HOME > 2011年バックナンバー > 5月 > メッセージ2011年5月29日

「主はあなたに新しい肩書きを与えます」

2011.5.29(SUN)
新城教会主任牧師 滝元 順
イザヤ書45章1節〜5節

『主は、油そそがれた者クロスに、こう仰せられた。「わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないようにする。わたしはあなたの前に進んで、険しい地を平らにし、青銅のとびらを打ち砕き、鉄のかんぬきをへし折る。わたしは秘められている財宝と、ひそかな所の隠された宝をあなたに与える。それは、わたしが主であり、あなたの名を呼ぶ者、イスラエルの神であることをあなたが知るためだ。わたしのしもべヤコブ、わたしが選んだイスラエルのために、わたしはあなたをあなたの名で呼ぶ。あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに肩書を与える。わたしが主である。ほかにはいない。わたしのほかに神はいない。あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに力を帯びさせる。』

 ハレルヤ!みなさん、おはようございます。今日は大変足下の悪い中、こうして集まっていただき、共に礼拝できますことを心から感謝しています。日本は季節がはっきりしているのはいいのですが、梅雨時期はなかなか大変です。でも、この梅雨がないと作物も育ちませんので、これも感謝しながら耐えなければならないと思うんですが、実は私は梅雨が大嫌いです。雨が嫌いで、日本に生まれたのは少し損したように思うのですが、日本を主が新しく造り変えてくださるように、祈らなければいけないと最近思わされます。
 この頃の日本列島を見ていると、「日本列島は、本当は人が大勢住んじゃいけない場所だったんじゃないかな・・・」という気がします。大きな地震や津波が定期的に起こるし、台風の通り道であり、ほとんどの台風は日本列島に沿って進んでいきます。また、雨雲も日本列島に沿って移動します。一年の半分くらいは雨が降っていますし、ひどく暑かったり寒かったりと、ここは人が住んではいけない場所として、神が創造したのではないかと思ったりします。韓国は反日感情が強いところもあって、過去の歴史を見ると、日本列島なんて、ない方が良かったと思っている人もいるかもしれません。しかし私は、「日本はない方がいい方と思う人がいるかもしれませんが、今回、もしも日本がなかったら、韓国は大変でしたよ。津波は全て韓国に行きましたから。日本が、防波堤のようになって、全てを受け止めたんですよ。日本列島はイエス様と同じような身代わり的存在です」と話します。
 日本がある意味、防波堤になったがゆえに、韓国、ロシア、そして中国は助かったと思います。これは、霊的にも預言的な意味があるのかも知れません。本来、日本は霊的に防波堤となり、世界の国々に貢献する国になると主が語っておられるのかもしれません。
 罪によって、全ての被造物が呪いを受けてしまったところがあるのですが、主を信じる者たちによって、どんな場所でも神の国として変えられるというのが聖書の真理です。

 みなさんのお祈りに支えられまして、先週は韓国、春川でリバイバルミッションを開催させていただきました。本当に素晴らしい集会を持たせていただけたことを、心から感謝します。
 今回のミッションを終えて、新城教会の兄弟姉妹が真剣に祈ってくださったことに、深く感謝したいと思います。ピリピ人への手紙4章10節〜14節を見ますと、パウロがこんな言葉をピリピの教会に書き送っています。

『私のことを心配してくれるあなたがたの心が、このたびついによみがえって来たことを、私は主にあって非常に喜びました。あなたがたは心にかけてはいたのですが、機会がなかったのです。乏しいからこう言うのではありません。私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました。私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。それにしても、あなたがたは、よく私と困難を分け合ってくれました。』

 パウロという人物は本当にパワフルな人物でした。当時の世界に福音をもたらした器でしたが、彼は一人でその働きをしたのではなく、彼を支える集団、教会があったことがわかります。彼の働きのために真剣に祈って支えたがグループがあったのです。ゆえに、彼は偉大な働きをすることができたのだと思います。
 私は、教会というのは、ちょうど軍事基地のようだと思うのです。前にも話したことがあるのですが、私は沖縄のカデナ空軍基地の教会で奉仕したことがあります。基地は都市のような機能を持っていて、中にはホテルもあるし、スーパーもあるし、病院もあるし、学校もあるし、なんでもあります。
 しかし、その基地の目的とは、敵と戦い、敵を倒すことにあります。基地の中では、それぞれいろんな役割を持って、一人一人働いているのですが、究極的な存在目的は国を守るためであり、また、敵をやつけるために存在しているのです。教会も同じだと思います。目的は、神の国の領域を広げるためです。
 神の国を広げるとは、どういう意味があるのかというと、暗闇の国を打ち破ることに他なりません。
 世界には多くの国々がありますが、実際には二つしかありません。それは神の国と、この世です。この世、すなわちそれは、悪魔の支配下にありますから、世界に存在する国とは、神の国と暗闇の国です。しかしこれは、決して対等の力であるとか、二元論的に捉えてはいけないのです。神の国は完全な国であり、暗闇の国を最終的には完全打ち砕き神の国が全地を支配するというのが、聖書の結論です。そして、教会を通して、暗闇の力が打ち砕かれていくわけです。
 私たちはその働きにそれぞれ召されているわけですが、今日ここにおられますお一人お一人がその役割を担っているのです。特に、私たち新城教会は地域の宣教だけでなく、世界宣教という分野においても、使命を頂いているのではないかと思います。韓国においてのリバイバルミッションの働きも、2009年に引き続き、二回目になるのですが、今回は、春川で開かせていただきました。

