今週の礼拝メッセージ
リバイバルは世界宣教へ   1998.11.1(SUN)

奥山 実師

<今週のメッセージの御言葉>
使徒の働き1章8節
しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。

 ハレルヤ!主の御名を賛美します。今お読みした使徒の働き一章八節から学んでいきます。

『しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。』

 私は今テレビ放送にも出させていただいています。「火曜サスペンス劇場」という番組を企画している五十嵐仁というテレビディレクターがクリスチャンになりました。その人は推理小説家夏木冴子のお兄さんです。二人は出会うといつも推理小説のことを考えており、その筋だけで海外にまで売れるそうです。頭の良い人はうらやましいと思います。ある時に妹から小説を書くことを勧められました。彼は初めて小説を書き賞を取りました。しかし、小説は賞を取ると皆に期待されるので二作目が難しいです。何を書けば良いのだろうかと苦心し、共に働いているディレクターに相談をしたそうです。するとそのディレクターは、「今は宗教ブームだ。宗教と言えばキリスト教。キリスト教について書いたらどうか。」という勧めを受け、彼は毎週教会に行きました。彼は一年間に百件以上の教会を巡り、説教を聞きまくりました。あるバプテスト教会に行った時、「○○教会で奥山師がメッセージをする」という案内のチラシがあったそうです。チラシには大げさなことが書かれます。「世紀の大伝道者・日本一」などと書かれていたそうです。彼は、「こんな人がいるのだ。」と思い、その教会を尋ねて行きました。私の説教を聞いてとても驚かれたそうです。彼は自らを私に紹介されました。テレビディレクターがどんなものか私は知りませんでした。そして彼は「先生、次の日曜日はどこで説教しますか。」と聞きました。「次は?次は?・・・」と根ほり葉ほり聞かれました。そして彼は私を追いかけている内にイエス様を信じないと損だと思うようになりました。今はしかっりと教会に行っています。そしてその教会でもとても用いられており、衛星放送などを行っています。 衛星放送は郵政省の管轄なので普通の放送とは違い何を言っても構わないそうです。五十嵐さんは私に、三十分番組をやってくださいと言われました。しかし、私は来年の世界会議のために忙しいからと言って初めは断りました。しかし、彼は、一回で一ヶ月分四本を収録してしまえば良いと言いました。彼は未信者のスポンサーを一年間とり、準備ができたので来てくださいと言われました。今日もその収録があって帰らなくてはなりません。彼がクリスチャンになったので衛星放送が出せます。彼の願いは、毎日キリスト教の放送を入れることです。衛星放送は何百万人にも福音が届くのでがんばってくださいと言われました。今は慣れましたが、初めはやり難かったです。ヘアスタイルも変えられ、また、テレビの前で光ってはいけないということで顔にメイクまでされました。スタジオは騒然としている内に十秒前の合図がかかり、始まります。収録中はおもしろくても誰も笑うことをしません。その番組を「奥山実アワー」と名付けられました。
 使徒の働き一章八節に、

『しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。』

と書かれています。これはイエス様が言われたことばです。リバイバルは聖霊様の御業です。地の果てにまで証人になります。だからリバイバルは世界宣教につながります。今までのリバイバルの歴史もそうです。ノルウェー、フィンランド、スウェーデンのリバイバルはたくさんの宣教師を産みました。そして中国、モンゴル、地の果てにまで出て行きました。今までのリバイバルの歴史がこんなにも大きな影響を与えました。リバイバルが起こったら必ず多くの宣教師が派遣されます。神様は日本を愛されて色々なことを起こされます。リバイバルは教会を揺すります。今教会は揺すられています。そして国を揺すります。今神様は日本の教会を揺すられています。つまりリバイバルが始まっているのです。圧倒的リバイバルが来ます。そのようなわけで聖霊が降ったら必ず地の果てにまで行きます。神様の素晴らしい臨在によるものです。まず今年は武道館で東京リバイバルミッションがありました。そしてそれに続いて来年は世界会議が日本で行われます。どのようにして地の果てにまで行くのかが神様によってしっかりと造られています。
 二年前に第三世界の宣教会議の交わり会がありました。第三世界はアジア、アフリカ、南米です。広い範囲の宣教会の交わりがあります。今はヨーロッパと第三世界の宣教師はほぼ同数です。だから第三世界会議をやってきましたが、二年前の交わり会で第三世界会議をやめて世界会議をしようということが決まりました。そして、皆が賛成しました。私が知らない間に私は委員長に選ばれていました。とても驚きました。会議は全部英語で行われます。通訳もあります。私は英語を特別に勉強したわけではありません。日本の英語はとても立派だと言われます。アメリカ英語が世界を支配していますが、イギリス英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、フィリピン英語・・・と各地の英語があり、すべて違いますが、すべて通じるものです。シンガポール英語は中国語が混ざっており、中国語の強調形のなまりが語尾につきます。英語とはそのようなものです。私は二回ほど留学のチャンスを与えられましたが、一度も留学をしたことがありません。しかし、英語を使って仕事をしています。日本の中学高校で習っている英語はとても良い英語です。日本は完全主義なので良い英語を使っています。中学生の方は、よく英語を勉強してください。ただ日本人が英語を話さないのは、「私は英語ができない」と決めているからです。これは文部省の英語教育の基本方針があまり良くないからです。だから英語の専門家たちが責められています。英語を勉強しても皆が話せないのは受験英語だからです。いつも間違えを正せなどという答えが一つしかない問題ばかりで完全性を求めているのです。間違えてはいけないと思うので皆が話すことができません。だから英語恐怖症になってしまいます。しかし、本当は語学は楽しいです。少し切り替えたら、皆英語が話せるようになります。やることは簡単です。中学生の時に話す英語、外国人にわかる英語を勉強したら日本人すべてが英語を話すことができるようになります。日本人はを日本を一歩出ても日本語が通じると思っているところがあると思います。しかし、通じません。だから私は勉強しました。私の英語は東北英語なのでひどいものです。「イ」と「エ」がはっきりしないのです。しかし、英語には半母音があるので、それが生かされて良いと思います。私たちは生きた英語を勉強するべきです。そのようなわけで私は国際会議で発表させていただいたり、司会をしたり色々なことをさせていただきます。私は祈って日本で開こうと言いました。初めて日本で世界宣教会議が開かれます。これは歴史的なことです。各国の宣教について話し合い、必要な所に宣教師を派遣します。宣教会議は大切です。世界会議を行うと宣教師が生まれます。その夜は、アフリカのリバイバルで用いられたボンケ先生が来られて集会が行われます。先生の集会ではたくさんの人が癒されています。私はチョウヨンギ先生の推薦書を持ってインドまで交渉に行きました。四日間だけ来てくださることになりました。東京、大阪で持たれます。ですからそのようなわけで日本の教会を主が愛されて揺すられています。聖霊様が豊かに働かれます。そして日本から宣教師がたくさん出て行くと思います。日本について語られた預言のことばがありました。預言は吟味するべきです。トロントの教会で日本について七つの預言が与えられました。その中の一つで、「銀行がつぶれる」という預言を日本人は信じようとしませんでした。「日本は国が銀行を守っているのでつぶれることはない。」と思い込んでいました。預言は吟味するべきだと言っていました。ところが、実現しなかった預言がいくつかありました。それは皆が「主よ憐れんでください。」と祈ったからです。