素晴らしい友人

新井豊弓さん


 
 昔、職場の友人にクリスチャンがいました。太田さんという女性で、言いたいことの言い合えるとても良い友達でした。彼女はいつも私にイエス様の話をしました。いつだったか、友人4人で食事に行った時もそうでした。でも私たちはただ聞いているだけで、決して心を動かされるようなことはありませんでした。それでも彼女は語り、そして陰では私たちのために祈っていてくれたのです。
 やがてOL時代は終わり、私は結婚して豊橋に移り、子どもも産まれました。でも太田さんとの関係は途絶えることがありませんでした。なかなか会える距離ではありませんでしたが、彼女はずっと私を忘れず、連絡をくれました。そんな私にある日、いくつかの問題がのしかかってきました。とても悩み、彼女に相談しました。彼女は、普通の人なら話を合わせてくれるようなところでも、真実に正しいと思う意見を言ってくれました。その時はカチンときても後から冷静になってみるとそれはどんな耳障りの良い言葉より心に残っていることに気がつきます。今思えば彼女の言葉は聖書という神様の言葉に照らし合わせた真理の言葉だったのです。当時の私は彼女は信頼できても、彼女の信じている神は信じられませんでした。でも、太田さんは私に「神様に祈ってみたら」と言いました。私がイエス様を神様だとわからないから祈れないと言うと、「それならそれがわかるようにと祈れば良いよ」と言うのです。それと同時に新城教会へ行くように勧められ、私は言われたとおりの祈りをし、自分が行くところではないと思いつつ教会を訪れました。
 教会では牧師先生が声をかけてくれましたが、そのわずかな会話の中で不思議なことが起きました。「あ、なぁんだ。イエス様は神様なんだ。簡単な事じゃないの。」と私はまるで今まで目隠しにされていた何かが落ちてしまったかのように、神様がわかったのです。教会へ通い私の心の不安が取り除かれた同じ頃、共通の問題で苦しんでいた主人の心からも、重荷がなぜか突然消えました。イエス様が生きている真の神様であることがわかり、5ヶ月後私は洗礼を受けました。
  気がつくと、いつか一緒に太田さんからイエス様の話を聞いた3人はそれぞれ違った場所で違った時に、クリスチャンになりました。10年もの間祈り続けてくれた彼女にとても感謝しています。でも、そんな素晴らしい友人を与え、彼女の祈りに真実に応え、私を救って下さったイエス様にそれ以上の感謝をしています。
 
 
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