 韓国に行くとわかるのですが、日本の教会が韓国でそのような働きをすることがどのぐらい大変か、自分の働きを何かみなさんに理解して欲しいと思って話すのではなく、韓国で働きをするのがいかに大変かは、向こうで働きをしてみるとよくわかります。しかし、みなさんの祈りによって、本当に、祝福された集会を持つことができました。

 今から少し、春川リバイバルミッションの模様を、写真にまとめてくれたので、お見せしたいと思います。今は本当にすごい時代となりました。韓国に行かなくても、世界中で集会に出られます。それはインターネットのユーストリームという機能を使いますとライブで参加できます。
 「私はユーストリームで日本において、春川リバイバルミッションに参加しました」という方はどのくらいおられますか?
 結構、大勢おられますね。日本にいても全てお見通しですね。私はメッセージをする時、「世界で多くの人たちが見ている、聞いている」というのを頭の片隅に入れて語らないといけません。今回は、トータルで二千名近くの人たちがアクセスしてくださり、各地で祈ってくださいました。本当に感謝でした。写真を「国を越え言葉を越え」という主題歌と共に、みなさんにお届けします。しばらくご覧下さい。



 朝十時半から毎日集会が始まりまして、夜の十時半から十一時くらいまでほとんど、ぶっ通しで集会がありました。絶えずいろんな方々が来られ、集会に参加し、恵まれた集会となりました。三日間、大変忙しかったですが、集会をサポートするのは日本側のスタッフたちということで、なかなか不思議な集会でした。日本人スタッフが中心となって、受付から運営まで、特に新城教会のチームが活躍しました。そして韓国の方々が参加してくださる集会でした。未だかつてない集まりだと思いました。神様が私たちをそこまで変えてくださったことを感謝しています。
 今回、集会が終わり、今度はソウルに続くわけですが、春川が終わった時、祈っている時に与えられた御言葉が、イザヤ書四十五章の四節の御言葉でした。

『わたしのしもべヤコブ、わたしが選んだイスラエルのために、わたしはあなたをあなたの名で呼ぶ。あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに肩書を与える。』

 特にこの、『あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに肩書を与える。』というところに目がとまりました。
 実は、韓国は儒教の国で、肩書きの社会です。私も現地で人と出会うことが多いのですが、必ず、名刺交換があります。私は昔、こう見えても公務員をやったことがありますから、その時に名刺交換を経験しました。しかし、牧師になってから、こういうタイプの牧師には名刺なんて関係ないので、名刺なんて持ってないのです。しかし韓国リバイバルミッションのために、名刺を作ってもらいました。しかし私の名刺と比べると、韓国の方々の名刺は立派です。名刺が目一杯、自分をアピールしているのです。それに引き換え、プレイズ出版が私のために作ってくれた名刺は、ぺらぺらで、名刺交換の時にすでに完敗です。私がぽとんと落ちるような、すでに名刺交換で負けてる感じです。だから私は先日、信先生に言いました。「俺には特別な肩書きはないけれど、せめて名刺の紙だけでもいいから厚くしてくれ!」と。
 そうしたら、「わかった」と言って、少し名刺の紙は厚くなったけれど、まだまだ韓国と比べると薄いのです。今日、今まで韓国でもらった名刺ベスト3をみなさんにお見せしたい位です。金色の板で出来ている名刺とか、自分の顔をカラーで一面に出してるのとか、表面に凹凸がある名刺とか、いろんな種類があります。そして、名刺には必ず肩書きが記されています。その肩書きにより、自分自身アピールし、推薦するわけです。
 「肩書き」とは、どういう意味かというと、子供達は「肩がかゆい」という意味だと思うかも知れませんが、将来、重要なものなんですよ。それは、「その人を特徴づける地位、称号など」とありました。「肩書きが物を言う」なんて言います。その人の特徴を特徴づける社会的な地位や称号を「肩書き」と言うのです。名刺を貰っただけで、「あっ!この人はこういう方なのか!」と分かります。韓国でいろんな人に出会って、最初に名刺を渡されますから、「○○大学教授」だとか、「医学博士」だとか、韓国の方々にはすごい肩書きがあるクリスチャンや牧師が多いのです。私なんか、肩書きが何もないものだから、金斗植先生という向こうの役割を担っていてくださる先生が、「リバイバルミッションも少し、肩書きをつけた方がいいですよ。どうでもいいから適当につけてください」と言われ、上條先生は事務局長、岡本先生は財務局長という肩書きをつけました。「では、私は何がいいんですか」と聞くと、「リバイバルミッション実行委員でいい」と言われました。私はリバイバル聖書神学校の舎監という肩書きがあります。でもそれは小遣いさんですから、そんなの書くあまりよくないわけです。

