今週の礼拝メッセージ
今がどのような時か   1999.5.30(SUN)

新城教会牧師 滝元 明

<今週のメッセージの御言葉>
新約聖書 ローマ人への手紙13章11節〜14節
あなたがたは、今がどのような時か知っているのですから、このように行ないなさい。あなたがたが眠りからさめるべき時刻がもう来ています。というのは、私たちが信じたころよりも、今は救いが私たちにもっと近づいているからです。夜はふけて、昼が近づきました。ですから、私たちは、やみのわざを打ち捨てて、光の武具を着けようではありませんか。遊興、酩酊、淫乱、好色、争い、ねたみの生活ではなく、昼間らしい、正しい生き方をしようではありませんか。主イエス・キリストを着なさい。肉の欲のために心を用いてはいけません。

 ハレルヤ!今日皆さんとともに礼拝できることを感謝します。先週、私は福岡で礼拝を守りました。そこから新城でゴスペルサパーがあったので、すぐに家に帰って来ました。素晴らしい恵みに預かることができて感謝します。先々週から九州を巡回しましたが、皆が私のために祈ってくださり、支援してくださることがとても嬉しく思いました。
 昔、大村純忠という大名がおり、大村藩という藩ができ、その藩全体がクリスチャンになったそうですが、弾圧されたという歴史的な場所に今回行きました。そこで宣教師の方が伝道しており、その方が、「先生。九十三年の甲子園ミッションには三日間行きました。感謝です。ありがというございました。」と言われました。
 また、ある町から来られた方も、「先生。東京ミッションには四日間行きました。」と言われました。そのようなことを聞くと、日本中のクリスチャンがリバイバルを求めているのを知ることができ、励まされ感謝しました。また、福岡での集会では、ひとりの女性が喜んで参加されていました。
 一月の九州リバイバル聖会の時に、「私は悪霊につかれて入院している。」という手紙が届き、「聖会に来るように。」という返事を書くと、彼女は特別許可をもらって聖会に来ました。彼女は集会で、十五分も、じっと座っていることができず、すぐに立ち上がって出入りし、「先生。座っていることができなくても大丈夫でしょうか。」と心配していました。それで、彼女のために祈ってあげました。それでまた病院に帰ったそうですが、「五日のうちに悪霊が去って行き変わりました。」と言われました。その方は以前とは違い、若返るように癒され、「癒されました。」と泣いて喜んでおられました。イエス様の御業を見ることは素晴らしいことです。
 また、先週は栃木県の堀田先生からお電話がありました。今年四月に栃木県の病院に入院していた、先生のお母さんを訪問しました。お母さんは八十六才ですが、自転車に乗っている時に事故に遭い、命が危ないと言われ真剣に祈りました。しかし感謝な事に脳は悪くなく、足は骨を折っていましたが、奇跡的に良くなりました。そして病院に行くと、お母さんはとてもイエス様を愛されて、「先生。祈ってくれて感謝です。」と言われていました。しかし、年なので折れた骨が付かないと言われ、「骨がしっかりと付くように祈ってください。」と言われていましたので、祈ってあげました。そして二、三日前にレントゲンを撮ると、付いていなかった骨が八十パーセント付いたそうです。「これは神様しかない」と喜ばれていました。祈りが聞かれることは素晴らしいです。イエス様は祈りに答えてくださる方ですので、失望せずに祈り続けていきたいと思います。
 今日は「今はどのような時か」というテーマで御言葉を学びたいと思います。

『あなたがたは、今がどのような時か知っているのですから、このように行ないなさい。あなたがたが眠りからさめるべき時刻がもう来ています。というのは、私たちが信じたころよりも、今は救いが私たちにもっと近づいているからです。夜はふけて、昼が近づきました。ですから、私たちは、やみのわざを打ち捨てて、光の武具を着けようではありませんか。遊興、酩酊、淫乱、好色、争い、ねたみの生活ではなく、昼間らしい、正しい生き方をしようではありませんか。主イエス・キリストを着なさい。肉の欲のために心を用いてはいけません。』

 随分前にアメリカの雑誌に、今の世界を現すために、今の時代は「二十四時三分前」だと記載されていました。二十四時は終わりを告げる時間ですが、今の世界はあと三分で終わりが来るという、せっぱ詰まったことが書かれていました。そうすると、今の時代は二十四時三分前よりも進んでいるので、「二十四時一分前」くらいかも知れません。今の時代は終わりを察して進んでいる時です。しかし、私たちにとっては、「すべてが生きる47」来年は「スーパーミッション」ということで、心は来年に向かって、イエス様に、新しいことをしていただきたいと心を備えています。
 来年のスーパーミッションのテーマは、エレミヤ書二十九章十一節から十三節です。

『わたしがあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。主の御告げ。それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。あなたがたがわたしを叫び求めて歩き、わたしに祈るなら、わたしはあなたがたに聞こう。もし、あなたがたが心を尽くしてわたしを捜し求めるなら、わたしを見つけるだろう。』

 これが来年に向かってのテーマの御言葉です。来年は、「あなたに将来と希望を与える」というのが、来年のスーパーミッションのテーマになっています。なぜ、このようなテーマになったかというと、将来の日本に希望があるのかと考えると、非常に暗いです。暗い材料がたくさんあります。聖書から見ると、今の日本の現状は、聖書の、「ソドムとゴモラの町」と変わらないような、いや、もっと悪いかも知れません。ソドム・ゴモラは地中海南部の町で、罪・背離の肉欲ために天から滅ぼされたという町です。ですから今の日本は、神様の目から見てあまりに罪が深く、汚れ過ぎているので日本はさばかれる寸前というところだと思います。
 五月十八日に国会で「児童買春禁止法」が成立され援助交際が禁止されました。援助交際とは、女子高生が男性と交際して金をもらうことです。東京都では、去年から条例が施行されていましたが、国としては今年五月に成立しました。もし、大人が十八才以下の女性に買春行為をした場合、三年以下の懲役と三百万円以下の罰金です。今の時代は恐ろしいことになっています。
 現在、日本は世界から突き上げられています。それは、「日本は汚い。」ということです。今はポルノ雑誌が多いですが、インターネットでもあります。これらはのうち児童ポルノは、世界の八割が日本から発信されているそうです。日本のセックス産業が汚れているのです。このままだと日本は滅びます。青年の皆さんも絶対にポルノ雑誌を見てはいけません。ビデオやテレビでも不倫とか見ていると、変になってしまいます。今の子どもたちが成長したら、もっと悪くなります。歯止めが効かなくなっています。このような法案ができたことは、日本がさばきの寸前の証拠です。これは本気で考えるべきことです。
 家庭の崩壊は、去年は二十五万件が離婚しました。二十五万件に子どもがいたら倍で、五十万人に被害が及びます。これはある意味で今のマスコミのせいだと思います。そしてそのうえ学校も崩壊しています。
 また最近は、日の丸と君が代を法制化することが出ています。私は国旗が好きです。しかし、「君が代」は十世紀頃、古今和歌集の中で作られた和歌です。「君が代」は、作ったときは「君」は主人や恋人を表していましたが、明治時代になると、天皇を崇拝する歌に変わりました。「君が代は天皇陛下がお治めになる御代、国、が千年も万年も続けられ、続いて、御栄が現れるように国民が心からお祝いする歌」であるといわれています。敗戦し、天皇が人間宣言をして、今は象徴です。天皇が主権ではなく、国民主権になっています。だからわたしは国歌は変えた方が良いと思います。
 そして、「防衛ガイドライン法」が制定されました。私、個人としては反対ではありませんが、今はガイドラインくらいは作るべきだと思います。なぜならば、去年は北朝鮮が太平洋にミサイルを撃ち込みました。また、工作船が北朝鮮から来たり、今は非常に国際状態が危ない状況です。アメリカは北朝鮮のミサイルの開発がもっと遅れると思ったのが、後、二年から三年で開発されるということで、開発されたらワシントンまで飛びます。また東京まで飛びます。また、ソウルにも来ます。だから、ワシントンが北朝鮮にミサイル攻撃されては困るという意味で、戦争の準備をしているのです。日本は安全だ平和だと考えていますが、日本はある意味で危ないところに立っていると思います。また、国内的な問題も起こっています。
 マルコーシュ・パブリケーションから出版されている「ハーザー」に、ディック・ジョイナーという人が語った予言が掲載されています。そこには、「今経済危機が日本を震わしていますが、多くの日本人が主に立ち返ります。しかし、信じられない災害が将来起こるでしょう。大きな地震が東京に起こると主が私に語られました。その地震はとても大きなものです。これまで起きている地震の中で一番大きなものです。どんなビルも耐えることができないと主が私に示されました。」
 申賢均師は、東京に地震が来るという幻を見て日本に来ました。しかし、ジョイナーさんは、どのような高層建築も耐えられない地震が東京に来ると語っています。来たらどうしますか。本当に罪から見ると、あまりにも罪が重いので、地震が来て日本が滅ぼされる可能性があります。また、ノストラダムスも今年七月に恐怖の大王が来ると予言しています。これは世界的な恐怖です。これはイエス様の再臨の事を語っているのかもしれませんが、聖書は、「何時と言ってはいけない」と書いてあります。
 さて、このような状況の中で、今私たちがすべき事は、真面目な気持ちで悔い改めるべきです。神の怒りから逃れるように、へりくだる必要があります。姦淫や偶像礼拝など、汚れた生活は、皆がやっているから良いと思ってはいけません。
 一九七四年、私はスイスのローザンヌに行きました。その時に聞いた話ですが、湯の中に蛙を入れると蛙は熱いのですぐに飛び出しますが、水の中に蛙を入れて少しずつ火を入れて熱くすると、蛙は段々暖まっていくうちに最後には、ゆだって死んでしまうそうです。
 今の状態はあまりに日本が悪くなっているので、クリスチャンまでもが騙されているところがあります。離婚は罪です。姦淫も、不品行も罪です。良いことではありません。でたらめなテレビをやっている人が国を変えるようではいけません。私たちは気をつけるべきです。だから、神の怒りから逃れるように真剣に考えるべきです。神の怒りはないというのではなく、ローマ人への一章十八節には、
『不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔に対して、神の怒りが天から掲示されているからです。』

