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『あなたは神の民、神の家族。』

2014年4月20日 (日)
新城教会主任牧師 滝元順

エレミヤ書31章33節〜34節

『彼らの時代の後に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうだ。──主の御告げ──わたしはわたしの律法を彼らの中に置き、彼らの心にこれを書きしるす。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。そのようにして、人々はもはや、『主を知れ』と言って、おのおの互いに教えない。それは、彼らがみな、身分の低い者から高い者まで、わたしを知るからだ。──主の御告げ──わたしは彼らの咎を赦し、彼らの罪を二度と思い出さないからだ。』

ハレルヤ!復活祭、おめでとうございます。今日は心から感謝します。隣の方に「あなたを祝福します!」と言って、ご挨拶いたしましょう。お互い、祝福の言葉をかけあうことは、大変すばらしいです。

今日は礼拝が始まる前に、一つの集りがありました。それは毎年、復活祭に合わせて行われる「召天者記念会」です。ちょっと悲しく、また、懐かしい集まりです。毎年、そこで映し出される写真の数が多くなるのが、ちょっと複雑な気持ちです。そんな集まりがありました。
現在、新城教会の納骨堂には、百名以上の方々の遺骨が納められています。人間は、一度生まれたら、やがて死ななければなりません。本当に悲しい運命です。

先週も大変悲しい事件が、韓国でありました。フェリーが沈没して、多くの若い命が失われたようです。
日本におきましても、地震があったり、様々な事故や災害で、日々、命が失われています。それで人生のすべてが終わりだとしたら、そんな悲しいことはありません。もう二度と会うことができない、宇宙のどこを探しても、その人の魂の片鱗さえも残っていないとしたならば、そんな悲しいことはありません。
しかし私たちクリスチャンには望みがあります。なぜなら、私たちには永遠のいのちが与えられているからです。死は決して終わりではないのです。永遠の世界へとつなぐ、入り口みたいなものです。
イエス・キリストを信じた者たちは、永遠のいのちに生きているわけです。すでに多くの兄弟姉妹が、天に帰って行かれました。天と地はつながっています。天から地は、すべて丸見えみたいです。今日の礼拝もすべて、天国から見ているに違いないと思います。私たちは多くの証人に囲まれています。勇気を出して、残された人生を力一杯歩んでいきたいと願っています。

今日は礼拝が終わりましたら、復活祭ランチが待っています。楽しみにしてください。天候も回復したみたいで、バーベキューもあります。イエスさまが死を打ち破り、よみがえってくださった記念日であり、喜びの日です。

比較宗教という学問があります。世界中の宗教を並べて比較する学問です。比べてみればキリスト教ほど、崇高で深遠な教えは他にありません。自分で調べたらよく分かります。イエスさまはよみがえって、今も生きておられます。
よみがえりとは、どのような意味があるのでしょうか。「俺は神なんだ!死だって打ち破ることができるんだぜ!」という意味ではないのです。神にとって、そんなものは朝飯前です。よみがえりとは、「初穂」としてのよみがえりだというのです。それに続く者たちがいるのです。私たちも、やがてよみがえる日が来るのです。
天に帰った方々は、おじいちゃんなら、おじいちゃんのままではありません。おばあちゃんなら、おばあちゃんのままではありません。おばあちゃんは、絶世の美人に変わっています。赤ちゃんは赤ちゃんのままではありません。一番、人生で輝いている時代に、地上よりもバージョンアップされて生きているに違いないのです。私たちもやがて、よみがえるのです。

