「彼らに主の名をほめたたえさせよ!パート21
〜敵の要塞を打ち砕け!〜」

2018年11月4(日)
新城教会主任牧師 滝元順
コリント人への手紙 第二 10章4節

『私たちの戦いの武器は、肉の物ではなく、神の御前で、要塞をも破るほどに力のあるものです。

ハレルヤ!おはようございます。「歌いつつ歩まん、この世の旅路を」と、すばらしい賛美をお聴きしましたが、この歌通りに人生を歩んでいきたいなと思います。

昨日は、甲子園ミッションが終わって二十五周年ということで、「甲子園ミッションアフター二十五」という集会が開かれました。日本のリバイバルを求めて、全国の教会が立ち上がり、甲子園球場で大会が開かれたのですが、あれからすでに二十五年も経ってしまいました。早いなぁと思うのですが、しかし、振り返ってみればいろいろありましたが、歌いつつ、主と共に歩むことができたことを心から感謝します。

一九九三年十一月五、六、七日の三日間、大会は開かれたのですが、今日は四日です。二十五年前の今日はたいへん緊張していたと思います。

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昨日は二十五年ぶりに甲子園球場の中に入ってみました。懐かしかったです。球場はちょっと綺麗になっていまして、新城教会の方々が百名近く行ってくださったでしょうか。一緒に入って、中で何をしたかと言ったら、ただお弁当を食べただけですが、結構セキュリティーが厳しくて、特定の場所で弁当を食べさせてくれるだけでした。しかし懐かしかったです。

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その後は、元、都ホテルに、定員三百名という会場に三百五十名が詰めかけました。往年の方々が集まってリバイバルを求めて、「私たちに聖霊を注いでください。リバイバルを起こしてください!」と熱く祈りをささげ、本当に燃えました。なんとなく、忘れかけた感覚が戻ってきた!という感じでした。

甲子園ミッションの時はいろいろ、不思議な事が起こりました。聖霊が注がれて後、霊的戦いが始まり、特に、子どもたちに祈りの賜物が与えられて、地域のためにとりなし祈るようになりました。
昨日は子ども秘密とりなし部隊が、甲山に登って祈ってくれたそうです。本当に祈ったのか、遊んでいたのか分からないところもありますが、この子どもたちがリバイバルのために用いられるといいなぁと、本当に思いました。大変すばらしい、主にある集まりとなったことを、心から感謝します。

現在、「リバイバルミッション」と名称が変わりましたが、この二十五年間で多くの働きが加えられました。はじめは甲子園球場での集会だけが目的だったのですが、以来、多くの働きが付け加えられて、世界宣教にまで導かれました。
聖霊が注がれると、その結果は、「全世界に出て行き、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」とありるように、世界に出て行かなければ聖霊が注がれた証拠にはならないわけです。

実は明日から、「ペルーリバイバルミッション」の為に出かけて行きます。ぜひとも祈っていただきたいと思います。私は秋口に、多くの海外の働きが集中して、やっと最後だ!という感じですが、一度話しましたが、昨年、私に不思議なことがありました。
私は「これが欲しい!」というものが、あまりなくなって寂しいですが、一つだけ去年欲しいものがありました。それは腕時計が欲しかったのです。それも普通の時計というよりも、海外に行きますと時差がありますから、時刻をその国に合わせるのが面倒くさいのです。しかし今は、GPSが付いていてスイッチを押すだけでその国の時間に自動で合わせてくれる腕時計があります。それが欲しいな、、と思ってちょっとAmazonで値段を見たのですが、二十万から三十万円くらいして、「これは絶対にだめだ」と、ただ見ただけでした。諦めるというよりも、高すぎて買う気もなかったのですが。
すると次の週、私の所にある方から腕時計が贈られてきました。びっくりしました。それが今ここにある腕時計です。三十万円近いGPSの付いた時計です。
私はただ、「こんな時計があったらいいなぁ」と夢を見ただけです。そうしたら、ここから千キロくらい離れた所に住んでおられる一人の方が私にプレゼントして下さったのです。なぜなら、その方が車を運転中に、神さまからの声を聞いたというのです。「滝元順が今、腕時計をほしがっているから、おまえが買ってやれ。」と聞いたそうです。そして、「彼はこれから海外に多く行かなければいけないから、GPSが付いた腕時計を買ってやれ。」と主から言われたそうです。
奧さんにそれを伝えたら、「ほしがってないのに送ったら迷惑じゃない?」と言われたみたいです。でもその方は確信を持って、腕時計を買いに行って送って下さいました。
私はびっくりしました。しかし去年、この時計が送られて来てから、海外の仕事が多くてなって、いろんな所に行かされています。昨日、その方に家内がアフター甲子園で会ったそうです。「時計が来てから、主人はいろいろな国に行くことになりました。」と伝えました。本当に預言的だと思います。
だから私も、時計と共に喜んでペルーに行きます。今日は東京集会がありますから、一晩泊まって成田に行きます。主から押し出されて、海外に行っていると信じています。お祈りをよろしくお願いします。