 もちろん社会で勝ち取ったポジションの肩書きも重要ですけれど、神が私たちに知らない内に与えて下さる肩書きがもっと重要です。
 「あなたは知らないでしょうけど、あなたに肩書きを与えますよ」と記されていました。知らない内に神から油を注がれ、肩書きを貰うというのです。これは重要なことです。

 実はイザヤ書四十五章は、「クロス」という人物について語っているのですが、実はイザヤはイエス様が生まれる七百年も前に生まれた預言者でした。そして、イザヤがクロスという人物について語った時、クロスという人物はどこにもいませんでした。しかし、その百年後、預言のとうりにクロスという人物が現れたのです。
 また、イスラエル(ユダ)は、イザヤが活躍していた時期には、人々はエルサレムに住んでいて、そこには神殿があって、その神殿は機能していました。しかし神殿は壊され、人々はバビロンに移されるという預言をイザヤはしました。
 果たしてその事が起こりました。ユダの人たちはバビロニア帝国の首都、バビロンに移されました。
 しかしその後バビロニア帝国は滅ぼされ、ペルシャ帝国が台頭したわけですが、このペルシャの初代の王が、クロスでした。世界史を見ても、キュロスとかクロスという名で登場するので知っているかも知れません。
 その時代に、不思議なことが起こりました。ユダヤ人たちはバビロンに捕囚にされ、奴隷となっていたのですが、クロス王の世代になった時、人間的、政治的要因は何一つ見つからない状態で、クロスはユダヤ人たちを政治的にも、霊的にも解放したのです。今まではバビロンの神々の下にあったユダヤ人達は、自分の国に帰って、もう一度、天の神を礼拝することができるようになったのです。
 なぜクロスが、ユダヤ人たちを解放したか、一般的に見たら理由は見当たらないのです。それは世界史における一つの謎です。
 ユダヤ人の歴史家ヨセフスは、クロスがバビロンの街を陥落させた後、イザヤ書の預言に接したと書き残しています。そして、自分の名前がイザヤ書にあることにひどく感動して、イザヤ書が預言した通り、ユダヤ人たちを解放したとしています。
 なぜそのようなことが起こったのかと言ったら、聖霊によってクロスという人物が感動させられたからです。主は大国の王まで動かし、イスラエルは解放されたのです。
 イスラエルは、バビロンに捕囚となり、どうにもならない状況であったのですが、神の権威は、ペルシャの権威を越えてその上にあったのです。ですからバビロン、ペルシャの下に閉じ込められていたユダヤ人たちが知らないうちに、聖霊によってユダヤ人は肩書きが与えられたのです。神様からペルシャの王、クロスに命令がくだり、「おまえはユダヤ人たちを解放しなさい!」と。
 彼は聖霊に感動され、ユダヤ人たちを解放したのです。

 信仰生活の中で私たちにも知らないうちに油注がれ、肩書きが与えられるのです。社会的地位があってもなくても関係ありません。霊的肩書が一番重要です。
 今、語ったように、ユダヤ人は大国の奴隷となっていたのです。しかしペルシャの王クロスが彼らを解放するまでに決断したのは、ユダヤ人たちには神の目がとまっていて、奴隷のように見えたけれど、国の権威を破るほどの肩書きが与えられたのです。また、同時に、クロスという人物にも聖霊が注がれて、霊的肩書きが与えられ、知らないうちに神の権威によって、彼は行動したのです。
 私たちも人生が進んでいけば行くほど、神の霊によって新しい権威の肩書きが加えられるのです。

 歳を取ると、少し寂しくなります。前にもお話したことがあるんですが、ある方が「うちの父親は、車の運転が出来ない歳になったけれど、どうしても車の免許の書き換えに行くというのです。なぜかと聞くと、『自分を証明するものがなくなるから』と言うんですよ」といいました。
 今までは、会社の重役であったり、社長であったり、社会的な地位があって、名刺には多くの肩書きが記されていたけれど、引退して、やがて車の免許証さえも返さないといけなくなると、かなり寂しいみたいです。自分を証明してくれるものが何もなくなるというのです。自分もそういう風になるのではないかと心配するかもしれませんが、クリスチャンは心配しなくてもいいのです。
 この世の肩書きは過ぎ去って行きますが、信仰生活においては、私たちの知らないうちに、霊的肩書きは増大し、次から次へと新しい権威が与えられるのです。

