「神さまの大使」

2019年3月3日(日)
韓国 シャローム教会牧師 チェ・ヨンドゥ師
第ニコリント 5章17節〜21節

『だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。これらのことはすべて、神から出ているのです。神は、キリストによって、私たちをご自分と和解させ、また和解の務めを私たちに与えてくださいました。すなわち、神は、キリストにあって、この世をご自分と和解させ、違反行為の責めを人々に負わせないで、和解のことばを私たちにゆだねられたのです。こういうわけで、私たちはキリストの使節なのです。ちょうど神が私たちを通して懇願しておられるようです。私たちは、キリストに代わって、あなたがたに願います。神の和解を受け入れなさい。神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、この方にあって、神の義となるためです。』

 ハレルヤ!主のみ名をあがめます。今回シャローム教会の兄弟姉妹と共に新城教会を訪問しました。みなさんと共に礼拝をささげることが一番の目的です。
 今日のみことばを分かち合いたいと思います。第ニコリント五章のみことばはとても有名なみことばです。

『だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。』

 人生を歩みながら大変なことがあります。私がなぜここにいるんだろうか?と思う時が一番大変です。なぜ私がこの家庭に生まれたか?なぜ私が今ここにいるんだろうか?それが分からない時に私たちの人生はとても揺るがされます。私も若い時にそのような心がありました。私は自分自身がいつも足りないと思っていました。私が今こうやってしていたら駄目なのに・・というふうに焦ったりしました。ここに私がいるべきじゃないのに・・と思ったこともあります。
 しかし主はこのように語られます。だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者だ!と。隣にいる方にそのように宣言したいと思います。「あなたも新しくされた者です!」と。

 「新しい被造物」とは、どういうことかというと、原語ではそれは、「全く新しいものになった」という意味です。それはどのように可能であるかというと、私たちを造ってくださった神さまによってのみ、それは可能です。そして、『だれでもキリストのうちにあるなら、』と言っています。だれでも主にあって新しいものに変えられます。
 神さまと和解して、和解の道を備えてくださったイエスさまを信じます。そして本当に飢え乾く心で主を探します。その時にイエスさまが私たちと共にしてくださいます。イエスさまを通して私たちは新しい被造物に変えられます。
 それだけではなく、私たちを新しい被造物に変えてくださったならば、そこにはすばらしい目的があります。五章十八節〜二十一節までを見ると、その目的が書いてあります。

『これらのことはすべて、神から出ているのです。神は、キリストによって、私たちをご自分と和解させ、また和解の務めを私たちに与えてくださいました。すなわち、神は、キリストにあって、この世をご自分と和解させ、違反行為の責めを人々に負わせないで、和解のことばを私たちにゆだねられたのです。こういうわけで、私たちはキリストの使節なのです。ちょうど神が私たちを通して懇願しておられるようです。私たちは、キリストに代わって、あなたがたに願います。神の和解を受け入れなさい。神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、この方にあって、神の義となるためです。』

 その目的は、和解の務めを与えるためです。そして私たちを使節にする為です。パウロ自身も「私自身がキリストの使節になった」と言っています。
 「使節」というのは何でしょうか。これは元々は戦争の時に使う言葉でした。私たちと敵がいます。その敵と和解をしようとします。その時に王様が直接、敵のほうには行きませんでした。どのようにしたかと言いますと、その使節を敵の陣に送るのです。それが使節です。
 使節には幾つかの任務があります。使節自身は自分の思いを伝えてはいけません。そうですね?そんなことをしたら大変なことになります。必ず王様が命令したことをそのまま伝えなければなりません。
 そしてその使節は自分自身の力で行くのではなく、王様の権威を持って行きます。王様がその使節に王様の権威を与えるのです。その権威を受け取って、敵の陣に行きます。そしてその唇で王様の言葉を宣言します。

 神さまは私たちにそのような権利を与えてくださったのですが、アダムとエバが罪を犯したことによって私たちはその権威を失いました。しかし主イエス・キリストがその権威をもう一度取り戻してくださいました。キリストの中で私たちはもう一度回復しました。それで私たちは神さまの権威と命令を持って出て行きます。それが和解をする人たち、そして使節です。キリストの中にいる私たちとみなさんは、神さまの使節です。

 最近の言葉で言うと、「大使」と言えると思います。神さまの大使です。大使には二つの任務があります。
 一つ目は、「人とサタンの間」です。サタンが人を苦しめます。しかし大使はその間に立って、回復するために私たちの宣言を用いられます。
 もう一つあります。それは「人と神さまの間」に壁があります。そこに大使が立って、そしてその人が神さまに出会うことができるように、権威を与えてくれました。
 この世にはそのような大使がとても必要です。大使がいなければ、ひどく、むごいことがこの世に起こります。イザヤ五十九章十六節を見ますと、

