人の計画と神の計画

設楽町在住 原田 省子さん

 私は、幼い頃から二つ上の姉と日曜学校に行っており、物心ついた時には、聖書の御言葉が私の支えでした。
 「人は、心に計画を持つ。主は、その舌に答えを下さる。」(箴言16:1)
 例えば、「将来こんな仕事に就きたい」「こんな国へ旅行に行きたい」「あの美術展に行きたい」など、毎日、計画や予定を考えますが、本当に必要なことは神様から導かれ、そのようになると信じてきました。
 私は、小学校4年生の時から日記を続けています。それは、その頃通っていた設楽教会の牧師夫人であった原田千穂子先生の勧めがあったからです。「私は、毎日イエス様に手紙を書いているのよ」と、千穂子先生は大学ノートに綴られた日記を見せて下さいました。私もすぐそれを取り入れて、イエス様への手紙を書き始めました。日記は、自分のしたい事を書き出す夢のリストノートでもありました。
就職して教員になった頃から、日記の他にもうひとつのノートを作りました。それは、聖書の中に「幻(ビジョン)を書き出せ」という言葉があったからです。ノートの名前を、「アドナイ・イルエ(主の山には備えがある)」と付け、やってみたい事を、どんどん書き出していきました。昨年、向井千秋さんと宇宙に一緒に旅立たれた高齢のグレンさんも、記者会見の中で、「年相応に生きることはない。夢や希望をたくさんもてばいい。」と語ってみえたように思います。うれしくなります。
 私には高校時代からの夢がありました。海外で働くこと・・・教師になってからもその夢は大きく膨らむばかりでした。若いうちに実践的な体験を積んでおきたい、そんな希望がありました。教師になった頃、青年海外協力隊への希望が大きくなり、教職3年目に受験し合格しました。けれどもこの時現職参加(教師を辞めないで参加)する手続きができておらず、退職して行くか、参加を辞退するかという選択になりました。イエス様に祈ったとき、教職を去るのは神様の計画ではないことを示され、参加を辞退しました。
 神様は、私の計画に答えを下さる方です。教職10年目に再び受験し、現職参加で中米に派遣されました。その時、中南米は、カトリックからプロテスタントに変わるクリスチャンが多く、教会は活気に満ちていました。一番いい時に、神様は海外派遣の戸を開いて下さったと思います。帰国後、教師に復帰し、仕事が与えられていることも感謝です。全知全能のイエス様のご計画は最善であると感じます。
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」(伝道者の書3:11)




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