「主の翼の下に身を避ける」

  • 2020年3月22日(日)

新城教会牧師 滝元開
詩篇91篇1節〜7節

『いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る。私は主に申し上げよう。「わが避け所、わがとりで、私の信頼するわが神。」と。 主は狩人のわなから、恐ろしい疫病から、あなたを救い出されるからである。 主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。 あなたは夜の恐怖も恐れず、昼に飛び来る矢も恐れない。 また、暗やみに歩き回る疫病も、真昼に荒らす滅びをも。 千人が、あなたのかたわらに、万人が、あなたの右手に倒れても、それはあなたには、近づかない。』

 今日のタイトルは、「主の翼の下に身を避ける」というタイトルを付けさせていただきました。詩篇九十一篇一節から七節までお読みいただきましたが、今、世界中が大混乱の中にありますが、そのような中で神さまがくださるみことばを私たちは握りしめて、そしてそのくださるみことばを解き放つ、そのような働きをさせていただければと心から願っています。そのためには私たちが「主の翼の下に身を避ける」必要のある時代に生かされていることを感じさせられます。

 今、世界中が見えない敵と戦っていますが、見えない敵とは、私たちの戦いの根源的な相手は、他でもなく悪魔なのです。イエスさまも生きていますが、悪魔も生きている。この地上を破壊に導く、そういった存在がいるわけです。イザヤ書十四章十六節〜十七節(新改訳2017)、

『おまえを見る者は、おまえを見つめ、おまえについて思いを巡らす。『この者が、地を震えさせ、王国を震え上がらせ、世界を荒野のようにし、町々を壊し捕虜たちを家に帰さなかった者なのか。』』

と書かれています。「おまえ」と書かれていますけれども、この「おまえ」は他でもなくサタンのことを指していますが、やがて全てが明らかになった時に、「あの時の苦しみ、あの時の破壊は誰がしたのか!その張本人はおまえだった!」というふうに解る時が来ることを、このイザヤ書では書かれています。このような時代において私たちは神さまのみことばに立って祈り、そして主の勝利を宣言して、そして賛美していく、そのような者でありたいと心から願っています。

 みことばに入る前に少しご報告しなければいけないことが幾つかあるのですが、一つ目は、実は今週の木曜日から北インドツアーが始まる予定でした。それに向かって随分長い間、準備しました。どのような工程でどうしようかああしようかと、現地の方とのやり取りしながら、北インドの山の上に上がって賛美して、そしてあらゆる宗教の根源にイエスさまの勝利を打ち立てて、この世界が変わるように、そのような願いを持って準備していました。神さまがこの教会にそのような使命をお与えくださり、そして宣教の道を開いてくださったので、今年も北インドに行く予定になっていました。
 しかし二月から特に新型コロナウイルスのことが随分大変になってきた中で、少し早めだったのですが中止になりそうだなとなってきた時に、インターネット上でビザが取れないみたいなことが出たので、これは行くことができないのかなと思いました。それで行くことができないのならば取りやめるしかないなと最初は思いました。
 でもまずインドの大使館に電話してみようと思って電話をしました。「私たち三月の末にインドに行く予定ですけど、行くことできませんよね?」と聞きました。そうしたら、電話に出られた方が、『いや〜行けますよ。』と言うのです。「私たち十人くらいで旅行するんですけど行けるんですか?」『行けますよ。』と、「どうやって行けるんですか?」と聞くと、『大使館まで来て、書類を出してくれたら行けますよ。』と言われたので、そう言われてしまったら、内心なくなってちょこっとだけほっとした自分がいなかったわけではなかったのですが、それじゃぁ行こうということで、今回もチケットの手配等々をしてくださって、いつも一緒に行ってくださるS兄さんにそんな話をしました。彼はご存じのようにすごく頭が良くて、この新型コロナウイルスがどれだけ大変なものかを私の何十倍、何百倍も理解している人なので、「うーん」と言っていたのですが、「そういうことなら行きましょう。」と受け止めてくださり準備を始めました。
 今回のツアーには十一名の方が行ってくださることになっていたのですが、その方々、全員にお聞きしました。「今、行けないわけじゃないけどどうされますか?」と聞きました。「コロナウイルス怖いです。大変です。そんな中でも行かれますか?」と聞いたら、皆さん全員、「行きます!」と言うのです。しかも「行きたい」と言うのです。それで一人の方がこう言いました。「開先生、僕はコロナウイルス怖くないです。あとは開先生、あなたの判断ですよ。」と言われました。えー、そうなの?それじゃぁと思って、前向きに進めようと思いました。
 そうしたら北インドのほうから連絡が入り、結局、「今すごくセンシティブになっているから延期にしましょう。」ということになりました。先方の意向を受け入れる形で延期を決定しました。
 そうしたらその後、現在のような状況になって、出国も入国もできないような状況になってしまったので、行けなくなってしまったわけですが、「中止」ではなく、「延期」という、そういうことになっていますので、次の機会があったらまた是非行っていただけたらと思います。
 中止になった時に、一人の方が「泣けるほど悔しかった。」と、そうおっしゃっていました。すごいですね。北インド、別に心地の良い所ではないのですが、「そこに行ってそこに主の勝利を打ち立てたかった!」と。その思いはしっかりと届いているなと思いました。是非、また覚えて、次回、主の示してくださった時と、開かれた時に、行くことができるようにお祈りください。

