HOME > 2011年バックナンバー > 4月 > メッセージ2011年4月3日

「主を喜ぶことがあなたがたの力です」

2011.4.3(SUN)
新城教会副牧師  滝元 開

ネヘミヤ記 8章10節
『さらに、ネヘミヤは彼らに言った。「行って、上等な肉を食べ、甘いぶどう酒を飲みなさい。何も用意できなかった者にはごちそうを贈ってやりなさい。きょうは、私たちの主のために聖別された日である。悲しんではならない。あなたがたの力を主が喜ばれるからだ。」』

 今日は久しぶりの賛美礼拝で、力一杯賛美できたことを心から感謝します。思えば3月11日の震災以来、様々な音楽イベントがキャンセルになり、また教会の集会もキャンセルになり、ザワメキの賛美集会も東京で行われるはずだったものが出来ませんでした。その後もちろん礼拝や、個人的にはレコーディングの中では賛美したりしていましたけれども、今日のように、こうして力一杯心行くまで賛美できたのは、本当に、あの3月11日以来だな、と思いながら賛美しました。素晴らしい恵みのひとときでした。みなさんはいかがでしたでしょうか?やはり賛美の中におられるイエスさまが、今日も私たちと共にいてくださり、主は変わることなく私たちに力を現してくださり、新しい力をお与えくださいました。変わらないお方であるイエスさまをもう一度、見上げ、信じて、更に賛美し続け、主と共にリバイバルのために働き続けていきたいと心から願っています。

 今日与えられている御言葉は、先ほど、最初にお読みいただきましたネヘミヤ書の御言葉ですが、まず新改訳でお読みさせていただきたいと思います。
ネヘミヤ記 8章10節(新改訳)、

『さらに、ネヘミヤは彼らに言った。「行って、上等な肉を食べ、甘いぶどう酒を飲みなさい。何も用意できなかった者にはごちそうを贈ってやりなさい。きょうは、私たちの主のために聖別された日である。悲しんではならない。あなたがたの力を主が喜ばれるからだ。」』

そして、口語訳、

『そして彼らに言った、「あなたがたは去って、肥えたものを食べ、甘いものを飲みなさい。その備えのないものには分けてやりなさい。この日はわれわれの主の聖なる日です。憂えてはならない。主を喜ぶことはあなたがたの力です」。』

そして、新共同訳、

『彼らは更に言った。「行って良い肉を食べ、甘い飲み物を飲みなさい。その備えのない者には、それを分け与えてやりなさい。今日は、我らの主にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である。」』

