滝元明
天国に行ったなら

新城教会牧師 滝元 明

   「先生。彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。」イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです。」
                                       ヨハネの福音書9章3節

 7月18日〜8月26日まで開催されましたスーパーミッション2000東京大会も神の助けにより無事終了しました。
 この大会は40日間にわたって毎日素晴らしい集まりとなり、延べ4万7677名の人々が参加して下さいました。8月21日から26日までは東京駅近くにある国際フォーラムには新城教会から200名以上が参加し、最高の祝福を受けることができました。
 この集まりには、アメリカから世界的なクリスチャン歌手や、多くのミュージシャンが応援に駆けつけてくれました。また、都ホテル東京を会場に3回、ジョイフルランチョンが開かれ、美味しい料理を食べながら、最高の音楽とメッセージを聞くことができました。そのメッセンジャーとして札幌キリスト福音館の三橋万利、幸子牧師夫妻をゲストとしてお迎えしました。三橋万利さんは、生まれて間もなく小児麻痺にかかりそれ以来、両足は全然動かず、片手だけがわずかに動くだけです。幼いときから両親に「おまえは何の役にも立たない人間だな。」と言われながら育ち、小学校にも中学校にも行くことができませんでした。父親は死ぬ間際まで「おまえは役に立たない人間だ。」と悲しんでこの世を去っていきました。しかし、そんな三橋さんが18才になったとき、あるクリスチャンが伝道に来てくれました。生まれて初めて、人間を創造し愛して下さる神様がおられることを知りました。それだけでなくイエス・キリストさまが神の御子であるのに十字架に身代わりになって死んで、死の力を打ち破って死人の中から三日目に甦って下さったというのです。三橋さんはイエス様を救い主として信じ、それ以来毎週、リヤカーに乗せられては教会に行くようになりました。そんな三橋さんを支えたクリスチャンの中に看護婦の「幸子」さんがいました。幸子さんはある時から真剣に、「三橋万利さんに、良い助けを与えることのできるお嫁さんを与えて下さい。」と祈り始めました。すると神様が「あなたがあの人と結婚して助ける人になりなさい。」と語りかけられました。幸子さんはその時19才。「はい。」と神様に返事をして、三橋万利さんのお嫁さんになると決心しました。家族の大反対にもあわれましたが、結婚されてもう36年になります。トイレに行くにも、車に乗せるにも夫を背負っていくのです。三橋万利さんは「私の人生はいつも家内に背負ってもらって生きてきました。ですから天国に行ったときには、私か妻を背負って歩きたい、それが私の心からの願いです。もし皆さんが天国に来られて、男が女性を背負って歩いていたらその男は私だと思ってください。」と語っておられました。三橋さんは現在、札幌市内で最も大きい教会の牧師になっているのです。駄目な人はいません。

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