『悪霊どもを追い出せ!パート3
 〜正義の住む新しい天と新しい地を目指して〜』

2016年1月24日(日)
新城教会主任牧師 滝元順
第二ペテロ3章9節〜13節

『主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。このように、これらのものはみな、くずれ落ちるものだとすれば、あなたがたは、どれほど聖い生き方をする敬虔な人でなければならないことでしょう。そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。その日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。しかし、私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます。』

 ハレルヤ!おはようございます。今日も皆さんと共に、主を賛美し、礼拝できますことを感謝します。陽子さんの賛美、すばらしかったですね。バンドも不思議なメンバーでしたが、なかなかすばらしい演奏でした。

 大寒波が来ると言われて、今日は大雪かなと思っていましたが、晴れて感謝です。雪が降ったりすると礼拝もできなくなってしまいますが、主が守ってくださったことを感謝します。でも、これから降るようなことも聞いていますので、守りを祈っていただきたいと思います。
 すでに、豊根村のほうは、かなりひどい雪になっているみたいですが、そこからも今朝、来てくださいました。冬は厳しい季節ですが、やがて春が来るのです。私たちは春を待ち望みながら、耐えているわけです。地球にも、やがて春が来るというか、神の支配が訪れるのです。

 今年、主から与えられている御言葉は、この一ケ月間続けて語っていますが、マタイの福音書十二章二十八節です。

『しかし、わたしが神の御霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、もう神の国はあなたがたのところに来ているのです。』

 イエス様が来られた時、悪霊が追い出され始めました。それは、「神の国が来ている証拠です」と言われました。それを、あくまで続けていくなら、必ず、地球に春が来るのです。
 先週は、これから日本に、厳しい迫害の季節が来るかもしれないと、話しました。昨日の東京新聞に、こんな記事が載っていました。

「忍び寄る国家神道の足音」
 安倍首相は二十二日の施政方針演説で、改憲への意欲をあらためて示した。夏の参院選も当然、意識していたはずだ。そうした首相の改憲モードに呼応するように、今年、初詣でにぎわう神社の多くに、改憲の署名用紙が置かれていた。包括する神社本庁は、いわば「安倍応援団」の中核だ。戦前、神社が担った国家神道は、敗戦により解体された。しかし、ここに来て復活を期す空気が強まっている。

 これは昨日の東京新聞の記事です。日本には、昔の体制に戻そうとする力が強く働いています。先週も話しましたように、私たちが心して、とりなし祈らなくてはいけないです。のんきに構えていると、あっという間に周りを固められ、身動き出来なくなってしまいます。
 しかし、二度あることは三度あるのではなく、二度目で食い止めて、三度目をキャンセルする手法も、主は教えてくださっています。私たちはそちらを採択したいと、心から願います。
 日々のニュースに注目していただき、祈っていただきたいと思います。これは目に見えない霊的戦いそのものです。背後に働いている暗闇の力が打ち破られるように、是非とも祈ってください。

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 話は変わりますが、あと二十日(一月二四日現在)で新東名が開通します。嬉しいですね。もういくつ寝ると新東名♪という感じです。私はすごく楽しみにしています。新城教会は、これからいいぞ!という感じです。宣教の領域も広がります。二月十三日に、浜松いなさから豊田まで開通します。二月十三日、それは、聖霊が注がれた記念日です。この日に合わせて、新しい道が開くのです。
 一九九二年二月十三日、霊的に新しい道が開かれました。今度は、リバイバルがスタートするよう祈っています。
 現在の東名高速道路は辛いですね。特に、豊川から名古屋方面に向かうと、しばらくすると元々は二車線だったところを無理無理に三車線に割ってあります。そこを通過するのは大嫌いです。何回、ぶつかりそうになったか。横のトラックと五十センチくらいしか開いていないです。そちら方面から来られている方々は、危険を押して来てくださっています。しかし、これからはそういう事は少なくなると思います。