 それからもう一つ、祈っていただきたいのが、この五月の末にハワイツアーがあります。是非お祈りください。今の現状ですと、アメリカに渡れない状況になっていますので、神さまが開いてくださったら行くことができますので、是非覚えてお祈りいただければと思います。

 そしてザワメキ13のレコーディングのために、皆さんに本当にお祈りいただいて準備させていただきましたが、ザワメキ13に向かって、私は一つのみことばが昨年の二月に与えられました。そのみことばはこんなみことばです。民数記十八章十二節、

『最良の新しい油、最良の新しいぶどう酒と穀物、これらの人々が主に供える初物全部をあなたに与える。』

 この民数記のこのことばが、一年前の二月十七日に私に与えられました。与えられた時に、これはザワメキ13のために主が備えてくださったみことばだということがはっきり分かったのですが、ただザワメキ13、絶対レコーディングできないなと思っていました。どうしてかというと経済的な状態がなかなか困難だったので、これはできないなぁと思って、人間的にはこれは無理だと思っていたのですが、このみことばだけは握っていました。
 そうしたら四月くらいからイエスさまに背中を押されるように、「もう動き始めなさい。動きなさい。」と言われることをすごく感じたので、ザワメキクラブメンバーズの皆さんにお手紙を出して、「こういう状況で、ザワメキの新しいCDを作りたいと思っています。是非祈ってください。そして皆さんの献げ物によってこの働きがなされますので是非お献げください。」とお伝えしました。すると本当に北海道から九州沖縄まで、多くの方々がお祈りくださり、そして、いろんな所から献げてくださって、その費用も備えられて、結局、結果、昨年の十一月にレコーディングをすることができました。

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 その時の写真、以前もお見せしましたが、もうこれ以上ないという最高な世界的なミュージシャンたちが集まってくださいました。先ほどのみことばにあったように、最良の油、最良の新しいぶどう酒、これ以上最良のものはないな!という方を神さまが集めてくださって、この終わりの時代に神さまがしようとしておられることを神さまご自身が進められて行くことを感じました。賛美を通して敵の力を打ち破るという働き、先ほどお読みしたイザヤ書のみことばの、サタンのことを言及したみことば、「おまえ」という張本人はルシファーですが、ルシファーは元々、神さまに賛美していた張本人でした。しかしその賛美を自分に向けたゆえに、琴の音と共にこの地上に落ちたわけですけれども、その神さまから奪った栄光を奪い返すために、主が「今一度、新しい賛美を持って、わたしに賛美をささげなさい。」と、「しかもその賛美は、あの時ルシファーがささげていた以上の賛美を持ってわたしを賛美し礼拝しなさい。」というのが、ザワメキ13へのメッセージでした。

