上條 実

レールを敷こう!

新城教会牧師 上條 実

若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。 箴言22章6節

  今少年達の犯罪が社会問題となっています。普通の良い子と言われていた子どもが、突然考えられない犯罪を犯してしまう時代になってしまいました。私たちはどの様に子どもを育て、どの様に教育したら良いのでしょうか?小さい頃は放任で、分別がついたら教えれば良いとよく言われましたが、実際に、一度わがままに育てた子どもを正すのはとても大へんです。たとえば、箸や鉛筆の持ち方を一度おかしな風に覚えてしまったのを矯正するのは、新しく教えることよりも大変です。むしろ始めからきちんと持たせた方が子ども達には幸いです。
 聖書は、「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。」と教えています。これが第一の原則です。私たち両親が行くべき道筋をしっかり示してあげなければなりません。それもなるべく幼いうちに教えなければなりません。そうすれば、「年老いてもその道から離れない」と聖書は教えています。ではどんな道筋を教えたらよいのでしょうか?具体的には、小さい時から善悪の判断基準をしっかりと教え、「善悪の基準」というレールの上に正しく乗せてあげるのです。そうすれば大きくなってもそのレールの上を進みます。こうしたレールがないまま子どもを出発させてしまうために、ぶつかったり、脱線したりして個人だけでなく、社会全体をも破壊しかねない問題にまで発展しているのではないでしょうか。特に現代の子ども達の多くが、感情のままに動き、自分で自分の感情をコントロールすることができないでいます。聖書は「あなたがは、わたしのことば(聖書の教え)を心とたましいに刻みつけ、それをしるしとして手に結びつけ、記章として額の上に置きなさい。それをあなたがたの子どもたちに教えなさい。あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るきも、起きるときも、それを唱えるように。」(申命記11章18・19節)と教えています。それはまず、両親が善悪の基準である聖書のことばのレール上に乗り、善悪の基準を身につけてから、子どもたちに教えなさいということです。
 聖書をお読みになったことがありますか?新城教会では、毎週日曜日午前10時30分から礼拝が行われています。聖書からわかりやすい話がなされています。また、子どもたちのために毎週土曜日午後2時より「ほさなクラブ」という聖書を学ぶ集まりがあります。是非、お子さまと共に教会にお越しください。

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