 しかし、新東名開通は、いい事もあるのですが、先日、こんな事を聞きました。高速道路が出来ると、インターチェンジ周辺は、必ず、犯罪率が倍増するというのです。みなさん、知っていましたか?日本中を廻っている窃盗団がいて、インターチェンジができると、その周辺に来て窃盗を働くというのです。そして高速道路で逃げるというのです。彼らはほとんど捕まらないそうです。
 私は先日、その事を聞いて、先週の月曜日のミーティングの時に話しました。それでインターが開通する前に、とりなして祈ろう!ということになり、先週は、教会スタッフたちが出て行って、新城インターチェンジに行って、「ここを犯罪者たちの出入り口とはさせない!」と宣言しました。また警察署や関連機関の為にも祈りました。教会も狙われるといけないから、施錠のことやセキュリティーのことを話し合いました。
 今、私たちは平和に礼拝を守っていますが、いろいろな方の助けがあります。礼拝中、何人かの方が、警備係として、みなさんの車とか、子どもたちが遊んでいる場所を巡回して警備してくださっています。だから、守られているわけです。備えあれば憂いなしで、ちゃんと準備しなくてはいけないと話し合いました。

 そうしたら金曜日に、警察官が教会に来ました。誰か悪いことをしたかなと思ったら、そうではなく、「今度、新東名が開通しますが、開通すると必ず犯罪が多くなりますから、気をつけてください。」とわざわざ言いに来たのです。
 そして、「すでにこの近所、空き巣が増えているので、気をつけてください。」と、駐在さんが回って来たのです。
 それから、「この頃、ISが教会を狙っているそうですから、気をつけてくださいね。教会はテロの標的になりますから。」と、わざわざ言いに来たのです。いや〜、大変な時代になったなぁ〜と思いました。
 これから、とんでもない世界になって行きそうです。しかし、とんでもない世界になるのか、良い世界になるのか、その鍵を持っているのは誰かと言ったら、教会とクリスチャンです。先ほど読んだ聖書の箇所に、すばらしい事が書かれています。三章十二節、

『しかし、私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます。』

「正義の住む新しい天と新しい地を待ち望む。」・・・私たちは、「正義の住む新しい天と新しい地」を待ち望む者たちです。正義が支配する新しい天と新しい地が実現したら、どんな世界になるのでしょう。
 三章十二節には、

『神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。』

と命令されています。「早めなければならない」とあるのは、イエス様が帰って来られ、地を治めてもらうためには、この地に住む者たちの努力が必要なのです。クリスチャンと教会の態度いかんで、その日が早められるし、遅くもなるのです。
 今の時代、世界には悲しみがいっぱいあって、犯罪はどんどん増加しています。家庭も、社会も崩壊しています。神様はこのまま放っておかれる方ではないのです。やがて正義の住む、新しい天と新しい地を創造したいと願っておられるのです。今を生きるクリスチャンたち、教会は、そのことを目標に祈らなくてはいけないのです。現実を見て悲しむのではなく、祈りなさい!と言われていると思うのです。
 私たちは、とかく、自分の身のまわりだけが幸せになることを中心的に考える傾向があります。人間って、誰でもそのような弱さがありますが、それだけではいけません。やはり、最終ゴールをしっかりと見定めておかなければいけないのです。

 神様は義なる方ですから、人類が自分勝手なことばかりしていると裁き、世界が燃えてなくなってしまうというのです。この所に、『地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます』と書かれています。

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 もしも、世界に核戦争なんかが起こったら、そのようになるのかもしれません。あまりにも神に背いた世界になると、「人間の歴史はここまで!」と、地球を燃やしてしまう事だって起こりかねません。
 第一ペテロの三章三節から読むと、こんなふうになっています。