 そして、今回こういったメンバーに加えて、シーラ・イーさんというミュージシャンが、パーカッションの方なのですが、来てくださることになっていました。そもそもその方のスタジオでレコーディングをすることになっていたのですが、間もなくロサンゼルスへと向かう一週間も切った時に連絡が入り、「ヨーロッパツアーから帰りスタジオに戻ると、スタジオが水浸しになってしまい使えないからどうにもならない。」と言われて、そして結果として違うスタジオを、ジョン・ロビンソンさんというドラムの方が紹介してくださったのですが、そんな出来事がありました。
 それで結果としてこのシーラさんはその時一緒にレコーディングできなかったので、その時集まってくださった方々は一緒にレコーディングできたのですが、シーラさんのデータだけ、結局年を越して待つことになりました。
 皆さまにもお祈りいただいていたのですが、いつまで経ってもこない。どうしてかと言ったら、その時期にはアメリカではグラミー賞があり、彼女はグラミー賞で演奏して、その後に、「プリンス」という人のトリビュートコンサートがあって、その音楽監督をする。大スターばっかりを集めての音楽監督をすることを知りました。「これはもう無理だな。これは春まで待つかもしれない。」と思っていました。
 そうしたら二月の最初に連絡が来て、「早くても二月十日辺りだ。」と来ました。「その辺りに届けられるかもしれない。でもその日にできないと今度は二十四日以降になっちゃうからよろしくね。」というメールでした。十日の頃、待って待って待って、ずっとメールをチェックするのですが、一向に来なくて、「あぁ来なかったな。残念だな。」
 そして一週間過ごして、そしてリバイバルミッションニュースにそのことを書きました。「シーラさんのデータが来ないので祈ってください。」と、そしてその時にこの写真を載せました。

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 そうしたら全国に発送する前に、まずどこに届いたかといったら、この新城教会の皆さんに届きました。この写真を見て、祈ってくださった方、きっと何人かいらっしゃったのかなと思います。
 これまだ十七日、八日の出来事なのですが、皆さんにお届けして、次の日になんと、二十四日以降に来るはずのデータがどんっと来ました。どんっと来て、次の日から東京でのレコーディングの予定だったので、神さまの時、どんぴしゃで、さぁもうどうにもならないから次の事を始めようと思って行く!と計画したところで、シーラさんのデータが届いたという、本当に神さまのなさること、素晴らしいタイミングの中で、素晴らしい演奏がなされました。

 こういった素晴らしいミュージシャンたちが備えられたのですが、ジョン・ロビンソンさんというドラマー、彼は本当に世界一の方です。

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マイケルジャクソンからあらゆる歌姫から、本当に大スターたちのバックで演奏し続けておられます。
 最近、彼も大きなツアーがあったのですが、それがコロナウイルスのゆえに行けなくなってしまったというのです。「だけど良い知らせがある。」と教えてくれたのが、最近日本でもiPhoneのCMで流れている曲で、レディーガガという奇抜な人がいますけど、あの人の後ろで、「俺はこれを叩いている。聞いてごらん。」と、ジョンさん、叩いているのです。今の皆さんのお茶の間でも流れているのがジョンさんのドラムなのですが、今回彼は沢山の助けをしてくださり「曲をこうしたらいい!ああしたらいい!」と言って、すごく親身になって戦ってくれました。

 そして先週の火水と、私たちは皆さんにお祈りいただいて、またレコーディングの仕事のために、東京に行ったのですが、その東京での働きはミックスダウンという働きに入りました。ミックスダウン、すごく難しい仕事なのですが、その働きがなされました。
そのスタジオは、日本一のスタジオなのです。そしてスタジオのオーナーであり、日本一のPAマンで、この方、皆さんご存じでしょうか。新城教会の教会員なんです。豊川でバプテスマを受けられて音楽を通して戦う!と、今なお戦ってくださっています。Gさんとの奥様のHさんが毎回のレコーディングにおいて大きな助けをくださっておられます。このお二人がいないとザワメキは成立しないというくらい、ずっと助けてくださっています。ヴォーカルの録音から始まり、ミックスダウンまで、様々な戦いがありましたが、ついに、先週水曜日ミックスダウンが終了いたしました。ハレルヤ!

