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「Take the Challenge〜挑戦しなさい〜」

2011.6.26(SUN)
ヤキマ・バレーフェローシップ主任牧師 ジョー・ハイト
詩篇71篇18節

『年老いて、しらがになっていても、神よ、私を捨てないでください。私はなおも、あなたの力を次の世代に、あなたの大能のわざを、後に来るすべての者に告げ知らせます。』

 感謝なことに、今日は私の親友でもあります、ジョーハイト先生がメッセージを取り次いで下さいます。本当に感謝します。ジョー先生と私は、二十数年来の友人でありまして、初め、出会った時にはわかりませんでしたが、主が先生と、また、ヤキマの教会と新城教会を繋いでくださいました。そして今では、霊的戦いを共に進める同士として働くようになりました。ハワイ・リバイバルミッションの時にも、ジョー先生とヤキマの教会が大変よく助けてくださいました。
 そして、昨年からは先生の息子のピアス君が、この教会のスタッフの一員となって、九ヶ月間一緒に働きました。今回はピアス君を迎えに来たという意味もあるかもしれませんが、新城教会に主からのメッセージを携えて、奥さんのロビンさんと共に来てくださいました。私はロビンさんとよく会っているので、新城に何度も来られているかと思ったのですが、なんと、十五年ぶりだそうです。まずは、先生ご夫妻を拍手で迎えましょう。

 今日は「Take the Challenge〜挑戦しなさい〜」というメッセージをしてくださるのですが、なぜこういう題をつけたのかというと、先生は一つの挑戦をしたのです。実は、先生は昨年のクリスマスから今日に至るまで、ダイエットに挑戦し、なんと十八キロ痩せたそうです。みなさん、今日のジョー先生の姿を見てください。別人のようです。本当によくやったと思います。意思が強いです。今日は素晴らしい神様のメッセージを携えて来てくださいました。

詩篇七十一篇十八節、

『年老いて、しらがになっていても、神よ、私を捨てないでください。私はなおも、あなたの力を次の世代に、あなたの大能のわざを、後に来るすべての者に告げ知らせます。』

 私が通訳すると、偽りを語ることになりますので、正確な通訳で定評のある、山崎ランサム和彦先生の通訳で、ジョー先生にメッセージを語っていただきます。それではジョー先生を拍手でお迎えしたいと思います。


 順先生、ありがとうございます。何人かの方々から、私が痩せているのは病気ではないと伝えるように言われました。「癌になったんじゃないか・・・」とか。そうではなく、私はとても元気です。
 後ほど、どうしてこのように痩せたのかを話したいと思いますが、ここに来ることはとても嬉しいことです。本当に楽しいですし、みなさんと共にいることは、とても祝福です。来るたびに新しい赤ちゃんもいます。
 三月に、明先生がヤキマの私たちの教会にきてくださり、本当に素晴らしい時を持つことができました。順先生は昨年の八月に来てくださいました。いつものようにクレイジーな時間を持ちました。
 私たちのバレーフェローシップという教会は、ヤキマでは最大の日本人教会です。日本の方々が七人います。本当に素晴らしいことです。ですから、今は日本人教会の牧師もさせてくださっています。神様の祝福がついに、私にものぞんだということです。
 この礼拝中、私たちの祈りのチームからメールが届きました。ヤキマでは土曜日の夜なんですけれども、こちらの県民の森祈り会のように、毎週土曜日に私たちは山に行って祈る時を持っています。日本で、日曜礼拝を行なっている同じ時間に、ヤキマでは祈り会があります。いつも私たちは新城教会、日本のために祈っています。そのメールには、「私たちは新城教会の礼拝のために祈っています!そして、ジョー先生がピアスに恥をかかせないように祈っています」ということでした。
 ピアスは日本に長いこといますので、私よりも日本でどういう風に振る舞うべきかを知っています。私が日本でしてはいけないことをした時、私より先に彼のほうが気づくと思うのです。私はアメリカにいる時でさえ、ピアスに恥をかかせることが多かったですが、日本に来たら二重に恥をかかせることになるかもしれません。
 ピアスのことをお世話してくださり、とても感謝します。私は日本語は全くわからないですけれど、彼はかなり日本語がうまくなったように感じます。ピアスのことをお世話してくださって感謝します。彼はこちらに来て、トラブルメーカーになったかもしれませんけれど、でも、日本の方々は私たちに充彦兄弟を送ってくださいましたので、これでおあいこになったと思います。充彦兄弟のことを本当に誇りに思っています。素晴らしい。彼が結婚できて本当に喜んでいます。