『まず第一に、次のことを知っておきなさい。終わりの日に、あざける者どもがやって来てあざけり、自分たちの欲望に従って生活し、次のように言うでしょう。「キリストの来臨の約束はどこにあるのか。父祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか。」こう言い張る彼らは、次のことを見落としています。すなわち、天は古い昔からあり、地は神のことばによって水から出て、水によって成ったのであって、当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。』

 地球は、すでに、神の裁きを体験しました。それは、水によって滅ぼされたというのです。
 水がすべてのものの根源であることは、科学的に分かっています。水は、最初からあったのです。神が「陸地と水よ、分かれよ!」と命じると、水が分かれて、陸地が現れました。
 しかしノアの時代、人々が汚れに染まり、地は罪で満ちてしまった故に、神が、「水によって滅びよ!」と命じられたことにより、洪水によって地は滅びたのです。すでに地球は神の裁きを体験したのです。

 そして、今、その時と同じみ言葉により、「今度は火の裁きがあるぞ。気をつけろよ!」と警告しているのです。「最初は水だったけれど、今度は火で裁かれるから気をつけろ!」と。
 さて、「水の裁き、火の裁き」の根源的な罪については、以前、お話ししました。
 「人々が自分たちの欲望にしたがって生活している。」と述べられていますが、水の裁き、火の裁きの根源に、人の「欲望」が関わっているのです。
 その欲望の中心が、「性的罪」だと告げています。今、どうでしょうか。性的罪が世界に溢れています。しかし、度が過ぎると、かつて水で地が滅ぼされたように、今度は火で滅ぼす!と警告されているのです。
 裁きの対象となる性的罪とは、以前も話したように、「同性愛」です。

 昨年、アメリカで同性婚が法的に認められて、あっという間に、日本でも、それを肯定するような動きへと変わっています。社会の変化って、瞬間的です。アメリカが同性愛を認めた直後、日本のマスコミも同性愛について、肯定的な報道をするようになりました。遠からずして、日本もアメリカと同じになると思われます。
 以前にも指摘したように、これは聖書の中で、裁きの対象となる罪なのです。水の裁き、火の裁きの対象となる、恐ろしい罪だということを、人類はよく知っておくべきです。

 同性愛に関して、多くの人は人権的な見地から、「同性愛者を受け入れなければならない」と言うのですが、同性愛は、人権問題ではありません。それは、性的趣向の問題です。
 「性同一性障害」という病気があります。それは「体は男性だけれど、心は女性。」という遺伝子の病です。それは性別のアイデンティテイに関する人権問題です。性同一性障害と同性愛を、混同してはいけないのです。同性愛とは、性的趣向そのものです。異常な性的欲望です。男女間の性的罪が極限に達すると、同性愛にふれていくとパウロは指摘しています。今、その罪が世界を覆っています。聖書からいえば、火の裁きの直前まで来ていると思われます。

 なぜ、こんな世界になるのかと言えば、悪魔が、神の計画をよく知っているからです。イエス様が帰ってこられ、地が新しくなったら、自分たちは地球に君臨できないからです。ゆえに、イエス様が帰る時期を遅らせる、その一点において働いているのです。
 神の裁きではなく、主がこの地に帰ってくださるためには、どうしたらいいのでしょうか。それは、先ほども読みましたように、「聖い、敬虔な生活をしなければならない」とペテロは語っています。聖さは、現代社会の背後に働く悪魔・悪霊どもを打ち破る武器です。聖さの戦い、それは重要な霊的戦いです。
 世の中はどんどん汚れて行きますが、私たちクリスチャンは、それらに毒されてはいけません。常に、神の聖さを目標にし、聖く、敬虔に生きる事が大切です。ペテロが告げているように、聖い生き方をする敬虔な者にならせていただきたいです。