明日は最後のマスタリングという作業があって、いよいよ四月には製品が皆さんのお手元に届くかと思います。本当に長い間の祈りの中で、神さまが導いてくださった働きでしたが、神さまは一つ一つ、大きな戦いを経て、ここまで導いた中に大きな計画があると信じています。

 新城教会にとって宣教七十周年、またリバイバルミッションにとって五十周年という、すごく節目の年として、二〇二〇年、神さま何か大いなることをしてくださる!という大きな期待と共に始まったのにも関わらず、私たちザワメキの働きもなかなかレコーディングのこともスムーズに進まなくて、でも本当に戦いの中で主は勝利へ導いてくださいました。
 そんな中で順先生の奥様の享子さんの病のこともあって本当に戦いの中で戦い続けている中で、そこにまた新型コロナウイルス、本当にえらいことになってしまって、なんかパンデミック状態になってしまっていますが、でも神さまはこのような中でも、神さまご自身は変わることのないお方なので、その方に目を向けて進んでいきたいと心から願います。

 もう一度、今日のテーマのみことばを少しずつお読みしていきたいと思いますが、詩篇九十一篇一節〜三節、

『いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る。私は主に申し上げよう。「わが避け所、わがとりで、私の信頼するわが神。」と。主は狩人のわなから、恐ろしい疫病から、あなたを救い出されるからである。』

と書かれています。『恐ろしい疫病から救い出される。』今、本当に恐ろしい疫病が蔓延していますが、聖書の中には、ルカの福音書の二十一章に、イエスさまが終わりの時について語ったことばがあります。ルカ二十一章十〜十一節、

『それから、イエスは彼らに言われた。「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、大地震があり、方々に疫病やききんが起こり、恐ろしいことや天からのすさまじい前兆が現われます。』

 終わりの時代のことをイエスさまがおっしゃったことばがこのみことばでした。方々に疫病やききんが起こる。本当に今、大変な疫病が起こってしまっている中ですが、でもそのような中でイエスさまは何とおっしゃっているかと言うと、この三節では、『主は狩人のわなから、恐ろしい疫病から、あなたを救い出される』と書かれています。

 そしてまたこの四節は、

『主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。』

 今日のメッセージのタイトルは、「主の翼の下に身を避ける」ですが、イエスさまご自身が翼を広げて、私たちはその翼の下に身を避ける時に主は守ってくださるということなので、私たちも守っていただくと共に、また私たちは神の子としての特権が与えられて、そしてそれぞれに与えられたそれぞれの使命があるので、私たちの行くところが神さまの守りの翼の下になるような働きをさせていただけたらいいなと心から思います。

 今回、このみことばの準備をしていてインターネットで上がってきたのが、このメッセージをしていたのが順先生でした。いつメッセージをしていたかというと、二十年前でした。二〇〇〇年四月七日。二十年前にこのみことばを言っていました。預言者ですね。「主の守りがある!」という、しかも翼というのはどういうことかということでそこで語られていたのが、「翼は主の権威だ」と。神さまの権威が、権威を持ってみんなを守る!ということを語っていましたので、私たちもそのイエスさまの御翼の陰に隠していただいて歩んでいくことができればと思います。

 このみことばをさらに読んでいくと、五節〜七節、

『あなたは夜の恐怖も恐れず、昼に飛び来る矢も恐れない。また、暗やみに歩き回る疫病も、真昼に荒らす滅びをも。千人が、あなたのかたわらに、万人が、あなたの右手に倒れても、それはあなたには、近づかない。』

 これが主からのみことばですので、その主の主権の中で私たち守っていただいて、千人が、万人が倒れ始めてしまっている、そのような時代の中に私たちは生きていますが、私たちが守られるというそれだけじゃなくて、主ご自身の守りがさらに大きく広がるように祈っていきたいと思います。

 ルツ記にこんなみことばがあります。ルツ記二章十二節、

『主があなたのしたことに報いてくださるように。また、あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。』