 また、やえちゃんを送ってくださって感謝します。やえさんは私たちの教会で、とても大きなインパクトを与えてくださいました。
 たぶん二年くらい前だと思いますけど、ピアスのお姉さんのオースティンという子がいますが、彼女はヤキマでとても大切な仕事をしています。ピアスも大切な仕事を日本でしていたと思いますが、もう一人のお姉さんのチェルシーは災害救援のために来週、ホンジェラスに行くことになっています。けれどもおそらくオースティンはヤキマで、一番重要な仕事をしていると思います。彼女は家にいて、私たちの為の孫を産み出そうとしています。

 日本でジョークを言う時、ある決まったパターンがあるんですが、みなさん私のジョークを聞いたことがない方は、いつ笑うべきかを教えてあげます。私が何かおもしろいことを言おうとした時、たぶんアメリカではうけると思うんですが、たぶんここではそうではないかもしれません。私が何かおもしろいことを言おうとする時、順先生は笑ってくれます。もし順先生が笑っているのを見たら、みなさんも礼儀正しく一緒に笑ってください。よろしいですか?そういう手順でいきましょう。今度来る時には文書にして笑いの手順をお渡ししたいと思います。

 オースティンは今家にいて、赤ちゃんを懐胎していますが、彼女とりべか姉妹が、ちょうど妊娠の同じ時期にいますので、比較できると思います。
 また、チェルシーのことを覚えてる方もいるかと思うのですが、彼女はまずケニアに行き、ハイチにも行きました。ミズーリ州の竜巻のことを聞かれたかもしれませんが、そこにも行きました。今、彼女は二十五人くらいのアメリカ人のチームを訓練して、ホンジェラスの子供たちに食糧を与える仕事のために行きます。
 私の家内のロビンがここにいることを感謝します。彼女についてもいろいろ話したいのですが、そうすると後、私がトラブルに巻き込まれるかもしれませんのでやめます。

 メリーさんという姉妹についてお話したいと思います。彼女は八十五歳の日本人の女性です。日本名はみちさんと言います。彼女は東京出身です。たぶん一ヶ月前くらいだったと思いますが、メリーの八十五歳の誕生日パーティーをしました。彼女が誕生日を祝ってもらったのは、人生で初めてのことだったそうです。彼女はヤキマに住んでいますが、ヤキマに四十年以上住んでいるそうです。オースティンはスターバックスで働いていますけれど、それはとても大切な仕事です。なぜなら私がコーヒーをただで飲めるからです。それによって、私の家の家計が何千ドルも助かっています。

 メリーさんは、いつも十二時にスターバックスにやって来て、日本語の本を読んでいました。そこでオースティンは、毎日たった一人でスターバックスに来ているメリーさんに気づきました。そして彼女はメリーさんと知り合いになって、「私のお父さんはよく日本に行くし、私の家にはよく日本の方々が来てくださるし、日本のことを少し知っていますよ」と話をして、彼女と友達になりました。
 それから、すぐ、やえさんが私たちの家に来て住むようになりました。そこでオースティンはやえちゃんをメリーさんに紹介しました。そして、やえちゃんはメリーさんと交わりをするようになりました。そして、やえちゃんと、まきさんというもう一人の日本人女性が同じスターバックスで、バイブルスタディーを始めることになりました。
 けれどもメリーさんは、バイブルスタディーに来るのは少し恐れているようでした。