『主は人のいないのを見、とりなす者のいないのに驚かれた。そこで、ご自分の御腕で救いをもたらし、ご自分の義を、ご自分のささえとされた。』

 主は中間に立つ者がいないのを見て心を痛められました。エゼキエル二十二章三十節〜三十一節を見ると、

『わたしがこの国を滅ぼさないように、わたしは、この国のために、わたしの前で石垣を築き、破れ口を修理する者を彼らの間に捜し求めたが、見つからなかった。それで、わたしは彼らの上に憤りを注ぎ、激しい怒りの火で彼らを絶滅し、彼らの頭上に彼らの行いを返した。‐‐神である主の御告げ‐‐」』

 神さまの大使としての役割を全うできない時に、どのようなことが起こるかといいますと、この世の中にたくさんの罪人がいます。その罪の結果は裁きです。その裁きを避けることはできません。神さまの裁きがのぞみました。それを妨げる人がいなかったからです。それを私たち、神の大使がしなければなりません。
 パウロは「私は神の大使です。」と言いました。エペソ人への手紙六章二十節を見ると、

『私は鎖につながれて、福音のために大使の役を果たしています。鎖につながれていても、語るべきことを大胆に語れるように、祈ってください。』

 パウロは牢獄にいました。本当に深い悲しみの中にいたと思います。そしてまた多くの兄弟姉妹たちが心配していたと思います。たくさんの混乱や苦しみがありました。しかしパウロはその牢獄の中で自分のアイデンティティーを宣言します。「私は鎖につながれた者ではない。誰かに捕まえられて牢獄に入れられたのではない。神さまが私自身をここに神の大使として送ってくださった。そこで神さまの言葉を大胆に語るためだ。」それがパウロのアイデンティティーでした。

 傷ついて痛んでいる自分自身の姿を見る時に、私たちは本当に失望します。ここで私に何ができるか?と思います。しかし神さまはそこにいるその所で回復をしてくださいます。私が今いる場所が牢獄のように感じても、神さまはそこから本当に新しくされて、神さまはむしろ私をここに送ってくださったんだな!神さまが私を神さまの大使としてここに送ってくださったんだ!と、そのようにして神さまがその所でみわざを現してくださることを信じます。
 苦しみを体験した人は、苦しみの中にいる人の心を知ることができます。苦しみを体験して回復した人は、苦しんでいる人たちを生かすことができます。そのように神さまが私たちを用いてくださいます。

 私たちはソウルにあるサンドドンという所に住んでいました。そこに十年住みました。そこに引っ越ししてしばらくして起こったことです。次男のヨシアが小学生の時に、学校に行く道があるんですけれども、そこではなく、ちょっと近道がある山道があるんですね。彼は山道を行くのをとても好みました。
 ある日、その山道を使って学校に行っていたのですが、蜂がヨシアを襲いました。体中刺されました。そしてヨシアがギャーギャー泣きながら家に帰って来ました。
 その後に妻がその山の道に祈りに行きました。するとその山に大きな寺があるのを見ました。その所でとりなしの祈りをしました。その寺よりももっと上に登って行ってみたら、ソウル市内が一望できる場所がありました。そしてそこでソウル市内を祝福し、そして韓国と北朝鮮を祝福し、そこに神の国が来ますように!と、毎日行って祈りました。
 二年くらい過ぎた時に、その寺が不法に建てられたということが分かって、ソウル市が訴えました。それでソウル市がそこを強制退去するように命じました。その寺の人たちは、テントを張って、「絶対に私たちはここから動かない!」としぶとく言いました。その後にブルドーザーがそこに入って来ました。そこにある石の偶像とかを根こそぎに取って行きました。そこがもう綺麗な土地になって、そしてソウル市がそこに美しい公園を作りました。そこに花をたくさん植えました。そしてそこはたくさんのバラの花が植えられて、天国の花園のようになりました。写真を見たいと思います。

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 イレが喜んでいますね。

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 二〇一三年の一番上が寺があった時です。二番目が工事をしている所、一番下がバラの公園になりました。この証拠写真が、公園の入口に貼ってあります。神さまがこのようにして私たち家族を用いてくださいました。

 そして私たちは今、ポンチョンドンという所に引っ越しをしました。去年の三月に引っ越しをしました。引っ越しして、その地域のことを調べてみましたら、そこは韓国のムダンという魔術者たち、呪術をする人たちがたくさんいた所だということが分かりました。私たちは毎日賛美をささげています。またみなさんご存じだと思うのですが、イレがとても動物が好きです。そして鳥を飼いました。すると最近は鳥が毎日一緒に賛美をします。神さまがポンチョンドンという場所に私たち家族を遣わしてくださったと信じています。神さまの大使として送ってくださったと信じています。
 みなさんもお一人お一人、神さまがそのように遣わしてくださっていると信じます。

 シャローム教会から今回十六人来たのですが、韓国と日本の和解のために神さまの大使として用いてくださいました。
 そしてここに妻がいます。妻は私の所にお嫁さんとして来たのではなく、日本にいる一人の姉妹を神さまは用いられて韓国に派遣されました。そして神さまの大使として韓国に来ました。韓国と北朝鮮を祝福するために神さまが妻を送ってくださったと信じています。
 神さまは私たちを学校に送られます。そして新城教会にも私たちを送ってくださいました。そして家庭にも送られます。全世界にも私たちを神の大使として送られます。ネパールにみなさんを神さまの大使として送られます。新城教会のみなさんは韓半島の神の大使として、みなさんを送ってくださったと信じます。日本のリバイバルのためにみなさんを送ってくださったと信じます。みなさん信じますか?アーメン!