そして、最後にリビングバイブル。

『ごちそうを食べてお祝いし、貧しい人には施しをする日だ。 神様を喜ぶことこそ、あなたがたの力なのだ。しょんぼりと悲しそうにしていてはいけない。』

今日の与えられている御言葉です。
皆様の大きなお祈りに支えられて、ザワメキのレコーディングがロサンゼルスで行われ、本当に祝福されました。今回も多くの方々が祈ってくださって、また尊い捧げものをささげてくださり、背後からのすごく大きな後押しを感じながらロサンゼルスに向かわせていただきました。いつも、みなさんにお祈りいただき、その中でも、ハレルヤ会のおじいちゃんおばあちゃんが祈ってくださって、「祈ってるよ」といつも言ってくださいます。そのことをいつも感じるんですけれども、今回は老いも若きもというか、本当に若い人たちからお年寄りのみなさんまで「祈ってるから」というのを言ってくださいました。それが本当に心から、一緒に一つのリバイバルのための働きを建て上げるために「祈ってるよ」と言ってくださって、心熱くなる思いで、そして、また献金を捧げてくださる中にも、すごく大きな犠牲に立った中で捧げてくださる姿を見て、神様の大きなリバイバルという戦いを建て上げるために、こんなにも皆が一つになって祈ってくださって、捧げてくださって、行かせていただけるんだという思いと共に、主のなされる働きに大きな期待をいだいて旅立ちました。
 今は、メールや電話はどこにいても取れるので、ロサンゼルスに行っても、中学生の子たちからメールが来るのです。「時差で時間は違うかもしれませんが、がんばってますか?祈ってます!」というメールが届いたりして、本当に勇気づけられました。
 私たちがレコーディングをする日程は今回、3月11日から15日の5日間を予定していました。しかし、3月11日の2時46分に今回日本に大きな地震が起こりました。日本とロサンゼルスには時差がありため、現地時間の10日の夜10時過ぎでした。私の携帯に一通のメールが届きました。見ると、東京のザワメキによく来られる方で、今、大きな病で入院中の兄弟がメールをくれました。「すごく揺れましたけど僕は元気です」といったメールでした。なんのことかと思い、でも少し気になったので、早速テレビをつけました。そして、コンピューターを開いたりしたら、日本のその凄まじい姿を目の当たりにしてました。さぁ、いよいよ明日からはレコーディング!と主の奇跡を目の当たりにしようとするその時に、日本の姿を見て、本当に驚きました。何も出来ず、そのテレビの前で愕然とし、叫ぶような気持ちでただただ祈る、そんな中にありました。
一夜明けていよいよ「さぁ、これからレコーディングだ」という中で、すべてのことを支配しておられる主の深いご計画を求めつつ、そして、主を見上げ、私たちは賛美をすることになりました。今回のこのタイミングの中にも、日本のリバイバルのための、主の大きな計画があることを信じ確信して、レコーディングに入りました。
本当に今回も神さまが素晴らしいことをしてくださって、今までのレコーディングの中でも神さまが奇跡の御業を見せてくださいましたけれども、今回は今回で本当に大きな奇跡を主が与えてくださいました。
 今から5年前、2006年にザワメキ10のレコーディングをしました。その時には、アメリカのクリスチャンのミュージシャンが総勢17名集まってくださりレコーディングがなされたのですが、今回は準備の中で、小編成の一つのチームの中で、一つの物が生み出されたらいいなという、そんな思いが自分の中に与えられていました。実は、1月初旬に「ザワメキのレコーディングが始まります」と決定はしたのですが、具体的な計画はなにもありませんでした。あるのはただ「レコーディングをさせていただける」という喜びだけで、その他は何もないという状況から始まったのですが、神様が全ての時を支配して、そして、全ての方々を主がご用意して下さいました。
では、今回参加してくださった方々をご紹介したいと思います。


一人目はドラマーです。リッキー・ローソンという方でした。ドラマーとしては、私たちには夢のような存在の方なのですが、とても素晴らしいクリスチャンで、普通なかなか一緒にしていただける方ではありません。マイケルジャクソンの初代のツアーメンバーでずっと回っていた方で、ジャクソン5の時代から一緒にやっておられた方です。その他、ポール・マッカートニーや、スティービー・ワンダーやスティーリーダンやビヨンセ等、数え切れないビッグアーティストのバックでドラムをされている方です。主は不思議に、この方とはインターネットを通して出会わせてくださり、そんな中から今回のレコーディングを説明し「演奏していただけませんか?」今回、12曲のレコーディングだったのですが、12曲全部を、しかも、私たちはあまり予算がないのでこの予算なのですがいかがでしょうかと言ったところ、「喜んで」と言って実現に至った訳です。夢のようなことが実現しました。この方はスタジオも持っておられて、この方のスタジオで今回レコーディングをしました。


 そしてベーシストは、今や世界的ベースプレイヤー、知る人ぞ知る、マイケルジャクソンの「This is it」という映画の中でベースを弾いている方です。アレックス・アルという方です。この方はすごく忙しい方で、この方が一つのCDで全部弾いてるCDというのは、なかなか無いんですね。1曲2曲弾いているCDがあると、好きな人はそれを探し求めて購入するのですが、今回、奇跡的に、12曲全曲演奏してくださいました。素晴らしい演奏をしかも12曲、奇跡の演奏です。


ギターリストはマイケル・エンジェルという方でした。前回2006年の時にシーラ・Eという有名な方が参加してくださいましたけれども、その方のバンドで演奏されているラテン系の方ですけれども、とっても楽しいギターを弾いてくださって、レコーディング中はいろんなアイディアをいっぱい出してくださって、一緒にレコーディングを作り上げてくださいました。この方が土曜日のレコーディングが終わった時、「明日うちの教会においでよ」と言うのです。特別決めてなかったので、「じゃぁ、行くよ!」と言って、行って週報を渡されたら、何と滝元明牧師とロンさんの写真があるのです。その次の週にその教会コンサートをすることになっていて、神様の不思議な導きがありました。