私もその日を楽しみにしています。今からどんな髪型にしようか、楽しみにしています。時々うちの家内が、テレビで髪の毛がふさふさの人を見て「あんたも欲しいら?」と言うのですが、私は「髪なんていらん」と強がりを言います。
私は時々いろんな国に行きます。今年の夏は、私は行きませんが、この教会からネパールへ宣教旅行に行くことが決まりました。特に、中高生、青年の方々にネパールでの宣教活動に参加していただきたいと願っています。
今日、その案内書ができています。案内書を先ほど見たら、「バス・トイレなし」と書いてありました。これはどういう意味でしょうか。「バス」とは、「タクシー・バス」ではないのです。ある場所は、お風呂とトイレがないのです。
私は数年前、冬の寒い時期にネパールに行きました。風呂もない、トイレもない場所で大変でした。家内も一緒に行きましたが、数日間、お風呂に入れなくて、頭が洗えなくてたいへん苦しんでいました。しかし私には、なんの苦しみもありませんでした。やっぱり主が、その為に準備してくださり、私は世界中どこでも、入っていけるようにしてくださっているのだと思っています。しかし私も、やがて、よみがえるのです。
隣の方に言ってください。「あなたもやがてよみがえります!」と。どうぞ!

今日は特別な礼拝です。子どもたちのために、近頃ちょっと途絶えていた、「おもしろ写真」を用意しました。先ほど子どもチェックをしたら、「おもしろい!」と言ったので、みなさんにもお見せしたいと思います。はい、どうぞ!
こんなのはどうですか?

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遠くまで見えそうですね。

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こんなおじさんがいました。社長ですかね?

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筋肉マンです。

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みんないろんな事、考えますね。これらは、今日のメッセージには何の関係もありません。

今日のメッセージは、「あなたは神の民、神の家族。」というタイトルです。
神の民となり、神の家族となるなんて、そこまで言ってくれる宗教は、他のどこにもありません。天地宇宙を造った神様の支配下に入り、神の民となって、神の家族につながるのです。私たちはロイヤル・ファミリーにつながるのです。すごいじゃないですか。そんな宗教どこにありますか?
日本の宗教の中に、こんな教えはどこにもありません。聖書だけです。神の民となり、神の家族となると言うのです。
すでにイエス・キリストを信じていたら、あなたは神の民、神の家族です。
今日、初めて教会に来られた方も、是非とも、天地宇宙を造られた神の民となり、神の家族に加わっていただきたいのです。

外国人が日本人になるためには、日本国籍を取らなければなりません。日本に生まれたら自動的に国籍が取れますが、海外に行って、その国に住もうとしたら、その国の市民権や国籍を取るのは、なかなか大変です。
神の民になるためには、神の国の国籍を取らなければなりません。どうしたらいいかというと、イエス・キリストを神として信じることです。そして、その神様にしたがっていくことです。そうしたら、私たちは、神の民、神の家族になることが出来ます。

エレミヤという人物は、イエス・キリストが生まれる前、紀元前七世紀頃の人物で、預言者でした。彼は、やがてイエス・キリストが生まれ、人類の罪の為に十字架にかかり、死んで、よみがえり、新しい契約を結んでくださることを知っているかのように預言しました。
私はエレミヤ書三十一章が大好きです。みなさんも、家に帰ったら、三十一章を読んでいただきたいと思います。
『彼らの時代の後に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうだ。──主の御告げ──わたしはわたしの律法を彼らの中に置き、彼らの心にこれを書きしるす。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。』

契約が結ばれる日とは、イエス・キリストが死からよみがえった日です。人類でただ一人だけ、イエス・キリストは死んで、三日後によみがえったのです。死者がよみがえるとは、普通では、絶対にありえないことです。
この世界で、最も大きな破壊は何かといったら、「死」です。亡くなった人の顔を見た事があるかもしれません。クリスチャンで亡くなられる方は、みんな穏やかな顔をしておられます。しかし、外面は穏やかですが、内側は、激しい破壊が起こっているのです。不可逆的破壊というか、二度と元に戻ることのない、細胞の破壊が起こっているのです。血液は分離するし、細胞はすべて壊れ、二度と元に戻らない、全体的、究極的な崩壊が体内では起こっているのです。それらが再び、全て息を吹き返し、よみがえるとは、普通じゃ絶対にありえないことです。

案外、私たちは「復活」を表面的に考えています。「あぁ…、よく寝た」と言って起き上がるくらいに考えますが、絶対にそうではないのです。すべてが破壊され尽くした中で、命を吹き返すのは普通ではありえない事です。
時々聞く、「生き返った」というのは、仮死状態からの復帰です。でも、イエスさまは三日間も、墓の中に入っていたわけです。それは普通じゃないのです。