祈ると神様が憐れんでくださいます。ヨナ書を見ると、「ニネベの町に神のさばきが来る」とヨナが語ったことが書かれています。それを聞いた民は皆悔い改めました。そうしたらその町にさばきが来ませんでした。すると、ヨナがいじけてしまいました。「神様はニネベの町をさばくと言われたのにさばかなかったではないか。私は神様が言われたことをその町に語って恥をかいたでは・・・」と神様に訴えました。しかし、その町がさばかれなかったのは、ヨナの言葉を聞いて民が皆悔い改めたからでした。日本についても七つの預言がありました。そしてそのことのために祈りました。しかし、銀行のためには祈りませんでした。そして多くの銀行はつぶれました。現在、日銀総裁は早見氏がやっています。彼はクリスチャンです。「日本銀行は誰にも任されない。クリスチャンに任せよう。」と言われてました。今はいざとなったらクリスチャンです。
 私は芥川論を書きました。ある慶応大学の学生が私が書いた芥川論を読んでクリスチャンになりました。私が書いた文学本が三冊ありますが、どれにも「イエス・キリスト以外に救いはない」ということが書かれています。大学教授からどうして牧師なのにこんなことがわかるのかという手紙も届きました。文学論としてはトップレベルのものとされているようです。しかし、内容はイエス様を信じないと救われないとはっきりと書かれています。芥川論、漱石論、太宰論と三つのことを取り上げて三冊を出版しましたが、三人の人生について論じ、イエス様を信じたら問題が解決することを書きました。前日、わたしの本を読んで救われた慶応大学の彼が早見氏を呼びました。その時に私も早見氏と会いました。とてもへりくだった方でした。早見氏が今日本の金融界を指導していますが、金融界もクリスチャンしか信じていないようです。イラクのサダムフセインのボディーガードは全員クリスチャンです。クリスチャンを信用しているのです。イラクでは「ジーザス」というビデオを国営放送で放映しているほどです。私はリバイバル新聞で世界のことを記載していますので、読んでみてください。そのようなわけで今はいざとなったらクリスチャンが頼られます。インドネシアは、要所要所でクリスチャンを使っていましたが、ある時からやめさせた為、崩壊しました。
 私には子どもが七人います。六人はフルタイム献身しましたが、四番目の子どもだけ献身していません。彼女は銀行で働いていますが、牧師の子どもということで信用されています。コンピューター管理をする大切な部所に配属されています。金融は少しのコンピューター操作で動きます。だから銀行はクリスチャンを信用しています。「牧師の子だから大丈夫だ。」と信用されていると思います。 韓国の方によく預言が与えられます。韓国人はよく祈っています。私が知っている人は夜中の十二時から明け方三時まで祈っておられます。ある時に、神様から「日本に行きなさい。」という啓示を受けたそうです。三度啓示があったのですが、「神様。日本にだけは遣わさないでください。」と祈っていたそうです。しかし、四十歳代の時に半身不随になってしまいました。彼女はそのようになった自分に驚いて「日本に行きます。」と言いました。そう決めたら半身不随が癒されたそうです。そして、全くあてもないままに夫婦で成田まで来たそうです。そして今は東京近辺に四つ教会を作りました。これは素晴らしいことです。良い場所を見つけたときに、家主と相談し、安くその場所を借りることができました。家主が「私は韓国人をたくさん知っているから連れて行ってあげよう」と言われて連れて行かれたところはキャバレーでした。たくさんのホステスがいましたが、そこで伝道してホステスたちがたくさん救われました。この方によく預言が与えられます。
 私が祈祷会に行った時に、「先生、預言がありました。日本についてです。神様は日本人を特に愛されています。神様は、日本がなくなる。そして、日本中は世界中に使者として出て行く。」と言われたというのです。「日本がなくなる」という預言についてはよくわかりませんので吟味するべきですが、私はこの預言に励まされました。北朝鮮の攻撃武器が全部日本に向いているのでそこから攻撃されるかもしれませんし、日本が沈没するのかも知れません。ファン書記が発表したことによると、北朝鮮は日本を人質にしてアメリカと交渉しています。「変なことをしたら日本を打ちます。」と話しています。だからアメリカ次第です。簡単に言うと日本はアメリカに守られているのです。新聞でもこのことについて発表されましたが、日本はよく知りません。アメリカは日本に北朝鮮を牽制するために来ます。それをよく知らない日本人は来日するアメリカに対して「帰れ。帰れ。」と赤旗を振ります。「帰れ」と言っても日本はアメリカによって守られているのです。日本がなくなるというのはどういうことかわかりませんが、色々な可能性があります。ですから世の終わりがいつ来るかわかりませんが、私たちは祈るべきです。