新城教会の海外宣教は、どこから始まったのかというと、二人のペルーの方が今から三十年くらい前、教会に来られたことから始まりました。そこから先週もお話ししましたように、スペインとかイギリスとか、ヨーロッパにも広がりました。私たちが何かやろうと計画したのでは全くなく、自動運転です。それも二人のペルーのおじさんが教会に来られたことによって、始まりました。
当時、スペイン語なんか全く知りませんでした。今も出来ませんが、そんな中から、フェルナンド先生が来られたり、ホルヘ先生が来られたりして、知らないうちに広がっていきました。

今回のペルーリバイバルミッションが、二十五周年の記念の年にあるのは、意味深いことだと思います。ぜひ祈っていただきたいと思います。
向こうでは、こんなチラシを作って待っています。

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私とフェルナンド先生、タコマから、竹内先生も参加して奉仕します。ザワメキの二人も奉仕します。霊的戦いセミナーもあります。

集会が開かれる、ワッチョは霊能者がいっぱい住んでいます。毎年このワッチョでは、全国魔法使い大会が開かれて、全国から三千人くらいの魔法使いが集まるそうです。ここで私たちは霊的戦いセミナーを持ちます。
そして今回は「医療ミッション」も開かれます。ペルーには、インディオ系の方が多くおられて、大変貧しい中で暮らしておられます。アンデスのほうから大きな街に出てきて、住まいを適当に作って十年くらい住み続けると、土地が与えられたり、電気とか水道が引かれるようです。そんな困難な場所で生活をしている方々の為に、医療ミッションがなされます。
新城教会の優秀な2名のドクターが行ってくださいます。そのチラシもできています。

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すごいですね!二人とも星野先生になって、名前が間違っていますが、まぁ誰も知りませんからいいと思います。もう一人、ペルー人のお医者さんも加わって、ワッチョで二回に渡って開かれます。ちょっとネパールとは違うな!という感じです。先生方もがんばってくださいね。私たちは街に路傍伝道に行くことになっています。いろんな働きがなされます。

三十年以上前に、二人のペルー人の方々がひょこり来られたことから、こんなに広がるなんて夢にも思っていませんでした。本当に不思議なことですね。神さまの働きは、人の想いをはるかに超えて、自動運転です。
聖霊の働きは、こういうものなんだなぁと感動しています。これからも私たちが心を一つにして、祈り続けていくと、信じられない扉が開かれていくと思います。

二十五年間を振り返ってみれば、当時から新城教会におられる方は分かると思いますが、あの惨めな姿からこうして回復しているわけです。本当に聖霊の働きはすばらしいなぁと思います。

これからリバイバルが広がるためには、どうしたらいいのかを、昨日も、深く考えさせられました。
私たちは日本のリバイバルを掲げて、働きを始めましたが、二十五年経って、日本にクリスチャンが増えたかと思うと、増えるどころか減っている感じです。それを考えると、ちょっと暗くなります。
二〇三〇年になると日本の教会が半減するかもしれないという統計もあります。今、高齢化社会ですが、教会も高齢化しているわけです。ここには若い方も多く来ておられますから、嬉しいです。
若い方々に教会を託していくしかないわけです。リバイバルミッションもそうです。これから日本の教会どうなるのかなぁと、ちょっと不安になります。