 このような世界にあって、聖く敬虔な生き方をするのは、悪霊どもを追い出す強力な武器なのです。私たちは、それに心を留めなければならないのです。

 天と地が焼けて崩れるとは、神の裁きと関連があるのですが、この箇所を詳しく調べると、ただ、それだけではなく、さらに深いことを教えていることに気づかされます。

 日本語は、大変便利な言語です。しかし欠点もあります。それは何かというと、単数、複数が分からない事です。
 でも、日本語って、つくづく便利な言語だと思います。なぜなら、結論を先に言わなくてもいいからです。みなさんは、どのくらい日本語を神に感謝をしていますか?英語とか、中国語とか、スペイン語とかは、最初に結論を告げなければならないのです。「私、行きます!教会へ。」です。「私、行きません!教会に。」です。
 しかし日本語はどうでしょうか。「私は教会に…」と言って、相手の顔色を伺いながら、行ったほうがいいか、行かないほうがいいかな・・・と考えて、最後の最後に「行きます」とか、「行きません」と決定すればいいからです。
 私なんか、それでどれだけ助かったか分かりません。いろんな方とお話をしながら、結論をどっちにしようか、どっちにしようかと考えて、先に結論を告げなくても済むから感謝です。こういう言葉を神様が与えてくれたのを感謝しなければいけないのですが、欠点もあって、単数・複数の区別がよく分かりません。日本語の聖書を読んでも、それが単数なのか、複数なのかって、分からない箇所も多くあるわけです。

 例えば、創世記一章一節に、

『初めに、神が天と地を創造した。』

 日本語ならば、神様が地球と空を創造したんだな!と理解するのが一般的です。それ以上の情報をこの箇所から、受け取る事は出来ません。しかしこの箇所を英語で見ると、

『In the beginning God created the heavens and the earth.』

となっています。ヘブンズ?「Heaven's cafeかなぁ?」・・・ヘブンズ・カフェにも是非、お立ち寄り下さい。ヘブンズカフェのHeaven'sは、「天国のような美味しいコーヒー」という意味ですが、この「heavens」は、複数形を現しています。
 日本語では、目に見える空、上空の天を神が造った、宇宙を造ったように感じますが、どうやら、神様は天を一つだけではなく、「複数」造られたようです。英語ではそのように推測できます。

 この頃、聖書研究もいろいろな方面から進んで、先ほど読んだ第二ペテロの、『天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。』という天も、単数なのか複数なのかを見ると、複数だというのです。
 ということは、「もろもろの天が焼け溶けてしまう」という意味になります。
 そうなってくると、ただ地球が燃えてなくなるという意味と、別の意味も含まれている事になります。
 聖書は、本当にすごいですね。今のように宇宙のことが分る以前に、物理学や科学が発達しない以前に、正確な情報を私たちに提供しているからです。

 昨年、一度お話しさせていただきましたが、この頃では、宇宙は一つだけではなく、多くあるのが分かっています。そして、この宇宙は、私たちが住んでいる、三次元的空間だけではなく、さらなる高次元の宇宙があるということも分かってきたのです。私たちのただ中に、高次元があるということを信じられますか。
 平面に住む人がいたとしたら、立体のことは全くわからないはずです。しかし、平面は立体の中に、限りなく含まれてしまうわけです。ちょうど本は紙を多く含んだ立体であるようです。その中には平面が限りなく含まれます。ということは、低次元は、高次元に完全に含まれてしまうという事です。

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 天が一つだけでなく、多くあるとは、三次元上に、四次元、五次元、六次元と、幾つも重なってあって、私たちはその天の中に含まれていることになります。一体神様って、いくつ天を造ったのだろうと思います。

 近頃の物理学や天文学の世界は、高次元が存在することが、常識になりつつあります。去年もちょっと話したのですが、近頃、欧州のほうで、大変恐ろしい実験がなされています。それは「セルン」という装置を使っての実験です。これは山手線よりも広い面積の円形の装置で、その中はパイプが走っています。