キーボードはティム・カーモンという方でした。かなり前のことなのですが、この方ともインターネットで知り合うことが出来ました。知り合った理由は、「この人はクリスチャンだな」と思ったんですね。その理由は、読んでいる本が「BIBLE」と書いてあって、ただそれ一文字なんですけれども、そして音楽もやってるなっていうことで、最初は普通のお友達になり、その後、特に音信を取るわけでもなく、そうしたらそれが半年くらい前の話なんですけれども、彼が突然、私の11月の暮れの誕生日に「Happy birthday!」とメールを送ってくれたのです。「おやっ、ティムさんだ」と思って、その時はそれで終わったんですけれども、インターネット上ではよくオルガンを弾いている姿を写真で見たので、ひょっとしてこの人はキーボードもできるのかな、という失礼なそんな思いがあって、それで今回やっていただけないかと聞いてみたら、喜んでやると言ってくださいました。
 そして、話を具体的にしていく中で、彼がちょうど私たちが今度行くその日程なら空いているということで、参加していただいたのですが、「無知ほど怖いものはない」とはよく言ったもので、私は何も知らずにレコーディングの予定を進めていったんですが、彼はその日程だけ空いていて、その前後は街にいないと言うのです。そして、いろいろとティム・カーモンで調べていくと、彼がどこで何をやっているかというと、エリッククラプトンという有名な歌手がいるんですけれども、ティムさんは彼のバンドのバンドマスターのような方だったのです。そして、丁度今ワールドツアー中で、やりとりしている時に、なかなか連絡がつかなかった時は、世界いろんな所を回っていたのです。
 今回の11日からレコーディングを始めたのですが、前日の夜、彼の時間が空いて初めて出会いました。すごく良い方でした。彼も私と同様、牧師の息子で同じ環境ということで、彼が「本当に会えて一緒に出来て嬉しい」と言ってくださいました。さらに聞くところによると、ビヨンセ等が出演した「ドリームガールズ」という映画があるのですが、その映画の音楽の総合プロデューサーでありアレンジャーもされている方でした。ロサンゼルスでのレコーディングを終えたあとも、さらに色々な音楽データ追加するため、インターネットを通してアメリカから日本に送ってくださって、やっと先週のことです、ティムさんによる全てのレコーディングが終えられて、今週からは再びエリッククラプトンのワールドツアーに出るという、本当に不思議なことを主は成し遂げてくださいました。
帰国後、この証しを幾人かの方にお話したところ「無知ほど恐ろしいものないですね。・・・普通そんなビッグな方と知ってたら頼まないですよ」と言われたのですが、神様が今回のレコーディングに対して、黙示録3章8節、『わたしは、だれも閉じることのできない門を、あなたの前に開いておいた。』という御言葉が与えてくださってたものですから、驚くほどことが、不思議な方法すべて、それを神さまが扉を開いてくださり、神さまがすべての事を成してくださったのだと思っています。こんなに奇跡的なの素晴らしい方々が日本のリバイバルのために、これからの日本のために必要な物として主が与えてくださいました。


ミキシングエンジニアにルゥックという若いクリスチャンが助けてくれました。普段は教会でソングリードをしているという方だったのですが、本当に神さまが備えてくださった素晴らしい方でした。さらに、カーリーさんというエンジニアの方が1日助けてくださいました。彼は本を出していて「スターはこうして生まれた」というタイトルの本で、彼がレコーディングを手がけたCDは、マイケルジャクソンやプリンス等の蒼々たる人たちのものばかりでしたが、そんな方にも助けていただきました。


コーラスに入ってくださった方は、ティムさんの奥さんとミカさんという方で、それぞれ世界的に活躍されている方で、「ついこの間も日本に行ってエグザイルのアツシさんの後ろで歌ってました」と言っておられました。