今日は、「リバイバルの秘訣」について学んでいきたいと思います。第二コリント十章にリバイバルの秘訣があります。先ほどは、四節だけをお読みしたのですが、コリント人への手紙第二、十章三節〜六節を読んでみたいと思います。

『私たちは肉にあって歩んではいても、肉に従って戦ってはいません。私たちの戦いの武器は、肉の物ではなく、神の御前で、要塞をも破るほどに力のあるものです。私たちは、さまざまの思弁と、神の知識に逆らって立つあらゆる高ぶりを打ち砕き、すべてのはかりごとをとりこにしてキリストに服従させ、また、あなたがたの従順が完全になるとき、あらゆる不従順を罰する用意ができているのです。』

ここにリバイバルの秘訣が記されています。神がクリスチャンに与えている武器は、『私たちの戦いの武器は、肉の物ではなく、神の御前で、要塞をも破るほどに力のあるものです。』とありますが、イエスを信じる者たちには、要塞を破る力、権限が与えられるのです。
要塞とは敵がたてこもっている拠点です。それを破る力、権威を与えた、と告げているのです。
要塞に立てこもっているのは、他でもない、悪魔と悪霊どもです。しかし、イエス・キリストを信じる時、要塞を破る神のことばと、油注ぎが与えられのです。
その要塞はどこに出来るのでしょうか。五節に、

『私たちは、さまざまの思弁と、神の知識に逆らって立つあらゆる高ぶりを打ち砕き、すべてのはかりごとをとりこにしてキリストに服従させ、』

とありますが、悪魔が立てこもる要塞は、先週もちょっと触れたのですが、「神の考えとは逆の考え方の中」です。
神は天地宇宙を造られたときに、私たちが安全に暮らす為の価値観も用意してくださったのですが、その価値観から外れて、悪魔が教える価値観や考え方で生きると、その考え方自体が、要塞となるのです。
悪魔・悪霊どもは、私たちに常に付き添い、見張っている必要はないみたいです。神の価値観とは逆の考え方さえ人々に吹き込んでおけば、それで十分、影響下に置くことができるわけです。

そもそも、イエス・キリストを信じる前は、イエスによらなくても救いはある、と考えていたはずです。日本には、八百万の神々があり、日本の神様を信じていれば救われるんじゃないか、くらいの考えを持っていたと思います。
しかし教会に来て、「イエス・キリスト以外に救いはない!」という、神さま側の考え方に変わった時、暗闇から光、サタンの支配から神の支配下に移されたわけです。
ということは、神が教える考え方以外の考え方に支配されると、そこが要塞となるのです。その結果、要塞から攻撃を受けるという構図です。

要塞はどこにできるのかというと、味方の領域の真ん中にできるのです。
この付近で16世紀に「設楽原の戦い」がありました。その戦いのきっかけとなったのが長篠城です。ご存知ですか?ここは当時、徳川方の城として使われていたのですが、武田勝頼が攻めて来て、この近所はすべて武田勝頼に支配されてしまいました。

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その結果、長篠城は徳川方の要塞となったわけです。城には徳川方の兵が立てこもり、周りは武田勝頼が支配していたのです。ということは、武田方の領域のただ中に、徳川方の兵の要塞が出来たのです。この要塞を巡って戦いがあり、やがて設楽が原の戦いにまで発展しました。