 実は、今回、春川でリバイバルミッションを行わせていただいて、すごく楽しかったです。今も見ていただいて分かったと思いますが、いい集会でした。初めから終わりまで一貫性があって、韓国と日本の関係の中で、集会が進んで行きました。中で語られるメッセージも、賛美も、何もかも、韓国と日本、日本と韓国というしっかりした枠組みと意識の中で語られ、麗しい一致がありました。今回は三日間、あっという間に過ぎてしまいました。

 実は、二〇〇九年、最初に私たちが韓国リバイバルミッションを行った時には、激しい霊的戦いがありました。あの時のことを記録したものを、昨日、韓国から帰ってきて見てみました。
 第1回目の韓国リバイバルミッションは、二〇〇九年五月二十九日から三十一日まで三日間にわたり開催されたのですが、それに合わせて、大きな国家的霊的戦いといいますか、「韓国リバイバルミッションを止めてしまえ!」と言わんばかりの事件が起こったのをみなさん、覚えておられますか?

 先ずは、四月二十四日に、新型インフルエンザが世界に広がる危険性があるとWHOが警告を出しました。そうしたらなんと、五月一日に、日本国内で初めての感染の疑いが確認されました。そして、次々と患者が増え始めたのです。五月の初めから日本に新型インフルエンザが拡大し、日本人が世界に出て行くことを世界はたいへん嫌いました。特に新型インフルエンザを警戒したのが、お隣の韓国でした。日本から新型インフルエンザが入ってきたら困るということで、検疫体勢がかなり強化され、韓国入国時には熱を測られ、消毒さられるような、「俺たちはばい菌か・・・」という感じになりました。新型インフルエンザがこのまま広がったら、集会が出来なくなってしまう、というような状況でした。多くの方が韓国ツアーに参加する申し込みをしていたのですが、それを取り消しました。
 こういう時って、心が揺れますよね。今回もそうでしょう。地震があって、日本に来る外国人がかなり減ったし、どういう行動を取るべきか心が揺れます。その時もそうでした。このまま新型インフルエンザが拡大していったら、駄目かと思いましたが、ミッション直前でクリアされました。

 そうこうしていたら、五月二十三日の朝、韓国に大事件が起きました。ノ・ムヒョンという韓国の前大統領が自殺したのです。それは韓国国内において、かなりショッキングな出来事でした。ちょうど昭和天皇が死んだ日、日本が瞬間的に喪に服してしまったような、音楽も全て暗くなって、国がすごい雰囲気になりました。全国で彼を痛み、ノ・ムヒョンを拝むチェサ台が全国に出来、みんな写真の前にひれ伏して、泣いているような状況でした。
 韓国での葬式は最低でも三日間続きます。人物により、三日葬、五日葬、七日葬と、一番長いと七日間やります。ノ・ムヒョンは重要な人物だったので、国民葬となり、七日葬になりました。だから、二十三日に死んだので、二十九日まで、なんとミッションが始まるその日まで、葬式が続くことになりました。
 それは本当に緊張しました。韓国国民が喪に服しているさ中で、日本が主催してイベントを行い、元気に「ハレルヤー!」と大きな声で賛美する国民感情はどうかと韓国人に聞くと、「それは微妙なことですね・・・」と言われました。
 知り合いの国会議員からも電話があって、「順先生、今やるとまずいと思うよ。よく考えたほうがいいよ」とアドバイスされました。
 今までずっと準備してきたのに、どうするんだ・・・と本当に困ってしまいました。韓国の悪霊どもが総動員で「止めてしまえ!」というような感じでした。
 でも、不思議に、葬式は二十三日から始まったのですが、七日葬が二十九日の昼で終わったのです。そして、ミッションの集会は午後三時からでした。それで、セーフでした。
 でも、日本人が主体となって集会が開催されるということで、警察が会場に警備のパトカーを配備しました。変なことが起こらないようにと、警備まで付きました。

 本当に危機一髪でしたがすべて回避されました。しかし、そうこうしていたら、今度は五月二十六日に、何があったかと言ったら、北朝鮮が二度目の核実験をしたことが発覚したのです。ノ・ムヒョンが死んだのと合わせて、北朝鮮が核実験を強行したのです。それでまた国中がすごいことになり、韓国の情報収集に関するレベルが、実戦の一歩手前まで上がりました。
 韓国は、今でも戦争中なのです。ただ休戦中だけなのです。だから、いつ弾が飛んで来ても文句は言えないのです。この間も、私と家内と昼ご飯を食べにソウルの街に出て行って、食後ちょっとカフェでドーナッツ食べて、私がトイレに寄って出て来たら、うちの家内が道ばたでひどくおじさんに怒鳴られたいるのです。「あれ?うちの家内、何をしたのかな?」と思って、私はびっくりして家内を助けに行きました。
 なんでうちの家内をいじめるのかと聞くと、実は、韓国では一ヶ月に一度、防空訓練があって、昔、鳴った空襲警報のサイレンのようなものが鳴ったら、その場に止まらなければならないのです。車も全て止まって、通行人も屋内に避難するのです。しかし、家内も私も知らないものだから、警備の人に「なんでこんなところにうろちょろしているのだ!」と怒られたのですが、「日本人です」と言ったら、「あぁ、それでか。ちょっとここで静かにしばらく待っててね」という感じで、許してもらったのですが、そういう国ですから、ノ・ムヒョンが自殺して、今度は北朝鮮による核実験があって、警戒レベルが最高潮に達して、もう韓国中パニック状態でした。
 そしてそれに加えて、金正日の後継者が内定したという話も出て来て、国に大きな緊張感がありました。でも、本当にぎりぎりのところを、主は助けてくださったのです。
 二〇〇九年の五月二十九日から三十一日までの三日間、仁川で集会を開くことが出来ました。

