岡本 信弘

どうしても知らなければならないこと

新城教会牧師 岡本 信弘

あなたは、どこか外国へ行ったことがありますか? 私は、韓国、インドネシア、イスラエル、アメリカなどいくつかの国に行ったことがありますが、それも世界の国々のほんの一部にしかすぎません。もっと身近な、自分の住んでいる町を考えても、一度も通ったことのない道や、一度も入ったことのない店などが多くあることに気付きます。また、食べ物は食べてみないことには味がわかりません。食べず嫌いということもありますが、食べてみたいと思っても、なかなか手に入らず、食べることができない物も沢山あります。私は、「ドリアン」という果実を、インドネシアに行って初めて口にしました。私には匂いがきつく、とてもまずく感じられ、「どうしてこれがフルーツの王様なのだろう、話が違う」と、ガッカリした記憶があります。世の中に、行ったことのない国、食べたことのないもの、見たことがないものが沢山あり、本当は知らないことが多くあるにもかかわらず、何でも知っているかのように思ってしまうことはありませんか? 
 あなたは進化論をどう考えますか? もっともらしく語られたダーウィンの思いつきを、後に「あれは、間違いだった」とダーウィン自身が訂正の発表をしました。この理論は、人間の考え得る範囲の、理解しやすい、考え方なのかもしれません。いまだに進化論は信じられ続けています。真実ではないにもかかわらず、みんなが信じているから、教科書に書かれているからといって、むやみに受け入れてはいないでしょうか。
 一方、「あなたは、神の存在を信じますか?」と質問すると、「神さまなんて見たことがないし、確かな証拠もないから信じられない」と多くの人は言います。しかし、見たことがなくても確かにそこに存在するとわかるものもあります。例えば、電波は目に見えませんが、テレビを見たり、携帯をかけたりすることによって、電波が存在するとわかります。見えないにもかかわらず、必ずあると信じられているものが、沢山あるのです。同様に、神さまは、あなたが信じても信じて無くても存在しておられます。しかし、そこには信仰というメガネが必要になるのです。
 神さまはあなたを創造し、あなたを生かしておられる方です。聖書の中に、「人がもし、何かを知っていると思ったら、その人はまだ知らなければならないほどのことも知ってはいないのです」という言葉があります。あなたは、死んだ後、天国か地獄かどちらかに行かなくてはならないことを知っていますか? そして、人間を救うために真の神「イエス・キリスト」がこの世に来られ、私たちの罪の身代わりに十字架にかかり死に、三日目によみがえられたことを知っていますか? まだ一度も聞いたことがない方がいらしたら、ぜひ、教会に来て、本当に知るべきことを知っていただきたいのです。真実を知ることができたなら、これほど楽しく、嬉しいことはありません。

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