信徒が七〇万人います。今日本はクリスチャン人口が五十万人です。しかし、韓国では一つの教会で七十万です。そこに行って話します。それはチョー・ヨンギ先生の教会です。先生は九月の東京リバイバルミッションでも説教をされます。また、五月四日には九州に来られます。
 随分前の話ですが、チョー先生のところに非常に苦しそうな顔をした青年が来られたそうです。彼は少し酒を飲んでいました。彼は、「あなたと話して、もし、解決がなかったら今日私は死にます。その前に、私は自分の妻を殺します。そして妻の両親も殺します。最後に自分も死にます。」と言いました。チョー先生は、「ちょっと待ちなさい。あなたはなぜ、そんなに怒っているのですか。」と聞きました。
 彼は三年間、ベトナムに出稼ぎに行っていました。毎月のように奥さんと子どもに仕送りしました。そして、三年が終わり韓国に帰って来ました。彼は愛する子どもたちや奥さんに会うことを夢見ていました。そして飛行場に着きました。しかし、飛行場には妻も子どもも、誰も迎えに来ていませんでした。非常に寂しく思いました。きっと私が来ることがわからなかっただろう。電報が届かなかったのだろうと思い、自分の家に帰ってみました。すると、自分の家には他の人が住んでいました。彼が「どうしてあなたがたはここにいるのですか。」と聞くと、「ここは私が買いました。」と言われました。それで彼は奥さんの両親の家に行きました。すると、とても冷たくあしらわれたそうです。「帰ってください。」と言われ、彼は「私の家内はどうしたのですか。」と聞きました。彼は奥さんと子どもたちのために三年間仕送りをしました。しかしなんと、妻は若い男その金を使って遊んでいたことがわかりました。彼はことごとく裏切られました。憎らしくてたまらなくなりました。だから、皆を殺すことを決心しました。「先生はどう思いますか。もし先生が私と同じ立場だったらどうしますか。」
 するとチョー先生は、「私もあなたと同じように復讐する。」と答えたそうです。「やっぱり先生は話が分かる。」と男は言いました。先生は、「私でもそうされたら復讐する。しかし、君のやり方とは違う。私は他のやり方で復讐する。私はこれから一生懸命働き、金を儲けて、かつての妻の隣に大きな家を建て、美しい奥さんをもらい、見返してやる。」と答えました。すると彼は、「そんなことはできない。もう死にたい。」と言いました。それで先生は、「死んではいけない。あなたは働きなさい。神様を信じなさい。あなたの心から憎しみを取るべきです。」「いや、赦す事なんてできない。」「神様にはできないことはない。一週間、断食祈祷院に行きなさい。そして一生懸命に神の前に祈りなさい。私と一緒に行きましょう。」
 彼は断食祈祷院に行きました。彼は何もすることがないので、毎日断食祈祷院でメッセージを聞きました。彼はクリスチャンではありません。しかし、何もすることがないので賛美歌を歌い、話を毎日聞きました。そして祈ることを覚えて徐々に祈り始めました。
 ある日、神が彼に臨まれました。彼は妻を憎んでいたことを心から悪かったと思いました。神の前に「妻を赦します」と真剣に祈っていました。それだけではなく、彼は自分の罪についてもわかりました。「妻だけではなく、私も悪い。」彼は心の中に赦された喜びがありました。
 一週間後、チョー先生の所に行きました。「先生、私の人生は変わりました。赦すことができました。イエス様を信じました。妻を赦します。」それから彼は奥さんに手紙を出しました。「私はあなたを赦します。だから帰って来てください。」しかし、その奥さんは頑なです。他の男と一緒に住んでいたのです。しかし、彼は彼女のために一生懸命祈りました。
 やがて彼は祈祷院で働くようになりました。彼は嬉しくなりました。彼の心に春が来ました。毎日賛美しながら一生懸命働くようになりました。ある時に、一人の婦人がチョー先生のところに来ました。彼女はとても働き者で金持ちでしたが、独身でした。「先生私は寂しいです。金はあります。家も三つあります。しかし、一人で寂しいので良い夫が与えられるように祈ってください。」話しました。それで先生は、「断食祈祷院に行き、真剣に祈りなさい。」と言いました。それで彼女は断食祈祷院に行き、祈りました。するとそこに一人の男性がいました。輝いて働き、よく世話をしてくれました。ある日、彼女は彼に話しかけました。彼は「私は妻をとられてしまい、その妻を殺そうと思ったけれど、今は救われました。」と話しました。彼女は彼に興味を持ちました。段々話し合っているうちに愛し合うようになりました。そして、二人は先生の所に来ました。「私たちは結婚したいのです。」ついに二人は結婚しました。神様が彼らを変えられました。
 神は人生を変えることができます。イエス様は死を打ち破ってくださいました。あなたはイエス様を信じていますか。一億円もらうことと、イエス様を信じることとどちらを選びますか。ある人たちは金のためならば何でも犠牲を払います。しかしイエス様を信じることはあまりにも簡単なので信じようとはしません。
 つい最近、私はカナダのバンクーバーに住んでいる、友だちから手紙を受け取りました。
 その方が、ある家の七十過ぎのとても明るいご婦人を訪問したそうです。しかしその日彼女は、とても暗い顔をして、「今、私の友だちが自殺しました。」と言いました。それは、同じアパートに住んでいた友人だそうです。その方は中国人で、お金を愛していました。彼の好きなことは宝くじを買うことだったそうです。宝くじが発売されるごとに買っていました。彼のお嫁さんも宝くじが好きでした。二人はいつも、「当たったら半分ずつにしましょう」と約束をしていました。ある時、宝くじの発表を見ました。全部外れていました。しかし、奥さんが他から買った宝くじが当たり、なんと二百六十五万ドル、日本金で二億七千万円の大金を手にしたのです。それで主人は、「半分ください。」と言いました。しかし彼女は、「この券は違う所から買った」というのです。ついには裁判になりました。裁判を進めていくうちに、彼の方が裁判に負けることに気付きました。弁護士費用は、負けた人が全部支払わなくてはなりません。弁護士費用は日本金で一千万円くらいでした。彼はそれで失望しました。ついに自殺をしたのです。彼は金で死にました。つまらないことです。ある人は金のことしか考えません。金もいつかは全部置いて行かなくてはなりません。しかし、イエス様を信じたら天国に行けます。
 今日皆さんの中に人生の冬を過ごしてやおられる方はいらっしゃいますか。この春はよみがえりの春です。今日あなたも祝福に預かって帰ってください。病気の方も祈りましょう。イエスは今日も生きておられます。心に傷がある方も祈りましょう。まだ、天国に行ける確信のない方も祈りましょう。イエス様を信じて永遠のいのちを得てください。一言お祈りします。

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