 あれは絶対に偶然ではなかったと思います。霊的な世界ではどれほど大きな動きがあったか分かりません。私たちのような、日本の団体が韓国で働くことに関しては、大きな霊的権威を必要とするわけです。神から権威を授けて貰わなければいけないということを、現していたのではないかと思います。
 それらを通して、「あなた方には、まだ霊的肩書きが十分じゃありませんよ」と教えられたような気がしました。それで、私も真剣に祈りました。
 その時の集会は、良かったけれど、あまり良くなかった面もありました。大きな教会などに頼んで開催したので、ちょっと人間的に、組織的にやった面もあったもんだから、韓国の偉い牧師たちが来てメッセージを語るのですが、日本とは全く関係のない、自分の言いたい事だけを話し、ぱっと帰るような集会も中にはありました。それを見て腹が立ったり、日・韓関係が逆に悪くなるのではないか、というような場面もありました。でも、主が「これが霊的な戦いですから、あなた方は韓国に仕える気持ちを持って、全力で奉仕しなさい!」と語られたように思いました。私たちはへりくだって、緊張感を持って、主の前に出て奉仕をしたのを、昨日のように思い出します。

 それから二年経って、今回感じたのは、あのような困難な霊的戦いの中で、気づかないうちに勝利が拡大され、私たちが知らないうちに、神が私たちに肩書きを与えて下さっているということでした。霊的な肩書きを与え、新たなる戦いの時には、霊的な肩書きを持って、前回よりも楽にというか、自由に、主の前で奉仕させていただけたのではないかと思います。
 春川で奉仕をさせていただいて、確実に日本と韓国を支配している敵の力が打ち破られ、新しい権威の肩書きが与えられたことを実感しました。みなさんの生活のただ中で、神様は敵に対して更なる権威を持って勝利をする立ち場を与えて下さいます。
 二〇〇九年の韓国リバイバルミッションが終わった時、主からいただいた御言葉がありました。それはゼパニヤ書三章十四節〜十七節、

『シオンの娘よ。喜び歌え。イスラエルよ。喜び叫べ。エルサレムの娘よ。心の底から、喜び勝ち誇れ。主はあなたへの宣告を取り除き、あなたの敵を追い払われた。イスラエルの王、主は、あなたのただ中におられる。あなたはもう、わざわいを恐れない。その日、エルサレムはこう言われる。シオンよ。恐れるな。気力を失うな。あなたの神、主は、あなたのただ中におられる。救いの勇士だ。主は喜びをもってあなたのことを楽しみ、その愛によって安らぎを与える。主は高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる。』

 私はこの御言葉を主からいただいて、困難な戦いではあったけれど、新しい肩書きを与えてくださったとその時に信じました。
 実に今回は神の素晴らしい導きの中で、日本と韓国が心を一つとして喜びながら、主の前に出ている姿を見て、本当に心から主をあがめ、感謝しました。
 みなさんも日頃の信仰生活の中で、いろいろな困難があったり、迫害があったり、問題があったりして、祈って戦わなければならないことがあるかもしれないけれど、それは決して無駄にはならないのです。一つ一つの戦いに勝利する時、主は新しい肩書きを見えない世界で加えてくださるのです。
 詩篇二十三篇の言葉は大変有名な言葉ですけれど、みなさんで読んでみたいと思います。詩篇二十三篇一節〜六節、

『主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、主の家に住まいましょう。』

 時々、私たちの人生の中には、死の陰の谷を通過しなければならないようなこともあるかもしれません。これからどうなってしまうのだろうか・・・と。二〇〇九年の韓国リバイバルミッションも、「本当にこれからどうなっちゃうのかな。全て中止かな・・・。」と思いました。風当たりも強いところもあるし、「いや〜できるのだろうか・・・」と。しかし、どんな状況の中にあっても、主が共におられると約束されています。どんなに死の陰の谷と呼ばれるような場所を通過して、周りから敵が狙っているような直中を通過することがあったとしても、主が私たちの羊飼いであり、主が私たちと共におられると約束されています。
 そして、五節、これは前にもお話ししたことがありますが、