 彼女たちはスターバックスにメリーさんが来るのと全く同じ時間に、すぐ隣のテーブルでバイブルスタディーを始めました。そこでメリーさんは参加しないわけにはいかなくなりました。彼女は本を読んでいるふりをしていたのですが、隣で日本語で話しているので、どうしても耳に入ってくるのです。すぐに二つのテーブルがくっつくようになりました。
 明先生が書かれた、クリスチャンになるための本が家にあるのですが、やえちゃんがメリーさんにその本を渡しました。そして、クリスマスや感謝祭などの休日にはメリーさんを私たちの家に招待するようになりました。そうしているうちに、彼女の人生の物語を知るようになりました。

 彼女は戦争までは、非常に裕福な東京の家庭に生まれたということがわかりました。双子のお姉さんがいて、お姉さんは戦後、ニュージーランドの大使館で仕事をするようになり、メリーさんはアメリカの大使館で仕事をするようになり、メリーさんはアメリカ人の男性と結婚し、双子のお姉さんはニュージーランドの男性と結婚し、ニュージーランドに移住したそうです。
 何年かするうちに、メリーさんのご主人が病気になって、彼女はご主人と共にヤキマに来たそうです。しかし、ヤキマに来てから三年後くらいに、ご主人がなくなってしまいました。たぶん三十五年か四十年くらい前の話だと思います。
 彼女は、家族の重荷にならないようにと思って、日本に帰らなかったそうです。それで、彼女はヤキマにたった一人で住んでいました。もう今では日本にも親族はいなくなってしまいました。身内はニュージーランドにいるお姉さんだけです。彼女は子供もいないですし、四十年近く、ヤキマでたった一人で暮らしていました。

 そこで、私たちは彼女と少しずつ関係を持つようになりました。オースティンはメリーさんと毎日スターバックスで会いましたし、たぶん、やえちゃんは日本にいるおじいちゃんやおばあちゃんのことを恋しがっていると思いますが、彼女も、メリーさんと会うたびに、ほとんど毎日スターバックスに行くようになりました。
 ある日、やえが帰って来て、「メリーさんが交通事故にあって、車がめちゃくちゃになってしまった」と言いました。それで、私たちは出かけて行って彼女に会いました。「車のことについて、私たちが助けてあげましょう」と言いました。保険の手続きをしなければいけないし。八十五歳だから運転は危ないと思いましたが、彼女にノーとは言えませんので、家内のロビンが彼女に、「イエス様にどういう車が欲しいのか、お願いしてみたらどう?」と言いました。
 それで私は自動車業をしている友人に電話をして、「どうかこの女性が新しい車を見つけるのを手伝ってください」と言いました。すると、次の日の朝、彼は私に電話をして来て、「奇跡が起こりました。彼女が探しているのとぴったりの条件の車が見つかりました」と言いました。なんと、十二時間以内にです。
 それで、私たちは車を受け取って、教会に持って行きました。やえちゃんはメリーさんの家に行って、彼女を教会に連れて来ました。やえちゃんが運転して来たのですが、車で入って来る時のメリーさんの顔は、本当にびっくりした顔でした。車は小さいスズキの車でしたが、彼女は言いました。「これはまさに、私がイエス様にお願いした車なんです!」と。メリーさんに「これはあなたと同じ、MADE IN JAPANの車です」と言いました。