イエスさまは十字架の上で、ローマ兵にとどめの槍を脇腹にさされました。その時、「水が出た」と記録されています。それは血液が分離した状態です。破壊の極みです。
しかし、そんな中から、神はイエスをよみがえらせたのです。イエスさまは神様ですが、この地上には「完全な人」として、来てくださったのです。普通では絶対にあり得ない事が、やがて私たちにも起きます、と言う事です。

新約聖書、ヨハネの福音書三章十六節に、大変有名な言葉があります。みなさんも、それをご存じだと思います。ちょっと読んでみましょうか。

『神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。』

「世」とは、私たち一人一人です。私たち一人一人を神は愛して、ひとり子イエスさまを、この地上にお与えになったのです。イエスさまを信じたら、滅びないで、永遠のいのちを持つのです。
すでにイエス・キリストを信じ、信仰告白をしておられる方は、永遠のいのちをすでに持っているのです。
「まだ私はイエス・キリストを信じていない」という方がおられたら、今日は自分の救い主として、受け入れていただきたいです。これはあなたの永遠が関わることです。それは死んだら分かります。「あ〜!イエスさま信じていて良かったな!」と、本当に、感謝すると思います。
新城教会の納骨堂に入っている方々は、すでにその道を通って行かれた方々です。彼らは死んだ瞬間、「イエスさまを信じていて、良かった!」と、心から感謝し、叫んだことでしょぅ。なぜなら、神の国に入ることができたからです。
エレミヤは、エレミヤ書二十九章十節〜十一節で、こんな風に述べています。

『まことに、主はこう仰せられる。「バビロンに七十年の満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにわたしの幸いな約束を果たして、あなたがたをこの所に帰らせる。わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。──主の御告げ──それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」』

エレミヤの過ごしていた時代背景は、イスラエルの歴史と共にありました。イスラエルはかつて、エジプトの奴隷となって、四百年以上苦しめられた歴史があります。また、バビロニア帝国に七十年間、奴隷となって苦しめられた歴史もありました。そんな中から、神は、イスラエルをもう一度、自分の国に戻されたのです。これは歴史的な事実です。

しかし、それは、現代に生きる私たちへのメッセージでもあります。エジプトやバビロニアは、悪の帝国を象徴しています。生まれつきの人間は、暗闇の帝国、悪魔の奴隷として生まれるのです。
しかし、イエス・キリストを信じるとは、暗闇の奴隷から解放され、神の支配に移されることを意味します。
日本の国籍を持っていれば、日本政府の支配下にあります。ゆえに勝手なことはできないのです。
例えば、「海外に行きたいな。ハワイに行きたい」と思ったとします。もしもこの夏、お金と時間があったら、是非行って下さい。でも、勝手にハワイに行くことはできないのです。「今回はお金がないから、この近所の海岸から自分の船で行こう」という風には行けません。国の許可がないと、国から出ることは出来ません。また、相手国の許可がないと、向こうの国に入ることが出来ません。

神の国も同じです。生まれつきの人間は、その国に入る事は出来ません。人は死んで、肉体を脱ぎ捨てたら、霊的存在になります。悪魔・悪霊どもも霊的存在です。そうしたら、彼らの百パーセント支配に陥ってしまうのです。
しかし、イエス・キリストを信じるとは、悪魔の帝国から救い出され、神の国に加えられることです。

エレミヤはそのことを預言しました。神が私たちの為に立てている計画は、『それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。』と語りました。
神の民の計画は、わざわいではないのです。平安を与える計画です。「将来と希望を与える」ものだと。これが神の民に対する、神の家族メンバーに対する、約束の言葉です。みなさんは、これを信じますか?すばらしいじゃないですか。私は心から信じたいです。私の未来は、「わざわいではなく、平安と将来と希望」だと。

