いのちのパン
滝元順

新城教会主任牧師
滝元順

夫婦関係にヘビが入る!

 現代は、結婚制度そのものが揺らいでいます。日本の離婚率は毎年うなぎ登りです。1998年の統計によると、結婚が634,680組ありましたが、その年の離婚は243,102組と報告されています(厚生労働省発表)。その影には何百万人という人々が、家庭崩壊の渦に巻き込まれ、苦しんでいるはずです。結婚の原点は「一夫一婦制」にあります。このシステムが壊れるときに、人生のすべてがコントロールを失い、暴走し始めるのです。コンピューターはOSと呼ばれるオペレーション・システムによってすべての機能が支えられています。OSなしでは、ワープロソフトも、インターネットも、ゲームソフトも何もかも動かないのです。システムが正常に機能しているならば、その上にインストールされるその他のプログラムは正常に機能します。同様に、人生のオペレーション・システムともいうべきものが、正常な婚姻関係によって形成される「家庭」です。
 私は牧師として、信じられないような罪の告白を聞くことがあります。そして、一つ言えることは、あまりにも現代の人々が、性的な罪に対して無感覚過ぎるということです。歴史の中で多くの国々が興り、また衰退していきましたが、その背後に性的倒錯と堕落が必ず存在すると言われます。聖書も、ソドムとゴモラと言う町が、性的堕落の罪により滅ぼされたことを記録しています。現在の性的風潮を見るとき、日本はかなりソドムとゴモラに近いものがあります。そして、家庭に「ヘビ」、すなわち「悪魔」が侵入する原因が、「淫乱と性的倒錯」なのです。
 現代は結婚する前の婚前交渉は当たり前、結婚後の浮気、不倫は当然のような風潮があります。また、多くの男性が風俗と呼ばれる性的遊興に気軽に関わっています。聖書は、性行為とは、「一つの体となる契約行為」であるとしています。そして、正式な「一夫一婦制」の枠組を越えた性的関係は、神の祝福と守りの範疇から逸脱した、「身に呪いを招く行為」であると警告しています。たとえば、ある男性が、風俗嬢と関係を持つならば、その人は、風俗嬢が今まで関係した、すべての男性の背景をも、知らずして共有することになるのです。その中には、死の霊と強力な契約関係を持った人物も含まれているでしょう。または、重病というテーマを持った、家系に属する人物もいるかも知れません。もしかしたら、生まれ出る子どもを専門的に苦しめることを目的とした、悪霊の軍団と強力につながっている人物もいたかも知れません。すなわち、性的な罪により、相手が抱えている問題をも共有化してしまうのです。現代は世界中がIT化され、国境を越えて一瞬にして全世界の情報をやりとりできる時代です。同様に、悪魔の世界もIT化が進んでいるのかも知れません。その通信網として悪魔が築いた高速(拘束?)回線、それが「グローバル淫乱ネットワーク」です。しかし、淫乱な生活から離れ、一夫一婦制が回復するとき、家庭も回復し、幸せな人生を送ることが出来るのです。そして、教会は夫婦間からヘビを追放できる場所なのです。

今月の祈り声を出して祈りましょう!
イエス様、私の夫婦関係を回復してください。今まで犯した、性的な罪を赦してください。夫婦の間に侵入したヘビから解放してください。
アーメン

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