 その時以来、彼女は「イエス様は祈りに答えてくださる方だ」とわかり、イエス様を信頼するようになりました。そして、人生をイエス様にお捧げしました。
 今では彼女は家族の一員のようです。オースティンは「あなたは私のおばあちゃんにならなければならない」と言っています。本当に素晴らしい奇跡が起こりました。本当に日本人の方々がヤキマで大きなインパクトを与えています。祈り続けてください。
 やえは今二十歳ですが、「人々がイエス様を知る為に、私が奉仕できるとは思っていなかった」と言いました。「もっと年配の人たちが、そういう奉仕をするものだと思っていました」と言いました。「私のおじいちゃん、お父さん、おじさんたち、みんながするから、私はする必要はないと思っていた」と。
 けれども、彼女は自分のような若い人間であっても、神様が用いてくださることが分かったというのです。彼女は私たちの教会で、日本人に影響を与えていくために非常に大きな働きをしています。
 ですから、先ほど読んでいただいた詩篇七十一篇十八節の御言葉は、大切な御言葉です。この聖句は、私にもとても重要な聖句となりました。

 十八ヶ月くらい前、私は胃に非常に大きな痛みを覚えました。私の盲腸が非常に悪くなり、それを切り取らなければならなくなりました。
 手術の時、お医者さんが来て、内臓の中に何か成長している物があると告げました。それはもしかしたら、癌かもしれないけれど、それが本当にそうなのかそうでないのかを検査しなければならないと言いました。もしもその臓器に癌が見つかったならば、余命は、二年くらいだろうと言われました。
 もしそれが悪性だったら、今、私は日本にいないと思います。ロビンやピアスは知っていますが、私は非常に神経質になりました。それは本当に大丈夫なのか、もう一度テストをすることになりました。十日間くらいは次のテストが出来ないと言われました。「いや、今すぐやって欲しいんです」と言いましたけれども、イエス様に祈るようになりました。

 私が五十歳になる時、ある会合が行なわれて、ポートランドに向けて車を運転をしていました。その時に突然、イエス様が「車を停めなさい。私はあなたに言うことがある」と言われました。私は車を停めて、神様の御声を聞くようにしました。「これから言うことを書き留めなさい」とイエス様が言われたので、私は携帯でそのメッセージを書き留めました。
 「この次の十年間、五十歳から六十歳になるまでの十年間は、あなたの人生の中で最も実りの多い十年となるだろう」と語られました。それを聞いた時、「それはすごい!」と思いました。
 けれども、その後、「ということは、六十歳を超えたらどうなるんだろう?私はもしかしたら死んでしまうのだろうか?」と思いました。しかし、イエス様は「いや、土台を据えることになるんだ」と言われました。

 けれども、もしかしたら癌かもしれないということを考えていた時、イエス様はこれからの十年間は、最も実りの多い土台を据える十年間になると言われたのに、お医者さんは死ぬかもしれないと言っている、これはどういうことかと思いました。
 しかしイエス様は、「私を信頼しなさい」と言いました。「他に重要なことは何一つない。あなたはそれを学ばなければならない」と言いました。私はどういう方法でかわかりませんけれど、神様が次の十年間、私を用いてくださるという約束だけを信頼しています。それでも、恐れは残りました。家族で集まって、家族は私のために祈ってくれました。そのテスト結果がどうなるのかをずっと待っていました。
 私は看護師さんをしている教会の姉妹に聞きました。「私は十日後、こういうテストを受けることになっている」と言ったら、彼女は「それは耐えられない」と言って、次の日に電話をしてきて、「明日、検査をしてください。手続きを整えましたので、明日、検査をしたら二十四時間以内に結果を知らせてくださるでしょう」と言いました。