先ほどの召天者記念会で、開&典子が歌いました。「私たちに平安と喜びを与える」という歌を歌ってくれました。感動的な歌でした。しかし、プロジェクターで出ていた歌詞が、ちょっと間違っていました。「私たちに将来と不安を与える」ためと、「不安」になっていたのです。「平安」と歌っているのですが、歌詞は「不安」になっていました。歌を聴きながら、どうしようかと思っていたら、プロジェクター係が気づいて、素知らぬうちに「平安」に変わりました。良かったです。
神様は、口先では「平安」と言うけれど、中身は「不安」ではないのです。本当の平安を私たちに与えてくださるのです。これを握って、私たちは希望を抱いて歩んでいきたいです。

近頃、「人とは何者か」ということを、いろんな角度から語っています。先週も「人とは何者か」とお話ししました。去年、「人とは何者か」というテーマで話をした時、人間の本質は、神が書いた情報から始まっているとお話をさせていただきました。
科学が進み、今や人類は、人の根源に迫っています。人類は、神が人のために書いた設計図を発見してしまったのです。

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それは何かというと、みなさんもご存じのように、人の細胞の中に格納されているDNA配列です。人には六十兆くらいの細胞があるそうです。太った方にはもう少しあるようです。
その一つ一つに、なんと巻物が入っていて、その巻物には情報が満載です。一つの細胞に、人のすべてを既定する情報が入っているというのです。この事実は、今の時代に生きる人類にしか、知らされていない事実です。
アダムとエバという最初の人が造られた時にも、遺伝子情報はあったのです。それが分からなかっただけです。しかし長い年月を経て、今、神が情報を開示されているのです。近頃、日本政府もさまざまな情報を開示しています。神様も同じみたいです。先には秘密にされていた情報を、開示されているのです。それは、「人の根源に情報がある」と言う事です。

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DNAは三十億くらいの塩基の配列です。しかし、その種類はたった四つの種類の塩基で出来ています。A・G・C・Tという四つの塩基です。暗号のように、三十億個以上並んでいて、この情報が元で、人の体ができたり、様々な仕組みができていくのですから、不思議です。

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人間の根源に情報があるという事は、知的存在が関わっている証拠です。それ以外に、ありえないことです。進化論は今や、否定されたのと同じです。だれかが、人類の根源に情報をおいたのです。

しかし、私たちは知っています。それは聖書が告げている神です。天地宇宙を造られた神が、私たちの体に置いたのです。人類は、細胞の中に神からの情報持ち続けているのです。なんと不思議なことではないでしょうか。
私はこの頃、遺伝子に興味があり、少し勉強しているのですが、本当に少しです。DNAは暗号です。この暗号を元に、体ができるのです。それも暗号を解読して、体が出来るそうです。

DNAのことしか強調されませんが、「RNA」という物質があって、なんとDNAがRNAに転写され、そこで暗号が翻訳されるそうです。また、RNAがDNA情報を制御して、臓器に変わったり、いろんな変化が体の中に起きるそうです。DNAだけではなく、体には本当に複雑なメカニズムがあるみたいです。

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教会に、この領域を専門に勉強している大学生がおりまして、時々、彼を呼んで、最新情報を聞いているのですが、聞けば聞くほど、「こりゃ神様がいなかったら、こういう事はありえん」と思います。

体の中に翻訳機まであって、それで体を造っていくそうです。しかし時々、DNAもコピーを間違えるというのです。「あっ!しまった!間違えた。失敗!」というのも、あるそうです。コピーを間違うと、ガンなど、変なものが出来てしまうそうです。人間がいろいろ間違うのも当然かなと思いますが。
しかしコピーを間違っても、RNAが間違いを消したりするというのです。「これはだめだ!」と消すというのです。
人間の体って、がん細胞もしょっちゅう出来るみたいです。怖いなと思います。でも、このRNAの中に、さらに「マイクロRNA」というのがあるそうです。いろんなものがあるもんだなと・・・。それは警察官みたい存在で、変なものが出現すると、それを逮捕して、やっつけてくれるというのです。

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そういう機能まで備わっているとは、すごいですね。

誰がそんな機能を造ったのですか?神です。その神様は、私たちには計り知れないお方です。でも、私たちにも分かるように、人間となって、地上に生まれてくださったのが、イエスさまです。