『私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。』

 時々、いろいろな問題があったりすると、食欲がなくなってしまうことがあります。牧師という職業は、第一報は良い知らせはほとんどありません。食事をしていても、まずくなってしまうことがよくあります。
 韓国でおいしい食事を出してくださって、喜んで食べている最中に携帯電話が鳴って日本からだと、だいたい韓国までかかってくる電話は、いいことありません。
 「順先生、今、こんな問題があるんです。祈ってください・・・」なんて言われて、食欲がなくなってしまうのです。食べ終わってから、電話してくれれば良かったのにと思うことが時々あります。
 みなさんもそういうことがあるかもしれません。しかし、なんと神はそんなただ中でも、食事を整えてくださるというのです。普通じゃ絶対に、こんな時に食事は出来ないだろうという時に、なんと、問題に左右されずに、食事が喉に通るまで私たちの気持ちを支えてくださり、やがて権威が敵の面前で増大していくのです。
 そして、ここにあるように「敵の面前で油が注がれる」とあります。私たちクリスチャンは、どこで油注ぎを受けるかというと、「敵の面前」で油が注がれるのです。

 初めは、ユダヤ人と同じように、バビロンの支配下にあったはずなのに、だんだんと形勢が逆転して、やがて敵を見下すほどにまで油を注いでくださるのです。油注ぎとは「敵の面前」で注がれるのです。
 考えてみれば、一九九二年に聖霊様が新城教会に激しく訪れてくださいましたけれど、二〇一一年、今日までこの油注ぎが継続されているのは、なぜかというならば、私たちがいつも敵を目前にしていたからだと思います。もちろん主を目の前にしていることは当然ですが、同時に敵を意識していたから、主は敵の面前で油を注いでくださったのではないかと思います。そして、その権威の肩書きは、敵を見下ろすほどにまでにしてくださると教えています。
 今回も、韓国リバイバルミッションを通して、そのことを教えられ、韓日関係、日韓関係を考えてみると、日本が行ったことは、あまり知らされていないですが、大変なことだと意識せざるを得ません。
 また、日本はアジアの諸国に向けて、多くの罪を犯しました。韓国との関係は回復しても、中国となったらさらに大変なことがあると思います。しかし必ず、韓国が終わったら、主はアジアの諸国にも日本の教会を遣わしてくださる日が来るのではないかと期待しています。しかしそのためには、神の権威と霊的肩書きがどうしても必要です。
 私たちは神の国の大使であると聖書は教えています。私たちは神の国を宣言するために、神から遣わされた大使として、どこに行っても敵を見下ろすほどの権威をいただいて奉仕ができるのです。

 今回の講師の一人に、金ハジュンという長老さんが奉仕してくださいました。その方は、韓国で現在、最も本が売れている方なんですが、その方のセミナーがあったんですが、それはユーストリームでは配信されませんでした。なぜならば、彼はちょっと前まで中国大使でした。今でも政府との繋がりが強くある人なので、彼の発言は内外に影響を与えるので、録音とか映像とか写真をご遠慮くださいということでした。
 でも今日見たら、写真がちゃんと出てましたけれど、誰が写したのでしょうか。何しろ、その方は中国で金大中の時代からノムヒョン、そして今の大統領までと、三代に渡って大使を務めたのですが、それは異例なことだそうです。
 彼は「神の大使」という本を書いて、今、韓国でベストセラーです。三十万部くらい売れているそうです。すごくへりくだった方で、日本語もよく出来る人で、私も交わらせていただいたんですが、彼の話を聞いたら、彼は大使という立ち場だったんですが、信仰の中心軸がぶれていない人物でした。
 神の国の権威とは国の権威を越えるということを、はっきりと信じている人でした。そのような信仰と共に、彼は中国で長い間大使として働いたのです。