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 地下に埋設して作られているのですが、ここで素粒子同士を光の速度くらいまで加速して、衝突させるそうです。素粒子とは、物質の最小単位です。光の速度といったら、一秒間に地球を七回り半すると聞いたことがあります。一秒で月まで行く速度まで上げて、正面衝突させたら、どうなるでしょう。交通事故で、四十キロ同士でぶつかったら、大事故です。それを、光の速度まで上げて、物質を正面衝突させたら、信じられないほど大きな力が、微少単位の一点に集中してかかります。

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 そうすると、時空の幕が破れるというのです。そして微少なブラック・ホールが形成されるというのです。この実験をすると、宇宙の成り立ちが分かるということで、天文学者たち、物理学者たちはやりたいらしいのです。でもこれは、風船を、針でつつくようなものです。膨らんだ風船を針で突いたらどうなりますか。爆発します。地球もそうなりかねないから、気をつけろと、ホーキンス博士などは、「やらないほうがいい。危ない。」と警告しているのです。

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 この頃、シンクホールという、突然、土がなくなって大穴が出現する現象が世界各地で起こっているというのです。それは、その実験のせいじゃないかっていう人もいます。去年、ネパールで大地震が起こったのも、セルンが最高出力になった同時刻でした。地球に不具合が生じるんじゃないかと懸念されています。

 セルンを高出力に上げた時に、空にこんなものができたそうです。人間自ら、時空の幕をつついて穴を開けるような事をすれば、もしかすると地球が一瞬にして消えてしまうことだって、ありえるかもしれません。

 見える世界だけではなく、見えない世界があるというのは、今まではSFの世界だったり、宗教の世界でしかなかったのですが、今や科学の世界になったのです。
 創世記一章一節は、「はじめに神が、もろもろの天と地を創造した。」と訳したほうがいいと思うのですが、それが実際的に分かってきたのです。
 神の知恵、知識は、時空を越えたところにあります。人間側からすべては解明できないのです。セルン周辺では、怪奇現象が多く起こっているそうです。幽霊が出たり、悪霊が出て来たりしているというのです。それは当然じゃないですか。異次元に住んでいる悪霊どもが、飛び出して来ることが起こるのかもしれません。

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 そもそもセルンは、ヒンズーのシヴァ神の力を借りています。偶像礼拝と共に実験をやっていますから、本当に、危険だと思います。
 やがて幕が破れて、主がこの地に帰って来られるのを、低次元で行うようなものです。悪霊の住処の幕を破るようなものです。
 これらすべて、悪魔が自分たちの保身のために、イエス様が帰って来られるのを阻止する為に、行っているのではないかと思います。
 とりなしの祈りが必要です。

 以前、神の世界を「天」、人の世界を「地」と呼ぶことを話しました。しかしその間に、「もろもろの天」があるわけです。
「もろもろの天」は、誰が支配しているのかと言えば、どうやら悪魔と悪霊どもが支配しているようです。エペソ人への手紙六章十二節から読んでみると、

『私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。』

 神様の世界と人の世界を隔て、覆いをかけている、もろもろの天を支配する存在がいるのです。これはイメージですが、いくつ天があるのかは分かりませんが、悪魔が支配している目に見えない世界があるのです。

 天が燃えて崩れるとは、どういう意味かというと、もちろん人が罪を犯し続けたら、神の裁きにより滅ぼされるという意味も含みますが、もう一つの意味も加えられています。先日私は、そのことを少し勉強しました。
 その意味とは、「もろもろの天が火で焼かれて聖められ、隠されていた空中の権威を持つ支配者の欺きが露わにされ、滅ぼされることにある。」というのです。
 天が焼き滅ぼされるとは、ただ単に、地球の裁きだけではありません。

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 聖書をよく研究すると、もろもろの天が焼き滅ぼされ、その結果、悪魔の働きが露わにされるというのです。

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 悪魔が滅ぼされ、今度は何が起きるのか。イエス様が帰って来られて、正義の住む、新しい天と地が創造されるのです。そこにゴールがあるのです。