神様が造った細胞も、やがて年月が経つと壊れていくのです。そして完全に破壊されるのが死です。けれども、この情報は、やがてさらにグレードアップされるのです。それが、よみがえりです。

DNAの中には、二つの種類があるらしいです。ミトコンドリアDNAというのがあって、それはエネルギーに関わる物質らしいです。これは母方からのみ受け取る、タイムカプセルみたいです。

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この間もちょっと話しましたが、ミトコンドリアDNAを調べると、私たち日本人がどのルートを通って日本列島に住み着くようになったのかが、分かるそうです。
日本人は大きな勘違いをしています。日本人は太古の昔からここに住んでいると思っていますが、そんな人は一人もいないのです。みんな遠い昔、いろんなルートでここに入って来ました。それも、聖書が告げているように、バベルの塔の近くから移動して、この島に住み着くようになりました。
日本人は稀に見る雑種だそうです。日本人って単一民族のように思っていますが、違うのです。他民族よりもさらに雑種だというのです。あなたは血統書付きではなく、雑種です。私もそうです。大和民族だと考えている人は、間違いです。日本人ほど雑種はいないそうです。
ミトコンドリアを調べると、九通りくらいの入り口があるのが分かるそうです。どうして分かるのかというと、移動したルートによって、ミトコンドリア中の特定の塩基が欠損するからだそうです。

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それを調べると統計的に分かるというのです。私は研究所に、自分のDNA鑑定を依頼しました。そうしたら、先週も言いましたように、私の母方のルートは「太平洋を渡った日本最初の移住民」でした。

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私の祖先は、こんな感じで荒海を渡って来たみたいです。

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台湾、フィリピン、ハワイ、南太平洋の島々、南米の山岳地帯を移動して日本に入って来たと考えられるとなっていました。私は海洋民族の子孫でした。それはミトコンドリアの特定の塩基が七つ、欠損しているそうです。どうも、私の祖先が、七つの海を渡る時、一つずつ塩基を海に落としたみたいです。

初めは完璧なDNAを与えられたのに、長い年月、人は勝手に動き回り、罪を犯して、今や遺伝子はかなりぼろぼろで、どうにもならない状況に陥っているのではないかと思われます。

前にもお話ししましたように、日本では二人に一人が癌になるというのです。毎週、新城教会に五百人近くの方々が来られていますが、そのうち二百五十人は癌になるという統計です。そして、三分の一は癌で死ぬというのです。受け入れたくないけど、統計的にはそういう感じです。
しかし新城教会では、これから癌にかかる人は誰一人いない!癌で死ぬ人なんか、誰一人としていない!となったら、最高です。それを目指し、私たちは、主に祈らなくてはいけないと思います。

そのためには、神の民に与えられている特権が、なんであるのかを知る必要があるのです。
先ほどはエレミヤ書三十一章三十三節から読みましたが、二十七節〜三十一節は神の民に与えられる特権です。エレミヤ書三十一章二十七節〜三十一節、

『見よ。その日が来る。──主の御告げ──その日、わたしは、イスラエルの家とユダの家に、人間の種と家畜の種を蒔く。かつてわたしが、引き抜き、引き倒し、こわし、滅ぼし、わざわいを与えようと、彼らを見張っていたように、今度は、彼らを建て直し、また植えるために見守ろう。──主の御告げ──その日には、彼らはもう、『父が酸いぶどうを食べたので、子どもの歯が浮く』とは言わない。人はそれぞれ自分の咎のために死ぬ。だれでも、酸いぶどうを食べる者は歯が浮くのだ。見よ。その日が来る。──主の御告げ──その日、わたしは、イスラエルの家とユダの家とに、新しい契約を結ぶ。』

「新しい契約」とは、イエスさまの「復活の日」です。その日に人類と結ばれた契約書に記されていることが預言されていました。ここに不思議な言葉があります。三十一章二十七節、

