いのちのパン
滝元順

新城教会主任牧師
滝元順

名前の法則

 地球に住むすべての人間には名前が付いており、名前によって特定の人を呼び出すことができます。誰が考えたのか、実にうまいことを考え出したものです。地上に名前の法則がなかったら、たとえば、急用で我が子を学校から呼び出す場合、どのようにして我が子を特定するのでしょうか。「えっーと、私の子どもの特徴は、身長〇〇センチくらいで、目は大きく二重まぶたで、首にほくろのある男の子です・・・」と表現したとしましょう。先生は真剣にその条件にあった子どもを捜すのですが、同じような子どもが多くて、なかなか思うように特定できないことでしょう。しかし、一人ひとりに固有名詞がついているために、名前を告げるだけで我が子を即座に呼び出すことができるのです。こんな便利な名前の法則を誰が考え出したのでしょうか。
 さて、イエス様が地上に来られたとき、祈りについて革命的な言葉を語られました。それが次の言葉です。「あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになる。」
 ここでイエス様が教えられたのが、「わたしの名によって求める」という「名前の法則」でした。日本には数多くの神々の名が溢れています。どの神様が真に祈りを聞いてくれるのかは分からないけれど、一つでも多くの名前を使うほど、祈りの答えられる確率が高くなる、という考えがその根底にあるようです。しかし、聖書は、天地を創造された神に願いを届けるためには、ただ一つの名前しか使えないと告げています。
 国際電話では、必ず最初に国番号を付けなければなりません。例えば海外旅行に出かけて日本の自宅に電話する場合、自宅の番号の前に日本の国際認識番号「81」を付けなければ、いくら下の桁の番号が正しくても自宅にはつながりません。もしも、国番号が違うならば、自分の意図しない国につながってしまう可能性もあるのです。
 同様に祈りの内容がどんなに正しくても、神の国認識番号「イエスの名前」を通さない限り、祈りは神のみもとに届かないのです。そればかりか、「イエス」以外の神々の名前で祈るとき、その祈りは天で神のふりをして待ちかまえている「悪魔や悪霊」のところに迷い込むのです。
 あなたの持っている祈りをそのまま、「イエス様の名前」を通して祈ってみてください。そして、本物の神から届く祈りの答えがどんなものであるのかを、是非とも体験して下さい。

●声に出して唱えてください。(括弧の中に、あなたの願いごとをそのまま入れて下さい)

 イエス様、あなたのお名前を通して、天地宇宙を創造された神様にお祈りします。今、私には、次のような願いがあります。
(      )私の願いに答えてください。答えを待っています。イエス様のお名前によって、お願いします。アーメンバックナンバー


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