 ということは、悪霊どもを追い出すことは、たいへん重要な働きだということです。地球が滅ぼされるのではなくて、諸天が滅ぼされ、これらの天を支配している悪魔が滅ぼされ、新しい天と、新しい地を創造されるのです。イエス様が帰って来られ、正義が住む新しい天と新しい地を創造していただく為に、霊的戦いは、欠かすことのできない働きであるということです。
 私たちがこの世と逆行して、聖い生活をし、敬虔な歩みをし、悪霊どもに立ち向かうライフスタイルは、正義が住む新しい天と新しい地を造っていただくために、欠かすことのできない条件です。
 世界の未来は、政治家や経済界が握っているのではないのです。クリスチャンの手に、教会に、将来の鍵は渡されているということです。

 主が帰って来られる日を早めるために、真剣に祈り、敵を打ち破っていかなければいけないのです。
 一九九二年二月十三日に、聖霊様が注がれました。その後、何が起こったかというと、敵の姿が露わにされました。それは、何が起こっているのかといったら、空中の権威を持つ支配者の欺きが、露わにされたという事です。
 霊的戦いが始まったのは、表面的なことではありません。深い意味があるのです。イエス様が、「悪霊が追い出されるのを見るならば、神の国があなたがたの所に来ている!」と言われました。新しい天と新しい地の創造という、聖書の最も深いテーマと結びついているからです。
 私たちには、大きな責任があると、この頃思います。神様が霊的戦いを示してくださったのは、ちょっと自分が幸せになる為ではなく、聖書の究極的な結論に結びついているからです。

 話は変わりますが、昨晩、ザワメキの賛美集会がこの教会で行われました。毎月、ザワメキの賛美集会が開かれているのですが、みなさん、是非ともお越しになって下さい。ザワメキの集会って、本当に不思議な集会です。始まる時は、誰もいないのですが、終わり頃にはいっぱいになっています。どういうこっちゃと思うのですが、国家神道の影響かなと思うのですが、賛美は敵の力を打ち破る、すごいパワーです。
 私たちが職場で、家庭で、主を賛美するのは、高次元から支配を及ぼしている敵の力を打ち砕く、強力な武器なのです。聖い生き方をして、主を賛美する者になっていただきたいです。
 みなさんが遣わされている場所で、主を賛美する時、高次元で支配権を持っている悪魔の力が打ち砕かれるのです。ザワメキは、悪魔・悪霊どもを打ち破るために、主が与えられた賛美です。この教会では、赤ちゃんからお年寄りまで、ザワメキを賛美しているのは、すばらしいです。

 昨日も、ホサナクラブという子どもたちの集会がありましたが、うちの孫たちがホサナクラブに出て、毎回、我が家に寄って行くのですが、賛美しながら家に入って来ました。「立ち向かえ!少年ダビデ!」と歌いながらチビたちが入って来て、私を見つけて、「あっ!ゴリアテだ〜!投げろ〜!」とか言って、物を投げられましたが、私はそれを受けてちょっと遊んであげたのですが、賛美する時、霊的なゴリアテが倒れるのです

 ザワメキは今までに何百曲作られたのか知りませんが、私が作った曲が一曲だけあるのです。しかし、ほとんど日の目を見ていません。ザワメキの何番か知りませんが、一曲だけあるのです。「一曲くらい作れ!」と言われて、「俺には曲は降って来ない。そういう体質じゃない」と思いましたが、今でも覚えています。第二回目の沖縄リバイバルミッションの時だったのですが、古いアパートで、寝ながら良い曲はできないものかと考えていたら、一曲、降って来たのです。降ったのか、湧いたのか分かりませんが。
 それは、詩篇一四四篇を読んでいた時、与えられた賛美でした。詩篇一四四篇一節〜五節、