私たちも同じです。悪魔の要塞は、神の領域の只中に残る、「この世的思弁」が要塞となるのです。
要塞は主を信じない人たちの中にできるものではなく、クリスチャンの中に残っている「この世的な考え」が「要塞」となるのです。そこから私たちは、攻撃を受けるわけです。
内側にある要塞を打ち破るとは、どの様な意味があるのでしょう。それは、内側の要塞が破られると、六節にあるように、『また、あなたがたの従順が完全になるとき、あらゆる不従順を罰する用意ができているのです。』と約束されています。
内側の要塞が消えると、「外側が変わっていく」のです。
世界のリバイバル、日本のリバイバル、地域の改革の為に何をしたら良いのでしょうか。それは、内側にある要塞を神の知識に置き換えると、外側も同期して変わっていくのです。
クリスチャンになっても、内側にはさまざまなこの世的な考え方って、ありますよね。それに気づき、神のみことばと価値観に置き換えたら、外側の世界が変わっていくというのです。

パウロはその原則に気づいていました。ガラテヤ人への手紙六章十四節。以前にも紹介したみことばですが、

『しかし私には、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものが決してあってはなりません。この十字架によって、世界は私に対して十字架につけられ、私も世界に対して十字架につけられたのです。』

パウロは、「自分対世界、世界対自分」という十字架の奥義に気づいていました。自分と世界は、十字架の勝利によって、シンクロしているというわけです。
そもそも、私たちの頭の中に構築される考え方は、世界で起こっている事柄や話題によって形成されます。外側の世界の考え方が、内側の考え方になります。
日々、社会で暮らしているうちに、知らないうちに、この世の考え方に汚染されます。世界と自分の内側はつながって、シンクロしているのです。

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イエスさまの十字架の勝利は、自分対世界、世界対自分ですから、私たちが内側の環境を変えたら、それに同期して世界が変わるのです。
ということは霊的戦いの大きな領域は、「思考の中の要塞との戦い」ではないでしょうか。

内側を変えるためにどうしたら良いのでしょう。日々、祈り、賛美し、みことばに接し、神の国の価値観を共有しなければいけないのです。
毎週、礼拝に来て、神のみことばと接する中で、兄弟姉妹との交わりの中で、知らないうちに頭の中の要塞が破られるわけです。
主を信じる前は何が罪なのか分からなかったと思います。偶像礼拝が罪なんて、知らなかったでしょうし、良いことくらいに思っていたじゃないですか。
最近は、性的にも汚れています。浮気でも、不倫でも、婚前交渉だって、同性愛だって、みんなやっていることだ!と思っていたかもしれません。しかし、これは罪だ、まずいぞ!と変わったわけです。麻薬だ、タバコだ、酒だ、ギャンブルだ、みんなやっているじゃないかと思っていたけれど、これはまずいぞ!と知ったわけです。それは、内側の要塞が崩されたのです。その時に解放されたのです。
しかし、それが世界とつながっているとは気づいていなかったです。内側の要塞の破壊が、外側を変えるという理解もなかったです。その理解によって、リバイバルが前進するかしないかが、決まるのではないでしょうか。

パウロは、「十字架以外に誇るものはない」と語ったのですが、私たちクリスチャンも同じことを言いますが、パウロの様な理解はありません。
パウロの十字架理解は「自分対世界、世界対自分だ。ゆえに、内側の要塞が崩されれば、世界だって変わって行くはずだ。」と、リンクを理解したのです。

私たちの内側が変われば、外側もシンクロして、変わるのです。今日、何かに気づかされて、考え方が変わったら世界も変わるんだ!と、世界とつないで下さい。
インターネットもつながっていないと情報が入ってこないわけです。霊的世界も同じです。十字架リンクをしっかりとしないと、世界は変わらないのです。

最近、頭の中が変えられたのはどういう領域かというと、福音とは人が救われておしまい!と思っていたけれど、そうではなく、「すべての造られたもの」とは、「All creationであり、被造物全体の回復」につながる事に気づかされました。
以前は、人の救いは、被造物全体の救いにつながるとは、理解していなかったです。人が救われればそれで終わり、リバイバルとは教会に人が増えることだ!と考えていました。しかしそれだけの理解だと、頭の中には要塞があり、世界は変わっていきません。

