神にはできる 新城教会牧師　岡本信弘

「人にはできないことが、神にはできるのです。」ルカの福音書18章27節

　最近、書店の店頭には、人間の未知の能力開発を題材にした出版物が多く並べられています｡その内容は、「あなたはできる」「努力すれば必ず道は開ける」というものです。確かに今まで眠っていたような能力を引き出して、できなかったことができるようになる、なんと魅力的なことでしょうか。努力することで道が開けることは多いでしょう。
　昔、電気を発明したエジソンや、万有引力を発見したニュートンなど、多くの科学者たちも忍耐し、研究に研究を重ね、努力して結果を得ました。人間は努力をし、科学の進歩はめざましいものがあります。デジタル社会の中でコンピューターや携帯電話が作られ、数十年前とは比べられないほどに、便利な世の中になりました。カーナビも今や全国4,000万件の会社や個人の家が瞬時に検索でき、名前や電話番号といった簡単な情報を入力するだけで、目的地の10ｍ以内まで案内してくれるというものもあります。人の手、足の代わりとなるような高性能ロボットも開発され、大きな話題を呼んでいます。遺伝子工学も進歩し、『クローン』という言葉も、身近になりました。
　このように、人間は努力して様々なことを手に入れてきました。しかし、どんなに科学が進歩しても、どんなに努力してもできないことがあります。私たちは自分の力で自分のいのちを延ばすことはできないし、過去に犯した罪を1つたりとも消すことさえできないのです。人間の力には限界があります。しかし、初めに掲げた御言葉のように、私たちを造り、いのちを与えてくださった神様には何でもできるのです。
　私たち人間は、誰にも教えられなくても嘘を言ったり、けんかをしたり、人を憎んだりします。それは生まれながらに罪の性質を持っているからです。その罪を持ったままでは、神の国（天国）に入ることができません。
それでは、人はどうしたら天国に入ることができるのでしょうか？　
　聖書には神が人間を造ったと教えています。この現代の発展も、神が人間に与えて下さった知恵によるものです。そんな素晴らしい神様がおられ、あなたを愛していてくださいます。この神様を信じるだけで、天国に入れていただけると約束があります。
あなたも人生をもう一度見つめなおしてみてはいかがですか？