 また、今はコンピューターの時代です。しかし、コンピューター問題も話題になっています。九十八年、九十九年は良いのですが、二千年になるとコンピューターが読み違えて一九〇〇年と読んでしまう可能性が大きいそうです。インプットの問題ではなく、シリコンの問題なので機械を組み替えないといけないのです。しかし、それが不可能だそうです。深刻な問題です。病院や銀行、また、飛行場などでもコンピューターで動いています。それが狂ってしまっては日本の輸入業界でも大変なことになり、命取りになりかねません。食糧、ガソリン・・・などと衣食住の様々な点で困ることがたくさん出てきます。これから何が起こるかわかりませんが、私たちはしっかりと備えなくてはなりません。
 「聖霊が降ったら地の果てまでわたしの証人となる。」と書かれているのは神の御言葉です。リバイバルを求めています。リバイバルは世界宣教です。日本にリバイバルが始まっていると言っても良い状況です。しかし、私たちは圧倒的なリバイバルを求めています。
 私はインドネシアで見たようなことを日本のあちらこちらで目撃しています。リバイバルが起きたら未信者にまで聖霊が働かれ、堅い魂が救われます。イスラム教は一派ではありません。プロテスタントよりも教派が多いです。ジャワイスラムはマイルドで日本の仏教のように曖昧なところがあります。しかし、マドライスラムは熱心です。マドラ人は小学校に行きません。「宗教はイスラムだけ。仏教もヒンズーも宗教ではない。」と子どもの時から教えられています。私はマドライスラムの子どもに伝道したことがありますが、「宗教はイスラムだけ、キリスト教は信じない。」と・・・それから会話が続きません。コミュニケーションが全く持てません。ところがリバイバルが起こったらマドラ人が救われました。それは神様が聖霊をマドライスラムの人に注ぎ、彼らは幻を見ました。ジャングルから光がさし込み、それを見に行くと、白い衣を着た神々しい姿を見たそうです。彼らはそれを見た途端、キリスト教だとわかりました。そして教会に行き福音によって救われます。幻で心が溶かされました。そのような人があちらこちらにたくさんいました。日本でもそのようなことが起こされました。私の身近なところでも起きました。宣教師訓練センターで七ヶ月訓練を受け、伝道者が各地に出て行きます。この十年間で九十名が卒業しました。その中で「いのちの水センター」のスタッフになった姉妹がいます。彼女は訓練センターにいた時からおばあちゃんに伝道していました。ところがおばあちゃんは日蓮宗に熱心で「キリスト教は嫌いだ・・・。」と言って仏像を拝んでいました。「先生。祈ってください。祈るしかありません。」と言われたので祈っていました。彼女は卒業し、東京で働いています。先日彼女に会うと、彼女はニコニコしていました。「先生、おばあちゃんが救われました。」と言われました。私は驚きました。「どうしたの?」と聞くと、神々しい方が現れたというのです。おばあちゃんはキリスト教だとわかり、彼女にもう一度イエス様の話をするように言われたそうです。彼女にとっても非常な驚きでした。「イエス様を信じたら救われるよ。おばあちゃん信じるの?」と聞くと、「はい。」と言われました。幻によって心が溶かされたのです。このようなことが日本のあちらこちらで起こされています。私は驚きました。インドネシアでも起こったことです。リバイバルが日本にも始まっています。神様は国を動かされます。
 先日インドネシアで、中国人の店が焼かれた事件がありました。私がインドネシアにいた頃そのような事件が一年中続き、内乱が起こっていました。イスラム教徒が共産党員を殺し、また、キリスト教徒も随分殺し、殉教者がたくさん出ました。その時私はインドネシアでビザ申請していました。私と共に行った四人は、その時死を覚悟していました。しかし、当時はリバイバルの真っ直中でした。国が動かされイスラム教徒がたくさん救われました。そのような大リバイバルでした。大収穫でした。神様は教会を動かされ、国を動かされます。そして今度は日本全体を神様が動かされます。その時に本物か偽物かがはっきりとわかります。ですから、私たちは備えるべきです。ゼカリヤ書十章一節に、

『後の雨の時に、主に雨を求めよ。主はいなびかりを造り、大雨を人々に与え、野の草をすべての人に下さる。』

と書かれています。今は後の雨で全世界に聖霊様が働かれています。全プロテスタント六億人の中で五億人までが聖霊派です。手をあげて祈っています。ですから、後の雨の時に主に求めてください。これは個人的な問題です。聖霊の雨だけは求める人に与えてくださいます。だから聖霊充満を求めてください。そうする時に神様が皆さんを多くの人を救いに導く救霊者として豊かに用いてくださいます。またリバイバルは信徒伝道です。信徒の方が豊かに用いられます。どうぞ聖霊を求めてください。一言お祈りします。

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