 神様の不思議な計画の中で、本当に多くのみなさんの大きな祈りに支えられて今回のレコーディングがなされたことを本当に感謝します。信じられないような大きな祝福が注がれて、特にこういった震災の苦しみに浸っているようなこの日本に対して、「助けるから!」と彼らがしてくださいました。この他にも後日、レコーディングをしてデータが送ってくださった方がいます。一人は、ここにも来てくださったことのあるギターリストのドック・パウエルさんが日本のためにとギター演奏を送ってくださいました。もう一人もギターのポール・ジャクソン・ジュニアという方ですけれども、彼は今最もアメリカで用いられているギタリストで、彼も「私は苦しみの中にある日本のためにこのギターを捧げるんだ」と言って、本当に熱いギターをお送りしてくださいました。この他には前回もしてくださったシーラ・Eという方がデータを送ってくださることになっています。みなさんが「いつCDが出来るんですか?」と言ってくださるんですけれども、シーラ・Eさんのデータがまだ届いておりませんので、まだいつになるのかがわからないのが現状ですので、是非、最後まで神さま御自身がご用意くださっている計画が100パーセント成し遂げられるためにお祈りいただき続ければと思います。

 今回のようなこの日本の苦しみの中で、日本のみならず世界中の方々が、テレビの前で何度も涙流し、祈ってくださり、「主よ!助けてください」という叫び声が天に立ち上っているようなそんな最中だと思うのですが、そんな中でのレコーディングは、すべて時にかなって美しいことをしてくださる神さまが、「わたしは変わらないから、あなた方はわたしを賛美し続けなさい」とおっしゃってくださっているような気がしてなりませんでした。
 アメリカから帰国し、ちょうど成田に降りた時に、私の心にひとつの御言葉が響きました。それが今日ご紹介させていただいたネヘミヤの御言葉で、『あなたがたの力を主が喜ばれるからだ』、『主を喜ぶことはあなたがたの力だ』というものでした。
 歌うことも出来ないというか、本当に悲しみでこんな時に歌っていられない、というそんな気持ちに誰もがなったと思いますが、そんな時に主が語ってくださったのは、『主を喜ぶことはあなたがたの力だ。』というものでした。このネヘミヤ記を見ると、イスラエルが苦しみのどん底の中にある中からスタートしていきます。
ネヘミヤ記1章3節〜4節、

『すると、彼らは私に答えた。「あの州の捕囚からのがれて生き残った残りの者たちは、非常な困難の中にあり、またそしりを受けています。そのうえ、エルサレムの城壁はくずされ、その門は火で焼き払われたままです。」私はこのことばを聞いたとき、すわって泣き、数日の間、喪に服し、断食して天の神の前に祈って、』

と書かれていますけれども、イスラエルが大変な状況で荒れ果てて、門は火で焼かれて崩されてしまった。その状況を補囚先の国にいたネヘミヤがその現状を聞き、ただただ泣いて、もうどうにもならないというそういった気持ちになったわけですけれども、同じように私たちは、テレビを見てそこに行って何かが出来るわけではないけれども、「主よ!助けてください!」という気持ちしかないと思うのです。「主よ、そこにいる人々に本当に神様の手が伸べられるように」という、そのような祈りしかないわけですけれども、ネヘミヤの嘆きの祈りと、今回の震災が重なって感じました。
しかし、その後、ネヘミヤ記 2章18節では、

『そして、私に恵みを下さった私の神の御手のことと、また、王が私に話したことばを、彼らに告げた。そこで彼らは、「さあ、再建に取りかかろう」と言って、この良い仕事に着手した。』

