人生の祝福を奪うもの

新城教会牧師 滝元 順

『いのちを喜びとし、しあわせを見ようと、日数の多いのを愛する人は、だれか。あなたの舌に悪口を言わせず、くちびるに欺きを語らせるな。詩編34編12,13節』
 今、日本は健康ブームです。レストランやスーパーでは、健康によい有機栽培野菜が人気を呼んでいます。家庭内に争いがなく、健康で長生きできたらなんと幸せでしょうか。聖書は、その秘訣についても教えています。
 「聖書」は旧約と新約の二部に分かれています。旧約聖書はイエス様誕生以前に記され、大きくまとめると、イエス様誕生についての預言と、幸せに生きる道として人類に最初に与えられた律法「十戒」てす。これは神が預言者モーセに直接手渡したもので、人類は以来、その律法を守る努力をしてきました。しかし、残念なことに人類はそれを全う出来ませんでした。旧約聖書は同時に律法を守れなかったユダヤ人の歴史でもあります。これは人が自分の力だけでは生きられない存在である事を知らせる神の計画でした。
 さて、新約聖書は、人類が自分の力や努力では守れなかった律法を、イエス様の教えを通して全うする記録でもあります。そして、新約聖書に記されている唯一の戒律は、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」です。そして、『兄弟たち。互いに悪口を言い合ってはいけません。自分の兄弟の悪口を言い、自分の兄弟をさばく者は、律法の悪口を言い、律法をさばいているのです。 』と教えています。ということは、何気なく口にしてしまう「悪口」は、「最高の律法」に触れる大きな罪であることがわかります。誰でも幸せに、長生きしたいと願っていますが、聖書の教えに照らすとき、私たちは神の祝福を、生活の中で何気なく語る悪い言葉によって失っているのです。悪口を言わない事は長寿と幸せの秘訣です。
 教会の誕生は神が人に霊を注がれた、「舌の制御」から始まりました。あなたがイエス様を信じるなら、一番失敗の多い「ことば」が変えられ、「長寿と幸せ」を聖書は約束しています。
『すると突然、天から、激しい風が吹いてくるような響きが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。また、炎のような分かれた舌が現われて、ひとりひとりの上にとどまった。 新約聖書』
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