 ルツ記に書かれているみことばですが、ルツという人は異邦人でした。イスラエルの民ではなくて、モアブの人でした。モアブの地にはモアブの神々がいて、そこで他の宗教、他の神々に祈っていたわけですが、でもルツは姑のナオミに、「私はあなたと一緒に行きます。」と、ナオミに付いてイスラエルの地に来ました。

 その時、ボアズという人に出会うのですが、ボアズが語った言葉が今の言葉でした。『主があなたのしたことに報いてくださるように。』
 クリスチャンになるというのは、ある意味、いろんな犠牲もあるかもしれないのですが、でもそれに対して神さまは報いてくださるのです。そして、「あなたがその翼の下に避所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな恵みをあなたに注ぐ!」というのがイエスさまからの約束なのです。

 またこんなみことばがあります。詩篇十七篇八節、

『私を、ひとみのように見守り、御翼の陰に私をかくまってください。』

 詩篇の記者がこんなことを言っています。瞳は最も身体の中でも敏感な場所ですが、それほどまでに主は守ってくださるというお方なのです。

 さらに、ゼカリヤ書二章八節にはこう書かれています。

『主の栄光が、あなたがたを略奪した国々に私を遣わして後、万軍の主はこう仰せられる。『あなたがたに触れる者は、わたしのひとみに触れる者だ。』

 イエスさまご自身の守りというのは、本当に繊細な領域に至るまで私たちを守ってくださるというのが主の守りですので、そのことをもう一度信じていきたいと思います。

 今は世界中が揺れていますが、世界の中心はある意味イスラエルではないかと思いますが、イスラエルからのニュースが向こうにおられる宣教師の方からメールがよく届きます。その方のメールの中に、「イスラエルが本当に大変なことになっている。」と、世界中で起こっていることと同様のことが起こっていて、今のこの現状は本当に深刻な現状だということを訴え続けておられますが、そんな中でユダヤ人も「これは終わりの時代が来た。」と、「そうなったらメシヤが来る。」彼ら、ユダヤ人はメシヤがイエス・キリストだと受け入れませんでした。そして十字架につけてしまったわけですが、「でもメシヤが来た時に私たちに罪があったら大変なことになるから、これはもう終わりの時代だから、罪の清算をしなきゃ!」という、そういった思いになっている人たちがいらっしゃるらしいです。
 それでイスラエルに行くと遺跡がいっぱいあるのですが、二千年前の遺跡を最近盗んだおじさんがいたらしくて、そのおじさんが、「ごめんなさい。メシヤが帰って来る前に私はこれを返します。」と戻されたと、そんなニュースが書かれていましたが、本当に今の時代、大変な時代の中に私たちは生きていますが、私たち一人一人も、イエスさまの御翼の陰に、私たちの罪も十字架の血潮で隠していただいて歩んでいきたいと心から願います。

 イエスさまの御翼の陰に隠れるとイエスさまは守ってくださるのですが、つい先日、そのレコーディングのミックスダウンの仕事があった時に、朝、少し時間があったので公園を散歩しました。
 そうしたら関東の公園、どういう状況かなと思ったら、みんなすごくリラックスしているのです。芝生の上に寝転がったり、花がいっぱいあって、木があって、そよ風があって、本当に皆さん、このパンデミックはどこ吹く風?的な感じでした。こんな平和なんだ〜と思いながら散歩していたのですが、そうしたら、鳥が喧嘩していました。
 二羽の鳶と二羽のカラスが喧嘩しているのです。「喧嘩している!喧嘩している!」と見ていたら、そうしたら鳶とカラスはだいたい中が悪いのです。鳶は雑食で肉も食べますし、いろんなものを食べるらしいのですが、だいたいカラスが勝つんですが、でもその時、鳶がなかなか引かないというか、一生懸命応戦する二羽のカラスに対して引かずにずっと上を旋回しているのです。
 何を狙っているのかなと思って、絶対どこかに何か、ねずみの死骸とかあるのかなと思ったら、そうではなくて、その下に一羽のカラスがいました。そのカラスが怪我をして片方の羽がだらんとなっていたのです。それで彼は飛べなくて、一生懸命、羽を引きずって逃げ回っていたのです。
 そりゃもう、どっちを応援したかというとやっぱりカラス側ですね。「頑張れ!頑張れ!」坂を一生懸命、羽を引きずりながら行くのです。そうすると上で鳶が、「おまえを食べてやるぞ!」という感じでずっと狙っているのですが、「頑張れ!」と家内と一緒に言っていたら、そのカラス、どうしたかと言ったら、一本の木があって、木になんとかよじ登って、その木がとても葉が生い茂っていたものですから、その木の中に隠れたのです。「頑張った!よくぞそこまで行った!」と言ったら、鳶たちが見えなくなって、すっと消えました。良かったなぁと思いました。