 中国で何年か前にSARSという伝染病が流行って、日本の大使館も、各国の大使館も、外国人もみんな中国から避難しました。日本もすぐに避難しました。その時に、韓国人は一人も避難しなかったというのです。なぜ避難しなかったかというと、彼が大使をやっていて、「韓国人は絶対にこの時に中国から出るな」とおふれを出したからだそうです。そして、韓国大使館も引き上げなかったそうです。「なんで引き上げないんですか?」と聞かれたら、彼はそのような状況の中で真剣に神に祈ったというのです。「神様、どうしたら良いでしょうか?各国の大使館はみんな引き上げています。私たちはどうしたらいいでしょうか?」と祈ったら、「この国から出てはならない」と主から語られたというのです。それで、何が何でも出なかったと言うのです。
 その後、ノ・ムヒョンが大統領になって、晩餐会があって、世界中に遣わされている韓国大使たちが自国に帰って、大統領と一緒に晩餐会に参加したそうです。彼は中国大使だったので、晩餐会に出るはずだったのですが、出席のためには、大使がSARSの影響を受けていて、大統領がSARSになったら困るから、彼だけ二週間前に帰国してSARSでないことを証明してからでなければ、大統領晩餐会に出ることは出来ないと言われたそうです。他国の大使達よりも二週間前に、韓国に帰るように言われたそうです。
 でも彼は、神の前に出て祈ったそうです。トイレに閉じこもって祈ったと言っていました。「神様、どうしたらいいですか」と祈ったら、「そんな言いつけに従わなくてもいい。みんなと一緒のスケジュールで国に帰れ」と語れらたたと言うのです。「そうしたら、おまえは個人的に大統領と会うことになる」と主からトイレの中で語られたと言うのです。
 それで、普通ならばアホじゃないかと思われるような行動を、彼は取ったのです。「今、中国では多くの問題があって、大使としてこういう時に中国を離れることはできません。二週間前には帰りません」と、他国大使と同じスケジュールで帰国したと言うのです。
 だから彼は帰国後、ホテルに閉じ込められ、晩餐会には出る事が出来なかったと言うのです。そうしたら、奥さんが大変怒ったそうです。「あんた。神様の声を聞いたなんて言うけれど、なんていうざまよ。私はここまで来て、晩餐会にも出られなくて、他の大使達の奥さんは同じホテルから、綺麗な服を着て出て行くのに、部屋でカップラーメン食べて閉じ込められて、これはどうゆうこと。責任とってちょうだい!本当にあなたが聞いた声は神の声だったの?」と。
 奥さんからそう言われて、彼は責任を感じて、もう一度トイレに閉じこもって祈ったそうです。主よ。あれは私の勘違いだったんですかと。次の日には中国に帰らなければならなかったそうです。「主よ。時間しかありません。その間に大統領から私のところに個人的に連絡がなかったら、私は大使を辞任します。」祈ったそうです。
 そうしたら、神様が「わたしが語ったことだから、責任を持つ」と。なんと、帰ろうと思ってた時に大統領から電話がかかってきたそうです。「あなたと個人的に話をしたい」と。なんと大統領と個人的に会う事が出来たというのです。
 SARSがその時にすごく流行っていたけれど、大統領が七月に中国に訪問する計画になっていたそうです。けれどそれを延期するということになったそうです。でも、彼はトイレで祈っている時に、六月末にSARSは終息するから大丈夫だという確信が来たそうです。秘書官から、「中国訪問については、絶対に話さないでください」と釘を刺されたそうです。しかし彼は、「俺は大使だから、言いたい事を言う」と言って、大統領に「ぜひ七月に中国を訪問してください」と告げたそうです。すると大統領は「七月はSARSが危ないから、駄目じゃないの?」と言ったそうです。しかし彼は、「いや、六月の末に全て終息します」と言ったそうです。「それはどこからの情報?そんな情報はあったの?」と大統領は秘書官を呼んで聞いたそうです。秘書官はそんなこと初めて聞いたと答えたそうです。
 しかし彼は「私は中国大使ですから、全て知っています!」と答えて、彼はSARS収束を断言したと言うのです。
 するとなんとその通りにSARSが終息して、七月にSARS後、世界で最初に中国を訪問した大統領として中国からたいへん歓迎されたそうです。それで韓国は中国で大きな評価と利益を得たそうです。そして、「彼の情報は確かだ、彼は本当に中国の専門家だ」ということで、大統領三代に渡って中国大使を務めたというのです。また、韓国人でSARSに感染した人は、一人もいなかったそうです。そして中国における韓国のビジネスは大きく発展したそうです。
 彼はそれだけ神様と親しく交わって、神様からもらった御言葉、そして、語りかけを大事にし、国の権威以上に、神の国の権威は勝っているということを信じている人物だと思いました。
 今回も、「ソウル・リバイバルミッション」でその先生が語ってくださいますから、是非聞きに来て出てください。これはユーストリームでは配信されません。聞きたかったら、ご自分で安いチケットでソウルまで来たらいいと思います。