『見よ。その日が来る。──主の御告げ──その日、わたしは、イスラエルの家とユダの家に、人間の種と家畜の種を蒔く。』

人間は、種によって生まれるのです。父親の種が、母親の細胞とドッキングして命が生まれるのです。それも神秘ですよね。その父親の種の中に、どのような情報が入っているのでしょうか。母親の細胞の中に、どういう情報が入っているでしょうか。その情報が分かってきました。
実に、『かつてわたしが、引き抜き、引き倒し、こわし、滅ぼし、わざわい』と語られていますが、種の中にすでに、『引き抜き、引き倒し、こわし、滅ぼし、わざわい』の情報が満載です。その種が元となり、母親の細胞とドッキングして子どもが生まれます。人生って、なぜ問題だらけなのかわかります。

現代では、それが宗教的な事柄ではなく、科学的に証明されてしまいました。

先日、近頃話題になっている「ネイチャー」という雑誌に、アメリカの研究グループが一つの論文を掲載しました。それは雄のマウスに電気ショックを与えながら、桜の香りを嗅がせたそうです。その後、その雄マウスと雌マウスをつがいにして、子どもを産ませたそうです。
すると、その子どもに桜の香りをかがせるだけで、ギャー!と、電気ショックを与えた時と、同じ反応をしたそうです。その事実を確かめる為に、人工授精で子孫を造っても、同じ事が起こったそうです。
そこから言えることは、父親マウスの精子に、ショッキング的な出来事が書き込まれ、受け継がれたのではないかというのです。
その研究が今後、精神疾患の解明に役立つかもしれないと、ニュースに載っていました。我々の祖先は、どれだけ多くのショッキングなことに、出会ったのか分かりません。

沖縄から来られている方もおられますが、沖縄は本当に明るい所です。私も何回もお邪魔しましたが、本州に住んでいる方々よりも、明るい方々が多いです。コミュニケーションも本州よりも容易に感じます。
しかし、沖縄の精神疾患は、本州の二倍だというのです。これはたぶん、沖縄戦が関わっているのではないかと言われます。
おじいちゃんおばあちゃんの世代でしょうか。沖縄が戦場になって、二十万人以上の方々が亡くなりました。そのショッキングな出来事が、DNAを書き換え、新しい世代が精神的に病んでいるのではないかと言われるのです。
日本の百五十年くらいの歴史をみたらどうでしょう。日清、日露、日中、そして太平洋戦争と、三代・四代というスパンで家系を見るなら、ショッキングなことが続いています。きっと、様々なDNA情報の変更がなされてしまったのではないかと思われます。

特に、RNAは、既存のDNAを書き換える作用があると言われます。正常な情報が書き換えられ、今があるのではないでしょうか。これから研究が進むなら、それもさらに明らかになるでしょう。
「家系の呪い」という言葉を使うと「そんな変なこと言わないでくださいよ。新興宗教みたいな、カルトみたいなこと言わないでください」と言われましたが、今では、科学的に証明される事実となってしまいました。

しかしクリスチャンに与えられている約束はすごいです。今まで『引き抜き、引き倒し、こわし、滅ぼし、わざわい』という種だったのが、『今度は、彼らを建て直し、また植えるために見守ろう。──主の御告げ──』と約束されています。
新しい契約の中には、私たちの遺伝子情報さえも勝ち取る、素晴らしい約束が込められていると信じます。
今の科学と、エレミヤ書三十一章を突き合わせると、それが浮かび上がってくるのではないでしょうか。
そして、その究極的な姿が「永遠のいのち」であり、「死者のよみがえり」ではないでしょうか。これが神の民に連なる特権です。

イギリスが、最も栄えたのは、ビクトリア女王が国王として君臨していた時代です。ビクトリア女王は、一八一九年に生まれ、一九〇一年まで生きました。在位期間は六十四年。彼女が治めていた期間が、イギリスの最盛期と言われます。産業革命が成功し、世界で最も豊かな資本主義経済が発達しました。世界の工場といわれ、世界最先端の国であったわけです。

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しかし、このロイヤルファミリー、ビクトリアの家系を見ると、一方ではたいへん悲しい現実もあるのです。

ここにビクトリア女王の家系図があるのですが、多くの男性たちは血友病という病気で死んでいったのです。なぜならビクトリア女王が血友病の原因を持っていたからです。それで三代・四代に渡り、血友病という病気で苦められたのです。