 私たちも、ある時はこうして敵の攻撃にさらされることというのがあると思うのですが、そんな中で、カラスにとったら御翼の陰ではなくて木陰でしたが、そこでカラスが助けを得たように、私たちも本当にその主の御翼の陰に隠していただく、すごく大切なことなので、この時はイエスさまの御翼の陰に私たちは隠していただき、助けていただく。そのような歩みをしたいと心から願います。
 でもやっぱり、私たちに与えられた使命を果たさなければいけないので、「イエスさま!なんとかして、この時に守ってください!」と言って祈らなければいけない祈りの課題っていっぱいあると思います。「なんとかして主よ!トイレットペーパーください!」とか、そういう自分的な祈りではなくて、イエスさまがくださったこの権威を広げるための祈りというのをしていかなかったらいけないと思います。

 旧約聖書にギデオンという人が出てきます。大勇士ギデオンです。そのギデオンが大勇士であったのにも関わらず、最初何をしていたかというと、こんなことが書かれています。士師記六章十一節〜十二節、

『さて主の使いが来て、アビエゼル人ヨアシュに属するオフラにある樫の木の下にすわった。このとき、ヨアシュの子ギデオンはミデヤン人からのがれて、酒ぶねの中で小麦を打っていた。主の使いが彼に現われて言った。「勇士よ。主があなたといっしょにおられる。』

 このようにギデオンの所に主の使いが現れて言った言葉が書かれているのですけれども、この当時、イスラエルの民が本当に苦しんでいました。ミデヤン人から攻撃を受けて、もうどうにもならない。
 その時、大勇士であったギデオンは何をしていたかと言ったら、酒ぶねの中で小麦を打っていた。戦うのではなくて、祈るのではなくて、自分の食べるものだけをコツコツ準備していたのです。
 そうすると主の使いが現れて、「勇士よ。主があなたといっしょにおられる。」と、そうおっしゃったのです。ですから、ある意味、私たち一人一人の歩みの中でも、今のこの時にしなければいけないことがあるので、「勇士よ。主があなたといっしょにおられる。」と、主は今も語っておられると私は信じています。

 そしてギデオンは結局戦いに出るのですが、敵であるミデヤン人
十三万五千人、大集団ですした。それに対してギデオンに付いて戦いに出た人の勇士の数はたった三百人でした。三百人対十三万五千人、勝ち目あるわけがないのですが、でも主が共にいるんだったら、ここで私は戦って勝利するぞ!と言って戦いに出ました。士師記七章二十節〜二十三節、

『三隊の者が角笛を吹き鳴らして、つぼを打ち砕き、それから左手にたいまつを堅く握り、右手に吹き鳴らす角笛を堅く握って、「主の剣、ギデオンの剣だ。」と叫び、それぞれ陣営の周囲の持ち場に着いたので、陣営の者はみな走り出し、大声をあげて逃げた。三百人が角笛を吹き鳴らしている間に、主は、陣営の全面にわたって、同士打ちが起こるようにされた。』

と書かれています。
 ギデオンが三百人と共につぼを砕いて、そして角笛を吹きました。そうしたら神さまご自身が働いてくださり、十三万五千人の同士打ちが始まって、結果どうなったかと言ったら、ギデオンが大勝利をしたという、そのことがここに書かれていますが、神さまご自身の守りという中にあって、私たち戦い続けていく時に神さまのくださる勝利というのは、すごく大きな勝利があるので、そのことを信じて戦い続けていきたいと思います。

