幸せ

新城教会牧師 滝元 明

 あなたは幸福ですか。あなたの家族は幸せですか。親子でも幸せを求めています。しかし、ほんとうに幸せな人はあまり多くありません。ある人は金さえあれば幸せになれると疑っておられるかも知れませんが、金があっても不幸な人もあります。立派な家に住み高い教育を受けている人でも幸せでない人もおられます。結婚した当時は幸せであったのに、いつの間にか幸せがどこかに行ってしまった人もおられるかも知れません。
 さて幸せになる道はあるでしょうか。どんな人でも、どんな問題がある人でも幸せになる道があるのです。それは一体何でしょう。
 旧約聖書の箴言18章12節に「人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ。」という言葉がありますが、人の心に高ぶりが来ると人間は不幸になります。しかし、謙遜は栄誉に先立つとあるように、人の心が、「へりくだる」ことによって幸せになることが出来ます。「へりくだる」、この簡単な言葉があなたのものとなったら、どんな問題からも脱出することが出来ます。
 昔イスラエルの王であったソロモンに、天地の造り主なる神があらわれて次のように語られました。

 「わたしの名を呼び求めているわたしの民がみずからへりくだり、祈りをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。」歴代誌第2 7章14節

 「みずからへりくだり」とありますが、どんな問題の中にあっても、他人のことよりもまず、自分自身が「へりくだる」ことであるというのです。「祈りをささげ」とあるようにあなたの持っている問題を、あなたの造り主である神さまに、全てを打ち明けるのです。「わたしの顔を慕い求め」とありますが、真剣に神さまに呼び求め、お祈りするなら必ず生きている神さまがあなたに出会ってくださいます。そのために「その悪い道から立ち返るなら」とあるように自分の罪を神さまに告白して赦しを求めてください。その時、愛なる神があなたの祈りを聞かれ、あなたの罪を赦し、あなたの心に、あなたの家族に平安と、幸せを与えてくださいます。とにかく「へりくだる」ことこそ幸せの道です。

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