この二十五年間、振り返ってみれば、神さまは何をしてくれたのかな?と思います。甲子園から、リバイバルが起こり、教会に人が溢れ、どこの教会も盛んになると考えていたけれど、そうではなかったです。どうも神さまは、私たちの内側の要塞に気付かせて、変えたいと願っておられるみたいです。

救いは人から始まり、人は被造物の管理人ですから、すべての被造物に、「主を賛美しろ!」と宣言すると、被造物すべてが主をほめたたえるようになる、これがリバイバルです。
冷静に考えてみれば、神さまが造られた被造物は神さまのために造られたわけですから、神の栄光のため、言い換えれば、「神を賛美するため」ですよね。人が歌うだけでなくて、すべてを賛美させるために、人類を選んでくださったのです。

今日もザワメキの「主の回復のときが」と言う新曲、感動的ですよね。「鳥が歌い、山が歌い、魚が歌い、海が歌い、空が歌い、星が歌う。そして私も歌う♪」
これ、二十五年前のザワメキの頃は、考えても見なかったです。
今まで、偶像礼拝の対象となっていた被造物に対して、背後に働いている悪しき力を打ち破り、彼らに「主を賛美しろ!」と宣言すると、神が造られたものならば、すべて主をほめたたえるのです。これは大切な理解です。

先週、韓国から写真と動画が送られて来ました。この教会にもよく来て下さる、チェ先生の三男坊のイレ君は動物好きで、勉強よりも動物のほうが好きというか、彼は被造物宣教師みたいな少年です。多分、今日もインターネット礼拝に出ていると思いますが、彼は家でいろんな生き物を飼っていて、これは何でしょうか。

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ヘビでしょうか、とかげでしょうか、家の中は「は虫類博物館」みたいです。
最近、彼はインコを飼っているらしいです。

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彼はこのインコに、「主を賛美しろ!主を賛美しろ!」と宣言して、家族で歌うようになったそうです。するとこの頃、インコが一緒に賛美するようになったというのです。
先週の礼拝に、ネットで出たらしいのですが、このインコ、新城教会の賛美の時間に、頭を振りながら一緒に賛美したというのです。それを動画で撮っておけば良かった!というのですが、後からチェ一家がインコと一緒に賛美してくれたのを送ってくれたので、見て下さい。

なんとインコが、ちゃんと賛美に合わせて歌っているじゃないですか。すばらしいですよね。インコを飼っていたら「主を賛美しろ!」と調教して下さい。
神さまが造られた被造物は、やはり主を賛美したいんですね。本当に感動です。

昔ではありえませんでした。私たちの内側に要塞があって、「賛美するのは俺たち、人間だけだ!クリスチャンだけだ!」くらいにしか考えていませんでした。それでは、インコは歌いたくても歌えません。しかし、それに気づいた被造物宣教師たちが「主を賛美しろ!」と命じると、インコも賛美し始めるのです。

ダビデは「内なるものすべてが、主を賛美するように」と言いましたが、内なるものとは「内蔵」を意味します。心臓も、肺も、胃も、食道も、腎臓も、肝臓も、何もかも、一つ一つの臓器が主を賛美するように宣言したらどうでしょうか。健康にもなると思います。
すべての被造物に対して、私たちの臓器にも「主を賛美しろ!」と賛美させたらいいですね。

先日も、NHKスペシャルでやっていましたが、人間の臓器にはそれぞれ脳がついているそうです。頭の脳だけではなくて、臓器にも判断する機能があって、独立しているそうです。
私たちがすべての臓器に「賛美しろ!」と宣言したら変わるはずですね。病気の方々に、「病気の原因となっている箇所よ!主を賛美せよ!」と宣言したら、良くなるかもしれないです。

昨日、リバイバルミッションの歴史を振り返りましたが、二十五年間にはいろいろとあって、特に、ロン・ブラウンさんがリバイバルミッションに加わって下さったことによって、大きな進展がありました。世界最高峰の音楽を奏でている方々がチームに加わってくださった事により、賛美の領域が大きく変わりました。