『ほむべきかな。わが岩である主。主は、戦いのために私の手を、いくさのために私の指を、鍛えられる。主は私の恵み、私のとりで。私のやぐら、私を救う方。私の盾、私の身の避け所。私の民を私に服させる方。主よ。人とは何者なのでしょう。あなたがこれを知っておられるとは。人の子とは何者なのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは。人はただ息に似て、その日々は過ぎ去る影のようです。主よ。あなたの天を押し曲げて降りて来てください。山々に触れて、煙を出させてください。』

 ここで『人とは何者なのでしょう。』と述べられています。このフレーズをダビデは何回か使っています。『人とは何者なのでしょう。』人は、神に次ぐ存在で、すべてを管理する、支配する存在として神は人を造られたことに、ダビデは気づかされのです。
 ここに、『ほむべきかな。わが岩である主。主は、戦いのために私の手を、いくさのために私の指を、鍛えられる。』とあります。今年、一人一人が、霊的戦いのために、霊的な手と指を鍛えてくださいますよう祈ります。賛美の勇士として、福音を伝える勇士として、聖さをまとった勇士として、世界に出て行く時、諸天の幕は破られ、主が帰って来られるのです。

 最後の所に、『主よ。あなたの天を押し曲げて降りて来てください。』とあります。
 神様の世界と人の世界を分断している悪魔の世界があるがゆえに、主は、地に降りてくる事ができないのです。しかし、『主よ。あなたの天を押し曲げて降りて来てください。』とは、諸天という、悪魔が支配している天を押し曲げて、神の住まう天が降りてくる事です。主よ帰って来てください!という叫びです。
 私はそこから、一曲、ザワメキを作ったのです。知らないでしょう。ちょっと聴かせてあげましょう。

♪我らは集まる 主の御名により リバイバルのため
聖霊の力を求め 今 待ち望む
主よ! あなたの天を押し曲げて 降りて来てください
主よ! 今あなたの天を押し曲げて 降りて来てください

 ほとんど歌われていませんが、最後の時代に重要な歌を私は作ったのかもしれません。開先生の歌ばかりではなく、私のザワメキもごひいきにお願いしたいと思うのですが、「天を押し曲げて降りて来てください!」とダビデも真剣に祈ったわけです。
 悪魔の世界を押し曲げて降りて来ていただくためには、「悪霊どもを追い出せ!」という事です。
 悪霊どもを追い出し続けるならば、必ず、神の国が私たちの所に訪れます!

 最後に、第二ペテロ三章を読ませていただきます。三章十二節、

『そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。その日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。しかし、私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます。』

 「その日が来るのを早めなければいけません!」と。天が燃えてなくなるとは、私たちの地球がなくなるのではなく、もろもろの天、すなわち悪魔・悪霊どもが支配している天が焼け落ちるのです!

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 この地球を支配していた真の敵が、「おまえだったのか!」と暴かれ、正義の住む天と地を創造され、私たちの地球は、正義が住む新しい天と新しい地に変えられるのです。
 その時は、犯罪もありません。自然災害もないし、争いもないし、最高の世界ができるはずです。私たちはそこをゴールとして、日々の生活を着実に生きることを、主は望んでおられるはずです。

 最後にご一緒に、正義の住む新しい天と新しい地が創造されるように、祈りたいです。「早めなければならない」とありますから、「早めてほしい!」と願っている人たちが多くなったら、主は天を押し曲げて降りて来てくださるはずです。
 そのために働くことができるように!日々、聖い生活をなし、勝利することができるように!ご一緒にしばらく祈りの時をもって、聖餐式に入っていきたいと思います。声を出して、そのためにお祈りしましょう。
 ハレルヤ。天の父なる神様、御名をあがめて感謝します。あなたが天を押し曲げて降りて来てくださり、正義が住む新しい天と新しい地に住みたいと願っています。この地球が滅ぼされるのではなく、悪魔が支配している諸天が、打ち砕かれて、あなたの現れを心から願っています。
 主よ、私たちを使ってください。十字架の血潮で聖めて、主の勇士として立ててください。今からの聖餐式を祝福してください。イエス様の御名を通して祈ります。アーメン。