 本当の神さまの大使がいますね。誰でしょうか?イエスさまですね。ハレルヤ!今日の本文の二十一節を見ますと、

『神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、この方にあって、神の義となるためです。』

 イエスさまご自身が大使でした。イエスさまの存在そのものがとりなし者でした。神さまの大使としてこの地に来てくださいました。イエスさまは神さまの権威を捨てて、一番低い所に来てくださいました。イエスさまは私たちを生かすために、一番低い所まで来てくださいました。十字架につけられました。罪を知らない方がその罪を受けられました。イエスさまは私たちのために大使として来てくださいました。イエスさまによって私たちはよみがえりました。イエスさまは今も私たちのためにとりなしてくださっています。イエスさまは今もみなさんお一人お一人のためにとりなして祈ってくださっています。

 ヘブル人への手紙七章二十四節〜二十五節を見ますと、

『しかし、キリストは永遠に存在されるのであって、変わることのない祭司の務めを持っておられます。したがって、ご自分によって神に近づく人々を、完全に救うことがおできになります。キリストはいつも生きていて、彼らのために、とりなしをしておられるからです。』

 神さまの大使として来てくださったイエスさまは、今ここで私たちと共にいてくださいます。イエスさまが私たちのただ中に来てくださったら、私たちはイエスさまを通して新しい被造物になります。イエス・キリストを通して私たちは神さまと和解することができます。私の中におられるイエスさまは、私を神さまの大使として用いられます。
 神さまの大使とされた者たちの告白があります。神さまの大使としての使命を受け取った人たちはこのように告白することができます。ヨセフは創世記五十章二十節で、このような告白をしています。たくさんの苦しみと傷を負ったヨセフです。人々から捨てられたようなヨセフです。ヨセフは最終的にこのような告白をします。創世記五十章二十節、

『あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとなさいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでした。』

 過去にあったすべての嫌なこと、失敗、いろんなことが、私自身が牢獄に入っていたようなそのような苦しみも、神さまはそれをすべて善に変えられた。多くの人々の救いのためにむしろそれさえも用いられた。キリストと共に歩んだ人たちの最終的な告白はそのようなものです。私の人生のすべてのものを神さまは善に変えてくださった。神さまは弱い私たちを用いてくださいます。神さまが私をここに送ってくださったんだなぁと、今私は神さまの大使としてここにいる!その告白をみなさんしてください。暗闇の力が逃げ去っていきます。そのような人に悪魔は手を触れることができません。イエスさまの名前を宣言しましょう。神さまが私たちを用いてくださいます。共に祈りたいと思います。

 神さまの大使の始まりはどこにあるかと言いますと、神さまと私自身がまず和解することです。その唯一の道がイエス・キリストです。イエスさまは今、みなさんのために祈っています。今私たちがそれを勝ち取ることができるように導いてください。
 そしてまた私自身の身分に対して宣言していきたいと思います。キリストの中で私は新しい被造物だ!古き者は過ぎ去り、見よすべてが新しくなりました!

 今私たちが口でそれを告白して、一緒に祈りたいと思います。

 もう一度祈ります。新城教会、そしてシャローム教会を用いてください。神さまの大使として世界に向かって送ってください。イエス・キリストの名を宣言する時、サタンが打ち破られ、神の国が立ち上がっていきますように。互いに祝福して、みなさんはシャローム教会を祝福してください。シャローム教会は新城教会を祝福します。私たちを用いてください。私たちを送ってください。もう一度祈ります。

 イエスさま、感謝します。私たちのアイデンティティーを、存在価値を揺るがし、おまえは弱く何もできないという、あなたが今いる所で何ができるかと偽りを言ってくる悪しき霊を今イエスのみ名によって今、打ち破ります!今私たちが置かれている所で、主が私のただ中に来られて、私たちを新しい人に造りかえてくださいます。そして私は今ここに神の大使として来ている!そのような私自身であることを今宣言します。
 シャローム教会と新城教会を用いてくださって、韓半島の扉を開いてくださり、日本の中にある南北の壁も取り除いてくださり、全世界に向かって私たちの教会を用いてください。主が来られる道を準備することができるように導いてください。主よ、感謝します。イエスさま、あなたを賛美します。イエスのみ名を賛美します。感謝してイエスさまのみ名によってお祈りします。アーメン。