と書かれています。不義によって真理をはばんだら神の怒りが来ると書かれています。二章五節には、

『ところが、あなたは、かたくなさと悔い改めのない心のゆえに、御怒りの日、すなわち、神の正しいさばきの現われる日の御怒りを自分のために積み上げているのです。』

と書かれています。
 正直言って、日本は神の御怒りを積んでいます。だから御怒りから逃れられるようにすべきです。現状の中で、日本人が今日ほど傷ついている時はありません。今日ほど救いを求めるときはありません。二十五万人が離婚したということは、子どもがいます。離婚した子どもの家庭で、子どもたちが幸せに生きることはありません。傷ついています。離婚した人が幸せになったかというと、傷ついています。多くの人が甘い罪の誘惑によって、心が傷ついて救いを求めています。私たちクリスチャンの使命は、そのような人々が罪から救われるように、イエス様のことを伝えるべきです。傷ついた人を癒すには、本気になって福音を伝える意外にありません。
 東京リバイバルミッションでは、多くの人々が決心されました。九月二十三日には九千人が集まり、最後には八千人ほどが集まりました。その中で素晴らしかったことは、東京都に百何十万部というトラクトが配布されたことです。新宿で路傍伝道し、そこで、「主の愛が今」という賛美をしました。その賛美をした時に、新宿の何百人という人が足を止めました。人々の心が痛んでいます。そして「光のある間に」と「主の愛が今」をCDにして配りました。一万五千枚を作り、配りました。毎回、三千枚持って行きましたが、十五分程で全部が終わってしまいました。その中に招待券が入っており、このCDを聞く前に、「自分の罪を告白し、悔い改めて聞いてください。そして、聞いたら武道館に来てください。」とありました。そしてその中から、多くの人が招待状を持って武道館に来られました。今、日本人の心は傷ついています。
 一人の千葉の高校の先生が、同じ学校の先生をミッションに誘おうと思っていたそうです。しかし、心が頑なで、「行きたくない」と言いました。それで、そのCDを渡しました。すると「いりません」と言われましたが、「聞くだけ、聞いてください」と言って渡したそうです。すると、「先生。このCDください。」と言われたそうです。「初めからあげるつもりでした。どうぞ。」すると、その人は国語の先生で、「この詩は二人の人が作りましたね。前半と後半を作った人が違いますね。しかし、それがうまく組み合わさり、素晴らしい詩となっている。」と言われました。私はそんなことを考えたことがありませんでしたが、聞いてみると、前半は賛美リードをしている開伝道師の奥さんが作り、後半は開伝道師が作ったそうです。

主の愛が今 あなたを包む
打たれた傷もいやされる
主の愛が今 あなたを包む
嘆き悲しみ 逃げ去る

傷ついた主の 愛の手が動き
あなたの上に とどまる
全能の主の 愛の手が動き
あなたの心をいやされる

 多くの人は明日への希望を持っていません。将来、希望があるのかわかりません。この時代の中で、将来があるとしたら、イエス様です。イエス様以外に癒される方法はありません。だから、私たちは福音を伝えるべきです。
 ユーゴ問題も難しいです。私が心配していることは、ユーゴの大統領は、いわゆる戦争犯罪として裁判にかけられるということで、態度を硬化していますが、地上戦になる可能性もあり、また、中国やロシアがユーゴを味方する可能性もあります。この問題をきっかけとして、第三次世界大戦になる可能性もないとは言えません。日本は安全だと思っていると、将来にどのようなことがあるかわかりません。しかし、このような中で、私たちはどうすべきでしょうか。
 ぜひ、祈っていただきたいことは、北朝鮮の祝福です。ロシアのために、中国のために、ユーゴのために祈ることです。ユーゴにもクリスチャンがいます。同じクリスチャンがいて戦争の中で苦しんでいます。エレミヤ書二十九章七節には、

