光の子
里田愛美

私の名前は、「愛美(まなみ)」と言います。私はこの名前が大好きです。これは父が聖書から付けてくれたもので、どういう意味があるのかはっきりと聞いてみたかったのですが、3年前の春、父は天国へ帰ってしまいました。末期ガンであっという間の闘病生活だったのですが、父は自分が癌だと知らされた時の日記に「『光の子らしく歩みなさい。』これが今与えられている御言葉で、神様の子どもとして歩めると思うと、癌だと知らされた今でも不思議と平安だ。」と書かれていました。担当医からも「こんなに穏やかな末期癌患者は初めてです。」と言われたほどで、何事にも「感謝やなぁ。」と言い、薬で意識がもうろうとする中で「さぁ、(天国へ)行こう。さぁ、行こう」と言っていました。なので、父が息を引き取った時でも私には、しばらくは父と会えないんだなぁという悲しみと同時に、でも天国でまた会えるという希望がありました。
 兄の病気がきっかけで両親がクリスチャンになり、私も幼い頃から日曜日に教会に行くことが当たり前で、神様の存在を何の疑いもなく信じていました。今では、神様の素晴らしさをますます知り、私も神様の為に働きたいと思っています。今、私は事情があって親と一緒に暮らせない子ども達と一緒に生活しています。実の親と一緒にいられないということだけでも、子どもにとっては悲しいことです。その上、ここに来るまでにいろいろな辛い経験をした子ども達もたくさんいます。私が一緒に生活をすることで、何を子ども達にしてあげられるのかわかりませんが、神様はみんなのことを愛して下さって、助けてくださる方だということが子ども達に伝わり、少しでも生きる希望が持てれば良いなぁと思っています。私自身、未熟者で毎日反省することばかりなのですが、私もどんな状況にあっても、神様によって光の子らしく歩ませて頂きたいと願っています。神様の祝福の光を輝かせることができるよう祈る毎日です。

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