 次の日の三時にお医者さんの所に行って、その結果を聞きました。非常にそわそわしていました。三時にお医者さんの診察室に行ったのですが、お医者さんはいないのです。三時半になっても四時になっても、お医者さんは現れませんでした。私は「これはたぶん悪い知らせだろう。お医者さんは結果を私に知らせたくないんだろう・・・」と思いました。私たちの心は、イエス様の声を聞くよりも、自分の恐れに聞き従ってしまうことがあります。
 やがてお医者さんがついにやって来て、座って、専門用語でいっぱいのレポートを読んでくれました。何を言っているのか、さっぱりわかりませんでした。
 最後に「あなたは大丈夫です!」と言われました。アメリカでよくやることですけれども、お祝いにハンバーガーを食べに行きました。
 しかし、その時に私が学んだことは、私は二十歳の時より、今は人生の残りが少なくなっているので、「今、神様が私に何をする事を願っているのかを、知ることが大切だ」ということを気づかされました。そして、その時に、神様が私に御言葉を通して教えてくださるのですが、私がしらがになって年老いてきた時にやるべきことは、若い人たちを訓練し、神様に奉仕することだということです。ここに書かれています。詩篇七十一篇十八節、

『年老いて、しらがになっていても、神よ、私を捨てないでください。私はなおも、あなたの力を次の世代に、あなたの大能のわざを、後に来るすべての者に告げ知らせます。』

 私たちの教会には、若い人たち、若いご家族、また赤ちゃんたちもいます。私やロビンは時間をかけて、若い人たちが成長していくように働いています。そこで、神様は私に、モーセの物語を思い起こさせてくださいました。申命記に書かれていることですけれど、神はモーセを山の上に導いて行き、これから与えようとしている約束の地を見せたのです。そして、神様はモーセに言いました。「この地を見なさい。あなた自身はそこに入ることはできない。」
 そして、神様が言われたのは、「あなたはヨシュアを訓練して、人々を率いてその地を取るようにしなさい。」と言われました。
 神様の願っておられることの全てが、私の世代に起こるのではないと。そして、私の人生はいつか終わる日が来る。その時に、全てが成就しているわけではないのだということが分かりました。
 私は将来に向かって、神の与えるビジョンに目を留めていく必要がありますけれども、同時に、過去を振り返って、次に続いてくる若い世代を訓練し、私が成し遂げることのできないビジョンのために、彼らを訓練していく必要があるのです。
 ですから、私がこのメッセージのタイトルを聞かれた時、こういうタイトルにしました。実際のところ、これはメッセージというよりは、今、私の心の中にある思いをそのまま話しています。充彦兄弟が、「今日のメッセージのタイトルはなんですか?」と聞きましたが、私は「わかりません」と言いました。そして、ちょっと考えて、「Take the Challenge〜挑戦しなさい〜」と答えました。

 私は今、五十四歳ですけれど、私に与えられた挑戦とは、よくわからないクレイジーな若い世代を訓練しなければいけないということです。そして、私は若い人たちに対しても、「あなた方も挑戦しなければならない」と言いたいのです。

 第二列王記二章を読んでいたのですが、エリヤとエリシャの物語を読んでいました。エリヤは年上の預言者でした。エリシャはエリヤの若い弟子で、彼と一緒に行動して、どのようにしたら良い預言者になれるのかを学んでいました。後でじっくり読んでいただきたいと思いますけれど、第二列王記二章十一節〜十三節を読みますと、エリヤのミニストリーが終わり、エリシャのミニストリーが始まっていくところに、そのことについて書かれています。
 ここでは、「彼らは一緒に歩いていた」と書かれています。年老いた奉仕者と、若い奉仕者が一緒に歩調を合わせて歩いていたと。エリシャはエリヤから訓練を受けて、彼に仕えていました。そして、エリシャはエリヤを整えていました。
 すると、突然、火の戦車が下ってきました。そして、二人の間に入って、二人を切り離してしまいました。エリヤを連れ去ってしまったのです。そして、エリシャはたった一人で残されました。

 たった一つ、彼に残されたのは、エリヤが着ていた「外套」でした。この外套というのは、旧約聖書の中では彼の持っていた「権威と奉仕のための油注ぎ」を意味しています。エリヤはいなくなってしまったけれど、エリシャの元にはエリヤの奉仕と、権威と油注ぎが残されたのです。
 ここではエリシャは自分の着ていた外套、つまり自分の権威を脱ぎ捨てたと書かれています。それを引き裂いて、捨ててしまいました。そして、エリヤの外套を拾い、その外套で川の水にふれると、その水が分かれて、また、彼のミニストリーが始まりました。
 その後、聖書を読んでいきますと、エリシャはこのエリヤの残していった外套を身に着けていたとあります。