『わたしがあなたがたを引いて行ったその町の繁栄を求め、そのために主に祈れ。その繁栄は、あなたがたの繁栄になるのだから。』

と書かれています。なぜ、ユダヤ民族たちがバビロンに引かれたかというと、偶像礼拝です。それによって神の怒りに触れ、バビロンに連れて行かれました。七十年間の間バビロンに補囚されました。しかしそのユダヤ人に対して神様が言われたことは、「その町の繁栄を求め、そのために主に祈れ」と言われました。本当は捕虜になり、縛られてバビロンに引かれ、ユダヤ人にとっては大変なことですが、憎らしくて仕方がないバビロンのために、繁栄を祈るようにと言われました。クリスチャンの勝利の道は、敵のために祈ることです。北朝鮮、ロシア、中国・・・他の国のために祈るべきです。
 今の時は先程お読みした御言葉に、

『あなたがたは、今がどのような時か知っているのですから、このように行ないなさい。あなたがたが眠りからさめるべき時刻がもう来ています。というのは、私たちが信じたころよりも、今は救いが私たちにもっと近づいているからです。夜はふけて、昼が近づきました。』

と書かれています。「世はふけた」ということは、一番暗いときのことを言っているように思います。しかし、夜のあとは朝が来ます。ということは、間もなくイエス様が来られます。これからの時代、一番私たちが考えるべきことは、いつイエス様が再臨なさっても神の前に立つことができる準備をしておく事です。
 昔、新城教会では再臨についてよく話されました。ですから、恐れていました。いつイエス様が来られても良いように準備するべきです。近い将来イエス様が再臨されるということは確かなことです。いつイエス様が来られても良いように準備するべきです。この世の中は過ぎ去ります。
 この間、福岡に行ったとき老人ホームで二回集会をしましたが、アルツハイマー病を持った老人が多くおられました。二百何人も入っていました。そこで二回話しました。外見は立派です。聞くと、「あの人は、ある大学の英文学の先生でした。」と言われます。また、「あの人はある大学の教授でした。」「県会議員でした。」という人が入っています。しかし、その現状を見ると、人生を考えてしまいます。やがて私もそうなるかも知れないと思うときがあります。大学の教授、一生懸命大学で学び、大学院に行き、勉強して教授にまでなり、ぼけてしまうとは人生に何が残るのでしょうか。大きな働きをしても、金を儲けても、ぼけてしまったら何もなりません。どのように有名になっても、ぼけたら何もありません。起きて、「これからおむつをする時間です。」と良い大人が、おむつを当ててもらうことは哀れです。そのようにはなりたくないと思います。しかし、ぼけるか、ぼけないかはわかりません。しかし、イエス様を信じたら、ぼけても再臨の時には復活します。この世の中のことも大切ですが、いつイエス様が来られても良いように備えることは大切です。イエス様がいつ再臨されても良いように準備していきましょう。  しかし、これから、何があるかわかりませんが、心配しないでください。聖書のヨヘネの十四章一節には、

『あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。』

とか書かれています。十四章二十七節には、

『わたしはあなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。』

と書かれています。どんな将来があるかわかりませんが、イエス様があったらどんな災害があっても、イエス様の十字架の陰に隠れ、血潮を仰いでイエス様を見つめることができます。私たちの使命として、残された時間を真剣に取り組んで人々を救いに導きましょう。これから礼拝の時、誰かひとりを誘ってください。来て信じるか信じないかはその人の自由ですが、誘うべきです。「行きましょう」と声をかけてください。そして教会に来て癒され、罪を悔い改めるように、イエス様を信じて天国に行く準備ができるように、イエス様の再臨の時に天国に入ることができるようにするべきです。
 スーパーミッションのテーマは、「あなたに将来と希望を与える」ということは、将来がないから、「イエス様しか希望がない」ということを伝えるべきです。ですから、今本気で日本を愛して伝道するのはクリスチャンしかありません。今、眠りから覚めるべき時と書かれていますので、眠りから覚めてください。小学生、中学生も青年もみな罪に紛れ込まれないようにしてください。はっきりと神を恐れ、正しい生活し、素晴らしい家庭を作り、やがてイエス様が来られる時に準備していきましょう。一言お祈りします。

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