間に合いますか

滝元 明 牧師

「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」イエスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」 ルカの福音書23章42〜43節 上記の言葉は、主イエスと共に十字架につけられた強盗が、死の直前にイエスと交わした言葉です。 さて、先日私は、新幹線で東京−豊橋間を移動中、ある老紳士と同席して、その方が戦争に行ったときのことから、今二人の息子が銀行の支店長をしていることなど個人的なお話を聞かせていただきました。その中で紳士は、寂しそうにぽつりと語られました。「人生はむなしいですね・・。」「どうしてですか。」とお聞きすると、最近ご兄弟を亡くされたことを教えてくださいました。そこで私は、自分が牧師であることを告げ、「私たちは、もう人生の夕暮れですから、永遠への準備をしなくてはなりませんね。」と申し上げると、「私はまだ行くところもわからず準備ができておりません。」と言われました。「神のみ子である主イエス・キリストが、私たちの罪のために死なれたこと、死人の中から三日目に甦られたこと、このことを信じるだけで天国に入れます。」この話に真剣に耳を傾けられて、「私も、今からでも間に合いますか。」と言われました。私は確信を持って答えさせていただきました。 「まだ、間に合います。」

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