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当時はそれが遺伝的なものだと分からなかったので、人々は王家の呪いのように考えたわけです。しかし今ではイギリス王家から血友病はなくなったとも言われます。なぜなら、因子を持った人たちが、すべて死に絶えたからです。本当に恐ろしい病ですよね。

麗しい家系って見たことがないです。まさに『父が酸いぶどうを食べたので、子どもの歯が浮く』と、すでに紀元前七世紀くらいに語られていたのですが、父親と同じ失敗を子どもがしたり、父親と同じ問題で、子どもや孫が苦しんだりする事が紀元前からあったのです。
『父が酸いぶどうを食べたので、子どもの歯が浮く』とは、み言葉ではありません。これは当時の人々が語っていた、ことわざであり、言い伝えでした。いにしえから、家系的問題で人々は苦しんでいたのです。

しかし、私たちが、神の民、神の家族に連なる時、何が起こるのか。「わざわいではなく将来と希望」です。
エレミヤの預言の言葉に、

『かつてわたしが、引き抜き、引き倒し、こわし、滅ぼし、わざわいを与えようと、彼らを見張っていたように、今度は、彼らを建て直し、また植えるために見守ろう。──主の御告げ──その日には、彼らはもう、『父が酸いぶどうを食べたので、子どもの歯が浮く』とは言わない。』

ビクトリア女王は栄華を極めたロイヤルファミリーでしたが、残念ながら、その家系は、本当に悲惨でした。
いくらこの世の王家に生まれても、家系の呪いからは逃れることはできないのです。そこから逃れる唯一の方法は、神の民、神の家族に連なることです。

今日、イエス・キリストを信じるならば、あなたは神のロイヤル・ファミリーです。神の国のロイヤルファミリーにつながるなら、決して呪いはありません。

エペソ人への手紙二章十九節に、こんな言葉があります。

『こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、今は聖徒たちと同じ国民であり、神の家族なのです。』

あなたは神の家族です。神の民です。このファミリーから迷い出てはなりません。神の家族の中にとどまっていてください。
イエスさまがよみがえられた良き日に、もう一度、私たちが神の家族であることを確認し、将来に向かって行きたいと願っています。
もしも私たちの遺伝子の中に、様々な間違った情報が入っていて、将来に問題を引き起こすような可能性があっても、今日はエレミヤ書の三十一章のみ言葉を信じましょう。私たちには新しい契約があります。それを握りましょう。みなさんの家族から生まれ出る新しい世代には、呪い一つない、まさに祝福された神の民、神の家族となる事を信じましょう。
そのためにイエスさまは十字架にかかり、死んで、三日目によみがえり、今も生きておられます。主に大きな拍手をおささげしましょう。ハレルヤ!

今から聖餐式を持ちます。今日は「神の民、神の家族です」という約束を意識して、内側にあるすべての悪い情報を消し去っていただき、健康で、喜んで、地上において、天のロイヤルファミリーに属する者として歩むことができるよう、一言お祈りさせていただきます。

ハレルヤ。父なる神様。御名をあがめて心から感謝をいたします。私たちは神の民、神の家族であることを、心から感謝します。神の民の約束を今日は握りました。「父が酸いぶどうを食べたために子どもの歯が浮く」というような、ことわざを使わなくなると主は言われました。今日がその日です。感謝します。
私たちのDNAもRNAも、その他、あなたの知恵の中にある全てを、元通りにしてください。この地上においても、永遠のいのちに生きることができますように。
先に天に帰った兄弟姉妹が、今、神の前で、地上で戦っている兄弟姉妹のために、真剣にとりなしていると信じます。主よ、彼らの祈りを地上に、イエスさまの名によって、引き下ろしてください。
地の祈りと、天の祈りが、あなたの元に集められ、主が帰られる道が用意されますように。
その原点となったイエスさまの十字架を、心から感謝します。よみがえりを感謝します。
今日は深い感謝と確信をもって、聖餐式にあずかります。一人一人を祝福してください。今からの時をすべてゆだね、尊きイエスさまの御名によって祈りをおささげいたします。アーメン。