いのちのパン
滝元順

新城教会主任牧師
滝元順

これで良いのか日本!

 一家に複数の車を保有し、子どもまでが携帯電話を持ち歩き、年間二千万人近くが海外旅行を楽しみ、そして、世界一の長寿の国、それが日本です。現在不況といえども消費大国としての地位は変わりません。日本は戦後の混乱からみごとに立ち上がり、大きな発展を遂げました。これ以上何が必要なのかと思うほど、世界がうらやむ豊かな国となりました。しかしながら、人の幸せ度は毎年のように低下し、悲しいことに一日に百人近くが自殺し、数百万人が家の中に引きこもっていると言われます。近年増加傾向の自殺については、一年で新城市がなくなるほどの数です。また、最近、犯罪の低年齢化と凶悪さが目だっています。殺人事件は多発し、人の命が軽視されています。そして、その凶悪さと残酷さに至っては、目を覆いたくなるものがあります。先日、大阪府池田市の小学校で起きた事件は、直接的被害者はもとより、全国民を震撼させ深く傷つけました。全く信じられない出来事が毎年、加速度を増して多くなっています。現在、小泉内閣が掲げている「改革」は、多くの国民から支持を得て期待感が高まっています。しかしながら、社会のどこをどの様に変えたら真の改革に至るのかについては、依然として不透明なままです。一体、日本はどこに向かって行くのでしょうか。私たちの子どもや孫の時代には、どんな時代になるのでしょうか。日本は善きに付け悪しきに付け、アメリカに追従していると言われます。もしかしたら学校が戦場化する日が来るのかも知れません。
 日本の中に、日本人を暗闇に誘う、高度な悪の知能を持ち合わせた透明人間のような存在がうごめいているかのようです。事実、聖書は、人が創造主なる神を離れて、自分の手で造った神々(偶像)を拝むときに、そこには神ならぬ悪魔が介入し、国が崩壊すると教えています。日本が今までと同じように、創造者を無視して罪から離れないならば、国はさらに破壊され、やがて取り返しのつかない状態になりかねないのです。
今こそ、日本は真の神に立ち返り、国の未来のために助けを求めて、神に祈らなければなりません。

「今月の祈り」
声を出して共に祈りましょう。
「イエス様。罪をきよめ、日本を悪の力から解 放して下さい。アーメン」

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