 と言っています。この良い仕事とは、エルサレムの城壁を建て直す働きですが、現在、この日本の中で最も多く使われている言葉が「復興」という言葉だと思います。もう一度建て直して、もう一度一から始めよう。この国をもう一度新しくするんだ、新しい力でがんばっていくぞ。そういった気持ちで、日本人の多くの方々が同じ思いで同じ方向に進もうとしています。
 ネヘミヤもこの荒れ果てた姿を見て、もう愕然として何もできない中で、でも、神さまの約束の言葉を聞いて、「そうだもう一度再建しよう!もう一度立ち上がろう!」と、彼は立ち上がりました。そして、立ち上がって彼が何をしていくかというと、再建し始めるわけです。けれども、神さまのそういった働きと共に、サタンはその神さまの祝福をなんとかして留めよう。それをまた留めるばかりか、打ち砕こうという働きをしてくるわけですけれども、城壁を建て直す働きの邪魔をするトビヤだとかサヌバラテというのが出て来て、そんなことをする必要がないと攻撃してくるその姿を見る時に、日本もこれから立ち上がろうという時に、なかなか前に進めない現状があります。日々の原発の状況を見ても、出口が見えず、前に進まない状況を見ると、私たちは祈り続けていかなければいけないなということを思わされます。そんな中で、神さまがくださる回復、神さまの力の回復というのは、私たちの思いを超えた偉大なものです。私たちも神さまに期待して、ネヘミヤが勇気を出して回復のために立ち上がったように、私たちがまずある意味、この心の部分で立ち上がらなければならないと思います。
 テレビを見ていると、ただただ「いや、大変だな。どうなっちゃうんだろう。」あの原発を見ていても「どうなっちゃうんだろう。新城から関東圏に行った人は、早く関東圏から引き上げて来なきゃ!」と思ったりします。そんな最中で今回、日本に帰ってからのレコーディングの仕事というのは、東京のスタジオで作業をさせていただいています。アメリカでその状況を目の当たりにして、木下ジョージさんのスタジオなんですけれども、私はメールしました。特にアメリカ人は原発のことを日本よりも厳しく見ていて、「危ないから何せ関東から引き上げなきゃ駄目だ!」というのです。そして、「来週東京でザワメキの集会があって、その次の週からミックスダウンに入るんだ」というと、「それはとんでもないことだ。行くべきじゃない。絶対危ないから」というのです。
 そこでメールをしたのです。「もしも私たちが次の週、東京に行くので、そのために東京で留まっているならば、日程をずらしても構いませんので、どこかに避難してくれても構いません」とメールをしました。そうしたら、帰ってきたメールが「世界どこでも一緒」というメールでした。「こうなったら世界どこでも一緒」と。もしも原発が爆発したら、一機だけじゃなくて六機爆発して、そうすると45時間後には、日本全体を包むことになるから、どこにいても一緒だからというメールでした。
 それで、私も妙に心が落ちるところに落ちまして、「毒を飲んでも害を受けない」という御言葉をいただいているし、神様はいつでもどこでも共におられ、全てを支配してくださっているお方なので、主が行けと言われるところに行って、この時クリスチャンである我らがワタワタして、「どうしよう。わ〜怖いな、これからどうなるんだろう」という心の状況ではなく、心を据えることがすごく大切だなと思い、帰国後すぐにまた東京に向かって、東京でのレコーディングに入りました。神さまはこのような状況でも、私たちに心を据えて主の戦いを戦い抜くようにとおっしゃっているような気がしてなりません。
 もう一つ、最近与えられた御言葉は、詩篇の御言葉です。詩篇126篇4節〜6節、

『主よ。ネゲブの流れのように、私たちの捕われ人を帰らせてください。涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る。』

 『ネゲブの流れのように、私たちの捕われ人を帰らせてください。』ここで出てくる「ネゲブの流れ」というのは、イスラエルでいう鉄砲水のようなものです。標高の高い地方で雨が降ると、標高の低い死海の方に、その水は流れるのですが、死海は砂漠地帯で本当に荒涼とした緑のない所なんですけれども、上の方で雨が降ると、突然雨が濁流となって川のない所に鉄砲水のように激しく押し流していくのです。
 以前イスラエルに行った時に、道が寸断されて、水がない所に川が出来て、通れなくなったことが一度ありましたけれども、鉄砲水というのはすごいのです。ですから、この地上の津波版みたいなものなのですけれども、でも、神さまの回復っていうのはこういうものなのだとすごく思いました。
 激しい津波の流れによって全てのものが押し流されてしまいましたけれども、でも神さまの回復は、それと同じように激しい流れのように回復が来るというのです。私たち人間が一生懸命積み上げて行ってやっと出来たものが、一瞬にしてなくなってしまったような気がしますけれども、でも、神さまのくださる回復は、その激しい流れ以上の激しさを持って回復をしてくださる。そのお方が今も生きておられ、私たちと共におられるお方であると信じていかなければならないと思います。
 このネゲブの流れで、激しい流れが起こった後に何が起こったかと言いますと、すごく激しい流れにより、その砂漠に突然の川が出来るんですけれども、砂漠の何もない所に水が流れることによって、何もなかったはずの砂漠に一斉に花が咲くのです。神さまのリバイバルの働きというのは、何もない所に一斉に花が咲くようなものです。今回の日本の大きな試練を通して神さまが用意しておられるリバイバルを信じて、もう一度心を強くして、主はそのことを為してくださるお方だとそのことを信じて歩んでいかなければならないと思います。
 イエスさまが来られた時に、この世の終わりについていろいろなことを語ってくださいましたけれども、戦争があったり戦争の噂を聞く。そういうことが聞いても慌ててはいけないというのです。慌ててどうしようこうしようというのではなくて、その後、なんて書かれているかというと、「それらは必ず起こることです」と書かれています。「慌てるな。わたしは守る」じゃなくて、「慌てるな。それらは必ず起こる」と、すごくはっきりしたことが書かれています。そして、方々に飢饉があったり、地震が起こったり、世の終わりにはこういったことが起こるよと聖書にはっきりと示されています。その聖書の御言葉が、マタイ、マルコ、ルカと書かれていますけれども、ルカの福音書の締めの言葉がこうなっています。ルカの福音書 21章31節、