 今日の午後は世界にある新しい偶像についてお話ししたいと思います。若い人々が捕えられてしまいがちな、新しい偶像がどんな文化にもあります。アメリカでも日本でも。
 若い世代の人たちは自分たちが身につけてしまっている権威だとか、外套といったものを脱ぎ捨てて、上の世代から受け継がれて来たミニストリー、油注ぎといったものを身につけていく必要があります。
 あなたがたが若い世代に属しているのならば、神様がどういう種類の外套をあなたに着せたいと願っておられるのか、知るように努めてください。あなたがたは、自分が今まで本当に大切な物だと思っていたそういう物を脱ぎ捨てて、神様が与えようとしておられるものを受け取るようにしなければなりません。

 上の世代に属する人たちに対しては、別のチャレンジがあります。自分より若い人たちがあなたがたと一緒に歩むようにしなければなりません。それは、彼らと一緒に手を携えて、神様のために歩んで行くことです。彼らはクレイジーなヘアースタイルとか服装をしていたりとか、私たちには理解できないいろんなテクノロジーを使いこなしているかもしれませんが、でも、私たちは彼らと関係を持っていかなければなりません。
 時々、「私が全てを成就できないかもしれない」と考える時、その考えを受け入れにくいと感じることがあります。ピアスのような若いクレイジーな若者たちに自分の受け継いで来たものを渡していくのは、私にとっても大きなチャレンジです。

 若い人たちの中には、「私は早く結婚したい」とか、いろんな楽しいことをしたいと思っている人がいるかもしれませんけれども、神様はもしかしたら、「私を信頼しなさい」と言っておられるのかもしれません。神様は、「神様の道というのは、この道とは違う」と言われます。神様はあなた方に目的、祝福を与えておられますが、それは国々のためのものでもあります。

 この世は、いろんなことがうまくいっていません。日本人の方々はそれをよく知っていると思います。いろいろな問題があります。原子力発電所のことについても、いろいろな問題があるということで、私たちは祈りました。日本の北の方では、いろんな問題が起こっているのを、知っておられるでしょう。アメリカでも犯罪や洪水や竜巻など、いろいろな問題が起こっています。中東でも、イスラエルだとかアラブ諸国では本当にいろんな問題があります。
 昨年の十月にハイチに行きましたけれど、そこでも大きな問題がありました。私たちが行ったある所では、二十万人の人たちが一箇所に埋められている所に行きました。どこでも問題があります。
 私たちの人生がいかに楽しく、快適な人生を過ごすかに心を使うべき時ではありません。年上の世代にいる方々は、若い人たちを整えて行く必要があります。若い世代の人たちは、神様に「私に対する計画はなんですか」と聞いて行く必要があります。このことについて、この午後、もっと話をしたいと思います。

 みなさんも、挑戦を受けて立ちたいと思いますか?この挑戦を受けて立ちますか?
 県民の森に行ったこともありますので、みなさんもっと大声が出せることを知っています。いいですか?挑戦を受けますか?「アーメン!!」
 お祈りします。

 イエス様、感謝します。若い世代の人たちのために祈ります。彼らのためにあなたのご計画があることを、知ることができますように。そして、これからの将来に、彼らの存在がとても大切なものとなることを、知ることができますように。どのようにしてかはわからなくても、彼らが人生をイエス様にお捧げすることができますように。
 年上の世代のためにも祈ります。若い世代を信頼して、任せて、整えていくことができるように。
 そして、全てのことがこの世の中の人々がイエス様を知るために用いられますように。イエス様の御名前によってお祈りします。アーメン。