 そして、彼が話していたのが、世界に国はたくさんあるけど、実は世界に、国は二つしかないと語っていました。それが、神の国と暗闇の国かどちらかだと言うのです。私たちは神の国の大使だから、全ての暗闇の上に立つ権威を持つ者として、祈りを持って主に仕えなければならないと彼は語りました。
 彼には子供が三人いるのですが、二人、日本に住んでいるそうです。日本で働いているらしいんですが、三月十一日の地震の後も、彼はすぐに日本に住んでいる息子達に電話をしたそうです。なんと電話したかと聞くと、「絶対に、何があっても、日本から逃げるな。」と言ったそうです。周りのほとんどの人たちが自国へと帰ってしまったそうですが、「絶対におまえらは日本から出ては駄目だ」という父の命令出したそうです。それに息子達は従ったそうです。
 特に一人の息子は外資系の会社に働いていて、その会社は香港に本店を移したというのです。「でも、私は日本から絶対に出ません」と言って、日本支店の支店長にしてもらって残ったそうです。この地震で外国人は二十万人くらい自国へ帰って行ったと言われますけれど、彼は祈りの人で、息子達もがんばって日本に止まっているそうです。私もすごく感動しました。
 私は彼に言いました。「先生のトイレの祈りで、南北問題も解決するんじゃないですか」と。「南北統一のことをみんな祈っているけれど、先生がトイレに入って、真剣に祈ったら、きっとうまくいきますよ。是非、トイレで祈ってください」と言ったら、笑っておられましたけれど。
 神の国の権威は、暗闇の権威の上にあるのです。それをしっかりと捉えなければならないと今回ミッションに出て感じたと共に、今週はソウルで行ないますけれども、その権威と共に、ソウルのためにとりなし祈っていただきたいと思います。
 ソウルは大きな街過ぎるので、なかなか大変です。教会の協力もなかなか得られないので、人数はあまり集まらないかもしれません。ちょっと不安です。しかし人が集まっても集まらなくても、日本が神の権威をもらってソウルで集会を主催することに意義があると思います。そこに集まってくれる人と一緒に祈る時、見えない世界での肩書きは更新されると私は信じています。
 みなさんもそのような視点でユーストリームで集会に出席し、一緒に祈っていただきたいと思います。

 初め「ソウル」と言っても、つかみ所がありませんでした。ソウルは大きすぎるし、霊的世界において、どうとりなして良いのかわからなかったのですが、今回、「ソウルは重要だ!」ということが分かりました。ソウルを勝ち取らないと、南北も一つにならないし、また、その中に日本が加わらないといけないと言うことを教えられました。日本のリバイバルの為にも、ソウルで肩書きを加えてもらわないといけないということが分かりました。
 このことに関しては、午後からのセミナーでお話させていただきますから、午後のセミナーに出席して下さい。その情報を共有し、是非とも祈っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 今日はこの御言葉を捕まえたいと思います。イザヤ書四十五章四節、

『わたしのしもべヤコブ、わたしが選んだイスラエルのために、わたしはあなたをあなたの名で呼ぶ。あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに肩書を与える。』

 私たちはイスラエルに繋がる者であります。神様から選ばれた者たちです。ここに『わたしはあなたをあなたの名で呼ぶ。』とあります。クロスという王様を「クロスよ!」と直接呼ばれたように、神は私たちのことを知っていて、一人一人を個人名で呼んでくださるのです。決して「みなさん〜」とか、総称ではなく、個人名で「滝元順!」と呼んでくれます。いくら石塚家の双子が顔が似ていても、「ゆうき!」「よしき!」とちゃんと個人名で呼んでくれるのです。ちゃんと見分けて名を呼ばれるのです。
 そして『あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに肩書を与える。』とあります。私たちは気づいていないかもしれないけれど、知らないうちに目に見えない世界の名刺には肩書きが加えられているのです。それがクリスチャン生活です。将来に期待していただきたいと思います。
 今週のソウルリバイバルミッションで勝ち取られ、加えられるその肩書きはどんなものか知りません。しかし、私はきっと新しい権威が与えられるのではないかと期待しています。これは個人にではなく、教会全体に共有されるものです。
 最後に一言祈って、終わりにさせていただきたいと思います。


 ハレルヤ。天の父なる神様。御名をあがめ、心から感謝します。御子イエス様をこの世に送ってくださり、私たちを救ってくださりありがとうございます。
 また、私たちを個人名で呼んでくださっていることを、心から感謝します。そして、「わたしはあなたに肩書きを与える」と、私たちに霊的権威の肩書きを与えてくださることを、心から感謝致します。今日の礼拝を通して、この地上の肩書きではなく、目に見えない世界での肩書きを一人一人にお与えください。
 今週は特に、ソウルでリバイバルミッションが行われますが、この働きを通して、新しい肩書きをお与えください。主の御名があがめられますように。日本にリバイバルが起きますように。
 日本が呪われた国ではなく、祝福された国となりますように。そのために、私たちはこの国で何をしたらよいのか教えて下さい。
 イエス様の流してくださった尊い十字架の血潮をあがめ、聖餐式を行ないます。この祝福する杯は、わたしの血にあずかることではないか、裂くパンはわたしの体にあずかることではないかとあるように、どうかあなたと一つとなることができますように!甦りのイエス様の権威を、共有することができますように。
 この時間、韓国で奉仕している兄弟姉妹をどうか守ってください。また今日来ることが出来ない方々、インターネットで礼拝を守っておられる方々、全員に新しい肩書きを加えてください。
 今週は違いに気づく週となりますように。イエス様の御名を通して、この聖餐の食べ物、飲み物を祝福して、父なる神様に祈ります。アーメン。