 今年はこの教会で、主のいやしのみわざが現されるように心から祈ってきました。特にこの二〇二〇年、主のわざがなされるように、主の栄光が現されるようにという中で、特にこの肉体のいやし、霊、肉、たましい、私たち持っていますが、体も心も霊も本当に癒やされて、主のための働き人にならなければいけない。そんなことを私たちに特に今年は祈らせていただいて今進んでいます。

 二月の第一週目に宮古島に行きました。宮古島での宣教、本当に祝福されました。なんでこの時に宮古島だったのかなと私たちも思いながら、主が導いてくださったと持って行きましたが、このタイミングで、本当に新城教会でいろんなことがある中だったのですが行きました。すごく励まされました。
 二年ぶりだったのですが、宮古島の方々がリバイバルを一生懸命求めて、「この宮古が変わるために頑張っています!」と言われるのです。そもそもその先生は、本当に聖霊さまに触れられて霊的戦いに目覚めて、ある教団の中でがんばり出しました。そうしたらどうなったかというと、「島流しにあって宮古島に行った。」と自分でおっしゃっていましたが、でもそこで神さまのわざが始まりました。そして何度も何度も「順先生が来てくれて、そして変わった!そして変わった!」と言うのです。さらに島の牧師会に出たら、二年前も出たんですが、主による変化が起こっていました。一人年配の牧師先生は五年前くらいに宮古島に来たばかりなのですが、最初は、市役所の前で座り込みをし、二・一一とか八・一五、そういった時は座り込んで抗議活動に励んでおられたそうです。しかし、その先生に神さまが働かれて、本当に変わりました。昨年、順先生ご夫妻が行ってくださって、「本当にリバイバルのためにはこの宮古島のすべての被造物を味方につけて戦わなきゃいけない!」と、その先生がおっしゃっておられましたからね。本当に変わっておられてすごく励ましを受けました。

 そんな中でお交わりをしていく中で、その中心になった教会になった方々とお交わりをしていく中で、いろんな奇跡の話をたくさんしてくださいました。

 ある時一人の方のご主人がなんと死んじゃったというのです。死んでしまって息が止まって、もう駄目だ。死んじゃった。その時にその方は何をしたかといったら、電話したのです。普通は救急車を呼ぶ電話をするわけですが、どこに電話をしたかといったら教会に電話したというのです。「先生!うちの旦那が死んじゃいました!来てください!」と言ったら、先生もすぐに来て、何をしたかと言ったら、祈ったというのです。「聖書の中には死人もよみがえるということが書かれているんだから祈ろう!しかも世界には今そういったことも起こっているんだから祈ろう!」と祈り出したというのです。三十分間祈ったというのです。なんて祈ったかといったら、「帰って来い!帰って来い!」と、死んだ人を目の前にして叫んだそうです。
 そうしたら、そのご主人、結果として、どうなったかといったら、帰って来たというか、生き返ったそうです。「本当ですか?」と聞いたら、「本当です!嘘じゃない!」と言うのです。本当に死んだのが生き返ったと。
 そのご主人はあまり教会が好きじゃなかったらしいのですが、「帰って来い!帰って来い!」という声が遠くに聞こえたんですって。遠くに聞こえた声がだんだんだんだん近くになって、ぱっと目を開けたら、何と自分の好きじゃない牧師先生が自分の目の前で「帰って来い!」と叫んでいたと。「どうしたの?」「あなた生き返った!」という、そういうことが起こったというのです。「すごいですね!」と言ったら、「実はうちの旦那、三回そういうことがあった。」と言うのです。死にやすいのか、よみがえりやすいのか。その方は、三回あったそうです。