しかし今、ロンさんが病気で苦しんでおられて、つい最近、フェイスブックに娘さんが載せていた写真は、本当に痩せていて心配しました。
先週は、鈴木陽介とリベカとカツトがチェルシーの結婚式に出席したので、ぜひとも、足を伸ばしてロンさんの所に行って励まして、祈ってきてくれ!と頼みました。
すると「日本食を持って行く」というのです。私は八月に行きましたから「食べられないから、持って行っても無駄だよ」と言いました。
それでも持って行った様です。そうしたら、日本語には反応して、食べることができたというのです。
これも映像があります。これは感動です。私は八月に行きましたから、よく分かっています。ロンさんが、えびせんべいを美味しそうに食べています。

こうやって、口を動かして食べたのは、何か月ぶりらしいです。家族は大感激でした。ロンさんは日本のために働いてくれたから、日本からの祈りと、日本の食べ物と日本人の愛によって、変えられていくのかなと思いました。こんな姿、私は八月には見ることができませんでした。是非ともロンさんのすべての臓器が、主を賛美して、癒やされるように、希望を持って祈りたいです。ハレルヤ!

内側が変えられていくのは、リバイバルのために大変重要です。
黙示録を見ますと、イエスさまが帰って来られる前の世界についての預言があります。そこを読みますと、イエスさまが帰られる直前の時代は、あらゆるものが商品化され、人の命さえも売り買いされるような、大バビロンと呼ばれる時代が訪れると預言されています。
また黙示録十三章には、反キリストという、あたかも救い主かのようなそぶりをした人物が現れると預言されています。その人物がすべてを支配して、その者の言いつけに従わなければ、売り買いもできない時代になると預言されています。
しかし大バビロンは打ち破られ、イエスさまがこの地の王となってくださるという、終わりについて預言しています。

今私たちが生活している世界が、どのような世界になっているのか、現実を知るか否かで、内側の要塞が活性化するか、打ち破られるのかが決まると思います。
今、世界はどんな状況になっているのか、あまり気づかないのかもしれません。先日、私はこういう本を買い読みました。

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「GAFA」、これは何かというと、四つの有名な企業の頭文字です。何かちょっと考えてみて下さい?この四つの世界的企業、今や、世界は、この四つの企業から逃れて生活出来ないと言われます。みなさんちょっと点検していただきたいと思います。その四社はこれです。

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「Google, Apple, Facebook, Amazon」
「私はこの四社に全く関係なく生きています。」という方、どのくらいおられますか?
Googleでいつも検索しているじゃないですか。Facebook、多くの方々やっておられますよね。Apple、りんごを食べているというのではないです。iPhoneとかMacBookとか、みんな使っているじゃないですか。この頃では、おじいちゃん、おばあちゃんだってiPhoneを使っています。
そしてAmazon。買い物はAmazonですね。Amazon派と楽天派と分かれるみたいですが。この四つの企業から逃れて生活するのは、たいへん難しいのです

この企業が持っている資産はどのくらいかというと、この本によりますと、フランスの人口が六千七百万人だそうですが、フランスの国民総生産に匹敵する資産を持っていると言われます。
それも四社の社員数はたったの四十一万八千人にしか過ぎないわけです。フランスの人口のたった〇・六パーセントの人たちによって、同額を所有されているというのです。
これにもう一社、マイクロソフトを加えると、だいたい日本のGDPと同じ額になると言われます。
これが、どんどん広がって行ったらどうでしょうか。本当に聖書が預言している世界になるのではないでしょうか。

前にもお話ししましたように、地球の下方三十六億人の資産と最も裕福な六十二人が持っている資産が同じだと言われていました。しかしこの頃では、八人になったというのです。八人が地球の半分の財産を持っているというのです。富がわずかな人たちに、集中してしまっています。
やがて一人が所有して、地球人口の七十数億人、私たちを含めて、全員がその人物の奴隷となる、聖書が告げている通りに今、展開しているわけです。
でもどうでしょうか。私たちにはあまり危機感はありません。この頃は便利になったね!と、Googleがあるから、Facebookがあるから、Appleがあるから、Amazonがあるから、便利になった!と思っているかもしれません。しかし、これらの企業の目的は、ただ、富を独り占めすることなのです。この本でも読んでいただきますと、本当に大変な世界なんだなと、気づく事でしょう。私たちが、それを当然かのように、良いことかのように考えていると、大きな要塞となります。

