滝元 明

新生

新城教会牧師 滝元 明

あなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を授ける。わたしはあなたがたのからだから石の心を取り除き、あなたがたに肉の心を与える。 エゼキエル書36章26節

 小渕恵三前首相が脳梗塞で倒れられ、新内閣が誕生し、森善朗新首相は施政演説で「日本の新生」を目指すことを語られました。大変にすばらしい考えだと思いますが、一番大きな問題は、どのようにしたら日本は新生するだろうかと言うことです。
 最近のニュースは終末を感じさせる信じられないような悪い事件が発生しています。中学生五千万円恐喝事件。二人の女性を生きたままドラム缶の中で焼き殺したとか、母親が、自分の息子に保険金をかけ殺害したなど、信じられないような事です。さらに、一番信頼できるはずの警官、教員、政治家のセクハラ事件とか、学校崩壊、家庭の崩壊。離婚件数24万組、自殺者31,730人(一昨年)、こんなニュースを見るとこれからの日本はどうなっていくのかと心配でなりません。この解決のために、様々な法律を作ったりして犯罪を防止しようと政府は考えていますが、はっきり言ってこれらの問題は、ひとりひとりの「心」が変えられる以外解決はありません。
 主イエス・キリストは、「まことに、まことにあなたがたに告げます。人は新しく生まれなければ神の国を見ることはできません。」「人は水と御霊によって生まれなければ、神の国にはいることができません。肉によって生まれたものは肉です。御霊によって生まれたものは霊です。」(ヨハネ3章1〜6節)と語っておられます。
 私は19才のとき、イエス・キリストを救い主と信じ、心の中に御霊を受け入れて以来、心が変えられ、人生が変えられました。それまでの私の人生は、いつも自己中心で、第一が自分、第二が人、第三が神でした。汚れた情欲、好色、敵意、争い、憤り、憎しみなどのどろどろした悪い思いに支配されていて、自分では正しいことをしたいと思ってもできないで人のものを盗んだり、タバコや酒、快楽を求めていました。しかし、イエス・キリストが私の罪を赦すために十字架の上に身代わりになって死んで下さった、そして死の力を打ち破って死人の中から復活されたことを信じ「新生」してからは、第一が神、第二が人、第三が自分と順序が変えられ、罪から解放されて幸せに生きられるようになりました。イエス・キリストを信じるなら、誰であってもどんな失敗をした人でも、罪が赦され、新しく生まれ変わることができます。

「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しくつくられた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(第2コリント5章17節)

バックナンバー

戻る
戻る