子どもが危ない

新城教会牧師 上條 実

あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、
また「何の喜びもない。」と言う年月が近づく前に 伝道者の書12章1節

 子どもは、まわりで話す言葉を聞いて、自らもしゃべることを覚えます。当
然、親が日本語を話せば日本語を話し、三河弁を話していると子どもも三河弁
になります。九官鳥という鳥は言葉をおぼえる鳥です。その九官鳥が何を覚え
るのかというのは、飼い主が何を教えるかで決まってきます。同じように理性
を持つ子ども達が、どれほど親の影響を受けるのか考えたことがあるでしょう
か。親がふだん使っている言葉が子どもに反映してくるのです。しかし、子ど
もは言葉だけでは育ちません。言葉を使っている親の態度、言葉の調子などに
も一つ一つ反応します。親にとっては「憩いの場」であり「生活の場」である
家庭も、子どもにとっては「教育の場」なのです。人間としての生活の基本的
あり方を教え込むのが家庭であり親です。それ故、親は子どもに人生が何であ
るかを教え、手本とならなくてはなりません。しかし今、親が、大切な子育て
のある部分を放棄してしまっているように感じます。不況のあおりもあり、多
くの両親が共働きをしています。子どもが学校から帰っても、手本となる親が
いないのです。ガランとした部屋でおやつを食べながら、その間、親代わりと
なるテレビやゲームをしながら留守番をします。テレビで放映されている番組
の中には、人殺しの場面、戦いの場面、刺激の強いSEXシーンなどもあり、
子どもは誰にも邪魔をされずにそれらを見てしまいます。聖書の中に「種を蒔
けばその刈り取りをする事が定まっている」とありますが、大きくなってか
ら、いや、すでに幼少時代からテレビで教えられた事柄を現実の生活で行なっ
てしまうのです。それは現在の少年犯罪状況から見ても分かります。また子ど
も達は、新製品のコマーシャルにより、自分が今持っている物で満足できなく
なってしまいます。結果として、自制心を欠く、我慢のできない人になってし
まいます。しかし親は何を基準にして子どもに教え、接したら良いのか分かり
ません。今の状況がこのまま続けば、やがて日本は崩壊してしまいます。
 さて、今日の状況に勝利するために必要なことはなんでしょうか?それはま
ず、善悪の基準をハッキリと理解する事です。ではそれをどこから学ぶ事がで
きるのでしょう?世界のスタンダードである永遠の書物「聖書」を読むとき学
ぶことが出来ます。同時に、人生の手本となる人物が必要です。それがイエ
ス・キリストです。イエス・キリストを知る時、あなたも、自信を持って子ど
もに接し、手本となることができるでしょう。

バックナンバー

戻る
戻る