いのちのパン
滝元順

新城教会主任牧師
滝元順

人生街道五十三次

 「新城教会」は、一九八〇年当時、150人くらいしか集まっていませんでしたが、思い切って500人収容可能な会堂を建てました。以来、色々な方面から集ってくださるようになり、現在では、一週間を平均すると約450名ほどの方々が集って下さるようになりました。
 当時、教会の働きを幅広く、地域の方々や近隣に紹介するためにどうしたらよいかと考え、毎月一回、「新城教会ニュース」を発行するようになりました。はじめは、ガリ版刷りよりちょっと程度が良い位の紙面に、教会での活動や、キリスト教についての情報を載せて近隣に配布しました。それはやがて町の名物誌として定着し、現在では毎月、25000部ほどが発行され、広く親しまれています。それを見て、多くの方々が教会を訪れ、クリスチャンになった方も少なくありません。
 始め、ニュース誌発行経費節約のために、自前で印刷する事に決め、中古のオフセット印刷機を購入したことを機に、現在ではキリスト教会に広く知られている印刷会社「プレイズ出版」が新城教会に誕生し、以来、印刷自体も徐々にグレードアップして、一色刷から、二色刷、そして現在ではフル・カラーの「新城教会ニュース」が発行されています。
 私は新城教会の牧師として、ニュース発刊以来、毎月、短くてわかりやすい、キリスト教のポイントを掴んだメッセージを寄稿してきました。そして今回、それらの中から気軽に読んでもらえる「五十三編」をセレクトし、本として出版する事が出来ました。
 かつて、人々は「東海道五十三次」を旅して伊勢に向かいました。なぜなら、人々は神と出会いたかったからです。 人には神を求める習性があります。それは、どこかに本物の神がおられる証拠です。
 人生とは、ちょうど、真の神を求めて旅をするようなものです。しかし真の神と出会えないならば、その旅路はむなしいものです。ましてや、真の神であると思って頼っていた相手が、敵であったらどうでしょうか。そんな不幸なことはありません。
 新城教会ニュースの目的は、お一人ひとりが「人生街道」のどこかで、真の神と出逢われることを願って毎月発行されています。そして、その出会いにより、一度しかない人生が、豊かなものと変えられますよう、心から願っています。

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