「救い」とは
何でしょう
新城教会牧師 滝元 順

『わたしは、この民と異邦人との中からあなたを救い出し、彼らのところに遣わす。それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって御国を受け継がせるためである。 聖書』

 キリスト教の「救い」とは何でしょうか。それは、「永遠のいのちを与えるもの」です。イエス・キリストを信じるならば、永遠に神と共に、死も痛みも苦しみもない、天の御国において過ごすことが出来るのです。しかしながら、それはあくまで救いの結果であることも知らなければなりません。「救い」とは、救われなければならない状況が存在する事を意味しています。冒頭の聖書の言葉が示しているように、イエス・キリストによらない限り、人類はサタン、即ち、悪魔の支配下にあるのです。
 イエス・キリストを信じない結果について聖書は、永遠のいのちに反して、「永遠の滅び」であると教えています。本当に神は人類のために、ゴミ捨て場のような「地獄」を用意されるむごい方なのでしょうか。聖書で神は、「愛なる方」とあります。してみると、「地獄」はなぜ、存在するのでしょうか。それは、悪魔とその一族、悪霊のために用意されたものなのです。ではなぜ、人類まで滅びるのでしょうか。それは、神を信じない人類は、「悪魔の支配下」にあるからです。その為、悪魔の最後は人類の最後ともなるのです。
 「サタンの支配から救われなければならない」と聞けば多分、「私は支配など受けてはいません」と答えることでしょう。しかし、「支配」とは、受けていても気づかないのが支配なのです。私たちは現在、日本に住んでいますが、日本国の支配が及んでいることを日々感じるでしょうか。支配を受けているとは、普通の状況ではあまり意識せず、「私は自由です」と言われるはずです。
 しかし、支配を受けているのが良くわかる時は、海外旅行に出発する際です。まずは、空港に行き、出国カードに記入し出国手続きをします。パスポートと一緒に、係官に渡しチェックを受けます。パスポートの有効期間があるかどうかを調べ、不備がなければ証印を押してくれます。それでやっと、出国出来るわけです。その時、普段では意識しない、日本の支配を受けていることがわかります。
 見えない世界においても、誰の支配を受けているかが、わかる時は国から出る時です。私たちはやがて、永遠の世界に旅立っていく者です。人生を終えて、目に見えない永遠の世界に旅立つときに、どの国の支配を受けているか、はっきりとわかるのです。暗やみの支配を受けているのならば、永遠の滅びに行き、神の支配を受けているのならば、永遠の国、天国に行くのです。
 あなたは誰の支配を受けていますか。イエス・キリストを信じ、悪魔の支配から神の支配へと移って下さい。
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