いのちのパン
滝元順

新城教会主任牧師
滝元順

家庭の中にヘビが入る!

 聖書の最初の書、創世記は私たちに貴重な情報を提供する「人生基本マニュアル」です。神が男、アダムを創造し、続いて助け手として女、エバを創造されました。それから神は二人を呼び寄せ、最初の結婚式を行い、「二人は一体となる!」と宣言され、人類最初の「家庭」が誕生しました。そのとき、幸せそうな二人をねたましそうに物陰から眺めていた存在がありました。それが「蛇」でした。さて、この蛇は日常、たんぼのあぜ道でお目にかかる蛇とは違いました。聖書に出てくる蛇とは、人類最大の敵である「悪魔」を象徴しているのです。蛇はアダムとエバを誘惑し、もし人が食べるなら死ぬと神が言われた木の実を二人に食べさせ、アダム家に侵入しました。その結果、何が起こったのでしょうか。アダム家は「楽園」から追放され、「荒野」を放浪するようになりました。続いて起こったのはなんと、「人類最初の殺人事件」でした。兄のカインが弟のアベルを野に連れ出し、殺してしまったのです。聖書は、アダム家を追跡し、その後の様子をレポートしています。殺人者カインはそれを機に、七倍も凶暴になり、さらに、カインから六代目のレメクという人物は、カインよりも十一倍凶悪化していたのです。ついで、レメクの息子、ノアの世代には、人類が洪水で滅ぼされるという大惨劇につながったのです。
 これら一連の出来事から聖書が我々に伝える情報は、「蛇」、すなわち「悪魔」は「家庭」に侵入しようとしていることと、一度侵入した蛇は、「家系」を住みかとして「増殖し続ける」ということです。
 一度あなたの「家庭と家系」に蛇が侵入していないかどうか、点検してみてください。現在、多くの家庭が「楽園」ではなく、「地獄」と化しています。これは、蛇が侵入している何よりの証拠です。また、「家系」に「死と破壊」というテーマが繰り返し続いていませんか。もしもそうならば、「蛇」が増殖している結果かもしれません。イエス・キリストは、家庭と家系から、蛇を追放するために来られたのです。そして教会は、霊的蛇退治ができる社会で唯一の場所なのです。

今月の祈り 声を出して祈りましょう。
「イエス様。私の家庭に、蛇が侵入しています。また、私の家系には死と破壊が続いています。イエス様の力で、蛇を家庭と家系から追放してください!イエス様のお名前で祈ります。(アーメン)」

バックナンバー


戻る
戻る