今週の礼拝メッセージ
今週の礼拝メッセージ
生ける望み   1999.4.4(SUN)

新城教会牧師 滝元 明

<今週のメッセージの御言葉>
新約聖書 ペテロ第一の手紙1章3節
私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。

 イースターおめでとうございます。今日これから皆さんとともに聖書を学びます。
 昨晩はインターナショナル集会がこの場所でありました。その時、素晴らしい劇が行われました。今朝、皆さんに見ていただけないのが非常に残念です。イエス様が十字架にかけられた場面から、よみがえりまでの劇でした。その俳優たちの演技は素晴らしかったです。私は非常に涙が出ました。
 その時、私は一つのことを考えました。この教会も段々狭くなりました。近い将来、もっと大きな教会を建てたいと思っています。その時には、大きなステージを作りたいです。新城市民文化会館くらいのステージで、四千人か五千人入る教会を作りたいです。いかがでしょうか。そうすれば劇も素晴らしくできます。今、子どもたちも大勢になり、遊ぶ所があまりありません。だから、体育館も作れば良いと思います。そうしたらいくら遊んでも構いません。体育館もできるように祈ってください。信仰を持ちましょう。
 さて、今日は「生ける望み」というテーマで話します。イエス様を信じることは素晴らしい事です。イエス様は、死人の中からよみがえられた方です。世界で死人の中からよみがえられた方は、イエス様以外にはありません。イエス様は、神の一人子でした。私たちのために十字架にかかって死なれ、死人の中から三日目によみがえられた方です。イエス様は天の神の右に座されています。イエス様がよみがえられたことは、人類に何を与えられたのでしょうか。今、聖書の中に、「イエス様が死者の中からよみがえられたことにより、私たちを新しく生まれさせ・・・」と書かれています。イエス様が復活されたことにより、信じる人は新しく生まれ変わることができます。
 最初の人間、アダムとエバが罪を犯しました。その時、人は大切なものを失いました。それは、神から受けた「霊」です。
 人間は三つのものからできています。それが、「肉体、魂、霊」です。神様は塵で人間を造られ、人間に神の息を吹き入れました。神の霊が人に宿されました。しかし、最初の人間が罪を犯したことにより、神の霊が人間から去って行きました。それで人間は霊的に死んだものになりました。しかし、イエス様はそれを取り返すために十字架にかかられました。イエス様は死人の中からよみがえってくださいました。そして、弟子たちに現れました。しかし、弟子たちは非常に恐れました。「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わしたように、あなたがたを遣わす。」と言われました。よみがえられたイエス様は、弟子たちに息を吹きかけられ、「聖霊を受けなさい。」と言われました。人間から失われてしまったものをもう一度、与えられました。神様は最初に造られた人間に造り変えてくださいました。今日はよみがえりの日です。あなたも神の霊を受けてください。
 イエス様がこの地上におられる時、ニコデモという指導者がイエス様の所に来ました。彼はイエス様に「先生、あなたが上から来られた教師であることを知っています。もし、神があなたとご一緒でなかったら、あなたがなさっているようなしるしはだれにもできないでしょう。」と言いました。その時イエス様は、不思議なことを言われました。「まことにまことにあなたがたに告げます。人は新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」と言われました。ニコデモはおじいさんでした。「もう私はこんなに年をとっています。もう一度お母さんのお腹の中に入って、出てくるようなことができるのでしょうか。」と言いました。その時イエス様が、「まことにまことにあなたがたに告げます。人は水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。」と言われました。「水と御霊」とは「聖霊」のことです。イエス様は「肉によって生まれるものは肉です。御霊によって生まれるものは霊です。」「聖霊によって生まれなければ神の国に入ることはできません。」と言われました。生まれながらの人はそのままでは神の国に入ることはできないのです。
 エペソ人への手紙二章一節から五節に、

『あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行ない、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、−あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです。−』

と書かれています。イエス様を信じなければ、その人は罪過の中に死んでいる人だと書かれています。これは世界中のだれに対しても言えることです。イエス様を信じるまでは、人間は死んでいます。神の霊がありません。人間は罪の結果として、神の霊を失ってしまいました。そして、人間を悪しき霊が支配するようになりました。悪しき霊は人間に罪を犯させます。そして悪しき霊は最後に人間を地獄におとしいれようとしています。しかし、イエス・キリストは十字架にかかり、身代わりになって死んでくださり、死人の中からよみがえってくださいました。イエス様を信じた人の中に、神の霊を再び与えられました。
 ローマ人への手紙八章六節から八節に

『肉なる思いは死であり、御霊による思いは、いのちと平安です。というのは、肉の思いは神に対して反抗するものだからです。それは神の律法に服従しません。いや、服従できないのです。肉にある者は神を喜ばせることができません。』

