心を騒がしてはなりません


滝元 明 牧師
 報道によりますと、今年のアカデミー賞は「タイタニック」が、11部門を制し「ベンハー」と並ぶ史上最多受賞とありました。巨大豪華客船「タイタニック」が処女航海中、絶対に沈まないと言われていたのに氷山に衝突して沈没。1912年、実際に起こった出来事がモデルのこの映画が、なぜこれほどまでの反響を呼んだのでしょうか。
 ジェームス・キャメロン監督は、「世紀末が訪れて、みんなが将来に明るい感情を持っていないからである。何が起こるかわからない、安定していると思っていたことが突然崩壊するかもしれない不安感、その象徴が“タイタニック”なのだ」と語っています。
タイタニック号が、今まさに沈没する寸前のことでした。救助船に乗れず、海に投げ出された人々の一部の人が、美しい讃美歌を歌い出したというのです。

「主よ、みもとに 近づかん
のぼるみちは 十字架に
ありともなど 悲しむべき
主よ、みもとに 近づかん」

やがてこの讃美歌は波間に消えていきました。この人々は、突然の出来事の中にも絶対的に信頼できる神、主イエスを信じていたのです。
確かに今日の日本は、教育も経済も家庭も崩壊寸前ですが、主イエスは「あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」と語っておられます。主イエス・キリストを信じる者を神は絶対に見捨てることも見離すこともないのです。
  

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