世代を越える呪いからの解放

新城教会牧師 滝元 順
 この夏話題になった映画に「プリンス・オブ・エジプト」があります。それは聖書に出てくる、イスラエルのエジプト脱出をアニメ化した壮大な作品です。
 紀元前1500年頃、イスラエルはエジプトの圧制下に苦しんでいました。エジプトのピラミッドなどは彼らによって造られたといわれます。そんな苦役の中、神は解放者「モーセ」をたてて、イスラエルをエジプトの束縛から解放したのです。そして、二度と奴隷としての束縛に出会わないために、神は自ら石の板に注意事項を記され、モーセに手渡されたのです。それが、かの有名な「モーセの十戒」です。それは国、民族、家族、個人が幸せに生きるための道しるべです。そして、冒頭部分は、神が人類に教えられた「最重要テーマ」なのです。それは次のようなものす。

 神はこのすべての言葉を語って言われた。「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものは、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう。」

この世界において、父親自身が犯した犯罪により、子どもが逮捕されたり、孫、曾孫らに逮捕状が執行されることはありません。しかしながら、人生においてはそのようなことが起こり得る、と警告しているのです。それは、天地宇宙を創られた唯一の神がおられるにも関わらず、その神を認めず、石や木などによって自ら神々を作り出し、それを拝むことによりもたらされると言うのです。
 ある家系に不幸な事件が連続して起こることがあります。なぜ、それほどまで苦しみが代々継続するのか人々は理解できず恐れます。その原因について聖書ははっきりと述べています。それが「手で作った神々を拝むこと」によるのです。
 あなたの家系はいかがですか。もしも不幸が連続しているならば、偶像礼拝をやめて、ただ一人の神に立ち返るべきです。また、今はなにもなくとも、偶像礼拝は次の世代に不幸をもたらす原因となるのです。イエス・キリストを知るために教会にお越しください。三代、四代の呪いではなく、「千代に至る祝福」が家系にもたらされます。

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