上條実

真実の愛

新城教会牧師 岡本信弘

「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」
ヨハネ15:13

 将来に対して不安を抱え、人生に失望し、誰も信じられない、誰からも愛されないと多くの人が思う現代、そして自殺のニュースが毎日のように聞かれる今日この頃です。日本は、どうなってしまうのでしょうか。あなたにとって、本当に信頼できる人は何人いますか? 会社の上司は信頼できますか? また、あなたのために命をも投げ出してくれるような人がいますか?あなたのお母さんは、あなたを愛してくれていますか?
 最近は親の愛も薄れ、新聞、テレビでは、ぞっとするような、信じられないようなことが報じられています。自分の子どもをトランクに閉じ込めて放置して殺したり、幼児に対する虐待も増えています。また、若者による無差別殺人が起こったりしています。
私たちの周りに、信頼できるものは、何も残されていないのでしょうか?
 聖書の中に、戦争の真っ最中、のどの渇きを覚えたイスラエルのダビデという偉大な王様の記事が載っています。

 ダビデはしきりに望んで言った。「だれか、ベツレヘムの門にある井戸の水を飲ませてくれたらなあ。」すると三人の勇士は、ペリシテ人の陣営を突き抜けて、ベツレヘムの門にある井戸から水を汲み、それを携えてダビデのところに持って来た。ダビデは、それを飲もうとはせず、それを注いで主にささげて、言った。「主よ。私がこれを飲むなど、絶対にできません。いのちをかけて行った人たちの血ではありませんか。」彼は、それを飲もうとはしなかった。三勇士は、このようなことをしたのである。

 ここに、自分の王のために命をかけて一杯の水を汲みに敵の陣営にまで突き進んで行った、三勇士のことが書かれています。このように、主人に従う人が果たして今の時代にどの位いるだろうと考えてしまいます。どんなに信頼し合っていても、裏切りがあり、どんなに愛し合っていても、愛はいつしかさめてゆきます。
 しかし、絶対に裏切ることのない、永遠にさめない愛をもっている方がおられます。それが、イエス・キリストです。イエス様は、あなたのために命をも投げ出し、あなたのために救いの道を用意してくださり、いつもあなたのそばにいて、助けてくださる神様です。
あなたの人生にとって、決して変わることなく、信じられる方がおられることを是非、知っていただきたいのです。

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