 でも最後にイエスさまを信じて天国に行く時には、病室で教会員の方で見守っていたんだけど、奥さんも牧師先生ご夫妻も用事があって病室から外に出たんですって。それで教会員の方が一人で見ていたら、心拍数や血圧を示すモニターがあったのですが、ピピッという波が、だんだんこのピピッと小さくなって、ピイーッと一直線になっゃたんですって。
 そうしたらその教会員の方はなんて祈ったかといったら、「待って!待って!まだまだ!今ちょっと先生たちいなくなっちゃったし、奧さんもいない!待ってちょうだい!イエスさま、待ってちょうだい!」と祈ったら、またピピピピッと、また動くんですって。
 そしてまたしばらくして、早く帰って来ないかなぁと思っていたら、またピイーッとなってしまったらしいです。そして「イエスさま!待って、待って!」と言ったら、また動き出したって。すごいですね。そのおじさん。生命力がすごいのか、本当に神さま、働いてくださったわけですが、結局、先生ご夫妻も奥さんも帰って来られて、「賛美の中で天に帰って行った。素晴らしい祝福だった。」とおっしゃってくださいました。

 聖書の中に、イエスさまを知るためには幼子のようにならなければいけないと書かれています。私たちは本当にこの聖書に書かれていることを幼子のように信じて歩み続けていけたらいいなと思います。イエスさまご自身、私たち一人一人守ってくださいますので、私たち一人一人がその祝福の権威を持って、その御翼をさらに広げるための働きをしていきたいと思います。詩篇九十一篇後半、

『まことに主は、あなたのために、御使いたちに命じて、すべての道で、あなたを守るようにされる。 彼らは、その手で、あなたをささえ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにする。』

 私たち一人一人を守ってくださるのは主ご自身の御翼の陰で守ってくださいますが、それと共に、み使いにも命じて守ってくださる。その私たち一人一人を守ってくださる主のみ名の中に歩む時に、天の群勢まで守ってくださると。
 そしてさらに詩篇九十一篇十三節では、

『あなたは、獅子とコブラとを踏みつけ、若獅子と蛇とを踏みにじろう。』

と書かれています。
 この九十一篇は、「わたしはあなたを守るよ!」という、守りのためのみことばだったのですが、結果として何があるかと言ったら、「敵を踏みにじるためにわたしは守るから、そこに立って戦いなさい」と主はおっしゃっておられます。

 そして最後に、詩篇九十一篇十五〜十六節、

『彼が、わたしを呼び求めれば、わたしは、彼に答えよう。わたしは苦しみのときに彼とともにいて、彼を救い彼に誉れを与えよう。わたしは、彼を長いいのちで満ち足らせ、わたしの救いを彼に見せよう。』

 これがこの詩篇九十一篇のみことばです。

 今日はイエスさまご自身が私たち一人一人を守ってくださるという、その信仰に立って、今のこの大変な状況の中で私たちにしかできない使命がありますので、そのことを立ち、そしてこの聖書のみことばを握りしめて、今週もそれぞれの場所に遣わされていきたいと心から願います。
 主の御翼の陰に隠れ、その主の主権の陰に隠れて、主の働きを、戦いを、戦い抜く、そのような一週間でありたいと心から願います。一言お祈りして聖餐式に移っていきたいと思います。お祈りします。

 ハレルヤ、愛する天のお父さま、あなたの素晴らしいみ名をあがめて心から感謝します。今日はこうして私たち、あなたのみ前に出てあなたを賛美し、あなたを礼拝することができた、この大きな恵みを心から感謝します。今日は詩篇九十一篇を通してあなたのみことばを学ぶ機会が与えられたことを心から感謝します。
 今、私たちは目に見えない敵との戦いの中にあります。世界中がその敵と戦っています。どうぞ主よ、私たち一人一人をあなたの翼の下に置いてください。そしてあなたの守りの中に私たち一人一人を置いてくださいますように。お願いいたします。
 このような時代の中ですが、私たちはあなたに与えられたみことばを握りしめて戦い続けることができるように。私たち一人一人の上に上からの力と助けと守りを置いてくださいますようにお願いいたします。イエスさまのみ名によって、この祈り、父なる神さまのみ前におささげいたします。アーメン。

 イエスさまに拍手の賛美をおささげいたします!