と書かれています。
 生まれながらの人は神に反抗する者で、神様の掟に従おうとせず、神を喜ばすことができません。肉なる人について、ガラテヤ人への手紙五章に、「不品行、汚れ、好色」だと書かれています。人間は新しく生まれなければ、肉の欲に勝つことはできません。
 数日前、私は新幹線に乗りました。そこで偶然に金持ちのあるご婦人に会いました。彼女は色々な話を私にしてくれました。彼女は結婚してから、自殺を考えたことがあったと話されました。素晴らしいご主人と結婚し、経済的にも恵まれ、社会的な地位もありました。しかし子どもができた時、主人が他の女性と交際して、子どもができていたそうです。大学も出て、教養もある人が、結婚してから他の女性と交際していました。考えてみると獣のような生活です。
 最近の雑誌は非常に汚れています。今、国会で一つの法案が提出されています。それは買春禁止条例です。今、女子高校生たちが大人と肉体関係を結ぶのです。金をもらって肉体関係を持つのです。最近の日本では非常に多いです。しかし、今後、そのような行為をした人には、「三年間の懲役と三百万円以下の罰金」だそうです。インターネットを通してポルノを出したり、海外に行って色々な女性を抱いたり、妾を作ったりと日本は世界で一番汚れていると言われます。なぜでしょうか。魂が死んでいるからです。動物的な生活です。それを聖書は、「肉の行ない」と言っています。偶像礼拝も肉の行ないです。日本人は頭が良く、高い教育を受けています。しかし、宗教は最低です。天地を造られた真の神を拝まないで、人間が作った色々な神々を拝みます。狐や蛇、死んだ人を拝みます。目が眩んでいるのです。魔術を行います。それも肉の行ないです。また、敵意や争いもあります。皆さんの中にだれかを赦せない人がいたら、新しく生まれ変わる必要があります。あなたにも神の霊が必要です。「そねみ」それは、他人が幸せになることを妬む心です。幸せな人に何か悪いことが起これば良いと考えます。それは肉の行ないだと書かれています。また、憤り、分裂、ねたみ、酒に酔う、遊びがあります。生まれながらの人はこれらのものを愛するのです。しかし、イエス様は新しく生まれなければ神の国に入ることはできないと言われました。イエス様がよみがえられ、私たちが失っていた神の霊をもう一度与えられました。そのような時に、人間は変えられます。
 私は先日、近頃、有名な大阪の教会に行きました。私が説教に行くと、テレビ局や雑誌社が取材に来ていました。私が一生懸命、話をしましたが、カメラマンは私をあまり映さず、そこの牧師先生を映していました。なぜなら、その人はもとヤクザでした。とても悪い人でした。しかし、イエス様を信じて変えられたのです。そして現在、堕落した青年たちを助けています。彼の人生は生まれ変わりました。誰でも人は新しく生まれ変わらなければなりません。聖霊が私たちに入ったとき、人生が変わります。聖霊が下ったらどのような人になるのでしょうか。愛のある人、喜びを持つ人。平安を持つ人。寛容な心、親切な人になります。善意に満ちた人、誠実な人、柔和な人、自制することができる人になります。苦いねたみや敵対心は悪霊から来ます。もし神様を信じ新しく生まれ変わったら、素晴らしい知恵が与えられます。素晴らしい喜びが来ます。純真な人になります。平和な人、寛容な人、温順な人になれます。イエス様がよみがえられたことを信じるだけです。私たちを新しく生まれ変わらせてくださるために、イエス様はこの地上に来られました。イエス様を信じたら、新しく生まれ変わることができます。そして天国に行くことができます。
 先週の月曜日、私に電話がかかってきました。ひとりの方から、「お母さんが死にそうだ」というのです。「ガンです。助けてください。」と言われ、私は早速電話で祈りました。命はほとんどないという状態でした。「神様のみこころでしたら癒してあげてください」と電話で祈ってあげました。しかしその方は、「先生、ここまで祈りに来ていただけませんか。」と言われました。月曜日のちょうど仕事を始めた時です。「祈りに来てください」と言われ、東京の方面まで行かなくてはならないので迷いました。しかし、私も心を決めて、その方のところに行きました。その方のご主人と娘さんと一緒に病院に行きました。お母さんは七十八才でした。本当に死にかかっていました。私はイエス様の話をしました。「イエス様を信じたら、罪が赦されます。天国に行くことができます。バプテスマを受けませんか。」と聞くと、「受けさせてください。」と言われました。病床で私は彼女に洗礼を受けさせました。手を握ってその方のために祈りました。彼女は泣いていました。癒されるように祈りました。そして帰って来ました。
 翌日、もう一度電話が来ました。「祈ってから母は嬉しくなり、もう十数日間も食べられず、点滴していましたが、急に食欲が出て、ご飯を食べた」と言われました。とても喜んでいるそうです。そして彼女は、「これで私は死んでも構いません。天国に行くことができます。」と言ったそうです。新しく生まれ変わったのです。
 あなたも新しく生まれ変わったら新しい望みが与えられます。人生が変わります。神が第一になります。神様のために、また人のために生きることができます。人生の目的が与えられます。あなたの人生が素晴らしく変えられます。これが復活祭の素晴らしい恵みです。今日聖霊様がここにおられます。まだ新しく生まれ変わっていない方は、イエス様を求めてください。また、病気の方も、今日はよみがえりの力を持っておられる、イエス様にお祈りしましょう。
 誰でも新しく生まれなければ神の国に入れません。今日まだ新しく生まれ変わっていない方は、新しく生まれ変わってください。神の霊があなたに戻ってきます。一言お祈りします。

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