家に帰ったら、使徒の働き二章、三章、四章、五章を続けて読んでいただきたいと思います。
二章から五章まで読んでいきますと、聖霊が注がれた後、エルサレム周辺ですごいことが起こっています。一人の男がいやされ、立ち上がったことをきっかけに、三千人が救われ、五千人が救われたりと、大勢の人々が救われます。
今までイエスさまに反発していたような、ユダヤ教の指導者たちさえも、主を信じる奇跡が起こっています。
日本の教会、私もそうでしたが、リバイバルとは、大勢の人たちが救われ、奇跡が起こることを、リバイバルと定義していました。
しかし、聖霊によって何が出来たのかに気付くべきです。
使徒の働き四章三十二節〜三十七節、
『信じた者の群れは、心と思いを一つにして、だれひとりその持ち物を自分のものと言わず、すべてを共有にしていた。使徒たちは、主イエスの復活を非常に力強くあかしし、大きな恵みがそのすべての者の上にあった。彼らの中には、ひとりも乏しい者がなかった。地所や家を持っている者は、それを売り、代金を携えて来て、使徒たちの足もとに置き、その金は必要に従っておのおのに分け与えられたからである。キプロス生まれのレビ人で、使徒たちによってバルナバ(訳すと、慰めの子)と呼ばれていたヨセフも、畑を持っていたので、それを売り、その代金を持って来て、使徒たちの足もとに置いた。』

激しい聖霊の注ぎと、多くの人たちの救いの中で、その中心に生まれたのは、この理想社会だったのです。
なんとこの共同体、「信じた者の群れ」は心と思いを一つにして誰一人、その持ち物を自分のものと思わず「すべてを共有にしていた」というのです。
なんと財産を持っている人たちは売り払い、使徒たちの所に持って来て、金も必要に応じて分配されていたというのです。そして、その社会には「乏しい人は誰一人いなかった」、「神の恵みが溢れていた」、すばらしい社会が生まれていたのです。

実は、リバイバルの結果は、ここに現されているのです。リバイバルとは、大勢の人たちが救われることだけを考えるのですが、そうではなく聖霊が注がれた結果、最も預言的な場面が、使徒の働き四章三十二節以降に現れているのです。聖霊による理想社会が、当時の格差社会の真ん中にできたのです。

しかしその理想社会のただ中に、一つの事件が起きました。それが五章一節〜五節に記されています。アナニヤとサッピラ事件です。

『ところが、アナニヤという人は、妻のサッピラとともにその持ち物を売り、妻も承知のうえで、その代金の一部を残しておき、ある部分を持って来て、使徒たちの足もとに置いた。そこで、ペテロがこう言った。「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。それはもともとあなたのものであり、売ってからもあなたの自由になったのではないか。なぜこのようなことをたくらんだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」アナニヤはこのことばを聞くと、倒れて息が絶えた。そして、これを聞いたすべての人に、非常な恐れが生じた。』