『この天地は滅びます。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。』

『この天地は滅びます』というのがイエスさまの言葉です。そして、『しかし、わたしのことばは決して滅びない。』とイエスさまは言われました。イエスさま御自身の言葉は、決して滅びないものなのです。私たちはもう一度、変わることのないイエスさまの御言葉の約束を信じて、この日本にも大きな回復が訪れる。それが今まで見たことのない大きな祝福となって、この全日本を覆う働きを主がなしてくださるんだと信じて進んで行きたいと思います。

 『主を喜ぶことはあなた方の力です。』もう一度、私たちは心からイエス様を喜んで、イエス様を見上げて、変わることのない、天地が滅びても主の言葉は一点一画滅びることのないその御言葉に立って、イエスさまを心から賛美して前進し続けていきたいと思います。その時、必ず神さまがこの日本に大きな大いなる業を為してくださると信じています。
 一言お祈りさせていただきます。

 ハレルヤ。天のお父様。あなたの素晴らしい御名を崇めて心から感謝します。私たち、今日こうして、このような素晴らしい恵みの中で、恵まれた環境の中で賛美し、あなたを礼拝するというこの大きな祝福の中にあることを覚えて、心から感謝します。
 主よ、『主を喜ぶことはあなた方の力です』と、今日あなたが私たちに語ってくださっていることを信じて感謝します。もう一度、私たちがあなたを見つめ、あなたの変わらない御言葉に立ちます。あなたの変わらないリバイバルの約束をもう一度信じて心から感謝します。
 2011年、あなたの大きな祝福の中で始まり、またこの教会にも、それぞれの先生方を通して素晴らしい御言葉の約束が与えられて、この年、主が新しいことをしてくださるその年であると私たちは期待を持って始めました。そのような中で、今、こうして大きな悲しみの中に日本が包まれていますけれども、これら全てをご存知の主、全てを支配しておられる、時を支配しておられる神様が全てのことの中に、あなたの許しとあなたが事を為してくださっているお方であることを信じて心から感謝します。
 もう一度、私たちが主よ、あなたを見つめ、もう一度心に新しい油注ぎを与えてください。あなたを喜ぶことがあなたの力ですと、もう一度私たちの唇に新しい賛美の油を注いでくださいますように。主よ。余りにも不安な時代の中に私たちは生きていますが、私たちはあなたに目を注ぎます。天地は滅びるでしょう。しかし、あなたの御言葉は滅びないことを心から感謝します。その御言葉に立って、そして永遠の命をいただいたこの大きな恵みに立って、私たちが喜びを失うことなく、疲れ果てることなく、悲しみに暮れることなく、あなたを見上げて歩むことができるように助けてください。この大きな恵みを心から感謝します。
 どうぞ主よ、大きな苦しみの中にある、特に震災の中にある全ての兄弟姉妹の中に、先生方の中に、そして、被災しておられるこの愛する日本の同胞の中に、あなたの癒しの御手を伸べてください。そして、そこにあなた御自身の解放を見ることができるように。ハレルヤ。あなた御自身の哀れみをいただくことができるように、どうか助けてください。私たちの救い主、イエス様。もう一度あなたを礼拝し、あなたを賛美し、あなたを喜びます。
 今日のこの恵みを心から感謝します。全ての栄光を主にお返しし、もう一度、心から主を賛美して、尊いイエス・キリストの御名によってこの祈りを父なる神様の御前にお捧げします。アーメン。

 イエス様に賛美の拍手をもう一度お捧げします。ハレルヤ!