この後、奧さんのサッピラも、アナニヤと同じように死んでいます。
みなさん、これを理解されますか?この事件は、恵みと聖霊の時代に入った直後に起こったのです。
アナニヤとサッピラが、自分の地所を売ってペテロの元に「全額でございます。」と言って持って来たのです。しかし実際は代金の一部取っておいたわけです。それが問題とされて、なんと夫婦揃って殺されたのです。ひどい話じゃないですか。私はここを読んで全く理解出来ませんでした。
献げないより献げたほうがいいじゃないか!一部取っておいたと言ったって、殺すことはないだろう。消費税分とか、固定資産税分とか、ちょっと必要があるだろうし、なぜ、死ななければならないの?という感じです。
一部を取っておいたことが、サタンにそそのかされたというのです。神を欺いたというのです。厳しいです。
では、これは何を意味するのでしょうか。実は、これが神が最終的にこの地に現したい社会のモデルで、最も重要な結果だったわけです。神が最も期待し、十字架と復活、そして、聖霊降臨を通して創造された社会を崩す行為をした、アナニヤとサッピラ事件は、今を生きる私たちに対する、神からの強いメッセージではないかと思います。
神さまが地上に現したい社会、神の国は、差別があるような、格差があるような社会ではないのです。皆が平等に生きる社会であり、その国の王は誰かと言ったらイエスさまです。これこそ、再臨につながる最も重要なしるしとして、現れたわけです。
言わば聖霊さまが一番やりたかったこと、造りたかった社会が出現したのにも関わらず、それが乱されたのです。アナニヤとサッピラは、悲しい役割にはまったのかもしれないです。
みなさんどうでしょうか、先ほども話しましたように、富が一極集中しているこの世界を見ても、無感覚ではないでしょうか。

救いとは何か、それは、「主の恵みの年」すなわち、「ヨベルの年」が福音として、イザヤ書に預言され、イエスさまもその預言の実現について語られました。
ヨベルの年は、すべての借金がチャラとなり、土地は元の所有者に戻され、社会的格差がなくなる特別な年でした。そして、神の被造物にも休息が与えられる、全被造物の回復の年でした。ヨベルの年が、福音と救いの中心的メッセージであったわけです。
しかし今、このような理想的な社会から、世界は大きく離れています。この価値観は内側に大きな要塞となっていると思います。クリスチャンの内側に形成されたこの要塞を崩すこと無しに、真のリバイバルは期待できないのではないでしょうか。

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私たちが宣教に導かれているネパール、一歩奥に入ればこのような光景です。「こういう国に生まれなくてよかったな」ではなく、早く主がお帰りになり、世界が変えられるように祈らなくてはいけないです。
アジアの諸国も貧困層の方々があえいでいます。

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ペルーの貧困層は山の斜面に住んでいます。アメリカに行くと、高い所に住んでいるのが富裕層です。しかし、南アメリカに行くと逆になります。
このような場所に出向いて、祈りを持って奉仕をすることはたいへん重要だと思います。
主が何を世界になさりたいのかをよく考え、歩むことが重要であることを教えられます。

「リバイバルとは何か」というと、多くの人が救われことが、リバイバルかのように勘違いしていますが、それだけではないです。すべての被造物が主を賛美し、イエスさまが王となり、完全な平和と平等な世界の実現という、この三つの理解が合わさるとき、リバイバルは前進していくと思います。
ただ、人が多く救われるのをリバイバルの定義としていれば、欠けがありますから、広がらないのは当然かも知れません。
救いを受けた人々と共に、すべての被造物が主を賛美するようになると主が帰って来られます。使徒の働き四章は、ローマ帝国の資本主義社会のただ中に預言的に現された共同体でした。
この三つをしっかりとリバイバルの定義として理解しながら、二十五年が経った今、神の国の到来を待ち望んでいかなければいけないと、先週、私自身教えられました。

今日は甲子園ミッションが終わって、二十五年が満ちた日です。明日から、二十六年目に入ります。昨日も、新しい扉が開かれますように!と祈りました。新しい扉が開くと信じます。

最後にみなさんでお祈りをして、聖餐式を行いたいと思います。イエスさまの十字架は、すべての被造物との和解でした。人だけでなくて、神が造られた被造物全体との和解を含んでいます。一言祈ります。

ハレルヤ、父なる神さま、感謝します。甲子園ミッションが終わって二十五年を経て、新しい扉が開かれて進んでいきたいと願っています。リバイバルの定義をもう一度確認して、これから私たちは歩んで行きます。
主よ、今からの聖餐式を祝福してくださいます。ここにあるパンとぶどうのジュース、みことばと聖霊によって祝福します。すべてをおゆだねして、イエスさまのみ名によって聖餐式を始めます。アーメン